はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
「かわいくて強力な女の子のテーマを使いたい!」「除外を活用したテクニカルなデッキで戦いたい!」
今回はそんな方に向けた、サイバース族のリンク召喚テーマ【M∀LICE】デッキの解説記事です。
この記事では、除外されることで効果を発動して展開する【M∀LICE】デッキの特徴や展開例、相性の良いカードについて解説していきます
目次
【M∀LICE】デッキレシピ


このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
【M∀LICE】デッキの特徴
【M∀LICE】デッキとは?
【M∀LICE】は、童話『不思議の国のアリス』と暗号通信で用いられる「M(malicious attacker)」のキャラクターに由来する、ウィルスプログラムがモチーフとなっているテーマのカード群です。
各モンスターは『不思議の国のアリス』に登場するキャラクターを模した、かわいらしい少女の姿をしています。
メインデッキのモンスターは<P>はチェスで「兵隊」を意味するポーン、EXデッキのモンスターは<Q>の「女王」であるクイーンとなっています。
『不思議の国のアリス』の続編となる『鏡の国のアリス』ではチェスが物語に大きく関わってくることから、そちらのモチーフを取り入れているのでしょう。
また各罠カードのアルファベットも、童話の中に出てきた章題や場面の略字から取られているというのも面白いですね。
【M∀LICE】デッキの特徴
【M∀LICE】モンスターは自身が除外された場合にライフを支払うことで、自身を特殊召喚するという共通効果を持っています。
メインデッキのモンスターは、その効果を使うと「このターン、自分はLモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない」制約を受けることとなります。
そのため【M∀LICE】デッキで扱うEXデッキは、ほとんどがLモンスターで統一することになります。
またテーマの通常罠も共通効果を持っており、自分フィールドの【M∀LICE】モンスターを除外することで、セットしたターンでも発動することができます。
これによって罠カードのアクションの遅さをカバーしつつ、【M∀LICE】モンスターを除外することでそちらの自己特殊召喚効果を誘発させることができます。
【M∀LICE】モンスターの中にはテーマの罠カードをセットするものもありますので、そちらと組み合わせて自分・相手ターンでトリッキーに展開していきましょう。
【M∀LICE】デッキの戦い方
序盤はリンク召喚テーマらしく、モンスターを展開してL召喚の素材にしながらリンク値(リンクマーカーの数)を伸ばしていきましょう。
【M∀LICE】モンスターは共通効果で除外ゾーンから展開することができるので、さまざまなカードの効果を使ってそれらを除外していきます。
《M∀LICE<P>White Rabbit》や《M∀LICE<P>Dormouse》、《M∀LICE IN UNDERGROUND》を使うことで、デッキの【M∀LICE】モンスターにアクセスすることができます。
モンスターを展開したら《スプラッシュ・メイジ》をはじめとした【サイバース族】の展開ギミックなどを用いながら、【M∀LICE】Lモンスターを呼び出していきましょう。
テーマの罠カードをセットできる《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》、デッキのモンスターを除外できる《M∀LICE<Q>RED RANSOM》は、展開の補助として活躍させることができます。
最終的には、相手ターンに発動できる除去効果を持つ《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》のL召喚を目指していきましょう。
またサイバース族の大型モンスターである《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード-ネオテンペスト》も、非常に強力な制圧カードとなります。
これらの大型Lモンスターと【M∀LICE】罠カードを使って、安定した展開力を生かしながら相手の展開を妨害して戦っていきましょう。
【M∀LICE】カードの解説
メインデッキの【M∀LICE】モンスター
《M∀LICE<P>White Rabbit》

【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / サイバース族 / 攻1200 / 守300
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
同名カードが自分の墓地に存在しない「M∀LICE」罠カード1枚をデッキから自分フィールドにセットする。
②:このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
③:このカードが除外された場合、300LPを払って発動できる。
このカードを特殊召喚する。
このターン、自分はLモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
出典:遊戯王公式データベース
あわてんぼうの白うさぎ。
闇属性・サイバース族・レベル3の【M∀LICE】下級モンスターです。
①:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
《M∀LICE<P>White Rabbit》の①の効果
同名カードが自分の墓地に存在しない「M∀LICE」罠カード1枚をデッキから自分フィールドにセットする。
①の効果で自身が召喚・特殊召喚した場合に、デッキから【M∀LICE】罠カードをセットすることができます。
セットできる【M∀LICE】罠カードは「同名カードが墓地に存在しないもの」となっているので、名称が被らないように注意しましょう。
とはいえテーマには墓地を除外するカードも多いので、そちらで墓地の罠カードを除外してしまえば問題ないので、2枚以上同名の【M∀LICE】罠カードを採用する場合は意識しておきましょう。
③:このカードが除外された場合、300LPを払って発動できる。
《M∀LICE<P>White Rabbit》の③の効果
このカードを特殊召喚する。
このターン、自分はLモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
③の効果は共通効果となっており、自身が除外された際に300LPを支払うことで特殊召喚する帰還効果です。
《M∀LICE<P>White Rabbit》の①の効果でセットできる【M∀LICE】罠カードは、セットしたターンであってもフィールドの【M∀LICE】モンスターを除外することで発動できるため、この効果のトリガーとして活用できます。
サーチ効果を持った《M∀LICE<C>MTP-07》や、リクルート効果を持った《M∀LICE<C>TB-11》と併せればそのままモンスターを展開できるので、展開の初動として活用すると良いでしょう。
《M∀LICE<P>Cheshire Cat》

