目次
こんにちは、たけっしーです。
2025年1月の新リミットレギュレーションが発表されたということで、今回は新制限の感想とそれによる環境の変化を考察していきます。
それでは早速どうぞ!
禁止カード
【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 水 / 海竜族 / 攻1700 / 守1400
レベル4モンスター×2
元々の属性が水属性のエクシーズ素材を持つ
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分フィールド上の全ての水属性モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
このターン相手は墓地に存在するカードの効果は発動できない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
出典:遊戯王公式データベース
今回の禁止カードは《深淵に潜む者》でした。
個人的な予想からは斜め上でしたが、墓地効果を多用するデッキはこのカードの存在で使用を躊躇う環境が定期的に来るためかなり妥当だと思います。
2024年後半の環境ではランク4のエクシーズを展開していく【ライゼオル】が環境トップを走り続けましたが、
《ライゼオル・デッドネーダー》を乗り超えられる可能性があるデッキは軒並み《深淵に潜む者》で封殺されてしまうため、今回の禁止の決め手になったと思います。
2022~2023年の【ティアラメンツ】環境でも【ティアラメンツ】ミラーではこのカードを着地させた側が一方的に勝つゲームになっていました。
誘発即時効果であることから《深淵に潜む者》の効果を止める方法もかなり少ないため、現代の理不尽要素の1つだったと思います。
《深淵に潜む者》が禁止になることで墓地を多用するデッキは負け筋が減りデッキ選択の幅が広がるため、今後の環境変化にも注目です。
制限カード
- 《アーティファクト・デスサイズ》
- 《エクス・ライゼオル》
- 《封印の黄金櫃》
- 《闇の誘惑》
- 《御前試合》
- 《サイバーポッド》(禁止→制限)
現環境に大きく影響があるのは《エクス・ライゼオル》《封印の黄金櫃》《闇の誘惑》の3枚でしょう。
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 炎族 / 攻500 / 守2000
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードはEXデッキのXモンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚したターン、自分はランク4のXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合、レベル4・ランク4のモンスター以外の表側表示モンスターが自分フィールドに存在しなければ発動できる。
デッキから雷族・炎属性モンスター1体を手札に加える。
出典:遊戯王公式データベース
【ライゼオル】の強みが集約されたカードであり、このカードに制限がかかるのはかなり痛手になります。
質の高い初動であり、《メレオロジック・アグリゲーター》をコストにすることで妨害の無力化、2ターン目以降も《蝕の双仔》をコストにすることで盤面を再構築と常にハイパワーなカードです。
【ライゼオル】がターンを跨いで戦うデッキであることから毎試合ごとに2枚、3枚フルで使用するので1枚になるとかなり立ち回りが狭まってしまいます。
完全に構築不能レベルという訳では無いので一定数使用者はいると予想していますが、前期に比べて勝ち切るハードルがかなり高くなっているため来期以降は【ライゼオル】は環境から徐々に姿を消していくことになりそうです。
【 通常魔法 】
自分のデッキからカードを2枚ドローし、その後手札の闇属性モンスターカード1枚をゲームから除外する。手札に闇属性モンスターカードがない場合、手札を全て墓地へ送る。
出典:遊戯王公式データベース
《封印の黄金櫃》《闇の誘惑》へのタッチは正直かなり意外でした。
特に《封印の黄金櫃》は前回の制限改訂で準制限に緩和されており、1月には【征竜】の新規カードが発売されることが確定していることからも寧ろ制限緩和されると予想していました。
これらが制限されることで影響を大きく受けるのは【M∀LICE】です。
