はじめに
読者の皆さま、こんにちは。かもめ先生です。
「カッコいい女の子が活躍するテーマを組んでみたい!」「見た目だけでなく、大会環境でも戦えるテーマを使いたい!」
今回はそんな方に向けた、コントロール型のテーマ【閃刀姫】デッキの解説記事です。
この記事では、さまざまなリンクモンスターや魔法カードを使う【閃刀姫】デッキの特徴や展開例、相性の良いカードについて解説していきます。
目次
2021年のアーカイブ記事はこちら!
【閃刀姫】デッキレシピ
このデッキレシピで行える具体的な展開はこちら ▼
【閃刀姫】デッキの特徴
【閃刀姫】デッキは、《閃刀姫-レイ》から呼び出せる【閃刀姫】リンクモンスターと、《閃刀起動-エンゲージ》をはじめとする【閃刀】魔法カードを使って戦うテーマデッキです。
メインデッキに採用できる《閃刀姫-レイ》《閃刀姫-ロゼ》を起点として、《閃刀姫-カガリ》や《閃刀姫-シズク》といった【閃刀】リンクモンスターを展開して戦っていきます。
【閃刀】魔法カードの多くは自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動することができるものとなっています。
そのため、メインモンスターゾーンは常に開けつつ、サーチ効果を持った《閃刀姫-シズク》や直接攻撃ができる《閃刀姫-ハヤテ》といった【閃刀姫】リンクモンスターをEXモンスターゾーンに出し、じっくりとダメージとアドバンテージを稼ぎながら戦っていきます。
また【閃刀】魔法カードにはモンスター除去や墓地除外、魔法・罠除去とさまざまな汎用的な効果を持ったものが存在しています。
更に、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合にはさらに追加効果を得られるというものになっています。
【通常魔法 】
①:自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。
デッキから「閃刀起動-エンゲージ」以外の「閃刀」カード1枚を手札に加える。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、自分はデッキから1枚ドローできる。
サーチ可能な魔法カードには、相手モンスターを無効化できる《閃刀機-ウィドウアンカー》、相手の墓地のモンスターを除外できる《閃刀機-シャークキャノン》など、さまざまなものが存在しています。
こうした【閃刀】魔法カードを状況にあわせて発動し、《閃刀機関-マルチロール》の効果で使いまわして更なるアドバンテージを稼ぎながら、相手の動きを詰めるように立ち回っていきましょう。
【閃刀姫】カードの解説
【閃刀姫】デッキはメインモンスターゾーンを使わず、EXモンスターゾーンにリンクモンスターを展開して、さまざまな【閃刀】魔法カードを用いて戦うテーマです。
ここでは【閃刀姫】デッキで用いられる、さまざまなカードについて解説していきます。
【閃刀】メインモンスター
《閃刀姫-レイ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 闇 / 戦士族 / 攻1500 / 守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードをリリースして発動できる。EXデッキから「閃刀姫」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の「閃刀姫」リンクモンスターが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
【閃刀姫】デッキの核となる、【閃刀姫】リンクモンスターの素材に指定されるメインデッキの【閃刀姫】モンスター。
自身をリリースすることで【閃刀姫】リンクモンスターを特殊召喚する効果を持っており、この効果はフリーチェーンで発動することが可能となっています。
相手の除去カードに合わせて発動して回避したり、バトルフェイズで攻撃したあとに【閃刀姫】リンクモンスターに変換して追撃したりと、幅広い場面で活用することができます。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分フィールドの表側表示の「閃刀姫」リンクモンスターが相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。
《閃刀姫-レイ》の②の効果
またこのカードが墓地に存在すれば、【閃刀姫】リンクモンスターが除去されてしまったとしても、②の効果で自身を墓地から特殊召喚することができます。
②の蘇生効果と①の変換効果を併せることで、相手の攻撃や除去をしのぎながら、【閃刀姫】モンスターを盤面に維持していくことが可能となっています。
《閃刀姫-ロゼ》
【 効果モンスター 】
