【2020年 コード・トーカー】デッキの回し方、相性が良いカードが分かる解説記事

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【2020年 コード・トーカー】デッキの回し方、相性が良いカードが分かる解説記事

はじめに

初めての方は初めまして、オオニシと申します。今回カーナベル様よりお話を頂き、コード・トーカーについての記事を書かせて頂くこととなりました。

コード・トーカーは2年以上使用しているテーマで、やることは変わらず「エクストラリンク」を目指します。が、展開力を落として手札誘発等を大量に投入した「罠型コード・トーカー」というタイプも生まれており、実に多彩な構築が増えてきました。

さて、今回は前者の「展開する方のコード・トーカー」を、現環境での立ち回りも踏まえながら解説していこうと思います。純粋にエクストラリンクを行えるデッキは今現在ほとんど無く、テーマというよりはサイバース族という「種族」単位で戦う珍しさや斬新さこそが、コード・トーカーの面白みではないかなと思っています。

前置きが長くなってしまいましたが、この記事を読んで、少しでもコード・トーカーに興味を持って頂けたら幸いです!

目次

【コード・トーカー】デッキの特徴

「コードトーカー」モンスター自体は、2017年からの「遊戯王VRAINS」放映と合わさって、属性ごとに少しずつ登場してきました。

当初はパワーもなく、リンクモンスターとして見ても他のカードに軍配が上がっていましたが、2018年6月のストラクチャーデッキ「マスターリンク」に収録された二種類のサポート《マイクロ・コーダー》《サイバネット・コーデック》によって、デッキとしての【コードトーカー】が確立したという訳です。

前述した通り、【コードトーカー】の強みはリンク2〜3の「コードトーカー」モンスターを大量展開し、盤面を制圧することにあります。その終着点がエクストラリンクであり、リンクモンスターを主体とするデッキ相手には猛威を振るうことができます。

しかしながら、2020年4月のルール変更によりシンクロ・融合・エクシーズは直接メインゾーンに展開できるため、以前のような完封は難しくなりました。それでも「相手の場に《夢幻崩壊イヴリース》を送りつけて封殺する」「多少捲られても《アクセスコード・トーカー》で3ターン目に確実にキル」といった戦法も増えたため、展開の制圧力自体は殆ど衰えていないと考えています。

【コード・トーカー】デッキレシピ


『コピーしてデッキを作成する』をタップして『初手ドロー』を行えば、実際の【コード・トーカー】デッキのイメージが掴めますので、ぜひお試しください

【コード・トーカー】採用カード解説

【コード・トーカー】メインモンスターについて

マイクロ・コーダー》

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:自分フィールドのサイバース族モンスターを「コード・トーカー」モンスターのリンク素材とする場合、手札のこのカードもリンク素材にできる。

②:このカードが「コード・トーカー」モンスターのリンク素材として手札・フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「サイバネット」魔法・罠カード1枚を手札に加える。フィールドのこのカードを素材とした場合にはその1枚をサイバース族・レベル4モンスター1体にできる。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

「手札からリンク素材」にできる一体です。この特性によりフィールド外から突然リンク素材を確保することができ、《増殖するG》等の発動を遅らせられます。

その効果は、素材になると「サイバネット」カードのサーチ。後述する【コードトーカー】の核といえる《サイバネット・コーデック》を持ってこれるため非常に重要な存在であり、言わずと知れた《サイバネット・マイニング》《レディ・デバッガー》でのサーチ先は、このカードを最優先として考えます。

同じく後述する《サイバース・ガジェット》のような「フィールドから墓地へ送られると〜」系を組み合わせてリンク素材とし、チェーンの組み方を変えて手札誘発を回避するなど、如何にこの《マイクロ・コーダー》の効果を通せるかに掛かってきます。

レディ・デバッガー

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキからレベル3以下のサイバース族モンスター1体を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

「レベル3以下のサイバース族」を持ってこれます。シンプルなサーチャーですが、上記の《マイクロ・コーダー》をサーチできる重要な札です。このカードの通常召喚からスタートした場合、善し悪しはさておき【転生炎獣】と思われて手札誘発を受けやすいことは事実であるため、基本的にはサーチが通ればラッキー程度に考えるのが無難でしょう。

特殊召喚にも反応します。これは後述するリンクモンスター《コード・トーカー・インヴァート》の効果により「手札からサイバース族を特殊召喚」する際に、選択肢の1枚となることは覚えておきたいですね。

