挨拶
初めまして。ほいこーろーと申します。2019年12月7日のショップ代表決定戦において魔界劇団を使用し、優勝まで行けたため、調子に乗って魔界劇団の解説を記事にしようと思い至りました。
魔界劇団の基本戦術と各魔界劇団パーツの解説
魔界劇団の戦術はいたってシンプルです。後攻をとってワンキルないし《魔界劇団-コミック・リリーフ》のコントロール転移によって制圧持ちをいただき相手のリソースを枯らしてターンを返して生き延びるかのどちらかです。
その戦術を通すために、魔界劇団パーツの特徴を把握しておく必要はあります。というわけで、ここからは採用される魔界劇団パーツの効果やできることを解説していきます。
最近追加されたリンクモンスターですね。このカードの登場で魔界劇団は一気に強化されました。
効果はPゾーンのモンスターを特殊召喚し、魔界劇団をデッキ・EXデッキから置くというもの。上級モンスターをP前に出すのはもちろん、スケールにアクセスすることでP召喚の準備までできてしまいます。
魔界劇団P1体という素材の緩さも見るべきところで、場合によってはモンスター1枚分で2妨害分のカードを使わせることも可能です。
またリンク2モンスターとともに《星杯戦士ニンギルス》の素材にもなれます。
潤滑油①。P効果により好きな魔界劇団を持ってくることができます。ただし効果使用後は《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》も特殊召喚できなくなる点は注意です。
スケールを揃えるのはもちろん、《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》で出したい上級を持ってくることもできます。
モンスター効果も3つとも優秀で、特に注目したいのは魔界台本を発動した場合の効果。デッキからレベル4以下の魔界劇団をリクルートできます。これで打点の底上げや効果の使用からのさらなる展開が可能です。
潤滑油②。モンスター効果で《魔界劇団-メロー・マドンナ》を始めとするスケールにアクセスできる他、P効果で召喚権を使わずに《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》の素材を用意することもできます。
また、《魔界劇団カーテン・ライザー》を持ってくることで1枚から《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》の効果発動条件が整います。
相手場にモンスターが存在する必要がありますが、このカードを一度経由することで《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》でSSしたモンスターと同じものをPゾーンに置くこともできます。
魔界劇団の中では有名なカードですね。P効果で召喚権を使わず《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》になれるのはもちろん便利ですが、注目すべきはモンスター効果。他にモンスターがいなければ打点が永続効果で2200になるため、《インスペクト・ボーダー》などのメタビート系で使われる制圧系モンスターを一方的に殴りたおせます。
そして②の起動効果。デッキの魔界劇団をコストに、EXの魔界劇団を回収できます。非Pデッキで言うところのサルベージ以外にも《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》の存在からつり上げ効果持ちとも見て取れます。
《魔界劇団ーエキストラ》を回収してリンク2に繋いだり、レベル4を回収してランク4に繋げたり、《魔界劇団-サッシー・ルーキー》とのコンボを狙ったりなど多彩です。もちろん《魔界劇団-メロー・マドンナ》を回収することも可能です。
魔界劇団Pと相手のモンスターを永続的に入れ替える独特にして強力な動きのできるカードです。攻撃力の低いものや、被破壊時効果持ちを相手の制圧持ちと入れ替えます。
このカード2枚と台本があれば、台本の相手によって破壊された場合の効果を発動することもできます。
相方のスケールを9にするP効果、破壊されたら魔界劇団をサーチする効果、地味なパンプアップ効果を持っています。
破壊された場合の効果はどこで破壊されてもいいため、Pゾーンに置いて《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の効果や《魔界台本「魔王の降臨」》で破壊してサーチに繋げることもできます。
パンプ効果は起動効果のため、単純に総合火力をあげる使い道以外にも、打点を調節し、相打ち→サーチ効果に繋げるといった戦法も取ることができます。
Pゾーンでは魔界劇団の破壊の身代わり、それによって繋がる相手のレベル4以下を破壊する効果、1ターンに1度戦闘・効果で破壊されず、相手によって破壊された場合同名以外の魔界劇団をリクルートする効果を持っています。