初動や手数が少ないという課題を抱えるデッキではあるものの、《闇の誘惑》をフルで活用できることが強みの1つとしてありました。
その強みが減らされてしまったため【M∀LICE】の唯一性が薄れてしまうことになります。
初動の枚数を補うのであれば《サイバネット・マイニング》で傘増しすることはできますが、手札を捨てる代償とリターンがあまり釣り合ってない(M∀LICEネームをサーチするよりも《斬機サーキュラー》をサーチした方が強そう)ように感じる場面が多かったり、
【M∀LICE】の強みになりうる《ディメンション・アトラクター》とは相性が悪い等、とにかく課題が多いです。
1月の新弾では【@イグニスター】の新規カードが登場し、サイバース族テーマであることから強化の恩恵を受けれるようになりますが、それまでは【M∀LICE】は向かい風な環境になりそうです。
(禁止カード) 【 効果モンスター 】
星 3 / 闇 / 岩石族 / 攻900 / 守900
リバース:フィールド上のモンスターを全て破壊する。お互いデッキを一番上から5枚めくり、その中のレベル4以下のモンスターカードすべてを任意の表示形式でフィールド上に出す。
出典:遊戯王公式データベース
禁止カードからは《サイバーポット》が緩和されましたが、現代の遊戯王においては全く影響は無いでしょう。
恐らく今後の改訂で順当に緩和されていきそうです。
【 効果モンスター 】
星 5 / 光 / 天使族 / 攻2200 / 守900
①:このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠ゾーンにセットできる。
②:魔法&罠ゾーンにセットされたこのカードが相手ターンに破壊され墓地へ送られた場合に発動する。
このカードを特殊召喚する。
③:相手ターンに、このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。
このターン、相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
出典:遊戯王公式データベース
多くのプレイヤーが禁止カードに予想していた《アーティファクト・デスサイズ》ですが、今回は制限カードに指定されました。
基本的に1枚しか採用されないカードであるため全く影響はありませんが、「次回の制限改訂では禁止にします」というメッセージでしょう。
準制限カード
- 《時空の七皇》
- 《EMモンキーボード》(制限→準制限)
- 《クロノグラフマジシャン》(制限→準制限)
- 《真竜剣皇マスターP》(制限→準制限)
- 《メタモルポット》(制限→準制限)
- 《強奪》(制限→準制限)
- 《十二獣の開局》(制限→準制限)
新たに制限をかけられたのは《時空の七皇》です。
緩和されたカード達は特に環境に影響しないと思われるので、恐らく今後の改訂で無制限になるでしょう。
一時代を築いたテーマカードが多いですが、時の流れですね。
【 通常魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:EXデッキの「No.101」~「No.107」のいずれかの「No.」Xモンスター1体を相手に見せて発動できる。
種族か属性が見せたモンスターと同じで、そのモンスターのランクと同じ数値のレベルを持つモンスター1体をデッキから手札に加える。
その後、自分の手札を1枚選んでデッキの一番上に戻す。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
出典:遊戯王公式データベース
【ライゼオル】の初動として活躍したカードで、他にもサーチ先が広いためこのカードに制限がかけられるのは予想通りでした。
《時空の七皇》をサーチできる《七皇昇格》が代用としてあるため準制限であればさほど影響は無さそうです。
制限だと《七皇昇格》の2枚目以降が腐ってしまうのでかなり影響は大きかったと思いますが、今回は見逃されたようです。
制限緩和カード
- 《イーバ》(準制限→制限緩和)
- 《ダイナレスラー・パンクラトプス》(準制限→制限緩和)
- 《DーHEROディアボリックガイ》(準制限→制限緩和)
- 《M.Xーセイバーインヴォーカー》(準制限→制限緩和)
- 《竜剣士ラスターP》(準制限→制限緩和)
- 《ピュアリィ・デリシャスメモリー》(準制限→制限緩和)
- 《烙印開幕》(準制限→制限緩和)