星 4 / 光 / 戦士族 / 攻1500 / 守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドに「閃刀姫-ロゼ」以外の「閃刀姫」モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する状態で、EXモンスターゾーンの相手モンスターが、戦闘で破壊された場合、または自分のカードの効果でフィールドから離れた場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。その後、相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、ターン終了時までその効果を無効にできる。
メインデッキに採用できる、2体目の【閃刀姫】モンスター。
【閃刀姫】モンスターの召喚・特殊召喚に反応して手札から自身を特殊召喚する効果と、EXモンスターゾーンの相手モンスターを除去した場合に墓地から自身を特殊召喚する効果を持っています。
【閃刀姫】では数少ない展開に利用できるカードとなっていて、《閃刀姫-ジーク》などのリンク2以上のモンスターを出したいときに使うこととなります。
②:このカードが墓地に存在する状態で、EXモンスターゾーンの相手モンスターが、戦闘で破壊された場合、または自分のカードの効果でフィールドから離れた場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。その後、相手フィールドの表側表示モンスター1体を選び、ターン終了時までその効果を無効にできる。
《閃刀姫-ロゼ》の②の効果
②の効果による特殊召喚では、その後の付随効果として相手モンスター1体を対象に取らずに効果を無効化するものとなっています。
リンクモンスターを主体とするデッキ相手であれば、必然的に効果発動の機会も多くなるので、《閃刀姫-ハヤテ》の効果で墓地へ送りたいカードの1つとしての選択肢に入ってきます。
《未来の柱-キアノス》
【 効果モンスター 】
星 1 / 光 / 機械族 / 攻500 / 守1500
このカード名はルール上「閃刀」カードとしても扱う。
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
自分のデッキ・墓地から「閃刀姫-ロゼ」1体を特殊召喚する。
このターン、自分は機械族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
③:墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分の墓地・除外状態の「閃刀姫-ロゼ」1体を選び、手札に加えるか特殊召喚する。
出典: 遊戯王OCGカードデータベース
効果外テキストによって【閃刀】カードとして扱われる下級モンスター。
魔法カード1枚をコストに自身を特殊召喚する効果、特殊召喚時に《閃刀姫-ロゼ》をリクルートする効果、自信を墓地から除外することで《閃刀姫-ロゼ》を特殊召喚する効果を持ちます。
詳しい展開ルートはのちに説明しますが、効果の②③を組み合わせることで、リンク3までつなげることができます。
②の効果を使用した場合には「機械族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。」という縛りはつくものの、【閃刀姫】デッキに不足していた展開力を補助する重要なカードです。
【閃刀姫】リンクモンスター
《閃刀姫-カガリ》
【リンクモンスター】
星 1 / 炎 / 機械族 / 攻1500 /
炎属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-カガリ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「閃刀」魔法カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
②:このカードの攻撃力は自分の墓地の魔法カードの数×100アップする。
【LINK-1:左上】
炎属性の【閃刀姫】モンスター。
特殊召喚成功時に墓地の【閃刀】魔法カードを手札に加える効果と、自分の墓地の魔法カードの数だけ自身の攻撃力を強化する効果を持っています。
【閃刀】魔法カードのほとんどは1ターン中に1度の制約を持たないので、《閃刀姫-カガリ》で回収することで何度も使いまわすことが可能です。
《閃刀姫-シズク》
【 リンクモンスター 】
星 1 / 水 / 機械族 / 攻1500 /
水属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-シズク」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、自分の墓地の魔法カードの数×100ダウンする。
