目次
ご挨拶
おはようございます、htbです。
今回の記事はキャラデッキ解説「三沢大地、ティラノ剣山」編の補足記事となります。前記事では《ウォーター・ドラゴン》関連のカードを紹介したので、本記事では「ジェムナイト」、《シーランサー》といったサブギミックについてお話したいと思います。
ブリリアント・フュージョンの用途
《ブリリアント・フュージョン》はデッキのジェムナイトで融合することができる強力なカードです。この効果で融合したジェムナイトは弱体化されますが、《ジェムナイト・フュージョン》《ボンディング-D2O》といった回収可能な魔法カードを捨てることで、そのデメリットをなくすことができます
他にもこのデッキでは3つの用途があるのでご紹介します。
《ブリリアント・フュージョン》
【永続魔法】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:このカードの発動時に、自分のデッキから「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体を、攻撃力・守備力を0にしてEXデッキから融合召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
②:1ターンに1度、手札の魔法カード1枚を捨てて発動できる。このカードの効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は相手ターン終了時まで元々の数値分アップする。
①ウォーター・ドラゴン展開
前回の記事で《ジェネクス・ウンディーネ》《生存境界》の2枚から《ウォーター・ドラゴン》を呼ぶことができると紹介しました。この《ジェネクス・ウンディーネ》の枠を《ブリリアント・フュージョン》+星3or星4モンスターで代用することができます。
- 《ブリリアント・フュージョン》を発動し、《ジェムナイト・ラズリー》《ギャラクシーサーペント》を素材に《ジェムナイト・セラフィ》を融合召喚します。
- ラズリーとセラフィの効果で回収したサーペントを召喚し、《水晶機巧ーハリファイバー》をリンク召喚します。
- 手札に星3モンスターがいる場合は《シノビネクロ》、星4モンスターの場合は《ウォーター・スピリット》をリクルートして《ガーデン・ローズ・メイデン》をシンクロ召喚します。
《ギャラクシーサーペント》
【通常/チューナーモンスター】星2/光/ドラゴン族/攻1000/守0
宵闇に紛れて姿を現わすと言われるドラゴン。星の海を泳ぐように飛ぶ神秘的な姿からその名が付けられた。その姿を見た者は数えるほどしかないと伝えられるが、見た者は新たな力を得られるという。
《ジェムナイト・ラズリー》
【効果モンスター】星1/地/岩石族/攻600/守100
①:このカードが効果で墓地へ送られた場合、自分の墓地の通常モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
《ジェムナイト・セラフィ》
【融合モンスター】星5/地/天使族/攻2300/守1400
「ジェムナイト」モンスター+光属性モンスター
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズにモンスター1体を通常召喚できる。
②シー・ランサー展開
ジェムナイトは地属性のシリーズですが、その種族は岩石族・天使族・炎族・雷族・水族と若干マイナーな種族で構成されています。今回は水族のジェムナイトに着目し、《ジェムナイト・フュージョン》の効果で自主的に除外して《シー・ランサー》に装備させます。なお、この展開はデュエル中盤以降を想定しています。
《シー・ランサー》
【効果モンスター】星5/水/獣戦士族/攻1300/守1000
ゲームから除外されている自分の魚族・海竜族・水族モンスターを任意の数だけ選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できない。
この効果でモンスターを装備している場合、このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
また、フィールド上のこのカードが破壊される場合、代わりにこのカードの効果で装備したモンスター1体を破壊できる。
《ジェムナイト・フュージョン》
【通常魔法】
①:自分の手札・フィールドから、「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地の「ジェムナイト」モンスター1体を除外して発動できる。墓地のこのカードを手札に加える。
- 《ブリリアント・フュージョン》を発動し、《ジェムナイト・ラズリー》×2《ジェムナイト・サフィア》を素材に《ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ》を融合召喚します。
- ラズリー2体の効果で墓地からサフィア1枚と《ウォーター・スピリット》を回収します。
- ブリリアントレディ・ダイヤの効果で自身を《ジェムナイト・セラフィ》に変更し、回収したサフィアと共に《ジェムナイト・ファントムルーツ》をリンク召喚します。
- ファントムルーツ①の効果で《ジェムナイト・フュージョン》をサーチ後、ファントムルーツ②の効果でサフィアとラズリーを素材に《ジェムナイト・アクアマリナ》を融合召喚します。
- アクアマリナと回収した《ウォーター・スピリット》で《水精鱗ーサラキアビス》をリンク召喚します。
《ジェムナイト・アクアマリナ》
【融合モンスター】星6/地/水族/攻1400/守2600
「ジェムナイト・サフィア」+「ジェムナイト」モンスター
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
①:このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。
②:このカードがフィールドから墓地へ送られた場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動する。その相手のカードを持ち主の手札に戻す。
《ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ》
【融合モンスター】星10/地/岩石族/攻3400/守2000
「ジェムナイト」モンスター×3
このカードは上記カードを融合素材にした融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。自分は「ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。自分フィールドの表側表示の「ジェムナイト」モンスター1体を選んで墓地へ送り、エクストラデッキから「ジェムナイト」融合モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
《ジェムナイト・ファントムルーツ》
【リンクモンスター】リンク2/地/岩石族/攻1450
「ジェム」モンスター2体
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ジェムナイト」カード1枚を手札に加える。
②:1000LPを払って発動できる。自分の墓地のカード及び除外されている自分のカードの中から、「ジェムナイト」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをデッキに戻し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン直接攻撃できない。
《水精鱗ーサラキアビス》
【リンクモンスター】リンク2/水/海竜族/攻1600
魚族・海竜族・水族モンスター2体
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードのリンク先のモンスターの攻撃力・守備力は500アップする。
②:相手ターンに手札を1枚墓地へ送って発動できる。デッキから「水精鱗」モンスター1体を手札に加える。
③:このカードが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された場合、デッキから水属性モンスター1体を墓地へ送り、自分の墓地の水属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この《水精鱗ーサラキアビス》が相手に破壊されることで《シー・ランサー》をリクルートすることができます。また、②の効果でサーチした《ブリリアント・フュージョン》を墓地へ送り「水精鱗」モンスターをサーチすることで、墓地の水族ジェムナイトを除外ゾーンに置くことができます。
③ラピスラズリ展開
こちらは手札に《ブラック・ガーデン》がある場合に《ジェムナイトレディ・ラピスラズリ》で4000の効果ダメージを与える展開です
《ジェムナイトレディ・ラピスラズリ》
【融合モンスター】星5/地/岩石族/攻2400/守1000
「ジェムナイト・ラピス」+「ジェムナイト」モンスター
このカードは上記のカードを融合素材にした融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。自分は「ジェムナイトレディ・ラピスラズリ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。デッキ・エクストラデッキから「ジェムナイト」モンスター1体を墓地へ送り、フィールドの特殊召喚されたモンスターの数×500ダメージを相手に与える。
- 《ブラック・ガーデン》を発動します。その後、《ブリリアント・フュージョン》を発動し、《ジェムナイト・ラピス》《ジェムナイト・ラズリー》×2を素材に《ジェムナイトレディ・ブリリアント・ダイヤ》を融合召喚します。※ローズ・トークン1体目
- ブリリアントレディ・ダイヤを《ジェムナイト・セラフィ》に入れ替えます。※ローズ・トークン2体目
- ラズリーで回収したラピスを召喚し、セラフィと共に《ジェムナイト・ファントムルーツ》をリンク召喚します。※ローズ・トークン3・4体目
- ファントムルーツ①の効果で《ジェムナイト・サフィア》をサーチし、ファントムルーツ②の効果でラピス・ラズリーを素材に《ジェムナイトレディ・ラピスラズリ》を融合召喚します。※ローズ・トークン5体目
- セラフィで召喚権が増えているので、サフィアを通常召喚して《リンク・スパイダー》をリンク召喚します。
この状態で《ジェムナイトレディ・ラピスラズリ》の効果を発動すると、特殊召喚されたモンスターはローズ・トークン×5、ファントムルーツ、ラピスラズリ、リンク・スパイダーの計8体となり4000ダメージを与えることができます。
シー・ランサーの活用
ここでいま一度シー・ランサーについてご紹介します。
《シー・ランサー》
【効果モンスター】星5/水/獣戦士族/攻1300/守1000
ゲームから除外されている自分の魚族・海竜族・水族モンスターを任意の数だけ選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できない。
この効果でモンスターを装備している場合、このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
また、フィールド上のこのカードが破壊される場合、代わりにこのカードの効果で装備したモンスター1体を破壊できる。
除外されている魚族・水族・海竜族を装備するという特異な効果をもっています。これにより《妖精伝姫ーシラユキ》や《ジェムナイト・フュージョン》、《究極進化薬》で除外したコストを再びそろえることができます。また、自身の破壊を装備したモンスターで身代わりにすることができます。
装備対象
この効果で装備できるモンスターはデッキ内に11体存在しています。その中でも、装備することで効果が発動するモンスターは以下の通りです。
【海竜族】
《ウォーター・ドラゴン》…破壊されるとH2Oの素材を蘇生(ボンディングD2Oの回収も可能)
《No.37 希望織竜スパイダー・シャーク》…効果で破壊されると墓地のモンスター蘇生(身代わり効果で起動)
【水族】
