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こんにちは、たけっしーです。
今回は9/27(土)に『WORLD PREMIERE PACK2025』で登場した海外先行テーマ「巳剣(ミツルギ)」を徹底解説します!
海外では先に発売されており、それぞれの性能の高さから大会でも多く入賞するといった活躍が見られ、日本でも「次期環境デッキ」として発売前から注目されていたテーマになります。
そんな最先端のテーマを今回は紹介していきます!
それでは早速、テーマの特徴から紹介していきます👇
「巳剣」の特徴
テーマの特徴はズバリ、儀式召喚を活用するテーマとなっています。
後ほど紹介しますが、テーマ内の儀式魔法は「デッキから儀式召喚」「デッキから儀式素材をリリース」「墓地から儀式モンスターを特殊召喚」を行う効果を持ちます。
儀式テーマの欠点である「儀式モンスター+儀式魔法+儀式素材」の3枚を全てを揃える必要が無く、少ない消費枚数からコンパクトに儀式モンスターを展開することが可能です。
次にテーマ内のモンスターは闇属性・爬虫類族、レベル4またはレベル8で統一されています。
レベル4の「巳剣」は効果モンスターで以下の共通効果を持ちます。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合、またはこのカードがリリースされた場合、(~を対象として)発動できる。 (固有効果)。
(2):自分フィールドの他の爬虫類族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、 代わりにこのカードをリリースできる。
儀式テーマというだけあり、リリースに関する効果を持っており儀式召喚の素材にした際や共通効果である②の身代わり効果でリリースした際に固有効果を活用していきます。
続いて、レベル8の「巳剣」の儀式モンスターは以下の共通効果を持ちます。
このカード名の(X)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(X):このカードがリリースされた場合に発動できる。 デッキから「(同名カード)」以外の「巳剣」カード1枚を手札に加える。 その後、このカードを特殊召喚できる。
儀式モンスターは墓地から特殊召喚する場合、蘇生制限を満たす必要があるため1度正規召喚する必要がありますが、1度出力してしまえば儀式素材として活用しながら展開を続けることが出来ます。
テーマ共通として「リリースされた場合に発動する効果」を持つため《原始生命態ニビル》を受けても立て直しやすいのがポイントですね。
「巳剣」サンプルレシピ


「巳剣」全カード紹介
それではテーマカードを紹介していきます。
下級モンスター3枚、上級モンスター1枚、儀式モンスター3枚、儀式魔法2枚、速攻魔法2枚、永続魔法1枚、通常罠2枚の全部で14種類となります。
まずは「巳剣」下級モンスター3種から紹介します👇
《巳剣之尊 麁正(ミツルギノミコト アラマサ)》

効果モンスター
星4/闇属性/爬虫類族/攻1200/守 900
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合、またはこのカードがリリースされた場合に発動できる。 デッキから「巳剣之尊 麁正」以外の「巳剣」モンスター1体を手札に加える。
(2):自分フィールドの他の爬虫類族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、 代わりにこのカードをリリースできる。
固有効果はモンスターをサーチする効果で、わかりやすく【巳剣】の初動となるカードです。
基本的に儀式素材となる他の下級モンスターや後述する儀式モンスターの《天之羽々斬之巳剣》を集めることになります。
初動になるカードなので採用枚数は3枚から検討出来そうです。
《巳剣之尊 草那藝(ミツルギノミコト クサナギ)》

効果モンスター
星4/闇属性/爬虫類族/攻1600/守1400
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合、またはこのカードがリリースされた場合、 「巳剣之尊 草那藝」以外の自分の墓地・除外状態の「巳剣」カード1枚を対象として発動できる。 そのカードを手札に加える。
(2):自分フィールドの他の爬虫類族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、 代わりにこのカードをリリースできる。
固有効果は墓地・除外からの回収効果です。
1度回ったギミックを循環したり、儀式素材を集めるために使用することになるでしょう。
このカード自体は初動ではないためサーチ・リクルートの選択肢として採用枚数は1枚になりそうです。
《巳剣之尊 佐士(ミツルギノミコト サジ)》