②:このカードを特殊召喚したターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから、同名カードが自分の墓地に存在しない「閃刀」魔法カード1枚を手札に加える。
【LINK-1:右上】
水属性の【閃刀姫】モンスター。
自分の墓地の魔法カードの数だけ相手モンスターの攻撃力・守備力を下げる効果を持っています。
②:このカードを特殊召喚したターンのエンドフェイズに発動できる。デッキから、同名カードが自分の墓地に存在しない「閃刀」魔法カード1枚を手札に加える。
《閃刀姫-シズク》の②の効果
最も重要となるのはこの②の効果で、自身が特殊召喚されたターンのエンドフェイズに墓地に存在しない【閃刀】魔法カードをサーチする効果となっています。
この効果は《閃刀姫-レイ》の①の変換効果によって特殊召喚された場合でも発動できるので、相手ターン中に特殊召喚してエンドフェイズにサーチ効果を発動する、といった動きも可能です。
また速攻魔法である《閃刀起動-リンケージ》を用いれば、相手ターンのエンドフェイズにこのカードを特殊召喚して、そのままサーチ効果を起動させることもできます。
《閃刀姫-ハヤテ》
【 リンクモンスター 】
星 1 / 風 / 機械族 / 攻1500 /
風属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-ハヤテ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:このカードは直接攻撃できる。
②:このカードが戦闘を行ったダメージ計算後に発動できる。デッキから「閃刀」カード1枚を墓地へ送る。
風属性の【閃刀姫】モンスター。
直接攻撃ができる効果を持っており、さらにこのカードが戦闘したダメージ計算後にデッキから【閃刀】カードを墓地へ送る効果も持っています。
②の効果でデッキから《閃刀姫-レイ》を墓地へ送っておけばこのカードの戦闘破壊が確定している場合でも、ダメージステップ終了時に《閃刀姫-レイ》の②の蘇生効果を使うことができます。
また《閃刀姫-ハヤテ》の②の墓地送り効果と《閃刀姫-カガリ》の①の回収効果を併せることで、疑似的なサーチ効果として活用することができます。
この2枚の動きは、【閃刀姫】デッキで最も重要となる《閃刀起動-エンゲージ》をサーチする手段として使う場面も多いです。
《閃刀姫-ジーク》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 闇 / 機械族 / 攻1500 /
「閃刀姫」モンスターを含むモンスター2体
このカードはリンク召喚でしか特殊召喚できず、自分は「閃刀姫-ジーク」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを次の相手エンドフェイズまで除外する。
②:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。このカードの攻撃力は1000アップする。さらに、対象のカードは墓地へ送られる。
【LINK-2:上/下】
リンク召喚によってのみ特殊召喚できるリンク2の【閃刀姫】リンクモンスター。
《閃刀機-ウィドウアンカー》や《閃刀機-シャークキャノン》で奪った相手モンスターをリンク素材に使いながら、さらにこのカードの①の効果で相手モンスターを一時的に除去して、より有利な状況を作りやすくしてくれます。
また②の墓地送り効果も《閃刀空域-エリアゼロ》を対象に発動すれば、攻撃力を強化しながら、《閃刀空域-エリアゼロ》でさらに【閃刀姫】モンスターを展開するといった使い方も可能となっています
①:このカードがリンク召喚に成功した場合、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを次の相手エンドフェイズまで除外する。
《閃刀姫-ジーク》の①の効果
このカードを使う際は、この①の効果をどれだけ活用できるかが重要となります。
相手モンスターを一時的に除去して攻撃や展開を通しやすくするのだけでなく、自分モンスターを一時的に除外することで弱体化をリセットしたり、【閃刀姫】カードの発動条件を満たしたりと、さまざまな使い方が存在します。
《閃刀姫-カメリア》
【 リンクモンスター 】
星 2 / 闇 / 機械族 / 攻1500 /
効果モンスター2体
このカードはL召喚でしかEXデッキから特殊召喚できず、自分は「閃刀姫-カメリア」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:1ターンに1度、自分の墓地の魔法カードが3枚以下の場合に発動できる。
デッキから「閃刀」カード1枚を墓地へ送る。