サイバース・ガジェット》

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。自分フィールドに「ガジェット・トークン」(サイバース族・光・星2・攻/守0)1体を特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

召喚時の釣り上げとトークン生成。前述した《マイクロ・コーダー》と併せてリンク素材にすることで、トークン生成をチェーン2で発動して《マイクロ・コーダー》の効果を確実に通せます。

召喚するとレベル2以下を釣り上げる効果は、《サイバネット・マイニング》《禁じられた一滴》等のコストで捨てたレベル2以下を蘇生でき、トークン生成効果も相まって「デッキトップで引くカード」では最も強烈な1枚といえますね。

《夢幻崩界イヴリース》

このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のリンクモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を0にし、効果を無効にして、このカードとリンク状態となるように自分フィールドに特殊召喚する。

②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードのコントローラーはリンクモンスターしか特殊召喚できない。

③:このカードが自分フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

フィールドから墓地へ送られると相手の場に送られ、場にいる限り「リンクモンスター以外の特殊召喚」が封じられます。

当然このカードを素材としてリンク召喚を行おうとしますが、完成盤面が「エクストラリンク」であるためにリンク召喚不可、つまり一切の特殊召喚ができない状況を作り出せます。

次項でその展開方法を記載しますが、基本的には2枚初動で「エクストラリンク+イヴリース送り付け」ができ、組み合わせによっては《原始生命態ニビル》を封殺する「5回以内の召喚・特殊召喚でイヴリースを送り付ける」ことが可能です。

サイバネット・コーデック

このカード名の効果は同一チェーン上では1度しか発動できない。

①:「コード・トーカー」モンスターがEXデッキから自分フィールドに特殊召喚された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターと同じ属性のサイバース族モンスター1体をデッキから手札に加える。このターン、同じ属性のモンスターを自分の「サイバネット・コーデック」の効果で手札に加える事はできない。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

前述した【コードトーカー】の核といえる永続魔法。「コードトーカー」名称のモンスターを出す度にそれと同じ属性のサイバース族を手札に加えられ、属性が被らない限りターン制限はありません

この効果により、リンクモンスターの展開で失ったリソースを即座に回収できます。展開ルート上で真っ先にサーチするのは闇・地・風・光の四属性。うち光以外の三属性は「手札からリンク素材にできる効果」を持つサイバース族を擁しており、手札に加えた直後にリンク召喚を連発できる訳です。

このリンク召喚の連発で「コードトーカー」を中心としたリンクモンスターを並べて、最終的にエクストラリンクを完成させます。《サイバネット・コーデック》が無ければ「ガソリンの無い車」同然であるため、何よりも優先して手札に持ち込みたい所ですね。

サイバネット・マイニング

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

①:手札を1枚墓地へ送って発動できる。デッキからレベル4以下のサイバース族モンスター1体を手札に加える。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

手札を1枚コストにレベル4以下のサイバース族をサーチ。

特定のテーマサーチ魔法としては手札コストが重そうですが、捨てて損のない《ドットスケーパー》《転生炎獣スピニー》《斬機シグマ》や、同時に握っている必要はあるものの《サイバース・ガジェット》での釣り上げが可能になる「レベル2以下のサイバース族」も手札コストとして最適です。

これもまたダイレクトに《マイクロ・コーダー》をサーチできる札であり、同じサーチャーの《レディ・デバッガー》を握っているならば「片方で手札誘発を受け、もう片方を通す」といった形が重要になります。

【コードトーカー】エクストラデッキのモンスターについて

コード・トーカー》

効果モンスター2体

①:このカードの攻撃力は、このカードのリンク先のモンスターの数×500アップする。

②:このカードのリンク先にモンスターが存在する限り、このカードは戦闘及び相手の効果では破壊されない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

闇属性のコードトーカー。名称が《コード・トーカー》なのでややこしいですが、ほぼ全ての初動はこの《コード・トーカー》から入ります。

闇属性なので《サイバネット・コーデック》では《マイクロ・コーダー》をサーチできます。コーデックでなく《マイクロ・コーダー》始動の場合は、足りないコーデックを優先してサーチするだけですが、上記の《サイバネット・コーデック》始動であれば、サーチした《マイクロ・コーダー》をリンク素材として別の「サイバネット」カードをサーチできます。