効果モンスター
星4/闇属性/爬虫類族/攻1000/守1700
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合、またはこのカードがリリースされた場合に発動できる。 デッキから「巳剣」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2):自分フィールドの他の爬虫類族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、 代わりにこのカードをリリースできる。
固有効果は魔法・罠のサーチ効果で儀式魔法にアクセスして儀式召喚に繋げる初動となります。
初動であるため《巳剣之尊 麁正》同様、採用枚数は3枚から検討出来そうです。
続いては「巳剣」上級モンスター1種になります👇
《巳剣之皇子 小碓(ミツルギノミコ ヲウス)》

効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻2000/守2000
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、 (2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは手札の他の爬虫類族モンスター1体と 相手フィールドのモンスター1体をリリースし、手札から特殊召喚できる。 この方法で特殊召喚したターン、自分は爬虫類族モンスターしか特殊召喚できず、 爬虫類族以外のモンスターの効果を発動できない。
(2):このカードがリリースされた場合に発動できる。 自分の手札を1枚選んで捨て、このカードを手札に加える。
儀式モンスター以外の「巳剣」では唯一の上級モンスターです。
手札の爬虫類族と相手のモンスターをリリースして特殊召喚が出来るため、使用感はテーマ内でアクセスできる「壊獣」に近いでしょうか。
リリースされた「巳剣」の効果から展開に繋げることが可能であるため、損失は少なく相手のモンスターを処理することが出来ます。
ただし、テーマ内で唯一「爬虫類族縛り」の制約が付与されるため純構築以外で使いにくい点は注意です。
儀式素材に使用しても手札1枚と引き換えに回収できるため優秀です。
続いて、「巳剣」儀式モンスター3種になります👇
《天羽々斬之巳剣(アメノハバキリノミツルギ)》

儀式・効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻2400/守1800
「巳剣降臨」により降臨
このカード名の、(1)の効果はデュエル中に1度しか使用できず、 (3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札のこのカードを相手に見せて発動できる。 デッキから「巳剣」モンスター1体を特殊召喚する。 その後、自分フィールドのモンスター1体をリリースする。
(2):相手フィールドのモンスターの攻撃力は800ダウンする。
(3):このカードがリリースされた場合に発動できる。 デッキから「天羽々斬之巳剣」以外の「巳剣」カード1枚を手札に加える。 その後、このカードを特殊召喚できる。
1枚目の「巳剣」儀式モンスターです。
儀式モンスターでありながら【巳剣】の初動の核とも言えるカードとなっています。
デュエル中に1度ではあるものの自身を手札から見せることでデッキから「巳剣」を特殊召喚出来、「巳剣」の下級モンスターはそれぞれ「モンスターサーチ」「魔法・罠サーチ」「墓地から回収」を持つため、デッキか墓地から好きな「巳剣」を加えることが出来ます。
これにより必要なカードを揃えて儀式召喚に繋げるのが【巳剣】の基本ムーヴになります。
「巳剣」モンスターをサーチする《巳剣之尊 麁正》でアクセスして展開に絡める以外にもレベル4を並べることが出来るギミックを持つデッキなら《キングレムリン》から「巳剣」の展開に移行することが出来ます。
また、後ほど紹介する「巳剣」儀式魔法には儀式モンスターの名称が記されたカードが存在するため《儀式の下準備》に対応しており、《天羽々斬之巳剣》初動の展開の再現性は高い設計となっています。
②のデバフ効果もこのカード単体で3200までの打点を処理可能な点は優秀です。
召喚権を使わない質の高い初動であるため、サーチ効果を持つ下級モンスターの採用枚数を絞ることも考えられます。
特に他のテーマとの組み合わせた複合デッキを構築する場合、他テーマの初動と召喚権が競合するため各下級モンスターはデッキから特殊召喚するための1枚採用に収まりやすいです。
以上の点からもこのカードの採用枚数は3枚が主流となると思われます。
《天叢雲之巳剣(アマノムラクモノミツルギ)》

