はじめに
好きなデッキテーマは【多色】、どうもミルク金時です。
しかし【多色】といえど、アプローチの方法は様々です。
その中でも一際異なるアプローチを仕掛けるデッキテーマをご存知でしょうか。
その能力、まさかの「マナゾーンを全ての文明として扱う」というとんでもアプローチ。
もうお気づきの方はお気づきでしょう。
【イメン=ブーゴ】たるデッキテーマが存在するのです!
ドラグナーの第一陣を切ったその姿、今でこそ見覚えこそないかもしれませんが、名前だけはなんとなく聞き覚えがあるんじゃあないでしょうか。
それもそのはず、この《龍覇 イメン=ブーゴ》が原点となり、最近になって新規のカードが生まれたのですから。
GP優勝を果たしたという過去を持つ、その実力も本物。
面白いアプローチを仕掛ける【多色】デッキ。どうです? 気になってきたでしょう?
そんな【イメン=ブーゴ】を2022年今現在の力を持って、過去の輝きをとり戻そうじゃあないですか!
よしゃ、【イメン=ブーゴ】のリペアに早速取り掛かかって行くぞぃ!
目次
【イメン=ブーゴ】とは
【イメン=ブーゴ】をリペアする上で、知っておかなければいけないのがデッキの歴史。
堅苦しいお話になってはしまいますが、これを知るか知らずかでは天と地の差が生まれます。
今の環境下で【イメン=ブーゴ】を使うなら、何が欠けていて、何が必要なのかを知っていく必要があるわけです。
と言うわけで、このデッキテーマを深く知るためにも、ぜひお付き合いくださいませ!
時代の加速点
時は大きく、非常に大きく遡り、2014年。まだ「ドラグナー」という種族そのものが生まれたばかりの時代。
DMX-18 「三段変形!龍解オールスターズ」にて、時代が一気に加速を始めます。
その時代の加速に一役買った存在、それが今回の本題である《龍覇 イメン=ブーゴ》と言えるでしょう。
【 クリーチャー 】
種族 ビーストフォーク號 / ドラグナー / 文明 自然 / パワー7000 / コスト7
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自然のコスト4以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
■自分のマナゾーンにあるカードを、すべての文明のカードとして扱う。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
登場時のcipとしてドラグハートを場に出せる点は他ドラグナー同様と言ったところですが、此奴にはまさかの「マナゾーンにあるカードを全ての文明として扱う」という常在効果を内包していました。
cipにプラスして能力を持っているのは、その時代においては異質。
ましてや、パワーが『7000』であり、ドラゴン・サーガ末期から革命編初期にかけて多数登場した進化クリーチャーに対してパワー勝ちしてしまう点においても、やはり一線を画したまさしく破格の性能だったと言えるでしょう。
とはいえ、これだけでは一見《龍覇 イメン=ブーゴ》召喚後の次のターンでようやく実力を発揮、自由自在なクリーチャーが召喚されるのだろう。そう思うはずです。
しかし、その考えは同じパックに収録された真打によって壊されます。
その名は《邪帝斧 ボアロアックス》。
(殿堂カード) 【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 自然 / コスト4
■このウエポンをバトルゾーンに出した時またはこれを装備したクリーチャーが攻撃する時、自然のコスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■龍解:自分のターンの終わりに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーのコストの合計が20以上であれば、このドラグハートをフォートレス側に裏返してもよい。(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、ドラグハートまたはそれを装備したクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合、そこに戻す)
【龍解後】
カード名:邪帝遺跡 ボアロパゴス
カードの種類:ドラグハート・フォートレス
文明:自然
コスト:7マナ
マナ:-
■クリーチャーを自分の手札から召喚した時、自然のコスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■龍解:自分のターンのはじめに、バトルゾーンにある自分のクリーチャーのコストの合計が30以上であれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。
【龍解後】
カード名:我臥牙 ヴェロキボアロス