【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / サイバース族 / 攻1500 / 守300
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
手札から「M∀LICE」カード1枚を選んで除外する。
その後、自分は2枚ドローできる。
②:このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターが戦闘で破壊したモンスターは墓地へは行かず除外される。
③:このカードが除外された場合、300LPを払って発動できる。
このカードを特殊召喚する。
このターン、自分はLモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
出典:遊戯王公式データベース
ニヤニヤ笑いのチェシャ猫。
①:自分メインフェイズに発動できる。
《M∀LICE<P>Cheshire Cat》の①の効果
手札から「M∀LICE」カード1枚を選んで除外する。
その後、自分は2枚ドローできる。
①の効果で自分のメインフェイズに、手札の【M∀LICE】カードを除外することで2ドローすることができます。
【M∀LICE】モンスターを除外すればそのまま展開に繋がりますし、手札に被った【M∀LICE】魔法・罠カードを無駄なく処理するという使い方もできます。
②:このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターが戦闘で破壊したモンスターは墓地へは行かず除外される。
《M∀LICE<P>Cheshire Cat》の②の効果
②の効果は自身をリンク先とする【M∀LICE】Lモンスターに、戦闘破壊したモンスターを除外する効果を付与するというもの。
左右にマーカーを持つ《M∀LICE<Q>RED RANSOM》や《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》であれば効果も活用しやすいので、相手フィールドのモンスターの状況に応じて活用すると良いでしょう。
《M∀LICE<P>Dormouse》

【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / サイバース族 / 攻900 / 守300
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「M∀LICE」モンスター1体を除外する。
このターン中は自分フィールドの「M∀LICE」モンスターの攻撃力が600アップする。
②:このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターは効果では破壊されない。
③:このカードが除外された場合、300LPを払って発動できる。
このカードを特殊召喚する。
このターン、自分はLモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
出典:遊戯王公式データベース
ポットの中の眠りネズミ。
①:自分メインフェイズに発動できる。
《M∀LICE<P>Dormouse》の①の効果
デッキから「M∀LICE」モンスター1体を除外する。
このターン中は自分フィールドの「M∀LICE」モンスターの攻撃力が600アップする
①の効果で自分メインフェイズに、デッキから【M∀LICE】モンスターを除外することができます。
【M∀LICE】モンスターは除外された場合に発動できる特殊召喚効果を持っているので、展開の初動に用いる重要な効果となっています。
②:このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターは効果では破壊されない。
《M∀LICE<P>Dormouse》の②の効果
②の効果は、自身をリンク先とする【M∀LICE】Lモンスターに効果破壊耐性を付与するというものです。
《M∀LICE<Q>RED RANSOM》は相手モンスターの攻撃力と守備力を入れ替える永続効果を持っているので、そうしたカードを守るのに活用することができます。
《M∀LICE<P>March Hare》

【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / サイバース族 / 攻600 / 守300
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが手札に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。
自分の手札・墓地からこのカード以外の「M∀LICE」カード1枚を除外し、このカードを特殊召喚する。
②:このカードをリンク先とする「M∀LICE」Lモンスターを相手は効果の対象にできない。
③:このカードが除外された場合、300LPを払い、自分の除外状態の「M∀LICE」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
出典:遊戯王公式データベース
おかしな三月うさぎ。
①:このカードが手札に存在する場合、自分・相手のメインフェイズに発動できる。
《M∀LICE<P>March Hare》の①の効果
自分の手札・墓地からこのカード以外の「M∀LICE」カード1枚を除外し、このカードを特殊召喚する。
①の効果でお互いのメインフェイズに、手札・墓地の【M∀LICE】カードを除外することでこのカードを手札から特殊召喚することができます。
このカードが手札にあれば、実質的にフリーチェーンで【M∀LICE】モンスターを除外することができるため、非常に柔軟なプレイングが可能となります。
とくに相手ターンでのアクションとして非常に強力で、後述する《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》と組み合わせれば、そのまま相手ターン中に【M∀LICE】モンスターを大量に展開することができます。
またそれ以外にも、相手の妨害を受けた際の貫通や、《墓穴の指名者》などのメタカードに対する回避など、さまざまな活用方法が考えられます。
③:このカードが除外された場合、300LPを払い、自分の除外状態の「M∀LICE」モンスター1体を対象として発動できる。
《M∀LICE<P>March Hare》の③の効果
そのモンスターを手札に加える。
③の効果では、自身が除外された場合に任意の【M∀LICE】モンスターを手札に加えることができます。
除外された自身を回収するのはもちろん、デッキに1枚しかない【M∀LICE】モンスターを回収したい、EXデッキの【M∀LICE】Lモンスターを戻したりと、こちらもさまざまな応用が可能となっています。
EXデッキの【M∀LICE】モンスター
《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》