儀式・効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻3200/守 800
「巳剣降臨」により降臨
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚した場合に発動できる。 相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
(2):相手が効果を発動した時に発動できる。 相手は手札を1枚選んで捨てる事ができる。 捨てなかった場合、その効果は無効化される。
(3):このカードがリリースされた場合に発動できる。 デッキから「天叢雲之巳剣」以外の「巳剣」カード1枚を手札に加える。 その後、このカードを特殊召喚できる。
2枚目の「巳剣」儀式モンスターです。
【巳剣】におけるメインアタッカー兼妨害の役割を持ちます。
「巳剣」ギミックで相手ターンにこのカードを出力する方法が存在するため、先攻では妨害手段として構え、後攻では儀式召喚でこのカードの①による捲りを通しにいきます。
②は《氷結界の虎将ライホウ》に似た無効効果です。
1ターンに1度ではあるものの相手の手札に圧をかけることが出来、相手の手札が無い状況なら万能無効になります。
注意点としては《原始生命態ニビル》に対して発動すると、《原始生命態ニビル》自身を捨てて効果を通されてしまう(リリースのみ行われる)点でしょうか。
リリースされてしまった場合でも③の自己蘇生で立て直しが容易であるためリカバリーは効きますが、無駄打ちになってしまうと状況次第で不利になってしまうため気をつける必要はあるでしょう。
1度アクセス出来れば使い回しが効くため採用枚数は1〜2枚で検討出来そうです。
《布都御魂之巳剣(フツノミタマノミツルギ)》

儀式・効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻2000/守3400
「巳剣降臨」により降臨
このカード名の、(1)の効果は同一チェーン上では1度しか発動できず、 (2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手がモンスターを特殊召喚した場合、 「布都御魂之巳剣」以外の自分の墓地の爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードがリリースされた場合に発動できる。 デッキから「布都御魂之巳剣」以外の「巳剣」カード1枚を手札に加える。 その後、このカードを特殊召喚できる。
3枚目の「巳剣」儀式モンスターです。
相手のアクションに反応してリソースを伸ばす役割を持ちます。
注目すべきは①の効果は同一チェーンでは1度しか発動出来ませんが、ターン1の制限が無いため何度でも使用出来る点です。
また、1度正規召喚した儀式モンスターも特殊召喚することができるため《天叢雲之巳剣》を蘇生して全体破壊で妨害することも可能です。
ギミックが回った後に使うカードになるため採用枚数は1枚あれば十分と思われます。
続いては「巳剣」魔法・罠を紹介します。
どれもリリースに関する効果を持ち、テーマの特徴を表したカードとなっています。
次は「巳剣」儀式魔法2種です👇
《巳剣降臨(ミツルギコウリン)》

儀式魔法
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる (このカード名の以下の効果はそれぞれ1ターンに1度しか選択できない)。
●レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、 自分の手札・フィールドの爬虫類族モンスターをリリースし、 デッキから爬虫類族の儀式モンスター1体を儀式召喚する。
●レベルの合計が儀式召喚するモンスターと同じになるように、 自分の手札・デッキ・フィールドの爬虫類族モンスターを2体までリリースし、 手札から爬虫類族の儀式モンスター1体を儀式召喚する。
まずは1枚目の「巳剣」儀式魔法です。
2つの効果から1つ選択して発動する効果となっています。
1つ目の効果は要約すると「デッキから儀式召喚する」効果となっており、素材さえ用意出来ていれば出したい儀式モンスターは直接デッキから出力することが出来ます。
2つ目の効果は「デッキから儀式素材をリリースして儀式召喚する」効果で、1つ目の効果と真逆です。
デッキから「巳剣」モンスターをリリースして各種効果に繋げたり、《夜刀蛇巳》を墓地に送ることで即座に出力しエクシーズやリンクの素材に活用できます。
選択効果はそれぞれ1回ずつ使えるため《巳剣之尊 草那藝》で使い回して2回発動して展開を伸ばしていくのが【巳剣】の基本ムーヴになりそうです。
儀式テーマでありながら、必要なカードは自前で揃えてくれるのが【巳剣】の性能の高さと言えるでしょう。
儀式召喚の条件を満たして発動する必要があるため初動としてはやや重く展開の中でアクセスする先として採用枚数は1〜2枚で検討出来そうです。
《巳剣之神鏡(ミツルギノシンキョウ)》