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:自然
種族:ジュラシック・コマンド・ドラゴン
パワー:15000
コスト:10マナ
マナ:-
■自分の手札からクリーチャーを召喚した時、またはこのクリーチャーが攻撃する時、自然のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
そのままの効果を読み上げると、場に出た時と装備したクリーチャーの攻撃をトリガーとして「自分のマナゾーンから自然のコスト5以下のクリーチャーを1体出せる」と書いてあります。
が、この能力に先ほどの《龍覇 イメン=ブーゴ》の常在能力である「マナゾーンにあるカードを全ての文明として扱う」が掛け合わせられると何が起きるでしょうか。
そうです、「自分のマナゾーンから文明を問わず好きなコスト5以下のクリーチャーを1体出せる」に変貌するのです。
おまけにクリーチャーを盤面に展開し続けることで2段階の龍解を行い、最終的には『パワー15000』『Tブレイカー』というまさしくデカブツが生まれ、圧倒的カードパワーを以って敵を屠ります。
最強の称号
この能力の掛け合わせによって生まれる強さは言わずもがな。ましてや継続的にクリーチャーを展開できる能力となれば、ループの起点にすらなり得ます。
そして生まれて“しまった”のが【イメンループ】。
《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》を織り交ぜることで、無限にマナを加速、さらにコスト5以下のクリーチャー全てにアクセス。
最終的に《無双恐皇ガラムタ》《爆轟 マッカラン・ファイン》を場に出すことで、相手のシールドトリガーを封殺。確実に相手を葬るデッキテーマが誕生してしまったのです。
これを踏まえ、たちまち値段は高騰、環境にも名の上がるカードへとなっていきます。
そして、2015年8月1日。ついに“あの日”がやってきます。
この日こそGPの始まり「GP1st」の開催日です。
当然安定してシールドトリガーを封殺し勝ち抜く【イメンループ】は強烈であり、圧倒的大多数が握るデッキテーマでした。
そして最後には・・・。
「GP1st優勝」
まさしく“最強“。名実ともに最強の称号を手に入れることとなったのでした。
規制とその先の新時代
CS結果ではもちろんのこと、GP1stで明らかとなった圧倒的【イメンループ】のシェア率の高さ。おまけに安定+ループとなれば、“最強”に相応しい“あの称号”が公式から下されます。
ーーー2016年9月15日
《邪帝斧 ボアロアックス》殿堂入り。
実はこの殿堂入り前にループの1パーツであった《鎧亜戦隊ディス・マジシャン》は既にプレミアム殿堂入り済み。
しかし、《アクア忍者 ライヤ》《S級原始 サンマッド》を使ったループが開発されるなど、様々な方法で殿堂入りをくぐり抜けてきたのが【イメンループ】。
最後の最後に《邪帝斧 ボアロアックス》にトドメを刺すことで、この緑文明のループ時代に終止符を打つこととなりました。
と、ループを封じられた訳ですが、【イメン=ブーゴ】というデッキテーマ自体は、当然変わらず存在していました。
もちろん《邪帝斧 ボアロアックス》が1枚になってしまったが故に、決定打にやや欠ける部分は否めませんでしたが、その人気の高さはGP・CSプロモが《龍覇 イメン=ブーゴ》であったことからもお分かりいただけるでしょう。
そして、その人気は後世に語り継がれ、姿を変えて再び我々の前に舞い降ります。
ーーー2020年1月25日
《イメンズ・サイン》の誕生です。
【 呪文 】
文明 自然 / コスト5
■S・トリガー
■コスト7以下の進化ではないビーストフォークを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。その後、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その2体をバトルさせる。
なんと感動の《龍覇 イメン=ブーゴ》踏み倒しカードの登場、もはや公式様に【イメン=ブーゴ】好きがいることに違いありません。
シールドトリガーがついている上、バトル効果も持っているため除去としても、一段階早い展開としても素晴らしい動きをしてくれる1枚です。
ーーー2021年7月17日
《覇王類虹色目 イメン=ボアロ》の誕生です。
【 クリーチャー 】
種族 ビーストフォーク號 / ジュラシック・コマンド・ドラゴン / 文明 自然 / パワー7000 / コスト7
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、または攻撃する時、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。