展開用に《サイバネット・マイニング》を持ってきても良いですが、カウンター罠《サイバネット・コンフリクト》をサーチして盤面を磐石にすることも考えられます。

コード・トーカー・インヴァート

サイバース族モンスター2体

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。手札からサイバース族モンスター1体をこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

光属性のコードトーカー。《サイバネット・コーデック》でのサーチ先として《サイバース・ガジェット》《レディ・デバッガー》等の優秀なカードが存在するだけでなく、インヴァートの効果を「チェーン1インヴァート→チェーン2コーデック」と組むことで、サーチした光属性サイバース族を即座に特殊召喚することができます。

更に《マイクロ・コーダー》をリンク素材としてリンク召喚すれば「チェーン1マイクロ→チェーン2インヴァート」と組んで《マイクロ・コーダー》への手札誘発を回避といった芸当も可能です。

上記二つのテクニックはいずれも「インヴァート自体がメインモンスターゾーンに居ること」これと「手札に(インヴァートの効果を発動するための)サイバース族を握っていること」、これらを前提とした動きです。が、展開において非常に重要な動きでもあるため、覚えておきたいですね。

トランスコード・トーカー》

効果モンスター2体以上

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードが相互リンク状態の場合、このカード及びこのカードの相互リンク先のモンスターの攻撃力は500アップし、相手の効果の対象にならない。

②:「トランスコード・トーカー」以外の自分の墓地のリンク3以下のサイバース族リンクモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。この効果を発動するターン、自分はサイバース族モンスターしか特殊召喚できない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

地属性のコードトーカー。コーデックのサーチ先となる《コード・ジェネレーター》はリンク素材になると攻撃力1200以下のサイバース族をデッキから落とす、「手札からリンク素材になれる」うちの一体。

特に強いのは②のリンク3以下のサイバース族リンクを蘇生する効果で、蘇生したリンクモンスター+コーデックでサーチしたモンスターを併せて新たなリンク3を展開できます。

①の相互リンクならば自分と相互リンク先が対象にならず打点500アップも強烈であり、殴り合いやジリ貧になっても切り返すことができる性能です。

ただし、単体では無耐性なため《レディ・デバッガー》同様に手札誘発を受けやすく、先攻展開における最大の山場はこの「トランスコードの蘇生効果に対する妨害」を如何に乗り越えるかが肝といえます。

エクスコード・トーカー

サイバース族モンスター2体以上

このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードがリンク召喚に成功した時、EXモンスターゾーンのモンスターの数だけ、使用していないメインモンスターゾーンを指定して発動できる。指定したゾーンはこのモンスターが表側表示で存在する間は使用できない。

②:このカードのリンク先のモンスターは、攻撃力が500アップし、効果では破壊されない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

風属性のコードトーカー。コーデックのサーチ先はリンク素材になると墓地のサイバース族を回収する効果を持つ「手札リンク」の一体《コード・エクスポーター》が挙げられます。

が、専らサーチ先として多いのは同じ風属性の《パラレルエクシード》で、サーチ後即座にリンク召喚することで起動、リンク数を爆発的に伸ばすことが出来ます。

リンク召喚時のゾーン封殺はオマケ程度ですが、EXゾーンの真下を封じておけばEXゾーンが突破されても《リンクリボー》等の「リンク1下マーカー」を多少なりとも牽制できます。

また、リンク先の破壊耐性は自分自身には付与されないものの、《トランスコード・トーカー》では対処出来ない「対象を取らない破壊」からリンク先の三体を守ることが可能。

アクセスコード・トーカー

効果モンスター2体以上

このカードの効果の発動に対して相手は効果を発動できない。

①:このカードがリンク召喚に成功した場合、そのリンク素材としたリンクモンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力は、そのモンスターのリンクマーカーの数×1000アップする。

②:自分のフィールド・墓地からリンクモンスター1体を除外して発動できる。相手フィールドのカード1枚を選んで破壊する。このターン、自分の「アクセスコード・トーカー」の効果を発動するために同じ属性のモンスターを除外する事はできない。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

言わずと知れた、強烈な破壊効果を擁するリンク4コードトーカー。

先攻展開には殆ど関与しないものの、【コードトーカー】に足りないバトルフェイズ前の除去を最大6枚まで行えるだけでなく、対象耐性を付与する《トランスコード・トーカー》と相互リンクさせることでアクセスコード自体への泡影やヴェーラーをシャットアウトできます。