【 リンクモンスター 】
星 3 / 闇 / サイバース族 / 攻2500 /
【リンクマーカー:上/左下/右下】
「M∀LICE」モンスターを含むモンスター3体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手ターンに、自分の除外状態の「M∀LICE」カード1枚を対象として発動できる(このカードのリンク先にモンスターが存在する場合、この効果の発動と効果は無効化されない)。
そのカードをデッキに戻し、フィールドのカード1枚を除外する。
②:このカードが除外された場合、900LPを払って発動できる。
このカードの攻撃力を倍にして特殊召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
いつも怒ってるハートの女王。
①:自分・相手ターンに、自分の除外状態の「M∀LICE」カード1枚を対象として発動できる(このカードのリンク先にモンスターが存在する場合、この効果の発動と効果は無効化されない)。
《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》の①の効果
そのカードをデッキに戻し、フィールドのカード1枚を除外する。
①の効果でお互いのターンに除外されている【M∀LICE】カードをデッキに戻しながら、フィールドのカード1枚を除外することができます。
フリーチェーンで発動できる、対象にもとらない破壊を介さない除去ということで、非常に強力な効果です。
またテーマのリソース回復手段としても有用となるので、自分・相手のターンで積極的に使っていきたいですね。
②:このカードが除外された場合、900LPを払って発動できる。
《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》の②の効果
このカードの攻撃力を倍にして特殊召喚する。
②の効果は【M∀LICE】Lモンスター共通となっている帰還効果です。
Lモンスターの共通効果では特殊召喚だけでなく追加の効果もあり、《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》は攻撃力の倍化となっています。
これで実質的な5000打点となりほとんどのモンスターを戦闘破壊できるようになるので、高打点の壁モンスターやフィニッシャーとして活躍してくれます。
《M∀LICE<Q>RED RANSOM》

【 リンクモンスター 】
星 3 / 闇 / サイバース族 / 攻2300 /
【リンクマーカー:左/右/下】
「M∀LICE」モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「M∀LICE」魔法カード1枚を手札に加える。
②:このカードのリンク先にモンスターが存在する限り、相手フィールドの効果モンスターの元々の攻撃力と守備力は入れ替わる。
③:このカードが除外された場合、900LPを払って発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、デッキからサイバース族モンスター1体を除外できる。
出典:遊戯王公式データベース
すこしせっかちな赤の女王。
①:このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
《M∀LICE<Q>RED RANSOM》の①の効果
デッキから「M∀LICE」魔法カード1枚を手札に加える。
①の効果で特殊召喚した場合に、デッキから【M∀LICE】魔法カードを手札に加えることができます。
現状では《M∀LICE IN UNDERGROUND》しかテーマの魔法カードはありませんが、また今後追加されればこの効果の重要度も高くなるでしょう。
③:このカードが除外された場合、900LPを払って発動できる。
《M∀LICE<Q>RED RANSOM》の③の効果
このカードを特殊召喚する。
その後、デッキからサイバース族モンスター1体を除外できる。
③の共通の帰還効果で、デッキからサイバース族モンスターを除外することができます。
テーマのモンスターを除外するという使い方はもちろんのこと、《ドットスケーパー》などを除外することで【サイバース族】の展開に繋げることもできます。
展開に活用できる中継点として、十分に活躍してくれることでしょう。
《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》

【 リンクモンスター 】
星 3 / 闇 / サイバース族 / 攻2300 /
【リンクマーカー:上/左/右】
「M∀LICE」モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚した場合、自分・相手の墓地のカードを合計3枚まで対象として発動できる。
そのカードを除外する。
②:自分メインフェイズに発動できる。
自分のデッキ・墓地から「M∀LICE」罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
③:このカードが除外された場合、900LPを払って発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、自分は1枚ドローできる。
出典:遊戯王公式データベース
のんびりとした白の女王。
①:このカードが特殊召喚した場合、自分・相手の墓地のカードを合計3枚まで対象として発動できる。
《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》の①の効果
そのカードを除外する。
①の効果で自身が特殊召喚した場合に、お互いの墓地のカードを3枚まで対象に取って除外することができます。
相手の墓地を除外して妨害することはもちろん、自分の墓地の【M∀LICE】カードを除外して展開のサポートに活用することもできます。
②:自分メインフェイズに発動できる。
《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》の②の効果
自分のデッキ・墓地から「M∀LICE」罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
②の効果で、自分のデッキ・墓地から【M∀LICE】罠カードをセットすることができます。
《M∀LICE<P>White Rabbit》と違い墓地からもセットできるので、中盤以降もしっかりと活用できます。
【M∀LICE】魔法・罠カード
《M∀LICE IN UNDERGROUND》

【 フィールド魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、自分の手札・デッキ・墓地から「M∀LICE」カード1枚を除外できる。
②:自分の除外状態の「M∀LICE」罠カードが3種類以上存在する限り、自分フィールドの「M∀LICE」Lモンスターの攻撃力は3000アップする。
③:自分フィールドに「M∀LICE」Lモンスターが存在する限り、相手モンスターは「M∀LICE」Lモンスターしか攻撃対象に選択できない。
出典:遊戯王公式データベース
『不思議の国のアリス』の通称、『Alice in Wonderland』から。
①:このカードの発動時の効果処理として、自分の手札・デッキ・墓地から「M∀LICE」カード1枚を除外できる。
《M∀LICE IN UNDERGROUND》の①の効果
①の効果で、さまざまな領域から【M∀LICE】モンスターを除外することができます。
メインデッキの【M∀LICE】モンスターを除外して序盤の展開に繋げたり、墓地の【M∀LICE】Lモンスターを除外して再展開へ繋げたりと、さまざまな活用が可能です。
③:自分フィールドに「M∀LICE」Lモンスターが存在する限り、相手モンスターは「M∀LICE」Lモンスターしか攻撃対象に選択できない。
《M∀LICE IN UNDERGROUND》の③の効果
③の効果で【M∀LICE】Lモンスターが存在すれば、そちらしか攻撃できなくすることができます。
【M∀LICE】下級モンスターには、リンク先としている【M∀LICE】Lモンスターにさまざまな効果を付与することができるので、そちらを守るために活用すると良いでしょう。
《M∀LICE IN THE MIRROR》

