はじめまして、たけっしーです。
今回はOCGで猛威を振るい、マスターデュエルでも話題沸騰中の【天盃龍】について解説していきます。
天盃龍とは
《天盃龍パイドラ》《天盃龍ファドラ》《天盃龍チュンドラ》の3種の天盃龍モンスターからバトルフェイズ中に展開し、シンクロ召喚を絡めた連続攻撃で後攻でのワンキルを狙うのが特徴のデッキになります。
【 フィールド魔法 】
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分メインフェイズ1の間、自分フィールドのドラゴン族・炎属性モンスターは相手が発動した効果を受けない。
②:自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「天盃龍」モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。
③:バトルフェイズ中にこのカードが破壊された場合、自分フィールドのドラゴン族Sモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を倍にする。
出典:遊戯王公式データベース
特筆すべきは3点あり、1つは数多くの1枚初動から簡単に8000以上の打点を形成できること、そして2つ目は《盃満ちる燦幻荘》《天盃龍チュンドラ》による圧倒的な妨害への耐性。
3つ目はギミックの総数が15〜17枚程度とかなりコンパクトな構成であることから20枚以上の自由枠があるため、豊富なデッキスロットがあることです。
【 シンクロ・チューナーモンスター 】
星 7 / 炎 / ドラゴン族 / 攻2600 / 守2000
ドラゴン族チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上
このカード名の、①の効果は1ターンに1度しか使用できず、②の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
①:このカードがS召喚した場合、自分の墓地のドラゴン族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
このターン、自分はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない。
②:3回以上攻撃宣言された自分・相手ターンに発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
その後、フィールドの魔法・罠カード1枚を破壊できる。
出典:遊戯王公式データベース
【 シンクロモンスター 】
星 10 / 炎 / ドラゴン族 / 攻3000 / 守3000
ドラゴン族チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上
このカード名の③の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
①:このカードがS召喚した場合に発動できる。
フィールドのモンスターを全て攻撃表示にする。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなければならず、相手はバトルフェイズ中に効果を発動できない。
③:3回以上攻撃宣言された自分・相手ターンに発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
その後、フィールドのカード1枚を破壊できる。
出典:遊戯王公式データベース
1度シンクロ召喚を許すと《燦幻昇龍バイデント・ドラギオン》から《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》に繋がり、バトルフェイズ中のカードの発動を封殺するため、相手が何も出来ないままワンキルされていく場面も多々あります。
手札誘発で相手の動きを止めながら、相手から打ち返される妨害に対しては耐性があることから非常に一方的なゲームを仕掛けやすいデッキであり、今後も活躍が期待できるでしょう。
サンプルレシピ
こちらは自分自身がランクマッチで使用し、マスターランク1に到達したレシピになります。
ほとんど【天盃龍】にしか当たらないため、ミラーを意識した構築になっています。
【天盃龍】は後攻を選択するデッキであり、その【天盃龍】が大流行しているということは先攻を渡されるゲームも当然あるため、先攻でも機能する汎用カードを多く採用しています。
《灰流うらら》《幽鬼うさぎ》《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》といった手札誘発は先攻でも強く、【天盃龍】ミラーでも機能することは勿論、【天盃龍】以外のデッキへの勝率を落とさないためにも必要と考えています。
《幽鬼うさぎ》 は【天盃龍】ミラーで《盃満ちる燦幻荘》を破壊できる可能性があり、相手の出方次第で強く刺さります。
逆に相手からも使われる可能性があるため、《盃満ちる燦幻荘》の効果を使わなくてもいい時はなるべくケアした方がいいと言えます。
《禁じられた一滴》
【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分の手札・フィールドから、このカード以外のカードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる。その数だけ相手フィールドの効果モンスターを選ぶ。そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が半分になり、効果は無効化される。このカードの発動に対して、相手はこのカードを発動するために墓地へ送ったカードと元々の種類(モンスター・魔法・罠)が同じカードの効果を発動できない。