更に2800+5800(トランスコードの500アップ&アクセスコードの3000アップ)によるワンキルを成立させられるため、後攻からでも容易に盤面を捲ることが可能。

他のデッキの扱うアクセスコードと異なる点は、打点上昇のチェーン不可を利用した「リンク素材としたモンスターの効果をチェーン1→アクセスコードをチェーン2」で発動することによる、リンク素材となったモンスターへの擬似的なチェーン不可を与えられる部分にあります。

「手札リンク」は勿論、墓地へ送られると対象の1体に「効果を受けない」耐性を付与する《ガッチリ@イグニスター》を素材にアクセスコードを出せば、リンク召喚を無効にされない限り《ガッチリ@イグニスター》自体への《墓穴の指名者》等が打てず100%の耐性付与が確立する訳ですね。

《双穹の騎士アストラム》

EXデッキから特殊召喚されたモンスター2体以上

①:リンク召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードは相手の効果の対象にならず、相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。

②:このカードが特殊召喚されたモンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、発動できる。このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、その相手モンスターの攻撃力分アップする。

③:リンク召喚したこのカードが相手によって墓地へ送られた場合に発動できる。フィールドのカード1枚を選んで持ち主のデッキに戻す。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

「コードトーカー」名称ではないですが、主に先攻展開のタイミングで場に出します。役割としては①の攻撃対象の限定で、対象耐性や②の打点上昇も相まって「EXゾーンのモンスターへの攻撃」を完全に止められます。

以前存在した【トロイメアリンク】における《トロイメア・フェニックス》のような役割と言えますが、今は《禁じられた一滴》等もあるため油断できません。前述した《ガッチリ@イグニスター》で耐性を与えるなどの対策を立てたい所です。

トークバック・ランサー

レベル2以下のサイバース族モンスター1体

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:このカード以外の自分フィールドのサイバース族モンスター1体をリリースし、そのモンスターと元々のカード名が異なる自分の墓地の「コード・トーカー」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

場の1体をコストに「コードトーカー」名称を釣り上げます。《トランスコード・トーカー》と同じような存在ですが、リンク1で手軽に出せるだけでなく「初動で使ったリンクモンスターをメインゾーンに蘇生」させることで、下マーカー+上&横マーカーを瞬時に成立させ「エクストラリンクの成立」に大いに貢献する重要な札です。

コストとして、同じくリンク1《リンク・ディヴォーティー》を使用すればトークンが生成され、このトークンをリンク素材に「もう片方のEXゾーンをリンク1で埋める」のが基本パターンといえます。

【コード・トーカー】デッキの回し方〜概要〜

【コード・トーカー】デッキの回し方①:《サイバネット・コーデック》の確保

これに尽きます。あらゆる手段を用いて《サイバネット・コーデック》をサーチ可能な《マイクロ・コーダー》を持ってきます。

コーデック自体を素引きしているのが一番早いですが、その場合は闇属性のサーチとして《マイクロ・コーダー》を持ってきて更なる「サイバネット」のサーチに充てるのがベストですね。

【コード・トーカー】デッキの回し方②:リンク素材の確保

コーデックを発動したならば、後はひたすらリンク召喚を繰り返して場を作っていきます。

殆どのパターンで《コード・トーカー》《トランスコード・トーカー》を最初に出し、手札誘発を伺って(或いは踏み越えて)展開していきます。その過程で最善となるサーチ先は変化するため、手札のモンスターや既に使用した「後から使うはずのカード」「コーデックでサーチ済みの属性」などを常に把握しておきます。

勿体なく感じますが、トランスコードは「真ん中のメインゾーンのモンスター」のリンク素材として使ってしまい、最後に《トークバック・ランサー》でトランスコードを蘇生させ「残りでもう片方のEXゾーンにリンク1を出す」この流れが基本パターン。料理本のようになってしまいました。

こんな感じの盤面を目指して展開していく。

最終的に、上記の盤面を成立させます。それぞれの耐性が異なっており「アストラムから見た左側は対象耐性」「アストラムから見た右側は効果破壊耐性」という形が分かりやすいと思います。