■バトルゾーンと山札にある自分のカードを、すべての文明のカードとして扱う。
その名の通り、《龍覇 イメン=ブーゴ》と《邪帝斧 ボアロアックス》とが合わさったような踏み倒し能力と、盤面・山札に全ての文明付与するから能力を有します。
マナこそ全ての文明にはできないものの、盤面に全ての文明を付与できる上、種族に「ドラゴン」を持つことから様々な「革命チェンジ」が活用ができたりと、さらにもう一段面白い動きが取れる1枚です。
ーーー2021年12月18日
《バラギアラ <ヴェロキボアロ.Star>》の誕生です。
【 スター進化クリーチャー 】
種族 マスター・ハザード / ジュラシック・コマンド・ドラゴン / レクスターズ / 文明 自然 / パワー15000 / コスト7
■スター進化:レクスターズまたは自然のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■T・ブレイカー
■相手のクリーチャーが出た時、そのクリーチャー以下のコストを持つ自然のクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。
■このクリーチャーがタップしていれば、自分は攻撃されない。
《龍覇 イメン=ブーゴ》の面影はありませんが《邪帝斧 ボアロアックス》の踏み倒し効果を有します。
種族の優秀さはもちろんですが、「スター進化」による実質スピードアタッカーのTブレイカー、そして除去を受けたとしても進化元を守れる。フィニッシャーになり得る圧倒的1枚です。
・・・と、様々な派生を生み出し、新時代に繋げていきました。
GP1st時代の圧倒的な壁は、今でこそ実現できませんが、未来に、そしてデュエマの楽しみに幅を持たせてくれた1枚なのでした。
リペアには何が必要なのか
現状で足りない要素とは
さて、【イメン=ブーゴ】を再び前線に押し上げるには何が必要なのか。
これは「ループができなくなったから」という話もありますが、その根源を辿れば《邪帝斧 ボアロアックス》が殿堂入りしたことによる「フィニッシュ力の低下」にあるのではないでしょうか。
《邪帝斧 ボアロアックス》の枚数が減ったが故に展開力が落ち、合わせて《我臥牙 ヴェロキボアロス》の枚数が減ったが故にフィニッシュ力が低下した。
こう考えると、【イメン=ブーゴ】のリペアにはシンプルに「順当な展開」か「大量展開」か「アタッカー」のいずれかを補ってあげることで現状を打破できそうです。
リペアパーツ候補
では、上記の要素を満たすことができるカードは何があるのか。
これをザクザクっと見ていきましょう!
《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》
【 ツインパクトカード 】
種族 アース・ドラゴン / オリジン / 文明 自然 / パワー16000 / コスト10
■マッハファイター
■T・ブレイカー
■自分のクリーチャーが離れる時、かわりにマナゾーンに置いてもよい。
■このクリーチャーがバトルに勝った時、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つクリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。
【呪文】
カード名:神秘の宝剣
文明:自然
コスト:3マナ
■自分の山札を見る。
その中から自然ではないカードを1枚、タップしてマナゾーンに置いてもよい。
その後、山札をシャッフルする。
後の《龍覇 イメン=ブーゴ》召喚後の展開を考えると、《邪帝斧 ボアロアックス》から場に出せるクリーチャーを好きに選べる《神秘の宝剣》が非常に魅力的です。
また、《我臥牙 ヴェロキボアロス》まで龍解してしまえば、フィニッシャーとしても活躍できます。
序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ。
《大冒犬ヤッタルワン GS》
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚マナゾーンに置いてもよい。
マナ加速しつつ場に残る、即ち《邪帝斧 ボアロアックス》龍解条件の盤面マナを順当に確保できる点は優秀。
ですが、これだけでは《天体妖精エスメル/「お茶はいかがですか?」》なども候補に入ってきます。
《大冒犬ヤッタルワン GS》の強みはひとえに「ガードストライク」を持っていて、なおかつ単色マナであるという点。
《我臥牙 ヴェロキボアロス》をフィニッシャーとする場合、《邪帝斧 ボアロアックス》を2段階龍解させる必要があるわけですが、この龍解までのタイムラグがどうしても今の環境下においては難しいのが事実。
そこで少しでも受け札を強くできる、というのは、それだけで非常に魅力的なのです。
《Disノメノン》
