はじめに
こんにちは。あーくんです。
最近はデュエル・マスターズでアドベントカレンダーをやっていました。
たくさんの記事が集まって嬉しいですね。面白い記事揃いなのでぜひ読んでみてください。
こちらで自分は王道篇の振り返りを行いました。
そう。王道篇のメインストーリーはこれで完結。12月は第4弾の発売日ということで、カードプールにも変化が訪れました。
これによりどんな変化が訪れたのか。《ワルドバロム》《ジャオウガ》は且つ活躍しているのか。
今月もこの記事で確認していきましょう!
2024年11月の環境はこちら!
目次
「最強」の定義
本記事では最強デッキを「デュエル・マスターズ競技環境での相対的な強さ」と定義します。
Tier1とは「環境内に不利なデッキが少ない、あるいは相性差を覆しやすいデッキであり、大会で持ち込みが一番多いと予想される対策必須のデッキ」です。
Tier2とは「Tier1やTier2のデッキにある程度勝てる見込みがあり、大会でも毎回一定数いると予想されるデッキ」です。
Tier3とは「弱点が多い、デッキパワーが低いなどの理由で使用者は少ないものの、特定のメタゲームでは活躍することができるデッキ」です。
大会環境の母数は日々によって変わるため、デッキごとの相性や強度をベースに考えを記載していきます。
Tier1
【ガレックマーシャル】Tier1


い つ も の
お ま た せ
実 質 ラ ッ キ ー ナ ン バ ー 搭 載
12月期の入賞率1位。ついにファイアー・バードの王政が崩れることとなりました。
代わりに今最前線を突っ走るのは誰もが認める現環境最強デッキ、【ガレックマーシャル】です。
最近のトレンドは《【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】》を使用したループ型。
《マーシャル・クイーン》、《逆転の影ガレック》、《絶対華麗!マーシャル歌劇団》、《邪魂転生》をチェインさせ続けて山を掘り切り、薄くなったところで《【クリック】》を回すことで山札が切れることなく道中のトリガーを回し続けることが可能になっています。
トレンドとしては新弾から《♪立ち上がる 悪魔に天使 堕ちるかな》と《魔誕麗姫ピカドール》が登場。

【 呪文 】
種族 マジック・ソング / 文明 水 / コスト4
■S・トリガー
■カードを1枚引き、その後、数字を1つ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、その数字と同じコストの相手のエレメントの能力を無視し、相手はその数字と同じコストの呪文を唱えられない
《落ちるかな》は今まで使われていた《グレート・流星弾》などのエレメント除去の枠に採用。道中で唱えてもターンを貰いやすく、ミラーでも強いため4枚採用されてもおかしくないほど強力です。
しかし《奇天烈 シャッフ》などで特定の呪文が止まっている環境ではループの継続が困難になるなど、過去のエレメント除去に利点があるのも事実。上手く使い分けましょう。
《ピカドール》は手の減らない進化元ながらチェインの道中にも使える良カード。

【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / スプラッシュ・クイーン / 文明 光/水 / パワー3500 / コスト3
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーが出た時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶相手のクリーチャーを1体選び、タップする。次の相手のターンのはじめに、そのクリーチャーはアンタップしない。
▶自分の山札の上から2枚を見て、そのうちの1枚を手札に加える。
高速コンボの成立確率もあまり変わらず、対策も乗り越える力がある、まさに王者の風格を感じます。
ミラーマッチで実力の介在箇所がないなど勝ち切るために見逃し難い要素こそありますが、総合して現環境で最強のデッキであると言えるでしょう。
【ファイアー・バード】Tier1


ついに入賞率1位の座を降ろされたファイアーバード王朝の皆さん。
ですがマーシャルが強くなったところで別に他デッキの相性が変わったわけではありません。
むしろ舐めたデッキ群を今日も先3ハッターで破壊し続けています。
構築は対【マーシャル】への殺戮兵器《ピッピ・修・ピヨッコ》を採用する方が増えていきました。