【 速攻魔法 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
自分の手札・フィールド(表側表示)から「M∀LICE」モンスター1体を除外し、
対象のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
②:このカードが除外された場合、自分の墓地の「M∀LICE」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外し、除外したカードと同じ種類(モンスター・魔法・罠)の
「M∀LICE」カード1枚をデッキから手札に加える。
出典:遊戯王公式データベース
『不思議の国のアリス』の続編、『鏡の国のアリス』から。
①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
《M∀LICE IN THE MIRROR》の①の効果
自分の手札・フィールド(表側表示)から「M∀LICE」モンスター1体を除外し、
対象のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
②:このカードが除外された場合、自分の墓地の「M∀LICE」カード1枚を対象として発動できる。
《M∀LICE IN THE MIRROR》の②の効果
そのカードを除外し、除外したカードと同じ種類(モンスター・魔法・罠)の
「M∀LICE」カード1枚をデッキから手札に加える。
①の効果で手札・フィールドから【M∀LICE】モンスターを除外しながら相手モンスターを対象に取って無効化、②の効果でこのカードが除外された場合に条件付きで【M∀LICE】カードをサーチすることができます。
①の効果は【M∀LICE】名称をもった無効カードなので使い勝手も悪くなく、フリーチェーンで【M∀LICE】モンスターを除外するカードとしても活用できます。
②の効果は、コストとして除外した【M∀LICE】カードと同じ種類のものをサーチできる効果となっています。
このカードを除外するのに一番簡単なのは先述した《M∀LICE IN UNDERGROUND》なので、先攻展開でそちらから除外しておけば、さらに展開につなげたり、相手ターンの準備につなげたりと、さまざまな応用が可能となっています。
《M∀LICE<C>GWC-06》

【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
このカードは自分フィールドの表側表示の「M∀LICE」モンスター1体を除外し、セットしたターンに発動する事もできる。
①:自分の墓地・除外状態の「M∀LICE」モンスター1体を特殊召喚する。
その後、自分フィールドに「M∀LICE」Lモンスターが存在する場合、この効果で特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分だけ自分のLPを回復できる。
出典:遊戯王公式データベース
第6章「猫のない笑い(Grin Without Cat)」
このカードは自分フィールドの表側表示の「M∀LICE」モンスター1体を除外し、セットしたターンに発動する事もできる。
《M∀LICE<C>GWC-06》の効果外テキスト
効果外テキストは【M∀LICE】罠カード共通のものとなっており、自分フィールドの【M∀LICE】モンスターを除外することでセットしたターンでも発動できます。
もちろん《M∀LICE<P>White Rabbit》や《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》でセットした罠カードも発動できるうえ、除外した【M∀LICE】モンスターの帰還効果もトリガーできるので、さまざまな活用方法があります。
①:自分の墓地・除外状態の「M∀LICE」モンスター1体を特殊召喚する。
《M∀LICE<C>GWC-06》の①の効果
その後、自分フィールドに「M∀LICE」Lモンスターが存在する場合、この効果で特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分だけ自分のLPを回復できる。
①の効果で、墓地・除外から【M∀LICE】モンスターを特殊召喚することができます。
特殊召喚時に効果がある《M∀LICE<P>White Rabbit》や、フリーチェーンで発動できる効果を持つ《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》を呼び出して、柔軟に対応することが可能です。
《M∀LICE<C>MTP-07》

【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
このカードは自分フィールドの表側表示の「M∀LICE」モンスター1体を除外し、セットしたターンに発動する事もできる。
①:デッキから「M∀LICE」モンスター1体を手札に加える。
自分フィールドに「M∀LICE」Lモンスターが存在する場合、さらにフィールドのカード1枚を除外できる。
出典:遊戯王公式データベース
第7章「狂ったお茶会」(Mad Tea Party)
①:デッキから「M∀LICE」モンスター1体を手札に加える。
《M∀LICE<C>MTP-07》の①の効果
自分フィールドに「M∀LICE」Lモンスターが存在する場合、さらにフィールドのカード1枚を除外できる。
①の効果で、デッキから【M∀LICE】モンスターを手札に加えることができます。
しかしながら現状手札から特殊召喚できる【M∀LICE】モンスターはいないので、まだ初動に使う機会は少ないでしょう。
本命は後半の【M∀LICE】Lモンスターが存在する場合に適用できる、カード除外効果です。
相手ターンに特殊召喚した《M∀LICE<P>White Rabbit》からこのカードをセットすれば、そのまま発動できるため相手の妨害として活用すると良いでしょう。
《M∀LICE<C>TB-11》