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・インセクト / ディスタス / 文明 水/火/自然 / パワー5000 / コスト3
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■マッハファイター(このクリーチャーは、出たターンの間、タップまたはアンタップしているクリーチャーを攻撃できる)
■ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
■このクリーチャーがバトルに勝った時、自分の山札の上から1枚目を見て、手札に加えるかマナゾーンに置く。
《イメンズ・サイン》を経由した《龍覇 イメン=ブーゴ》召喚を考えると、マナカーブとしては『2』でマナ加速する必要性は高くなく、『3→5』と繋げるのも綺麗な流れです。
また、《邪帝斧 ボアロアックス》の龍解条件を《龍覇 イメン=ブーゴ》召喚+攻撃で達成すると考えると、場にいるクリーチャーのマナは『7+5+5=17』ということで『3』足りません。
そこで、『3マナ』時点でマナ加速兼クリーチャーを盤面に残すことができる《Disノメノン》はかなり美しいです。
おまけに《イメンズ・サイン》で踏み倒す前準備として、《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》やら《赤い稲妻 テスタ・ロッサ》やら踏み倒しメタを葬れるのもエクセレント。ビューティフォー。
《次世代龍覇 グラッサ&タレット》
【 クリーチャー 】
種族 ヒューマノイド爆 / チルドレン / ドラグナー / 文明 光/火 / パワー5000 / コスト5
■自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
■相手のターン中に、相手のクリーチャーが召喚以外の方法で出る時、相手はかわりにそのクリーチャーを超次元ゾーンに置く。
■このクリーチャーが破壊された時、火のコスト6以下のウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンから出してもよい。(自分のクリーチャー1体に装備して出す)
《邪帝斧 ボアロアックス》の踏み倒し圏内である上、《龍覇 イメン=ブーゴ》の即攻撃に繋がる、つまり『7+5+5=17』を容易に達成できるこの子は非常に魅力的。
おまけに召喚以外のクリーチャー展開を封じるどころか、超次元ゾーンにまで弾き飛ばすその姿は幼いながら天晴れです。
さらに、もひとつおまけに、相手がこの子たちを除去しようものなら、《銀河大剣 ガイハート/熱血星龍 ガイギンガ》やら《覇闘将龍剣 ガイオウバーン/勝利の覇闘 ガイラオウ》やら凶器を装備することが可能。流石はモルトくんとアイラちゃんの娘たち、洒落になりません。
これがリペア構築だァーーー!!!
【イメン=ブーゴ】リペア構築
今回は《次世代龍覇 グラッサ&タレット》を主軸に《邪帝斧 ボアロアックス》の早期龍解を目指した構築に仕上げました。
《八頭竜 ACE-Yamata/神秘の宝剣》《大冒犬ヤッタルワン GS》は魅力的な1枚ではありますが、いずれも盤面マナを『7+5+5+3=20』にしたい関係上採用は見送りに。
今回は『3マナ』を初動としつつ、盤面に『3マナ』を用意しておきたいため、上述の《Disノメノン》にプラスして《超GR・チャージャー》を採用。着実に盤面マナを稼いでいきます。
『3マナ』を初動にしたからと言って『2マナ』で何も動けないのは、純粋に盤面レースが不利になると同時に《邪帝斧 ボアロアックス》の龍解の遅延にも繋がってしまいます。
そこで《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》《天翼 クリティブ-1》と踏み倒しメタを無理なく採用。相手の走り出しを遅らせ、より確実に《邪帝斧 ボアロアックス》の龍解を狙います。
フィニッシュ力の低下に関しては《次世代龍覇 グラッサ&タレット》による即時展開だけでなく、 呪文及び後続を封じる《奇天烈 シャッフ》、盤面処理と同時に受け札にもなり得る《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》を採用。《我臥牙 ヴェロキボアロス》だけには頼らない脇差のイメージです。
今までの【イメン=ブーゴ】には足りなかった要素をしっかりと各マナで補えた本構築。今の環境相手にもガブリと喰らい付いていけるテーマになったのではないでしょうか!
【イメン=ブーゴ】リペアVer.の回し方
今回のリペアに関しては、特段難しい動きやギミックは採用していないため、状況判断さえできるようになればすんなり回せるデッキかとは思います。
ですが、新規カードが多いため、初めて触る方や久々に触る方に向けて、軽くですが【イメン=ブーゴ】の回し方も学んでいきましょう!