②:このカードが墓地へ送られた場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを相手フィールドに特殊召喚し、対象のモンスターを墓地へ送る。
このカードのコントロールはこのターンのエンドフェイズに元々の持ち主に戻る。
【リンクマーカー:右上/左下】
墓地からの特殊召喚もできるリンク2の【閃刀姫】リンクモンスター。
墓地の魔法カードが3枚以下という制約はあるものの、デッキから【閃刀】カード1枚を墓地へ送ることができます。
《閃刀姫-ハヤテ》と運用はほぼ同じですが、《閃刀姫-カメリア》はメインフェイズに発動できるため、より使い勝手がいいです。
《合体術式-エンゲージ・ゼロ》
【 リンクモンスター 】
星2/光属性/機械族/攻1500
光・闇属性モンスター2体
このカード名はルール上「閃刀姫」カードとしても扱う。自分は「合体術式-エンゲージ・ゼロ」を1ターンに1度しか特殊召喚できず、このカードはL素材にできない。
①:このカードが特殊召喚した場合、フィールドの攻撃力2500以上のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
②:自分の墓地に「閃刀姫-レイ」及び「閃刀姫-ロゼ」が存在する場合、このカードが攻撃するダメージステップ開始時に発動できる。相手フィールドのモンスターを全て破壊する。
【リンクマーカー:左/右】
出典:遊戯王OCGカードデータベース
効果外により【閃刀姫】としても扱われる、リンク2のモンスター。
制約付きではあるものの モンスター効果無効と相手モンスターの全体破壊という強力な効果を持っています。
他のリンク2以上の【閃刀姫】とは異なり、特殊召喚方法への制約が無いため、《閃刀姫-レイ》や《閃刀起動-リンケージ》の効果で特殊召喚可能。
なので、効果①のモンスター効果無効は好きなタイミングで発動できます。
ただ、攻撃緑2500以上という条件があるため、展開の起点を止めるのは向いておらず、発動タイミングは難しいです。
②の効果は墓地に「閃刀姫-レイ」及び「閃刀姫-ロゼ」が存在する必要がありますが、ダメージステップ開始時に相手モンスターの全体除去が可能。
【閃刀】カードを手札に加えたり、墓地に送る手段は複数あるので、難しい条件ではなく、大きいアドバンテージを得ることができるカードです。
【閃刀】魔法カード
《閃刀起動-エンゲージ》
【通常魔法 】
①:自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。
デッキから「閃刀起動-エンゲージ」以外の「閃刀」カード1枚を手札に加える。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、自分はデッキから1枚ドローできる。
【閃刀姫】デッキで最も重要となる通常魔法。
デッキから【閃刀】カードを手札に加える効果を持っており、さらに自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在すれば追加でデッキから1ドローすることができます。
《閃刀機関-マルチロール》
【 永続魔法 】
①:1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。このターン、自分の魔法カードの発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。さらに、対象のカードは墓地へ送られる。
②:自分・相手のエンドフェイズに発動できる。このターン、このカードが表側表示で存在する間に自分が発動した「閃刀」魔法カードの数まで自分の墓地の「閃刀」魔法カードを選び、自分フィールドにセットする(同名カードは1枚まで)。この効果でセットしたカードはフィールドから離れた場合に除外される。
【閃刀姫】デッキにおいて非常に強力なアドバンテージ源となる永続魔法。
①の効果は自分フィールドのカード1枚を墓地へ送ることで、このターン中に自分が発動する魔法カードに対して相手がカードを発動できなくするというもの。
《閃刀起動-エンゲージ》に対する《灰流うらら》や、《閃刀機-シャークキャノン》に対する《屋敷わらし》の発動をあらかじめ封じることが可能となります。
②:自分・相手のエンドフェイズに発動できる。このターン、このカードが表側表示で存在する間に自分が発動した「閃刀」魔法カードの数まで自分の墓地の「閃刀」魔法カードを選び、自分フィールドにセットする(同名カードは1枚まで)。この効果でセットしたカードはフィールドから離れた場合に除外される
《閃刀機関-マルチロール》の②の効果
この②によって、《閃刀機関-マルチロール》をフィールドに維持するだけで毎ターン爆発的なアドバンテージを稼ぎ続けることができます。