【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
このカードは自分フィールドの表側表示の「M∀LICE」モンスター1体を除外し、セットしたターンに発動する事もできる。
①:デッキから「M∀LICE」モンスター1体を特殊召喚する。
相手フィールドにカードが3枚以上存在する場合、代わりにEXデッキから「M∀LICE」Lモンスター1体を特殊召喚する事もできる。
このターン、この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、その効果は発動できない。
出典:遊戯王公式データベース
第11章「タルト泥棒」(Tart Burglar)
①:デッキから「M∀LICE」モンスター1体を特殊召喚する。
《M∀LICE<C>TB-11》の①の効果
相手フィールドにカードが3枚以上存在する場合、代わりにEXデッキから「M∀LICE」Lモンスター1体を特殊召喚する事もできる。
このターン、この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、その効果は発動できない。
①の効果で、デッキから【M∀LICE】モンスターを特殊召喚することができます。
《M∀LICE<P>White Rabbit》からセットすれば、このカードでリクルートしつつ《M∀LICE<P>White Rabbit》の帰還にもつながるので、重要な展開カードとなっています。
呼び出したモンスターは攻撃と効果の発動ができませんが、メインデッキの【M∀LICE】モンスターであれば墓地や除外を経由して別に特殊召喚させれば効果を発動できるので、展開の中継としてうまく活用すると良いでしょう。
【M∀LICE】デッキと相性が良いカード
《バックアップ@イグニスター》

【 チューナーモンスター 】
星 3 / 闇 / サイバース族 / 攻1200 / 守800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:EXデッキから特殊召喚されたサイバース族モンスターが自分フィールドに存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「バックアップ@イグニスター」以外のサイバース族・闇属性モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。
レベル3・闇属性・サイバース族の【@イグニスター】名称を持った展開補助のモンスターです。
EXデッキから呼び出されたサイバース族モンスターが存在するだけで特殊召喚でき、さらに闇属性・サイバース族モンスターをサーチできるので、そのまま任意の【M∀LICE】モンスターを手札に加えることができます。
【M∀LICE】展開で妨害を食らった際のケアプランや、盤面強度を上げるための展開補助として、さまざまな場面で活用できます。
《スプラッシュ・メイジ》

【 リンクモンスター 】
星 2 / 水 / サイバース族 / 攻1100 /
サイバース族モンスター2体
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:自分の墓地のサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。この効果の発動後、ターン終了時まで自分はサイバース族モンスターしか特殊召喚できない。
【LINK-2:右上/右下】
こちらも【サイバース族】ではおなじみの、展開サポート効果を持ったリンク2モンスターです。
効果を使用するとサイバース族モンスターしか出せなくなってしまう制約を受けるものの、リンク2→リンク3につながる展開として非常に扱いやすいモンスターとなっています。
サイバース族である【M∀LICE】モンスターを蘇生することで、そのまま【M∀LICE】リンクモンスターのL召喚に繋げることができます。
《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード-ネオテンペスト》

【 リンクモンスター 】
星 5 / 闇 / サイバース族 / 攻3000 /
【リンクマーカー:上/左/右/左下/右下】
サイバース族モンスター3体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、バトルフェイズ中に相手が発動したモンスターの効果は無効化される。
②:自分・相手ターンに発動できる。
デッキ・EXデッキからサイバース族モンスター1体を墓地へ送る。
このカードは、墓地へ送ったそのモンスターと同じ属性としても扱い、攻撃力が2500アップする。
③:このカードは1度のバトルフェイズ中に、このカードの属性の種類の数までモンスターに攻撃できる。
リンク5の強力なサイバース族リンクモンスターです。
お互いのターンにフリーチェーンでEXデッキからサイバース族モンスターを墓地へ送ることができ、無効効果を持った《サイバース・ディセーブルム》や《コード・オブ・ソウル》を墓地へ送ることで相手メインフェイズ中にリンク召喚を行うことが可能となります。
サイバース族しか出せないという制約下でも利用できる、優秀な制圧モンスターとして活用することになるでしょう。
《アコード・トーカー@イグニスター》

【 リンクモンスター 】
星 5 / 闇 / サイバース族 / 攻2300 /
【リンクマーカー:左/右/左下/下/右下】
効果モンスター3体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがL召喚した場合に発動できる。
自分の墓地から攻撃力2300のサイバース族モンスターを可能な限り、このカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚し、このカードの攻撃力をその数×500アップする。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。
②:相手がカードの効果を発動した時、このカードのリンク先の自分のLモンスター1体をリリースして発動できる。
その発動を無効にし除外する。
出典:遊戯王公式データベース
【サイバース族】の汎用大型Lモンスターであり、【@イグニスター】のエースモンスター。
【M∀LICE】Lモンスターはすべて攻撃力2300で構成されているため、展開の最後に出すことで一気にモンスターを並べながら、無効効果を使うことができます。
先述した《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード-ネオテンペスト》とは、先攻や後攻、相手デッキの種類、展開中の妨害の受け方などで選択して出すようにすると良いでしょう。
【M∀LICE】デッキの回し方
《M∀LICE<P>White Rabbit》+手札コスト1枚からの展開例
【使用カード/条件】
- 《M∀LICE<P>White Rabbit》
- 手札コスト1枚
【結果】