【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / 文明 火 / パワー3000 / コスト2
■相手のターン中に、相手が自身のシールドゾーンにカードを置く時、かわりに墓地に置く。
残りの有象無象には39枚で勝てると言わんばかりの傲慢さすら感じるメタカードですが、実際のところあまり間違っていないため誰も口答えできないのが現状です。
再び採用され始めた《凰翔竜機マーチ・ルピア》で火力を最大化していることもあり、このデッキもまた他のデッキを引き離しながら、【マーシャル】と二大巨頭として君臨しています。
Tier2
【アナカラーマルル】Tier2


《修羅の死神フミシュナ / 「この先は修羅の道ぞ」》のリリースから1ヶ月、ハンデス型の構築は洗練され続けました。
その結果、なんとデッキ名でもある《ヨビニオン・マルル》の採用枚数にも変化が生まれ始めます。その脇を固めるのは《ティンパニ=シンバリー》。4コストヨビニオンサイクルの闇文明版です。
最大の魅力は相手の《キール・ロワイヤル》にタッチできること。
空番面4マナから【マーシャル】が無限へ飛ぶことはないため、その隙をついて後続の《フミシュナ》や《絶望と反魂と滅殺の決断》を通し、ゲームを掌握するコンセプトになっています。
フィニッシャーは一見減ったように見えますが、最終的には《ダークネス》と《ティンパニ》を回し続けることで山が切れず相手のボードや手札を刈り尽くすことができるのも特徴。

【 クリーチャー 】
種族 アビスロイヤル / 文明 闇 / パワー4000 / コスト4
■ブロッカー
■ヨビニオン(このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から、これよりコストが小さいクリーチャーが出るまで表向きにしてもよい。そのクリーチャーを出す。残りをシャッフルし、山札の下に置く)
■各ターン、自分の2体目のクリーチャーが出た時、このクリーチャーを破壊してもよい。そうしたら、相手は自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。
《CRYMAX ジャオウガ》や《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》など、従来のフィニッシュ方法も固く、さらには《ゲンムエンペラー》の搭載も見られ始めるなど、総じて万能型のデッキとして活躍しています。
【ゼロ自然ゼニス】Tier2


《ラブ・エルフィン》、昨今の【ゼニス】を語るにはこの一言で十分でしょう。

【 クリーチャー 】
種族 ツリーフォーク / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
このクリーチャーがバトルゾーンにある間、自分の呪文を唱えるとき、支払うコストは1少なくなる。 ただし、コストが1のときは少なくならない。
2ターン目にプレイすると、《「これは命懸けのデュエルなのです」》+《シャングリラ・クリスタル》→《水晶設計図》から《「奇妙」の頂天 クリス=バアル》までは繋がります。
後攻だと手札枚数が1枚多いため、そのまま《「異形」の頂天 クリス=ゼ=ブブ》に繋がるためまさかの3tパンチ。圧倒的な上振れを手に入れて蹂躙する姿は、ビッグマナとチェインデッキ両方の性質を兼ね備えます。
現環境は呪文での受けが多いため、《「異形」の頂天 クリス=ゼ=ブブ》の通りは抜群。《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》による妨害ができるなど拡張性もあるため、引き続き注目のデッキです。
【光水ヘブンズ・ゲート】Tier2


《陽炎の精霊メルキウス》の登場により、新たに生まれ変わった【光水ヘブンズゲート】。

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光/水 / パワー4000 / コスト4
■ブロッカー
■ジャストダイバー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から好きな枚数の呪文を手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。
■各ターンに一度、自分が唱える呪文に「ハイパーエナジー」を与えてもよい。(その呪文を唱える時、コストが異なる自分のクリーチャーを好きな数タップしてもよい。こうしてタップしたクリーチャー1体につき、その呪文のコストを2少なくする。ただし、コストは1以下にはならない)
■各ターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。
前々から抜け始めていた《闘門の精霊ウェルキウス》と《∞龍 ゲンムエンペラー》の面影はすでになく、《真邪連結 バウ・M・ロマイオン》軸の重量ループデッキとして環境に名乗りを上げています。
特徴的なのは《ミラクル・ホーリー・スパーク》。
《メルキウス》からキャッチすることで4tに唱えることができ、【マーシャル】の動きをシャットアウトすることが可能です。