儀式魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、 自分の手札・フィールドの爬虫類族モンスターをリリースし、 自分の手札・墓地から爬虫類族の儀式モンスター1体を儀式召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの 「天叢雲之巳剣」「布都御魂之巳剣」「天羽々斬之巳剣」のいずれかがリリースされた場合に発動できる。 このカードをデッキに戻す。
2枚目の「巳剣」儀式魔法になります。
墓地から儀式モンスターを儀式召喚出来る効果を持ち、「巳剣」版《影霊衣の反魂術》といったところでしょうか。
このカード自体は1枚目の儀式魔法の《巳剣降臨》程飛び抜けた性能ではありませんが、②の効果に「巳剣」儀式モンスターの名称が記されているため《儀式の下準備》に対応しているのがポイントです。
1度使用した後も②の効果を起動出来ればデッキに戻るため使い回しが効くのも優秀ですね。
こちらも《巳剣降臨》同様採用枚数は1〜2枚で検討出来そうです。
続いては「巳剣」速攻魔法2種になります👇
《巳剣勧請(ミツルギカンジョウ)》

速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。 このカードは自分の手札・フィールドの爬虫類族モンスター1体をリリースして発動する事もできる。
(1):以下の効果から1つを選んで適用する。 モンスターをリリースしてこのカードを発動した場合、両方を選んで適用できる。
●デッキから「巳剣」モンスター1体を手札に加える。
●自分は800ダメージ受ける。 その後、自分の手札・墓地から「巳剣」モンスター1体を特殊召喚できる。 この効果で特殊召喚したモンスターは直接攻撃できない。
1枚目の「巳剣」速攻魔法になります。
2つの効果から1つを選択する効果ですが、爬虫類族をリリースして発動すれば両方適用できます。
1つ目は「巳剣」モンスターをサーチする効果ということでシンプルに初動カードです。
初動がこのカードのみの場合は《天羽々斬之巳剣》を加えて展開に繋げることがほとんどでしょう。
2つ目は手札・墓地からの「巳剣」モンスターを特殊召喚する効果でこちらもシンプルに手数として役立つ他、爬虫類族をリリースして発動すれば1つ目の効果でサーチしたモンスターをそのまま特殊召喚しつつリリースに使った「巳剣」の効果を誘発出来ます。
【RーACE】の《EMERGENCY》のように対象を取る妨害を躱しながら展開を伸ばす使い方も出来、非常に強力なカードであるため間違いなく3枚必須のカードです。
《巳剣之勾玉(ミツルギノマガタマ)》

速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの爬虫類族モンスター1体をリリースし、 相手フィールドの表側表示カード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
●レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、 自分フィールドのモンスターをリリースし、手札から「巳剣」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
2枚目の「巳剣」速攻魔法になります。
こちらも2つの効果から選択して発動する効果となっています。
1つ目の効果は《デュアルスパーク》や《サイバネット・クロスワイプ》のようなモンスターをコストに1枚破壊する効果。
妨害として構えたり相手の妨害を躱しながら捲りに使えたりと便利な1枚です。
リリースした「巳剣」モンスターの効果でコスト分の損失も即座にリカバリーしやすくドロー系の受けとしても悪くありません。
2つ目の効果は儀式召喚を行う効果ですが、素材はフィールドからしかリリース出来ない点に注意です。
速攻魔法であるため相手ターンに《天叢雲之巳剣》を儀式召喚し、全体破壊効果で妨害する使い方がメインとなりそうです。
どちらの効果も1度儀式召喚した「巳剣」モンスターを更に儀式召喚の素材にし、儀式モンスターの自己蘇生効果で再度特殊召喚するといった使い方が出来るため上手く活用したいところですね。
採用枚数はサーチ先の選択肢として1枚で検討出来そうです。
続いては「巳剣」永続魔法になります👇
《巳剣之磐境(ミツルギノイワサカ)》