EXゾーンをこじ開けようにも《双穹の騎士アストラム》の存在により戦闘ではほぼ不可能。仮に盤面を捲れたとしても、数体のリンクモンスターが残れば《アクセスコード・トーカー》によるキルが待ち構えているため、純粋なメインギミックのみで捲り切れるデッキは殆ど無いでしょう。

【コード・トーカー】デッキと相性が良いカード

《墓穴の指名者》

①:相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外する。次のターンの終了時まで、この効果で除外したモンスター及びそのモンスターと元々のカード名が同じモンスターの効果は無効化される。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

「展開デッキ特有の」という感じですが、主に手札誘発、特に《増殖するG》を止めるために有用です。

【コード・トーカー】が擁する妨害手段は《マイクロ・コーダー》からサーチ可能な《サイバネット・コンフリクト》に限られ、基本的に《サイバネット・コーデック》を優先する性質上、コンフリクトを構えられない場面も多く「増殖するGを受けても止まりづらい」ため、それを弾くためのカードとして最適です。

類似するカードとして《抹殺の指名者》も挙げられ、こちらは《原始生命態ニビル》をも止められます。ただし「止めたい手札誘発と同名のカード」を採用する必要があるため、デッキの枠と相談したいですね。

《転生炎獣の聖域》

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分が「サラマングレイト」リンクモンスターをリンク召喚する場合、自分フィールドの同名の「サラマングレイト」リンクモンスター1体のみを素材としてリンク召喚できる。

②:自分のモンスターが戦闘を行うダメージ計算時に、1000LPを払い、自分フィールドのリンクモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を0にし、そのモンスターの元々の攻撃力分だけ自分のLPを回復する。

出典:遊戯王OCGカードデータベース

【転生炎獣】の「ガゼル」に次ぐキーカードですが、【コード・トーカー】においては二種類の強みがあります。

一つは「イヴリースの自爆防止」です。後述する展開過程で相手に送り付けた《夢幻崩界イヴリース》は攻撃自体は出来るため、こちらのモンスターに特攻してでも場から離そうとします。そこで、イヴリースの攻撃対象となったモンスターを「聖域」の②の効果で攻撃力を0にしてやれば「0対0」で相打ちとならず、イヴリースは場に留まります。

もう一つは「手札コストの確保」です。聖域そのものは《転生炎獣ベイルリンクス》により簡単に持ってこれ、ベイルリンクスもまた「レベル4以下のサイバース族1体」という緩い素材で出せます。これにより、サーチした聖域を《サイバネット・マイニング》《禁じられた一滴》等のコストとして活用でき、特に前者は実質ノーコストでの発動が可能となる訳です。

【コード・トーカー】デッキの回し方〜具体例〜

ここでは実際に【コード・トーカー】カードを使用したテーマ内のデッキの回し方の例を、実際のカードと共に紹介します。

通常展開(リンク数2+コーデックに繋がる札)

【条件】《コード・トーカー》をリンク召喚可能なモンスター+《サイバネット・コーデック》或いはそれに繋がるカード

今回は《サイバース・ガジェット》《マイクロ・コーダー》を例とします。

【使用カード】メインデッキ:上記2枚に加えて《サイバネット・コーデック》《コード・ジェネレーター》《パラレルエクシード》《ドットスケーパー》《夢幻崩界イヴリース》《サイバース・コンバーター》

エクストラデッキ:《コード・トーカー》《リンク・ディサイプル》《トランスコード・トーカー》《エクスコード・トーカー》《コード・トーカー》(2枚目)《コード・トーカー・インヴァート》《双穹の騎士アストラム》《トークバック・ランサー》《リンク・ディヴォーティー》《転生炎獣ベイルリンクス》

【結果】エクストラリンク

訳が分からないので、とりあえずやってみましょう。

①ガジェットを通常召喚し《マイクロ・コーダー》と共に《コード・トーカー》をリンク召喚。

《サイバネット・コーデック》をサーチしつつ、生成されたトークンを《リンク・ディサイプル》に変換します。

③その2体で《トランスコード・トーカー》をリンク召喚し、コーデックの効果で《コード・ジェネレーター》をサーチ。

④そのままトランスコードでコードトーカーを蘇生。

⑤コードトーカーと手札のジェネレーターで《エクスコード・トーカー》をリンク召喚します。

⑥コーデックの効果で《パラレルエクシード》をサーチし、ジェネレーターの効果で《ドットスケーパー》をデッキから落とします。そのままドットスケーパーを蘇生。

⑦トランスコードとスケーパーで「2体目の《コード・トーカー》」をリンク召喚。コーデックで闇属性は未だサーチしていないので、闇属性の《夢幻崩界イヴリース》をサーチ。