- 《アコード・トーカー@イグニスター》
- 《M∀LICE<Q>RED RANSOM》
- 《トランスコード・トーカー》
- 《ファイアウォール・ドラゴン》
- 《M∀LICE<C>GWC-06》がセット状態
- 《M∀LICE IN UNDERGROUND》
- 手札に《M∀LICE<P>March Hare》+3ドロー
- 墓地に《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》
- 除外に《M∀LICE IN THE MIRROR》
【手順】
- 手札から《M∀LICE<P>White Rabbit》を召喚して効果を発動、デッキから《M∀LICE<C>TB-11》をセット
- 《M∀LICE<C>TB-11》を《M∀LICE<P>White Rabbit》除外して発動、デッキから《M∀LICE<P>Dormouse》を特殊召喚
除外された《M∀LICE<P>White Rabbit》の効果を300LP払って発動、自身を特殊召喚 - 《M∀LICE<P>Dormouse》《M∀LICE<P>White Rabbit》を素材として、EXデッキから《スプラッシュ・メイジ》をL召喚
- 《スプラッシュ・メイジ》の効果を墓地の《M∀LICE<P>White Rabbit》対象に発動、対象のモンスターを特殊召喚
- 《M∀LICE<P>Dormouse》《スプラッシュ・メイジ》を素材として、EXデッキから《M∀LICE<Q>RED RANSOM》をL召喚《M∀LICE<Q>RED RANSOM》の効果を発動、デッキから《M∀LICE IN UNDERGROUND》を手札に加える
- 手札から《M∀LICE IN UNDERGROUND》を発動、デッキから《M∀LICE IN THE MIRROR》を除外する
除外された《M∀LICE IN THE MIRROR》の効果を発動、墓地の《M∀LICE<P>Dormouse》を除外してデッキから《M∀LICE<P>March Hare》を手札に加える - 除外された《M∀LICE<P>Dormouse》の効果を300LP払って発動、自身を特殊召喚
- 《M∀LICE<P>Dormouse》の効果を発動、デッキから《M∀LICE<P>Cheshire Cat》を除外して攻撃力アップ
除外された《M∀LICE<P>Cheshire Cat》の効果を300LP払って発動、自身を特殊召喚 - 《M∀LICE<P>Cheshire Cat》の効果を《M∀LICE<P>March Hare》除外して発動、2ドローする
除外された《M∀LICE<P>March Hare》の効果を300LP払って自身対象に発動、手札に加える - 《M∀LICE<Q>RED RANSOM》《M∀LICE<P>Cheshire Cat》を素材として、EXデッキから《サイバース・ウィキッド》をL召喚(左上のEXゾーン)
- 《M∀LICE<P>Dormouse》を素材として、EXデッキから《リンク・デコーダー》をL召喚《サイバース・ウィキッド》の効果を墓地の《M∀LICE<Q>RED RANSOM》除外して発動、デッキから《バックアップ@イグニスター》を手札に加える除外された《M∀LICE<Q>RED RANSOM》の効果を900LP払って自身対象に発動、自身を特殊召喚してデッキから《M∀LICE<P>White Rabbit》を除外する
- 手札の《バックアップ@イグニスター》を効果を発動、自身を特殊召喚
《バックアップ@イグニスター》の効果を発動、デッキから《ウィザード@イグニスター》を手札に加え、手札1枚を捨てる - 手札の《ウィザード@イグニスター》の効果を墓地の《M∀LICE<P>Dormouse》対象に発動、自身と対象のモンスターを特殊召喚
- 《M∀LICE<P>Dormouse》《ウィザード@イグニスター》《リンク・デコーダー》を素材として、EXデッキから《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》をL召喚
墓地の《リンク・デコーダー》の効果を発動、自身を特殊召喚 - 《バックアップ@イグニスター》を素材として、EXデッキから《リングリボー》をL召喚
- 《リンク・デコーダー》《サイバース・ウィキッド》を素材として、EXデッキから《トランスコード・トーカー》をL召喚(右上のEXゾーンに出し、右側2つのメインゾーンを空けておく)
- 《トランスコード・トーカー》の効果を墓地の《サイバース・ウィキッド》対象に発動、対象のモンスターをリンク先に特殊召喚
- 《サイバース・ウィキッド》《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》を素材として、EXデッキから《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》をL召喚《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》の効果を墓地の《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》対象に発動、除外する
- 除外された《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》の効果を900LP払って自身対象に発動、自身を特殊召喚して攻撃力を倍にする
- 《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》の効果を発動、デッキから《M∀LICE<C>GWC-06》をセット
- 《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》の効果を発動、除外されている《M∀LICE<P>White Rabbit》をデッキに戻して《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》を除外
除外された《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》の効果を900LP払って自身対象に発動、自身を特殊召喚して1ドロー - 《M∀LICE<Q>RED RANSOM》《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》を素材として、EXデッキから《ファイアウォール・ドラゴン》をL召喚(中央or右端のメインゾーン)
- 《リングリボー》《トランスコード・トーカー》《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》を素材として、EXデッキから《アコード・トーカー@イグニスター》をL召喚《アコード・トーカー@イグニスター》の効果を発動、墓地の《M∀LICE<Q>RED RANSOM》《トランスコード・トーカー》を特殊召喚
【盤面の解説】
【M∀LICE】デッキの基本となる展開の一例です。
《M∀LICE<P>Dormouse》や《M∀LICE IN UNDERGROUND》から動いた場合でも多少の違いはありますが、似たような盤面を形成することができます。
後発新規である《M∀LICE<P>March Hare》や《M∀LICE IN THE MIRROR》、【サイバース族】モンスターを活用して、強力な制圧盤面を築くことができます。
《アコード・トーカー@イグニスター》によるカード効果の発動無効、そして《ファイアウォール・ドラゴン》によるフィールド・墓地のモンスターを対象に取ってバウンスする効果。
さらにそれらと相互リンク状態である《トランスコード・トーカー》によって、対象耐性も持っています。
これらは【サイバース族】の汎用的な妨害カードですが、【M∀LICE】デッキはこれらのカードを十二分に活用することができます。
さらにこれら妨害に加え、【M∀LICE】カードによる妨害が可能です。
《M∀LICE<P>March Hare》を用いることで、相手メインフェイズ中に手札・墓地の【M∀LICE】カードを除外して展開できます。
この効果で《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》を除外すれば、そちらの効果で1ドローしながら、さらにお互いの墓地のカードを除外することができます。
さらに《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》を除外すれば、そちらの効果でフリーチェーンでフィールドのカード1枚を選んで除外することも可能となります。
ただこれらの展開は非常に長く、特殊召喚するモンスターゾーンの位置が非常に重要です。
とくに《ファイアウォール・ドラゴン》などのリンクマーカーの向きを参照する効果を使うため、モンスターの出す場所にはいくらかの注意が必要です。
とくに墓地から特殊召喚する場合は、次の展開をどのように進めるか考えながら、特殊召喚するゾーンを選ぶように意識しておきましょう。
《M∀LICE<C>GWC-06》からの展開例
【使用カード/条件】
- 《M∀LICE<C>GWC-06》
- 先述の展開例の続き(墓地に各種【M∀LICE】モンスターが存在)
【結果】
- 《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》
- 《M∀LICE<Q>RED RANSOM》
- 《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》
- 《M∀LICE<P>Dormouse》
- 《M∀LICE<P>White Rabbit》
- 《M∀LICE IN UNDERGROUND》(先述の展開で発動済)
- フィールドのカード1枚を対象に取らず除外
- 1ドロー