以前の制限改訂から段階的に緩和されてきたカード達になります。
3枚使えることで大きく変化するのは《DーHEROディアボリックガイ》と《ピュアリィ・デリシャスメモリー》です。
(準制限カード) 【 効果モンスター 】
星 6 / 闇 / 戦士族 / 攻800 / 守800
①:墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「D-HERO ディアボリックガイ」1体を特殊召喚する。
出典:遊戯王公式データベース
同名をデッキから出す効果であるため、同名の枚数が増えれば当然出力が上がります。
これまでは1枚引いてしまうと効果が使えなくなる場面やマイナスになる状況がありましたが、3枚になれば大抵デッキに出す先が1枚は残っているので無駄なく使いやすくなっています。
3枚採用することで素引きもしやすくなっていますが、《VーHEROファリス》のコストとして最も強い組み合わせでもあるため【HERO】は多少強化されているかもしれません。
これまで《DーHEROディアボリックガイ》の使い回し自体は《DーHEROディナイアルガイ》で補っていたことを考えると、3枚になって供給回数が増えることによる盤面強度の変化は無さそうです。
(準制限カード) 【 速攻魔法 】
①:フィールドのモンスター1体を選び、そのモンスターは次のターンの終了時まで戦闘では破壊されない。
さらに、以下の効果を適用できる。
●自分の手札を1枚選んで捨て、デッキからレベル1の「ピュアリィ」モンスター1体を特殊召喚する。
②:このカードを素材として持っている「ピュアリィ」Xモンスターは以下の効果を得る。
●このカードの攻撃力・守備力は、このカードのX素材の数×300アップする。
出典:遊戯王公式データベース
【ピュアリィ】は明確にデッキパワーが上がる(元に戻る)緩和になります。
【ピュアリィ】のエースカードである《エクスピュアリィ・ノアール》を成立させるために《エピュアリィ・プランプ》の着地がかなり重要であったため、
それに対応した《ピュアリィ・デリシャスメモリー》が《ピュアリィ・マイフレンド》で確定サーチできるようになるのはかなり大きいです。
【ピュアリィ】にとっては嬉しい制限緩和です。
今後の環境予想
今回の制限改訂で最も影響を受けたのは【ライゼオル】になります。
質の高い初動が減らされてしまったこと、明確な強みが減ったことで使用者はかなり減ると予想しています。
前期は「【ライゼオル】に勝てるのは【ライゼオル】」と言っても過言では無かったですが、
《エクス・ライゼオル》の制限によって【ライゼオル】でも《ライゼオル・デッドネーダー》や《No.41泥酔魔獣バグースカ》を乗り越えるのは困難になってしまいました。
【ライゼオル】自身も【ライゼオル】に勝つのが難しくなっているため、他のデッキとの差は縮まったと思います。
【ライゼオル】を使用する場合、《エクス・ライゼオル》の使い所の管理や《ライゼオル・クロス》での使い回しを徹底する必要があるでしょう。
構築面でも単純に初動となるカードが減らされてしまったのでその部分のリペアも必要になります。
使用者は一定数いると予想しているので、来期も【ライゼオル】がどれだけ活躍できるかに注目です。
《封印の黄金櫃》《闇の誘惑》の制限を受けた【M∀LICE】も弱体化は受けていますが、【ライゼオル】と違ってネームの枚数を減らされたわけではないため、上振れが難しくなったものの前期から使用しているプレイヤーは続投すると予想しています。
一方で、今回の制限改訂の影響を受けなかったデッキの中では【青眼】【メメント】【オルフェゴール】が強そうだと考えています。
前期から活躍しており【ライゼオル】が弱体化したため、来期からは環境2番手だったデッキが繰り上がりそうです。
他にも【ジェムナイト】や【白き森】も前期から活躍していたデッキで制限改訂の影響を受けていないことから一定数使用者がいると予想できます。
全体的に展開系に寄った環境になりそうですね。
前期【ライゼオル】を使用していたプレイヤーが【ライゼオル】を続投するのか、他のデッキに移るのかにも注目です。
今回のまとめ
今回は2025年1月の新リミットレギュレーションとそれによる環境への影響について触れていきました。
来期はどのデッキも一定数活躍しそうな予感がするので、これからの環境の変化が楽しみです。
それでは👋
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