どうも、ミソです。
定期連載2回目です。
内容は前回の続き、私の生い立ちと遊戯王の絡みを書いていくわけですが、前回は0歳~8歳までしか書けませんでしたので、もしかしたらこち亀並みの長期連載になるかもしれません。
ゆるく長くお付き合いください。
※この記事は前回の「ミソの定期連載その1 自己紹介~遊戯王との出会い編~」の続きとなります。読んでいない方は下記のリンクからどうぞ
コメントくださった方ありがとうございます。全部心に沁みました。
目次
KONAMI版遊戯王への嫉妬
私の記事を読んでない人のために前回までのあらすじを簡潔に説明します。
同じマンションに住む先輩たちとBANDAI版遊戯王での決闘を終えて家路へ向かうミソたち。
真夏の夜
疲れからか、不幸にもKONAMI版の遊戯王に追突してしまう。祖父をかばいすべての責任を負った遊戯に対し、M&Wの主、ペガサス・J・クロフォードが言い渡した示談の条件とは・・・。
BANDAI版遊戯王は、テレビ朝日でのアニメ「遊☆戯☆王」の放送終了とともにをその販売を終え、カードゲームとしての遊戯王の主流は、KONAMIが販売する「遊戯王OCG デュエルモンスターズ」へ移行していきます。
友達の家に行き、初めてKONAMI版遊戯王を見た時の最初の感想はもちろん、
「違う、そうじゃない」
だっておかしいじゃないですか。いままで遊べてたもので遊べなくなるなんておかしいじゃないですか。ガンドラX返してくださいよ。
しかも同じようなタイトルなのに中身は別物、買いなおしてくださいね、なんておかしいじゃないですか。
例えば任天堂のポケモンが販売終了して、ソニーが全く新しいポケモン出して、なおかつプレイステーションでしかできませんよって言われたら嫌じゃないですか。
なので、幼きミソは、同級生が遊戯王OCGで盛り上がる中、一人BANDAI版遊戯王をそっと机に仕舞い、遊戯王からの引退を決意したわけであります。
その頃の私にとって、遊戯王はBANDAI版、遊戯王OCGは偽物だ!と思っていたわけです。
それだけ、子供ながらに、遊戯王というコンテンツにプライドを持っていたんですね。
見出しの「嫉妬」というタイトルは、前回頂いたコメントから拝借しました。きょうさんありがとう。
決闘者伝説 in TOKYO DOME
その日は熱い夏の日。
半年後に来る21世紀では、ファッションは全身タイツでチューブ型の道路に空飛ぶ車が飛び交い合い、人類は気軽に月に旅行に行き、空には人口太陽が上がっていると予想されていました。
1999年8月26日、 そんな中、東京ドームである大会が開催されます。
遊戯王デュエルモンスターズ決闘者伝説 in TOKYO DOME
ゲームボーイのソフト「遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記」の大会です。
ミソ家はゲームを与えられない家庭でしたし、その頃は遊戯王OCGもやっていませんでしたので、まるで関係のない大会でした。
私がこの大会を知ったのは大会開催日の翌日、ミソ家でとっていた新聞の記事です。
その記事の見出しは、
「カードゲーム欲しさに東京ドーム大混乱」
というものでした。
その頃の漫画遊戯王は、ペガサスとの死闘を繰り広げ、決闘島での戦いを終えた辺り。
遊戯王のブームが爆発的に広がっていっているタイミングでした。
遊戯王OCGはやっていないものの、アニメや漫画を見ていた私は「なにやら遊戯王が原因で事件が起きたらしい」と夢中になってその記事を読みました。
この事件、知らない人もいると思うので簡潔に説明しますと、
ゲームボーイのソフト「遊戯王デュエルモンスターズII 闇界決闘記」の大会でありながら、会場である東京ドームでは遊戯王OCGの限定商品「PREMIUM PACK 1」が販売される。 しかし予想を超える来場者が殺到し、販売が不可能に。販売は途中で中止され、大会も中止。会場では4万人近い来場者がごった返し、会場は混乱。中には長時間の列に体調を崩された方も。
こんな感じです。
因みに 「PREMIUM PACK 1 」の収録リストは下記の通り。
- 《時の魔術師》
- 《カエルスライム》
- 《クレセント・ドラゴン》
- 《コスモクイーン》
- 《大砲だるま》
- 《ダンシング・エルフ》
- 《ツルプルン》
- 《メテオ・ドラゴン》
- 《きまぐれの女神》
- 《封印されしエクゾディア》
今見返すと地獄みたいな収録内容ですが、 《封印されしエクゾディア》 が収録されるとあればそら飛びつくでしょうね。
他にもテレビ朝日版遊☆戯☆王の劇場版で活躍した《メテオ・ドラゴン》や原作でおなじみの《時の魔術師》、シコリティの高い《きまぐれの女神》。
しかも全てのカードがウルトラレア以上の収録とあっては、喉から手が出るほど欲しいとなること間違いなし。
※当時のパックでは、50種類のカードが収録されたパックでウルトラレアは2種、スーパーレアが3種、レアが5種、とレアリティの高いカードはほとんど当たりませんでした。現在のようにレアが確実に入っていません。レアがレアだったのです。
この騒動自体は、遊戯王にとってマイナスだったかもしれません。しかし、「今の遊戯王OCGってこんなに盛り上がってるんだ」と幼き私を再び遊戯王に惹きつける事件となったのでした。