【手順】
- セットしていた《M∀LICE<C>GWC-06》を墓地の《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》対象に発動、そのモンスターを特殊召喚
- 《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》の効果を墓地の《M∀LICE<P>White Rabbit》《M∀LICE<Q>RED RANSOM》《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》対象に発動、それらを除外する
- 除外された《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》の効果を900LP支払い発動、自身の攻撃力を倍にして特殊召喚
- 除外された《M∀LICE<Q>RED RANSOM》の効果を900LP支払い発動、自身を特殊召喚してデッキから《M∀LICE<P>Dormouse》を除外する
- 除外された《M∀LICE<P>White Rabbit》の効果を300LP支払い発動、自身を特殊召喚
- 除外された《M∀LICE<P>Dormouse》の効果を300LP支払い発動、自身を特殊召喚
- 《M∀LICE<P>White Rabbit》の効果を発動、デッキから《M∀LICE<C>MTP-07》をセットする
- セットされた《M∀LICE<C>MTP-07》を《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》を除外して発動、デッキからを手札に加えてフィールドのカード1枚を除外
- 除外された《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》の効果を900LP支払い発動、自身を特殊召喚してデッキから1ドロー
【盤面の解説】
先述の展開例でセットした《M∀LICE<C>GWC-06》を用いた展開の一例です。
相手ターンに《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》を呼び出し、自分の墓地の【M∀LICE】モンスターを除外することで相手ターン中に展開しながら妨害を使っていきます。
とくに《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》は自身の攻撃力を倍にして戻ってくるだけでなく、相手ターンのカード除去効果も持っているので、優先的に呼び出したいところです。
また《M∀LICE<P>White Rabbit》や《M∀LICE<P>Dormouse》には、自身をリンク先とするLモンスターに耐性などの効果を付与することができます。
墓地から出した《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》はその恩恵を受けさせることはできませんが、左右にマーカーを持つ《M∀LICE<Q>RED RANSOM》や《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》はその恩恵を受けるので、それも含めてモンスターを出す位置を考えるようにしておきましょう。
《M∀LICE<P>March Hare》からの展開例
【使用カード/条件】
- 《M∀LICE<P>March Hare》
- 先述の展開例の続き(墓地に各種【M∀LICE】モンスターが存在)
【結果】
- 《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》
- 《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》
- 《M∀LICE IN UNDERGROUND》(先述の展開で発動済)
- フィールドのカード1枚を選んで除外×2
- 相手墓地のモンスター1体を対象に取って除外
- 手札に《M∀LICE<P>March Hare》(2枚目)
- 1ドロー

【手順】
- 相手の行動に合わせて相手メインフェイズに、手札の《M∀LICE<P>March Hare》の効果を発動、墓地の《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》を除外して自身を特殊召喚
除外された《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》の効果を900LP払って自身対象に発動、自身を特殊召喚して1ドロー - 《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》の効果を墓地の《M∀LICE<P>White Rabbit》《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》(+相手墓地モンスター)対象に発動、対象のカードを除外する
除外された《M∀LICE<P>White Rabbit》の効果を300LP払って発動、自身を特殊召喚
除外された《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》の効果を900LP払って自身対象に発動、自身を特殊召喚して攻撃力を倍にする - 《M∀LICE<P>White Rabbit》の効果を発動、デッキから《M∀LICE<C>MTP-07》をセット
- セットされた《M∀LICE<C>MTP-07》を《M∀LICE<P>White Rabbit》除外して発動、デッキから《M∀LICE<P>March Hare》(2枚目)を手札に加え、追加でフィールドのカード1枚を除外
- 《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》の効果を発動、除外されている《M∀LICE<P>White Rabbit》をデッキに戻して、フィールドのカード1枚を除外
【盤面の解説】
《M∀LICE<P>March Hare》を用いた、相手ターン中での展開の例です。
先述の《M∀LICE<C>GWC-06》の展開と同様、《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》を用いた複数カードの墓地除外効果を利用することで、【M∀LICE】の展開を行うことができます。
先述の展開よりも、より相手の妨害に寄せた例になっています。
相手の展開に合わせて、《M∀LICE<Q>WHITE BINDER》による墓地カード除外、《M∀LICE<C>MTP-07》によるサーチ+カード除外、そして《M∀LICE<Q>HEARTS OF CRYPTER》によるカード除外の妨害を行うことができます。
いずれもこちらが任意のタイミングで発動できる効果となっているので、柔軟に対応が可能なのも魅力です。
【M∀LICE】デッキをカスタムするおすすめカード
【ビーステッド】関連カード
《深淵の獣マグナムート》