《エア・サーキュレーター》…破壊されると1ドロー
《ジェムナイト・アクアマリナ》…墓地へ送られると相手の場のカードをバウンス(壊獣と相性が良い)
再装備
《シー・ランサー》の装備効果は通常1度しか使用できません。しかし。このデッキでは《竜脚獣ブラキオン》の反転召喚で《シー・ランサー》を裏側にすることで毎ターン装備効果を発動できるようにしています。
《竜脚獣ブラキオン》
【効果モンスター】星8/地/恐竜族/攻1500/守3000
このカードはデッキから特殊召喚できない。
このカードは恐竜族モンスター1体をリリースして表側表示でアドバンス召喚できる。
①:自分メインフェイズに発動できる。このカードを裏側守備表示にする(1ターンに1度のみ)。
②:このカードが反転召喚に成功した場合に発動する。このカード以外のフィールドのモンスターを全て裏側守備表示にする。
③:このカードが攻撃された場合、その戦闘で発生する相手への戦闘ダメージは倍になる。
似た効果を持つモンスターとして《サブテラーマリス・バレスアッシュ》が存在しますが、《究極進化薬》に対応しているという点でこちらを採用しています。
その他のカード
オーバーテクス・ゴアトルス
《オーバーテクス・ゴアトルス》
【特殊召喚モンスター】星7/闇/恐竜族/攻2700/守2100
このカードは通常召喚できない。除外されている自分の恐竜族モンスター5体をデッキに戻した場合のみ特殊召喚できる。
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:1ターンに1度、相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できる。自分の手札・フィールドの恐竜族モンスター1体を選んで破壊し、その発動を無効にし破壊する。
②:このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「進化薬」魔法カード1枚を手札に加える。
効果でこのカードを墓地へ送ることができれば、恐竜族モンスターを用意しながら《究極進化薬》をサーチすることができます。《究極進化薬》でリクルートできるモンスターは《ダイナレスラー・パンクラトプス》《オーバーテクス・ゴアトルス》《究極伝導恐獣》《竜脚獣ブラキオン》《怒炎壊獣ドゴラン》の計4種です。
また、《妖精伝姫ーシラユキ》で自身の特殊召喚に必要な恐竜族5体を即座に用意することもできます。
《究極進化薬》
【通常魔法】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の手札・墓地から、恐竜族モンスターと恐竜族以外のモンスターを1体ずつ除外して発動できる。手札・デッキからレベル7以上の恐竜族モンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚する。
煌々たる逆転の女神
《煌々たる逆転の女神》
【効果モンスター】星6/光/天使族/攻1800/守2000
①:自分フィールドにカードが存在せず、自分の手札がこのカード1枚のみの場合、相手モンスターの攻撃宣言時にこのカードを手札から捨てて発動できる。相手フィールドのカードを全て破壊する。その後、自分はデッキからモンスター1体を特殊召喚できる。
相手モンスターの攻撃宣言時、《妖精伝姫ーシラユキ》で手札・場のカード全てを除外することで、このカードの発動条件を満たすことができます。リクルート先として相性が良いのはシラユキの除外を生かせる《シー・ランサー》です。
帝王の轟毅
《帝王の轟毅》
【速攻魔法】
①:自分フィールドのレベル5以上の通常召喚された表側表示モンスター1体をリリースし、フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
②:自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外し、属性を1つ宣言して発動できる。フィールドの全ての表側表示モンスターは、ターン終了時まで宣言した属性になる。
②の効果でフィールドのモンスターの属性を変更することができます。炎属性にすると《ウォーター・ドラゴン》で攻撃力を0にでき、水属性にすれば《No.37 希望織竜スパイダー・シャーク》のエクシーズ召喚をサポートできます。
このカードを墓地へ送る手段として、一気に5枚の墓地肥やしを行える《玄翼竜 ブラック・フェザー》を採用しています。
《玄翼竜 ブラック・フェザー》
【シンクロモンスター】星8/闇/ドラゴン族/攻2800/1600
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、戦闘またはカードの効果によって自分がダメージを受けた時に発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚まで墓地へ送る。この効果で墓地へ送ったカードの中にモンスターカードがあった場合、このカードの攻撃力は400ポイントアップする。
バージェストマ・ディノミスクス
《バージェストマ・ディノミスクス》
【通常罠】
①:フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。手札を1枚捨て、対象のカードを除外する。
②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、フィールドから離れた場合に除外される。
①の効果は手札を効果で墓地へ送ることができるため、《オーバーテクス・ゴアトルス》を捨て《究極進化薬》をサーチすることができます。
また、②の効果を《生存境界》の発動にチェーンすることで、リクルートする恐竜族の数を1体分増やすことができます。
最後に
以上が「三沢大地、ティラノ剣山」のキャラデッキ解説・紹介となります。2つの記事にまたがっての紹介でしたが《ウォーター・ドラゴン》に関しては丁寧にまとめたつもりなので、デッキをつくろうと思っている方は参考にしていただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。