⑧↑にチェーンして《パラレルエクシード》を発動。コードトーカーのリンク先に特殊召喚し、その後もう1体を特殊召喚。

⑨パラレルエクシード2体で《コード・トーカー・インヴァート》をリンク召喚。

⑩インヴァートの効果で手札のイヴリースを特殊召喚。コーデックの効果で光属性《サイバース・コンバーター》をサーチします。

⑪リンク2のコードトーカー2体で《双穹の騎士アストラム》を真ん中にリンク召喚。

⑫更に、イヴリースとコンバーターをそれぞれ素材として《トークバック・ランサー》《リンク・ディヴォーティー》をリンク召喚。(このタイミングでイヴリースの効果を発動し、相手の場に送り付ける)

《トークバック・ランサー》の効果で、《リンク・ディヴォーティー》をリリースしてトランスコードを蘇生。

⑭ディヴォーティーの効果でトークン2体を生成し、うち1体で《転生炎獣ベイルリンクス》をリンク召喚。《転生炎獣の聖域》をサーチして発動。

と、このような展開になります。

見た通り「コーデック」のサーチ先が固定されているように思えますが、例えば風属性のサーチで《パラレルエクシード》を既に使用している場合、別の風属性《コード・エクスポーター》《リンク・インフライヤー》に替えるなど、属性ごとに臨機応変に考えることが重要といえます。

応用展開①(ニビルケア)

文字通り《原始生命態ニビル》を回避して展開します。

ニビルを受けた上で乗り越える「貫通」とは異なり、そもそも発動させずに盤面を作っていくため「別の手札誘発が直撃するリスク」もあることを覚えておきたいですね。

【条件】《サイバネット・コーデック》《マイクロ・コーダー》+リンク素材1体分

画像のように《レディ・デバッガー》ならば「マイクロ+リンク素材1体分」を1枚で賄えるため、通りさえすれば非常に美味しいです。今回は《レディ・デバッガー》の方を例とします。

①デバッガーを通常召喚してマイクロコーダーをサーチ。そのままコーデックを発動し、デバッガーとマイクロで《コード・トーカー》をリンク召喚。

②コーデックで闇属性《夢幻崩界イヴリース》を、マイクロで《サイバネット・オプティマイズ》をサーチ。

③そのままオプティマイズを発動し、イヴリースを召喚。

この時点で「3回目の召喚・特殊召喚」なので、ここから《トランスコード・トーカー》をリンク召喚することで《原始生命態ニビル》を完全に封じて展開していけます。

ただし、この動きのデメリットとして《マイクロ・コーダー》のサーチ先を《サイバネット・オプティマイズ》にしてしまう点があります。

前述した、コーデック始動の「マイクロのサーチ先をカウンター罠《サイバネット・コンフリクト》に充てられる」旨みを放棄することになるため、可能な限りこの動きは「サイドデッキからニビルが投入されやすいマッチ二本目以降」で行うのが好ましいですね。

応用展開②(リンク素材1体分による誘発貫通)

【コード・トーカー】において、最も手札誘発を受けやすい箇所が《トランスコード・トーカー》の蘇生効果。

相互リンクしていないため一切の耐性がなく「サーチした《コード・ジェネレーター》と蘇生した《コード・トーカー》《エクスコード・トーカー》を出す」という一連の流れも相まって、非常に分かりやすい打ち所といえます。

その《トランスコード・トーカー》の蘇生効果に《無限泡影》《エフェクト・ヴェーラー》等が当てられた際に、画像のように余分の1体で貫通します。

例として通常展開の《サイバース・ガジェット》《マイクロ・コーダー》と、余分の1体分《サイバース・コンバーター》を挙げます。

①まずは通常展開にて紹介した《トランスコード・トーカー》まで行きます。このタイミングで《無限泡影》を打たれた状況とします。

《サイバース・コンバーター》を特殊召喚。

③コンバーターと《コード・ジェネレーター》で2体目の《コード・トーカー》をリンク召喚。

④コーデックの効果で闇属性の《クロス・デバッガー》をサーチし、ジェネレーターの効果で《ドットスケーパー》をデッキから落とします。その後ドットスケーパーを蘇生。

《コード・トーカー》《ドットスケーパー》《コード・トーカー・インヴァート》をリンク召喚します。

⑥既に別のサイバース族(クロスデバッガー)を握っているため、チェーン1でインヴァート→チェーン2でコーデックを発動。コーデックでサーチした《斬機シグマ》をインヴァートの効果で特殊召喚します。