①マナに送るカードを意識
この【イメン=ブーゴ】のテーマである《龍覇 イメン=ブーゴ》に触れることができる《イメンズ・サイン》を始めとした『5マナ』帯に届かせるのが、当然ながら第一の課題。
本構築においては、『2マナ』で《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》《天翼 クリティブ-1》を召喚。妨害を仕掛けます。
次いで『3マナ』では、本格的にマナ加速。
《Disノメノン》《超GR・チャージャー》を活用してマナを伸ばしていきましょう。
ただし、これらの流れの際に意識しておきたいのが、マナに送るカード。
これは後々《邪帝斧 ボアロアックス》でマナゾーンから踏み倒すことになるため、ある程度慎重に進めていかなければいけません。
最優先は《龍覇 イメン=ブーゴ》にスピードアタッカーを付与し、《邪帝斧 ボアロアックス》を連打できる《次世代龍覇 グラッサ&タレット》。
続く優先度としては、《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》が頭一つ抜けて万能。盤面除去ができる上、アタッカーにもなり得るため、非常に汎用性が高く、相手のデッキを問わず優秀と言えるでしょう。
次点で《奇天烈 シャッフ》《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》。
《奇天烈 シャッフ》は最後の詰めとしてももちろんですが、中盤に相手の動きを妨害、フィニッシュプランの確立に貢献できるため、こちらも汎用性高め。おまけに単色マナのため、気軽に置けるというのも美味いポイント。
《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》はブロッカーで1点分攻撃を防げるだけでなく、ブロックの後バトルに負けてもGRクリーチャーが盤面に立つため、盤面のマナが減らないだけでなく、GRクリーチャーの効果も誘発できるお得セットです。
《単騎連射 マグナム》はもちろん強力な1枚となりますが、基本最後の詰めとして使っていきます。そのため、序盤においてのマナ置きの優先度は低めと言えるでしょう。
当然相手のデッキや状況によって優先度が前後することはありますが、困った時はこの優先度でポンポンとマナに置いていってくださいませ。
②龍解の必要性を問う
《龍覇 イメン=ブーゴ》着地に成功したら、いよいよこのデッキのメインコンセプト《邪帝斧 ボアロアックス》起動の時です!
上述の優先度を基に、クリーチャーを展開して《邪帝遺跡 ボアロバゴス》に龍解していきましょう。
ただし、《我臥牙 ヴェロキボアロス》に龍解するまで待つか否か、この必要性は相手のデッキ・盤面状況を見て問うていく必要があります。
《龍覇 イメン=ブーゴ》着地と共に《次世代龍覇 グラッサ&タレット》を展開、攻撃時にさらに展開していた場合、《邪帝斧 ボアロアックス》の龍解条件こそ満たせますが、少なくとも《龍覇 イメン=ブーゴ》の1点、つまり1枚分あるいはそれ以上のリソースを相手に渡していることになります。
これがリソースを連打してくる【赤単】や1枚の爆発力が大きい【5C】等が相手の場合、盤面に干渉することで多少は猶予ができるでしょうが、《我臥牙 ヴェロキボアロス》龍解までの時間はないでしょう。
そう考えた場合、《我臥牙 ヴェロキボアロス》龍解までは待たずに《奇天烈 シャッフ》《単騎連射 マグナム》を軸としたロックをかけて、先に殴り切るプランに切り替えた方が良いでしょう。
・・・という感じで、必ずしも龍解をして決め切る必要性があるのかどうか。これを常に頭に置きながら、フィニッシュプランを構築して行ってくださいませ。
総括
というわけで【イメン=ブーゴ】のリペアを試んでみました。
主に『5マナ』帯の強力なクリーチャーが増えてくれたおかげで、フィニッシュプランが前よりも明確かつ確実なものになった【イメン=ブーゴ】。
シンプルな強化点ながら、かなり大きくフィニッシュ力を向上させてくれています。
これならば今の環境下、十分に動きやすくなってくれたのではないでしょうか!
今後の強化を望むとしたら、《龍覇 イメン=ブーゴ》からアクセスできる「ドラグハート」が増えること。
ほぼ《邪帝斧 ボアロアックス》一択な現状、もう少し選択肢の幅が広がれば、より広い層のデッキに対して有利に立ち回れる可能性も高まるでしょう。
ただし、今回のリペアのように「コスト5以下のクリーチャー」の強化によって、相対的にデッキパワーが増す場合も大いにあります。
そう考えると、幅広い調整方法がありそうで長期的に楽しむことができるデッキテーマと言えそうです。
新しいデッキを作りたい方や【イメン=ブーゴ】をすでに持っている方、或いは「作りたかった!」と憧れを持っていた方。ぜひお試しあれ。
皆様、良きDMPライフを。ではではー!