永続魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「巳剣」儀式モンスターを 相手はEXデッキから特殊召喚されたモンスターの効果の対象にできない。
(2):「巳剣之磐境」以外の自分の墓地の「巳剣」カード4枚を対象として発動できる。 そのカードをデッキに戻す。 相手フィールドにモンスターが存在する場合、 さらに相手は自身のフィールドのモンスター1体をリリースしなければならない。
「巳剣」永続魔法です。
対象耐性の付与と墓地のカードにデッキに戻してリソース循環+除去の役割を持ちます。
①の対象耐性は範囲がかなり限定されており過信出来る効果とは言えませんが、採用率が高い《S:Pリトルナイト》で手軽に儀式モンスターを処理されるのを防ぐことが出来ます。
②は墓地の「巳剣」を4枚戻して実質的な除去を行う効果です。
デッキリソースを戻せるもののドロー効果等は付いておらずそれ自体にアドバンテージがある訳ではなく、墓地に4枚を必ず用意する必要があるため発動条件も重めです。
①②どちらもやや使いにくい印象を受けるためこちらは不採用でも良さそうです。
続いては「巳剣」通常罠2種になります👇
《巳剣大祓(ミツルギオオハラエ)》

通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時、 自分フィールドのレベル5以上の爬虫類族モンスター1体をリリースして発動できる。 その効果を無効にし破壊する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の爬虫類族モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚し、この効果で特殊召喚したモンスター以外の自分フィールドのモンスター1体をリリースする。
1枚目の「巳剣」通常罠です。
①の効果はレベル5以上の爬虫類族をリリースする代わりに発動無効の妨害効果です。
「巳剣」の儀式モンスターはリリースされても後続を加えながら即座に墓地から特殊召喚して戻ってくるため実質ノーコストで発動出来きます。
②は墓地から爬虫類族を特殊召喚して1体リリースする効果。
「巳剣」を特殊召喚してそのままリリースしてもそれぞれの固有効果から建て直しが効くためリソースして優秀です。
【巳剣】の妨害のバリエーションを増やすために1枚は採用が検討できるカードだと思います。
《八雲断巳剣(ヤクモタツミツルギ)》

通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地に「巳剣」儀式魔法カードが存在する場合、 元々のカード名が「天叢雲之巳剣」「布都御魂之巳剣」「天羽々斬之巳剣」である 自分フィールドのモンスターを1体ずつリリースして発動できる。 相手は自身の手札・EXデッキ・フィールド・墓地から合計8枚のカードを除外しなければならない。
2枚目の「巳剣」通常罠です。
発動条件があるものの手札・EXデッキ・フィールド・墓地から8枚除外を強いることが出来ます。
かなり豪快な効果ではありますが、除外するカードは相手が選ぶため妨害としてはムラがあり、重めな発動条件も加味するとやや使いにくい印象です。
「巳剣」は他の妨害手段も豊富であるため不採用でも良さそうです。
【巳剣】の基本展開
今回は《天羽々斬之巳剣》1枚から「巳剣」儀式モンスターを3体並べる展開を紹介します。
【手札】《天羽々斬之巳剣》1枚
- 1.手札から《天羽々斬之巳剣》の①を発動。デッキから《巳剣之尊 佐士》を特殊召喚し、リリース。
- 2.リリースされた《巳剣之尊 佐士》の①を発動。デッキから《巳剣降臨》をサーチ。
- 3.《巳剣降臨》を発動。デッキから《巳剣之尊 麁正》《巳剣之尊 草那藝》をリリースし、手札から《天羽々斬之巳剣》を儀式召喚
- 4.リリースされた《巳剣之尊 麁正》《巳剣之尊 草那藝》の効果をそれぞれ発動。デッキから《布都御魂之巳剣》をサーチし、墓地から《巳剣降臨》を回収。
- 5.《巳剣降臨》を発動。場の《天羽々斬之巳剣》をリリースし、デッキから《天叢雲之巳剣》を儀式召喚。
- 6.リリースされた《天羽々斬之巳剣》の効果。デッキから《巳剣之神鏡》をサーチし、自身を墓地から特殊召喚。
- 7.《巳剣之神鏡》を発動。場の《天叢雲之巳剣》をリリースし、手札から《布都御魂之巳剣》を儀式召喚。
- 8.リリースされた《天叢雲之巳剣》の効果発動。デッキから《巳剣大祓》をサーチし、自身を墓地から特殊召喚。