(ここで《レディ・デバッガー》にしなかったのは、サーチ先のレベル3以下で特殊召喚可能なモンスターが《リンク・インフライヤー》程度しかおらず、風属性のサーチ用に温存しておくためです)

⑦シグマとインヴァートで《エクスコード・トーカー》をリンク召喚し、コーデックで《リンク・インフライヤー》をサーチ。

⑧そのインフライヤー+クロスデバッガーで《スプラッシュ・メイジ》をリンク召喚。そのまま効果を発動し《マイクロ・コーダー》を蘇生(レベル2以下なら何でも良い)

⑨トランスコード+スプラッシュで「アストラム」を真ん中にリンク召喚。

⑩このタイミングで《斬機シグマ》の蘇生条件「EXゾーンに自分のモンスターがいない」を満たし、墓地から特殊召喚します。

ここから《トークバック・ランサー》《リンク・ディヴォーティー》をそれぞれリンク召喚し、エクストラリンク成立です。

通常展開と違ってイヴリースを送り付けられませんが、このように「リンク素材1体」を余分に握っている状況ならば手札誘発を貫通しやすいという訳です。

応用展開③(禁じられた一滴ケア)3枚初動パターン

「アストラム」に《ガッチリ@イグニスター》の③の効果を与えて、《禁じられた一滴》を回避させる展開パターンです。

必要カードは前述の「トランスコードへの誘発貫通」と同じく《サイバース・ガジェット》《マイクロ・コーダー》《サイバース・コンバーター》の3枚。

こちらの展開は手札誘発を受けない前提かつ3枚初動と多少の上振れ感はありますが、《禁じられた一滴》の採用率が上がっている今、覚えておいて損はないパターンだと思います。

ここから《サイバース・コンバーター》は一旦放っておいて通常展開における《エクスコード・トーカー》のリンク召喚までを行います。

①ジェネレーター+コードトーカーで《エクスコード・トーカー》をリンク召喚。ここのジェネレーターで落とすカードは《ガッチリ@イグニスター》にします。

②コーデックの効果で《パラレルエクシード》サーチ。

③通常展開と同様に、2体目のコードトーカーをリンク召喚します。ここでは《ドットスケーパー》が居ないので、余分のリンク素材1体分《サイバース・コンバーター》を使用。

④コーデックの効果で闇属性《クロス・デバッガー》をサーチし、同時に《パラレルエクシード》も特殊召喚。

⑤これも通常展開と同様に、パラレルエクシードで《コード・トーカー・インヴァート》をリンク召喚。

⑥チェーン1インヴァート→チェーン2コーデックの順に発動し、サーチした《レディ・デバッガー》をそのまま特殊召喚。デバッガー効果で《リンク・インフライヤー》をサーチ。

⑦どちらかのリンク2コードトーカー+デバッガーで《スプラッシュ・メイジ》をリンク召喚。その効果で《ガッチリ@イグニスター》を蘇生します。

⑧残ったリンク2コードトーカー+スプラッシュで「アストラム」をリンク召喚。

⑨手札の《リンク・インフライヤー》を特殊召喚し、《トークバック・ランサー》に変換します。

《トークバック・ランサー》の効果で「ガッチリ」をコストにトランスコードを蘇生。ガッチリの効果が発動し、アストラムに次のターン終了時まで相手の効果を受けない耐性を付与。

⑪手札に残った《クロス・デバッガー》を特殊召喚し、ベイルリンクスに変換してエクストラリンク成立です。

これで「アストラム」は効果を受けないため、《禁じられた一滴》を発動されても「EXゾーンのモンスターへ攻撃できない」抑制力は維持されたままとなります。

応用展開③(禁じられた一滴ケア)2枚初動パターン

一方で通常展開と同じ組み合わせの「《コード・トーカー》を出すことが出来る札+《サイバネット・コーデック》に繋がる札」の2枚でも《禁じられた一滴》ケアの盤面を作ることは可能です。