(制限カード) 【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分または相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外し、このカードを手札から特殊召喚する。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このターンのエンドフェイズに、自分のデッキ・墓地から「深淵の獣マグナムート」以外のドラゴン族モンスター1体を選んで手札に加える。
《深淵の獣ドルイドヴルム》

(制限カード) 【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2500 / 守2000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分または相手の墓地の光・闇属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外し、このカードを手札から特殊召喚する。
相手フィールドにモンスターが存在する場合、この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを墓地へ送る。
【ビーステッド】は闇属性・ドラゴン族で統一されたテーマのモンスターです。
墓地の光・闇属性のモンスターを除外しながら展開できるため、【M∀LICE】モンスターを除外することで展開をサポートすることができます。
もちろん相手の墓地の光・闇属性モンスターを除外する妨害にもできるため、攻防一体のカードとして活用することができるでしょう。
【トポロジック】関連カード
《トポロジック・ゼロヴォロス》

【 リンクモンスター 】
星 4 / 闇 / サイバース族 / 攻3000 /
効果モンスター2体以上
自分はこのカードのリンク先となるEXモンスターゾーンにモンスターを出せない。①:このカードの攻撃力は除外されているカードの数×200アップする。②:このカードが既にモンスターゾーンに存在する状態で、このカード以外のモンスターがリンクモンスターのリンク先に特殊召喚された場合に発動する。フィールドのカードを全て除外する。③:このカードが自身の効果で除外された場合、次のターンのスタンバイフェイズに発動する。除外されているこのカードを特殊召喚する。
【LINK-4:左上/右上/左下/右下】
《ヴァレルコード・ドラゴン》

【 リンクモンスター 】
星 3 / 闇 / ドラゴン族 / 攻2500 /
効果モンスター2体以上
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:リンクモンスターのリンク先のこのカードは効果では破壊されない。
②:モンスター3体を素材としてリンク召喚したこのカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
フィールドのモンスターを全て破壊する。
③:墓地のこのカードを除外して発動できる。
フィールドの攻撃力3000以上の闇属性モンスター1体を選んで除外し、自分のEXデッキ・墓地から「トポロジック」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
【LINK-3:上/左下/右下】
《トポロジック・ゼロヴォロス》をはじめとした、大型リンクモンスターの関連カードです。
【トポロジック】リンクモンスターはカードを除外したり除外されたカードを参照する効果を持っているので、【M∀LICE】の特性をうまく活用することができます。
《ヴァレルコード・ドラゴン》を使うことで、相手の闇属性モンスターを除去しながら展開すると言ったことも可能となっています。
《ドロール&ロックバード》

【 効果モンスター 】
星 1 / 風 / 魔法使い族 / 攻0 / 守0
相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた場合、このカードを手札から墓地へ送って発動する事ができる。このターン、お互いにデッキからカードを手札に加える事はできない。この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
出典:遊戯王公式データベース
相手がドローフェイズ以外で、デッキからカードを加えた際に使用できる強力な汎用の手札誘発カードです。
相手の先攻展開を妨害するというのはもちろん、【M∀LICE】デッキでは相手の発動したドロー系手札誘発(《増殖するG》や《マルチャミー・フワロス》など)に対して発動することで、実質的に無力化することができます。
【M∀LICE】でのデッキから直接サーチする効果は《M∀LICE<Q>RED RANSOM》と《M∀LICE IN THE MIRROR》のみなので、こちらは影響を最小限にしながら展開することができます。
《次元の裂け目》

《次元の裂け目》は、モンスターが墓地へ送られる代わりに除外することができる永続魔法カードです。
除外を活用する【M∀LICE】ではメリットとなる部分が大きく、相手デッキの展開を大きく抑制することができるので非常に有用です。
また墓地へ送らなければ発動できない《増殖するG》を防ぐ手段としても活用できるので、こちらの展開を通しやすくなると言った使い方もできます。
おわりに
いかがだったでしょうか。
【M∀LICE】デッキは動きこそ少し複雑ですが、非常に安定した展開力を持っていて妨害も強力なものが多いため、さまざまな人にオススメできる優秀なテーマデッキとなっています。
カードのイラストやデザインも素晴らしく、デッキのパワーもかなり高いデッキとなっていますので、カジュアル対戦から大会環境まで広く活躍することができます!
興味を持っていただけたなら是非とも実際にカードを手に取ってプレイしてみていただければ幸いです。
ここまでのご精読、ありがとうございました!