自分エンドフェイズには相手ターンに使いたい《閃刀機-ウィドウアンカー》や《閃刀機-シャークキャノン》を、相手エンドフェイズでは自分ターンに使いたい《閃刀起動-エンゲージ》などを墓地からセットして、さらなる展開へとつなげていきましょう。
《閃刀機-ウィドウアンカー》
【速攻魔法 】
①:自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る事ができる。
フィールドのモンスター1体の効果を無効化する効果をもった速攻魔法。
自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在すれば、さらにそのコントロールを得ることが可能となります。
相手の展開に必要となるモンスター効果を無効化したり、厄介な妨害効果を持った大型モンスターの効果を無効化したり、といった使い方が基本です。
デュエル序盤では妨害カードの1つとして、優先的に手札に持っておきたいカードとなります。
《閃刀機-シャークキャノン》
【 速攻魔法 】
①:自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外する。自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、除外せずにそのモンスターを自分フィールドに特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できない。
相手の墓地のモンスターを除外する効果を持った速攻魔法。
自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在すれば、除外する代わりに自分フィールドに特殊召喚することが可能となります。
相手の蘇生効果や回収効果にチェーンして発動したり、相手のデッキの重要なカードをあらかじめ墓地から除外しておいたり、といった使い方が基本となります。
《閃刀起動-リンケージ》
【速攻魔法】
①:自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。このカード以外の自分フィールドのカード1枚を選んで墓地へ送り、EXデッキから「閃刀姫」モンスター1体をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。
自分のフィールド・墓地に、光属性と闇属性の「閃刀姫」モンスターがそれぞれ1体以上存在する場合この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は1000アップする。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は「閃刀姫」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
自分フィールドのカード1枚を墓地へ送ることで、EXモンスターゾーンに【閃刀姫】リンクモンスター1体を特殊召喚する効果を持つ速攻魔法。
「自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない」ことを条件に指定していますが、純構築の【閃刀姫】デッキであれば容易に満たすことができます。
先攻の初動としてサーチ効果を持った《閃刀姫-シズク》を出したり、自分のバトルフェイズ中に《閃刀姫-カガリ》を出して追撃してさらにこのカードを回収して追撃するなど、さまざまなものがあります。
ただし、このカードの発動後は「【閃刀姫】モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない」制約を受けてしまいます。《アクセスコード・トーカー》などには繋げられないことを心掛けておきましょう。
【閃刀姫】デッキと相性が良いカード
《アクセスコード・トーカー》
【 リンクモンスター 】
星 4 / 闇 / サイバース族 / 攻2300
効果モンスター2体以上
このカードの効果の発動に対して相手は効果を発動できない。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合、そのリンク素材としたリンクモンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力は、そのモンスターのリンクマーカーの数×1000アップする。
②:自分のフィールド・墓地からリンクモンスター1体を除外して発動できる。相手フィールドのカード1枚を選んで破壊する。このターン、自分の「アクセスコード・トーカー」の効果を発動するために同じ属性のモンスターを除外する事はできない。
【LINK-4:上/左/右/下】
全体的に打点が低い【閃刀姫】デッキにおいて、フィニッシャーとなるリンクモンスター。
フィールド・墓地のリンクモンスターを除外してフィールドのカードを除去する効果を持っており、さまざまな属性のリンクモンスターを擁する【閃刀姫】とは非常に相性が良いです。