遊戯王OCGデュエルモンスターズとの和解
東京ドームの事件から数日が経ち、夏休みが終わりました。
学校へ行き、放課後はそのまま友達のSくんの家へ。
友達のSくんは所謂ガキ大将みたいな子で、友達内の流行の発信地でありました。
そんなSくんの家に行き、ダラダラしてると、Sくんがこう発言しました。
「俺、夏休みに東京ドームの大会行ったんだぜ」
おいおいおいあの事件の現場である東京ドームにいたのかい!?!?と心の中で大興奮。
Sくんは混乱の渦中にいた4万人の中の1人だったらしく、その体験を話してくれました。
参加賞があーだこーだ、招待状があーだこーだ、東京はあーだこーだ、電車があーだこーだ、人混みがあーだこーだ、東京ドームはあーだこーだ、大会があーだこーだ・・・。
ゲームの大会というのがそもそも未知の世界でしたが、その中で発した一言。
「俺は何とか限定パック(プレミアムパック)買えたんだけど」
おいおいおいあの混乱の原因である限定パックをなんとか買えたのかい!!?!?!?と心の中で大興奮。
遊戯王OCGはまるで分らなかったけど、Sくんが手に入れた限定カードを見て初めて羨ましいという感情が湧いてきました。
そこからSくんが持っている遊戯王カードの数々を見せてもらうことに。
その時点ではvol.4が発売されていたので、《デーモンの召喚》が登場したころでしょうか。友達同士の戦いだと《人食い虫》が大活躍していたのを覚えています。
ともかくBANDAI版にこだわっていた自分がみじめになるぐらい遊戯王OCGの価値は高まっていました。
それでも自分のプライドは捨てたくない。
でもカードは見ちゃう、悔しい。
そんな私を見て何かを察したのか、Sくんがこんな提案をしてきました。
Sくん「ねぇ、遊戯王始めないの?」
ミソ「うーん、どうしようかな…お金もかかるし…BANDAI版の方が好きだし…」
Sくん「今始めるならこのカードあげるよ」
《コスモクイーン》
【通常モンスター】
星 8 / 闇 / 魔法使い族 / 攻2900 / 守2450
宇宙に存在する、全ての星を統治しているという女王。
ミソ「・・・・・・・・・・」
ミソ「始めます(迫真)」
Sくんは気前のいいことに、余っているカードを集めて、私にくれました。
周りの友達も同じく余っているカードをくれて、デッキというものが一応は完成したのであります。
かくして、私はまた遊戯王の世界に足を踏み入れたのでありました。
エース、コスモクイーン
上述の通り、《コスモクイーン》というカードが、遊戯王OCGの中で 一番最初に手に入れた「エースモンスター」です。
当時の周囲の環境は、《青眼の白龍》一択。
パックで当てた人から、STARTER BOXで手に入れた人まで様々。
若干攻撃力の足りない《コスモクイーン》で戦っていくことになりましたが、昔から天邪鬼であった私は逆に《青眼の白龍》は頑として使わないことにしてました。
フィールド魔法の《闇》で強化したり、《はさみ撃ち》で致し方なく《コスモクイーン》を道連れにしたりと四苦八苦しながら戦っていきました。
なんたってその時代はアドバンス召喚の概念がありませんでしたから、《サンダーボルト》を打たれて《青眼の白龍》を手札からポンッと出されて滅びのバーストストリームを喰らうわけです。
つまり実際には負け続きでしたが、遊戯王の面白さに深くハマっていきます。
といっても、この時点ではカードゲームの面白さというより、アニメや漫画のなりきりアイテムとしてハマっていたわけですが。
思い返せば、遊戯王に対して私が目指すスタンスである「好きなカードを使って強者を挫く」ことはこの時点から培われていったのだと思います。
この後もエースカードは変われど、周囲の環境で一番強いカードは使わない日々が続きます。
エースカードの推移は覚えている限りで、
《コスモクイーン》
↓
《リボルバー・ドラゴン》
↓
《真紅眼の黒竜》
↓
《スロットマシーンAM-7》
↓
《バスター・ブレイダー》
こんな感じです。尖ってますね。
その後のエースモンスターは《闇より出でし絶望》
《闇より出でし絶望》
【 効果モンスター 】
星 8 / 闇 / アンデット族 / 攻2800 / 守3000
このカードが相手のカードの効果によって手札またはデッキから墓地に送られた時、このカードをフィールド上に特殊召喚する。
詳しい人は分かるかと思いますが、《バスター・ブレイダー》と《闇より出でし絶望》の登場時期は相当ズレが発生しています。
《バスター・ブレイダー》は 2000年9月28日販売のアヌビスの呪いでの発売。
《闇より出でし絶望》は 2002年11月21日発売のガーディアンの力での発売。
ここで2年間の空白が生まれます。
まぁ分かると思いますが、小学生の流行りの移り変わりは激しいもので、2001年は別のものが流行っており、遊戯王OCGも忘れ去られていきました。
周りの友達がやらなければ自分もやらなくなるもので、好きだった遊戯王を渋々辞めることに。
デッキを作るのもデュエルをするのも好きだったし、得意だった(気がしてた)私にとっては、悲しいことでしたが、机の引き出しにそっと仕舞い、2度目の遊戯王引退をすることになります。
2003年、中学校2年生の時にまた復帰するまでは。
長くなったので続きは次回に。
以上、読んでくれてありがとう。
ミソ