【 呪文 】
文明 光 / コスト5
■G・ストライク
■G・ゼロ :自分のエンジェル・コマンド・クリーチャーがあれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
■次の自分のターンのはじめまで、相手は呪文を唱えられない。
デッキエンジンの更新により≪ギャラクシー・チャージャー≫や、≪スターゲイズ・ゲート≫の連打も可能なっており、総じてデッキの厚みが増し、強力なデッキになったと言えるでしょう。
Tier3
【水闇COMPLEX】Tier2


構築にほとんど変わりが見られないのが【水闇COMPLEX】。
最近は他のデッキがこのデッキのやりたいことを高水準で行って来るため、環境での立ち位置が少しずつ怪しくなっています。
しかし、先1コンプなど破壊力のある動きはまだまだ健在。この後も形を変えて環境に残ると思われます。
地味ながら最近は《ゲンム》搭載のデッキが増えてきていることもあるため、《ガチャック2》を採用したリストを今回は採用しています。
【ドリームメイト】Tier3


構築に変わりがないと言えばこの子。今月も変わりはありませんでした。
環境から《ボン・キゴマイム / ♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》の数が大きく減ったため、立ち位置自体は悪くなってはないのですが、いかんせん【アナカラー】と【バード】の両方が苦手。【マーシャル】も《落ちるかな》でメタクリ集団を簡単に超えて来るため苦しい戦いが続きます。
ご存知の通りぶん回った時の出力は環境随一であるため、まだまだ現役のアーキタイプであることは間違い無いでしょう。
【クローシスジャオウガ】Tier3


最後に紹介するのは新弾のドリームレア、《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》を使用したメタビートデッキが【クローシスジャオウガ】です。

【 ドリーム・クリーチャー 】
種族 デモニオ / 文明 闇/火 / パワー11000 / コスト8
■ハイパーエナジー
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
■このクリーチャーが出た時、相手は自身の、シールドを3つ、手札を2枚、クリーチャーを1体選び、自身の残りのシールドと手札、クリーチャーをすべて墓地に置く。
■各ターン、はじめてこのクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から2枚を墓地に置いてもよい。その後、闇または火の、コスト6以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
デッキの動きとしてはメタクリで縛ってから《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》でテンポ取り。その後、各種フィニッシュクリーチャーを通して殴り切る構成になっています。
イメージとしては後引きの許された《COMPLEX》。【水闇COMPLEX】と比べて色が増えているため取り回しが難しくなっている部分がありますが、その分速度が足され、現環境にマッチしているのが魅力です。
まだまだ研究途中かつ環境に現れたばかりのためテンプレが定まっておらず、掲載しているリストは魔王軍で有名なりっきー選手のもの。
自分も触りましたが、伸び代も豊富で今後も環境で見かけることが多くなるだろうなという感想でした。
CS二連覇を果たすなど、デビューのインパクトも抜群。これからの活躍がますます楽しみです。
環境のまとめと今後の展望
新弾が発売されましたが、真っ先に目が行くのは【ガレックマーシャル】の超強化。正直同じTier1に据えていますが、【ファイアー・バード】とは明確に一段階デッキパワーに差があるのが実情です。
完全体となった【マーシャル】を誰が止めるのか、また、完全に支配し尽くすのかは、この後の環境が語ってくれることでしょう。
マーシャルの冬、皆さんも体調と試合時間には気を付けてデュエマを楽しんでくださいね。
おわりに
というわけで、12月のオリジナル環境について解説いたしました。
使ってみたいデッキは見つかりましたでしょうか?
この記事が皆さんのオリジナル環境に対する理解への一助となれば幸いです。
それでは次回、1月のオリジナル環境解説記事でまたお会いしましょう!