それには、リンク素材になると「レベル5以上のサイバース族をサーチ」する効果を持つ《フォーマッド・スキッパー》の採用が不可欠なので、こちらを採用している場合に限りますが紹介しておきます。

必要カードは、通常展開と同じく《サイバース・ガジェット》《マイクロ・コーダー》を例とします。

①通常展開通りに《トランスコード・トーカー》《エクスコード・トーカー》《ドットスケーパー》まで並べて、手札に《パラレルエクシード》がある状態までは同じ。

②トランスコードとドットスケーパーで《コード・トーカー・インヴァート》をリンク召喚。

③「チェーン1でインヴァート→チェーン2でコーデック」の挙動を用いて、《フォーマッド・スキッパー》を特殊召喚します。

④フォーマッドスキッパーで《トークバック・ランサー》をリンク召喚し、素材となったスキッパーの効果で《ガッチリ@イグニスター》をサーチ。

⑤↑にチェーンして《パラレルエクシード》も起動し、トークバックのリンク先に特殊召喚します。2体目も特殊召喚。

⑥パラレルエクシード2体で《スプラッシュ・メイジ》をリンク召喚し、墓地から適当なレベル4以下を蘇生します(今回は例としてマイクロコーダーを)。

《ガッチリ@イグニスター》を、コードトーカーインヴァートを対象に発動して特殊召喚。「対象の効果を無効にして特殊召喚」するため、スプラッシュメイジを選ぶ場合は先に蘇生効果を使っておきましょう。

⑧インヴァート+スプラッシュで《双穹の騎士アストラム》を真ん中にリンク召喚。

⑨トークバックの効果で、ガッチリをリリースしてトランスコードを蘇生。その直後にアストラムを対象に、墓地へ送られたガッチリの効果を発動しておく(これでアストラムは次のターン終了時まで効果を受けない状態になる)

⑩残ったマイクロコーダーで《転生炎獣ベイルリンクス》をリンク召喚すれば、同じように「アストラムが禁じられた一滴を受けないため戦闘破壊不可」のエクストラリンクとなります。

というように、禁じられた一滴のケアを2パターン紹介しました。

現環境では《ヌメロン・ネットワーク》から出てくる《SNo.0 ホープ・ゼアル》や【SPYRAL】等の展開系相手に対する《禁じられた一滴》が流行っているため、上記2つのパターンは特に優先して覚えておきたいですね。

【コード・トーカー】の回し方〜気をつけるポイント〜

展開パーツの確保について

属性ごとにサーチが挟まる《サイバネット・コーデック》を使用するため、よく起こるのが展開ルートで必要な属性を素引きしている(若しくは初動で使わざるを得ない)という場面。

例えば《クロス・デバッガー》辺りは、闇属性で唯一特殊召喚できるカードのため「素引きして最初に使うしかない状況」になってしまえば、後から2体目の《コード・トーカー》リンク召喚による闇属性サーチも意味を成さなくなります。

(例)こんな感じ。
クロスデバッガー召喚から入るしかない。

こういう場面は「2体目のコードトーカーではなく《スプラッシュ・メイジ》に切り替える」「その《クロス・デバッガー》が通常召喚されていたならば(特殊召喚する効果が未使用ならば)風属性のサーチを《コード・エクスポーター》にし、その効果で回収して展開札とする」等の立ち回りによって、ある程度は解決できます。

ただ、闇属性ではなく風属性ならば《パラレルエクシード》の代用として《リンク・インフライヤー》《コード・エクスポーター》、光属性ならば《レディ・デバッガー》の代用として《サイバース・ガジェット》《斬機シグマ》というように同じ属性の中で肩代わり可能なカードが無理なく採用されているため、大抵は基本展開を覚えて「属性ごとのサーチ時にその選択肢を選ぶ」程度で充分回せると思います。

おわりに

【コード・トーカー】は環境クラスと呼べるほどの安定性やパワーがあるとは言い難いですが、その「認知度の低さ」が手札誘発の打ち所やマストカウンターを曇らせているような気もしますね。

何より「エクストラリンク」はリンク召喚の終焉感がありますし、やはり決まると気持ち良いものです。

冒頭と重なりますが、この記事を読んで【コード・トーカー】に少しでも興味を持って貰えたなら嬉しいです。是非とも、組んでみてはいかがでしょうか!

また、ここまで読んで頂き、ありがとうございました!

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