その効果により3回分の壁になれます。P関連の効果は《魔界劇団カーテン・ライザー》のモンスター効果で回収して使いまわすことでメタビート系のデッキに対し、有利に立ち回れます。
相手を選ぶ効果ではありますが《魔界劇団-ハイパーディレクター》に無条件でアクセスできる下級魔界劇団の中では優秀な効果を持っているので複数積み推奨です。
下級魔界劇団の中では素の打点が一番高いのもポイント。
《魔界劇団-デビル・ヒール》とのコンボが有名ですが、このカードの真価は《魔界劇団-ワイルド・ホープ》からアクセスできる中で唯一《魔界劇団-デビル・ヒール》を出せるスケールを持つという点です。
《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》でアクセスが容易で単体パワーは低めなのでピン推奨です。
台本を持ってくる効果が強力な魔界劇団のエースです。
持ってくる台本はだいたいは《魔界台本「魔王の降臨」》になるでしょう。
打点もそこそこあり出しやすいのもポイントです。
打点3000あり、相手を大幅に弱体化するデバフ効果を持っています。
これにより瞬間火力を底上げし、ワンキルの成功率を大幅に上げてくれます。
ただし出す方法が《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》の効果あるいはスケールに《魔界劇団-ワイルド・ホープ》または《魔界劇団-ティンクル・リトルスター》がスケールにある場合のP召喚しかないので注意しましょう。
場の表側のカードを自分・相手フィールド問わず複数破壊できる効果を持ち、レベル7以上の魔界劇団がいる場合はチェーンを許しません。
単純に相手の場の数を減らせる他、《魔界劇団-メロー・マドンナ》や《魔界劇団-ワイルド・ホープ》のモンスター効果にも繋がります。
チェーンを許さない効果により《閃刀姫ーレイ》や《幻創龍ファンタズメイ》等の効果を発動させずに処理できます。
他にも厄介な永続罠なども破壊したりと便利なカードではありますが、デッキに3枚までしか入れられないことに注意です。
《魔界劇団カーテン・ライザー》のコストとしても利用するので3枚しかないリソースをいかにやりくりするかが重要になってきます。
魔界劇団のエクストラ
次に、最近のデュエルでは非常に重要なエクストラの紹介です。
《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》は当然3枚積みますが、他の12枚をなににするかですね。
《サクリファイス・アニマ》
《魔界劇団-エキストラ》を素材にでき、相手のEXモンスターゾーン前のモンスターを除去しつつリンク2に繋がります。
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》
Pデッキといえばこのカード。リンク召喚時効果でEXに上級魔界劇団を増やしたり、起動効果で《魔界劇団-ワイルド・ホープ》を破壊しつつドローにも繋がります。
《見習い魔嬢》
魔界劇団は全て闇属性なので打点を底上げできます。
《ブルートエンフォーサー》
厄介な永続カードを破壊しつつリンクマーカーを確保できます。
《I:Pマスカレーナ》
《トロイメア・ユニコーン》
《双穹の騎士アストラム》
《I:Pマスカレーナ》とこの2枚はセット運用なのでまとめて解説します。
《I:Pマスカレーナ》は相手ターンにリンクすることで魔界劇団の厳しい制約をすり抜けて《トロイメア・ユニコーン》を出して妨害できます。
《双穹の騎士アストラム》は《I:Pマスカレーナ》と組みわせることで強力な耐性持ちになるのは有名です。
魔界劇団でもリンク2を立ててそのリンク先に2体P召喚して2体目のリンク2を出して素材にすることで《双穹の騎士 アストラム》を出せます。
《星杯戦士ニンギルス》
魔界劇団に不足している対象を取らない除去をすることが可能です。全ての魔界劇団Pからアクセスできるリンク1の《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》とリンク2の汎用カードを組み合わせることで出すことができます。
《ヴァレルロード・ドラゴン》
《星杯戦士ニンギルス》より出しづらいものの、リターンの大きい対象を取らない除去を行えるカードです。
《召命の神弓-アポロウーサ》
妨害効果持ちの中ではあまりリソースを減らさず出せるカードです。
先行を渡された時はこのカードでごまかしましょう。大抵突破されますが。
《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》
魔界劇団は全て闇属性Pなので出しやすいカードです。
ただし、グラフマジシャンによるコンボは魔界劇団では行わない方がいいので他のPデッキに比べて採用枚数、使用頻度は落ちます。
《覇王眷竜ダーク・リベリオン》
レベル4闇属性P×2で出せるXモンスターです。
一撃で相手のライフを大幅に削ることができますが、PデッキにおけるXの性質上リソースがかなり減ることは注意です。
魔界劇団以外のメインデッキ採用カード