出典:遊戯王公式データベース
発動コストこそ必要ですが、1枚で相手の盤面を無力化できる可能性があり、《天盃龍パイドラ》に対する《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》を躱しながら盤面を無力化したり、打点半減で戦闘をサポートしたり、ミラーマッチで相手の《天盃龍チュンドラ》をダメージステップに無効にしたりと万能かつ器用なカードです。
先攻を渡された際も妨害として機能する点が非常に強力です。
《抹殺の指名者》
【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:カード名を1つ宣言して発動できる。
宣言したカード1枚をデッキから除外する。
ターン終了時まで、この効果で除外したカード及びそのカードと元々のカード名が同じカードの効果は無効化される。
出典:遊戯王公式データベース
【天盃龍】のミラーマッチにおいて万能無効になるカードです。
採用カードの枚数配分が多少違えど、基本的に構築のベースはほぼ同じであるためなにかしら1枚は問答無用で止めることができます。
先攻を渡された際でも《天盃龍チュンドラ》《燦幻開門》を宣言することで展開を阻止できるため、生存率が上がる1枚です。
また、手札誘発を止めることもできるため、シンプルに《盃満ちる燦幻荘》に対する《幽鬼うさぎ》や《盃満ちる燦幻荘》を引いていない際に受ける《無限泡影》《エフェクト・ヴェーラー》を無視し、安全かつ一方的に展開を通してワンキルに向かうことができます。
《ライトニング・ストーム》
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。①:自分フィールドに表側表示のカードが存在しない場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。●相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。●相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
出典:遊戯王公式データベース
単体で強い手札誘発は既に十分入っているため、追加で汎用カードを入れるのであれば後攻で6枚目で引いて強いカードが良いと考え採用しています。
手札誘発で展開を止めなかった場合でも《禁じられた一滴》《無限泡影》と合わせて捲り手段として一定の効力を持ちます。
1枚のみの採用になりますが《金満で謙虚な壺》から拾える選択肢として存在するだけでも採用する価値は十分にあると考えます。
相手のセットカードを吹き飛ばして安全に天盃龍の動きを通すのはもちろん、《ハーピィの羽根帚》《大嵐》と違ってモンスターにも干渉できるため、【天盃龍】ミラーで先攻側が出してくることが多い《天球の聖刻印》《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》や【メタビート】の《フォッシル・ダイナ・パキケファロ》のような厄介なモンスターを除去することも期待できます
【 リンクモンスター 】
星 2 / 光 / ドラゴン族 / 攻0 /
ドラゴン族モンスター2体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:相手ターンに1度、このカードがEXモンスターゾーンに存在する場合、自分の手札・フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。フィールドの表側表示のカード1枚を選んで持ち主の手札に戻す。②:このカードがリリースされた場合に発動する。手札・デッキからドラゴン族モンスター1体を選び、攻撃力・守備力を0にして特殊召喚する。
【LINK-2:左下/右下】
出典:遊戯王公式データベース
マスターデュエルにおける天盃龍の利点
天盃龍の利点として3つ挙げます。
①現環境でデッキパワーが1番高い
マスターデュエルで流行したデッキの多くは何かしら規制の影響を受けていますが、【天盃龍】は新しく登場したこともあり《盃満ちる燦幻荘》が準制限で実装されたこと以外は現状フルパワーで使うことができます。
現環境でデッキパワーが1番高く、安定した出力を持つ点でかなりの利点になるかと思います。
②環境の変化に合わせて構築を変えられる
【天盃龍】はギミック以外の自由枠が非常に多いため、環境の変化によって採用するカードを変えることができます。
本記事でのサンプルレシピは手札誘発を多めに採用した構成になっていますが、環境によっては手札誘発の枠を《サンダー・ボルト》《ハーピィの羽根帚》《心変わり》といった捲り札に変えることも考えられます。
【天盃龍】対策として【神碑】【メタビート】のような罠カードを軸にしたデッキが増えてきた際には魔法罠を除去するカードを多く積むことで対抗することもできます。
③1ゲームあたりのプレイ時間が短い
【天盃龍】は後攻1ターン目でゲームが終わることも多く、挙動もシンプルなデッキであることから試合の回数が重要になるデュエリストカップのようなイベントでは周回効率が非常に良いデッキになるかと思います。
隙間時間でサクッとマスターデュエルで遊びたい際にも短い時間で終わるのは利点かもしれませんね。
デッキの強さ等からは少しズレた話かと思いきや、1ターンで終わる=それ程強力なデッキとも言えるでしょう。
今回のまとめ
今回は自分も使用しておいる、マスターデュエルにおける【天盃龍】について解説しました。
しばらくはマスターデュエルでの上位デッキとして目にすることかと思いますので、【天盃龍】に興味を持った方は是非使ってみてください!
それではまた👋
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