【最終盤面】
場 《天羽々斬之巳剣》《天叢雲之巳剣》《布都御魂之巳剣》《巳剣大祓》
- 《巳剣大祓》による万能無効
- 《天叢雲之巳剣》の万能無効orハンデス
- 《巳剣大祓》で《天叢雲之巳剣》がリリースされた場合、または《布都御魂之巳剣》を特殊召喚した場合→全体破壊
- 《布都御魂之巳剣》による後続確保
- 《天羽々斬之巳剣》による相手モンスター800ダウン
1枚初動から作れる展開としては上出来でしょう。
展開のキーポイントは《巳剣降臨》を2回使用してデッキから必要なカードを集めることと、2回目以降の儀式素材には「巳剣」儀式モンスターを使用することで後続を加えつつ自己蘇生することで儀式素材を実質的に踏み倒して儀式召喚することでしょうか。
「如何に消費を少なく儀式召喚を行えるか」が【巳剣】において重要です。
上記は「巳剣」のカードのみを使った展開例ですが、《巳剣降臨》でデッキから《夜刀蛇巳》をリリースすることでランク4の《御影志士》から《原始生命態ニビル》を構えたり、《I:Pマスカレーナ》を構えたりと盤面の形を変えて妨害を増やすことも容易です。
【巳剣】の強み
1.リリースによる継続的なリソースの確保
2.《天叢雲之巳剣》による手軽な全体除去
3.高打点の生成と《原始生命態ニビル》の受けの良さ
この3点は明確に強みと言えるでしょう。
デッキ構築単位ではほとんど制約が付かないことや、ランク4やランク8と繋がりを持つため他テーマと組み合わせやすく拡張性が高いのも強みとなっています。
「巳剣」と相性の良いカード
まずは何度か触れていますが、《夜刀蛇巳》です。
使い方はシンプルで、《巳剣降臨》でデッキからリリースしてそのまま特殊召喚することでエクシーズやリンクの素材にするのが主な用途になります。
展開の選択肢が増えるため【巳剣】では採用しておきたい1枚です。
続いては「ライゼオル」になります。
【巳剣】は先程紹介した《夜刀蛇巳》を用いてランク4を出力することが出来るため《ライゼオル・デュオドライブ》《ヘルフレイム・バンシー》から【ライゼオル】の展開に移行することが可能であり、
【ライゼオル】側からは《キングレムリン》で《天羽々斬之巳剣》にアクセスして【巳剣】の展開に繋がるため相互にサポートが可能です。
【巳剣】と組み合わせた複合デッキの中では現在1番注目されており、海外でも入賞報告が見られたため日本でも活躍が見込まれます。
現在の競技シーンでは「オノマト」と組み合わせた【ライゼオル】が活躍していますが、今後は「オノマト」から「巳剣」に取って代わるかもしれません。
続いては《霊王の波動》になります。
「巳剣」はいずれも闇属性であるため制約に引っかからずに展開出来るため採用候補になります。
先程紹介した「ライゼオル」と組み合わせる場合は相性が悪くなりますが、純構築の場合は採用出来ること自体がデッキの強みとなるでしょう。
他にも「巳剣」そのものはエクストラデッキを使わず展開出来るため、《強欲で金満な壺》《金満で謙虚な壺》《天底の使徒》といったエクストラをコストにするカードを無理なく採用可能となっています。
以上が「巳剣」と相性の良いカード紹介になります。
他にもたくさんあるはずなので皆さんも是非探してみてください。
今回のまとめ
今回は9/27(土)に発売された『WORLD PREMIERE PACK2025』で登場した海外先行テーマ「巳剣(ミツルギ)」の徹底解説の記事でした。
海外では環境デッキとして活躍していることから現在最も競技シーンで注目されており、レギュレーションが異なる日本でも活躍出来るか非常に期待がかかるデッキとなっているので皆さんも是非研究してみてください✨
最後に告知になりますが、9/28(日)と10/12(日)に『Mogi杯』を開催します!
9/21(日)に発表される新リミットレギュレーション適用後で大会で、今回紹介した【巳剣】も発売後の環境となっているので新環境での腕試しとして是非遊びにきてください!
それでは👋
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