基本的には《ダイナレスラー・パンクラトプス》や《ライトニング・ストーム》等の後手のカードを入れていきます。
《増殖するG》、《灰流うらら》などの誘発もお好みで
また、相手を選ぶカードではありますが《原始生命態ニビル》はトークンを《魔界劇団-コミック・リリーフ》で奪える点でも相性がいいです。
魔界劇団で重要なのはいかに返せる盤面でありつつも強力な布陣を作らせるかということです。
強力なモンスターほど、《魔界劇団-コミック・リリーフ》で奪った時のリターンが大きいからです。
そこを意識して採用カードを決めましょう。
魔界劇団のサイドデッキ
サイドデッキでは環境デッキのメタの他に魔界劇団が苦手なことへの対処を考えます。
魔界劇団の苦手なことは先行を渡された時、1ターン生き延びることと、Pメタです。
それを踏まえて採用カードを紹介していきます。
《ドロール&ロックバード》
これは環境メタの側面が強いですが一応相手のデッキの動きを止めることができるのでワンキル防止になります。
《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》
《アモルファージ・イリテュム》
セット運用なのでまとめて解説。
《アモルファージ・イリテュム》は《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》の効果でPゾーンからSSでき、お互いのEXからのSSを封じます。
《超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン》のサーチを挟むことで《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》で強力な効果を使うための布石にもなります。
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》からアクセスできるためそれぞれピン推奨です。
《タイフーン》 《トラップ・イーター》
Pデッキの天敵、《醒めない悪夢》や《魔封じの芳香》に対処するカードです。《トラップ・イーター》はピンポイント気味ですが発動無効をすり抜けて除去を行えます。
《原始生命態ニビル》
メインにも入れていますが有効な相手には2枚目以降も入れましょう。
先行展開を防ぐ他に後攻ワンキルも防ぐことができます。
《幻創龍ファンタズメイ》
リンクモンスターが使われることが多いため、このカードも複数いれたいところ。
対象に取る効果を無効にして破壊する効果で《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》の効果を安全に通せます。
また、コスト確保も《魔界劇団-メロー・マドンナ》の存在から容易です。
《拮抗勝負》
後手が強いといえど魔界劇団だけでは返せない盤面もあります。そこでこのカードの出番です。
相手フィールドから裏側除外するので、ワンショットキルのためのリソースを残さず盤面を荒らせます。
リソースを残さないのは打たれ弱い魔界劇団にとっては重要です。
魔界劇団サンプルレシピ
店舗戦から少し構築をいじった現在使っているレシピを公開します。
メイン40
《ダイナレスラー・パンクラトプス》×2
《原始生命態ニビル》
《増殖するG》×3
《灰流うらら》×2
《魔界劇団カーテン・ライザー》×3
《魔界劇団-エキストラ》×3
《魔界劇団-コミック・リリーフ》×3
《魔界劇団-サッシー・ルーキー》×3
《魔界劇団-ティンクル・リトルスター》
《魔界劇団-デビル・ヒール》×3
《魔界劇団-ビッグ・スター》×3
《魔界劇団-メローマドンナ》×3
《魔界劇団-ワイルド・ホープ》×3
《ハーピィの羽根帚》
《ライトニング・ストーム》×3
《魔界台本「魔王の降臨」》×3
EX15
《覇王眷竜ダーク・リベリオン》
《サクリファイス・アニマ》
《魔界劇団-ハイパー・ディレクター》×3
《ブルートエンフォーサー》
《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》
《見習い魔嬢》
《I:Pマスカレーナ》
《トロイメア・ユニコーン》
《星杯戦士ニンギルス》
《ヴァレルロード・ドラゴン》
《双穹の騎士アストラム》
《召命の神弓-アポロウーサ》
《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》
サイド15
《アモルファージ・イリテュム》
《トラップ・イーター》×2
《ドロール&ロックバード》×2
《原始生命態ニビル》
《幻創龍ファンタズメイ》×3
《タイフーン》×2
《拮抗勝負》×3
終わりに
これでひとまずこの記事は終わりになります。対デッキごとの立ち回りなどもやれたらよかったのですが私がそこまで試合数をこなしていないためそれはまたの機会に。
この記事を読んで魔界劇団を組んでくれる方が増えると嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。