リンク3の《閃刀姫-アザレア・テンペランス》を素材とすることで、《アクセスコード・トーカー》の攻撃力を5300にまで引き上げることができます。
直接攻撃ができる《閃刀姫-ハヤテ》と併せると、直接攻撃を2回分(1500×2)と、このカードの攻撃5300で、ライフ8000を削りきることができる計算となります。
序盤の展開のなかで《閃刀姫-ハヤテ》の直接攻撃を1、2回ほど与えておけばこのカードで一気に勝ち切ることができるので、そうしたことも含めて立ち回るように心がけましょう。
その他の手札誘発
【 チューナーモンスター 】
星 3 / 炎 / アンデット族 / 攻0 / 守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から捨てて発動できる。
その効果を無効にする。
●デッキからカードを手札に加える効果
●デッキからモンスターを特殊召喚する効果
●デッキからカードを墓地へ送る効果
【閃刀姫】デッキはテーマ内のモンスターが少ない都合上、メインデッキにかなりの自由枠ができます。
メインモンスターゾーンを空ける必要があることから、【閃刀】カード以外のものを採用するのであれば、フィールドに出すことが少ない手札誘発や、汎用性の高い魔法カードを優先することになるでしょう。
【閃刀姫】デッキの回し方
《閃刀起動-エンゲージ》1枚からの展開
【使用カード】
- 《閃刀起動-エンゲージ》
【結果】
- 《閃刀姫-シズク》
- 《閃刀機関-マルチロール》
- 《閃刀機-ウィドウアンカー》(セット状態)
- 墓地に《閃刀姫-レイ》
- 墓地に《閃刀起動-エンゲージ》
【手順】
- 手札から《閃刀起動-エンゲージ》を発動し、デッキから《閃刀姫-レイ》を手札に加える
- 手札から《閃刀姫-レイ》を召喚
- 《閃刀姫-レイ》を素材として《閃刀姫-カガリ》をリンク召喚
- 《閃刀姫-カガリ》の効果を発動し、墓地の《閃刀起動-エンゲージ》を手札に加える
- 手札の《閃刀起動-エンゲージ》を再び発動、デッキから《閃刀機関-マルチロール》を手札に加える
- 《閃刀姫-カガリ》を素材として《閃刀姫-シズク》をリンク召喚
- 手札から《閃刀機関-マルチロール》を発動
- エンドフェイズに《閃刀姫-シズク》の効果を発動し、デッキから《閃刀機-ウィドウアンカー》を手札に加える
- 手札から《閃刀機-ウィドウアンカー》を発動し、《閃刀姫-シズク》を無効にする(このエンドフェイズまで)
- 《閃刀機関-マルチロール》の効果を発動し、墓地の《閃刀機-ウィドウアンカー》をフィールドにセット
【盤面の説明】
このように展開することで、フィールドに《閃刀姫-シズク》を出しながら、モンスター効果を無効にする《閃刀機-ウィドウアンカー》と、毎ターン墓地からセットできる《閃刀機関-マルチロール》を用意することができます。
また墓地に《閃刀姫-レイ》もあるので、《閃刀姫-シズク》が除去されてしまっても墓地から自身を特殊召喚して、盤面を維持することが可能です。
墓地に《閃刀起動-エンゲージ》があるので、相手ターン中に《閃刀機-ウィドウアンカー》を発動したうえで《閃刀機関-マルチロール》をフィールドに残すことができれば、エンドフェイズにセットして次のターンに再び使用可能となります。
《未来の柱-キアノス》 1枚からの展開
【使用カード/条件】
- 《未来の柱-キアノス》
- 墓地の魔法カードが3枚以下
【結果】
- 《閃刀姫-カメリア》
- 《閃刀姫-ロゼ》
- 墓地に《閃刀姫-レイ》
【手順】
- 手札から《未来の柱-キアノス》を召喚
- 《未来の柱-キアノス》の②の効果を発動し、デッキから《閃刀姫-ロゼ》を特殊召喚
- 《未来の柱-キアノス》《閃刀姫-ロゼ》を素材に、《閃刀姫-カメリア》をリンク召喚
- 《閃刀姫-カメリア》の①の効果で《閃刀姫-レイ》をデッキから墓地へ送る。
- 墓地にある《未来の柱-キアノス》の③の効果で《閃刀姫-ロゼ》を蘇生。
【盤面の解説】
《未来の柱-キアノス》を1枚からリンク3まで召喚できる展開です。
この展開では召喚権を使用しましたが、手札から魔法カードを捨てて、《未来の柱-キアノス》を特殊召喚すれば、召喚権を温存することも可能。リンク4も難しくありません。
また、《合体術式-エンゲージ・ゼロ》の②の効果の条件も達成しているので、《合体術式-エンゲージ・ゼロ》を召喚すれば相手モンスターの全体除去も目指せる便利な展開です。
ただ、《未来の柱-キアノス》の効果で「機械族モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。」という縛りがつくことには注意しておきましょう。
《閃刀姫-レイ》《閃刀起動-リンケージ》を用いたワンキル展開
【使用カード/条件】
- 《閃刀姫-レイ》
- 《閃刀起動-リンケージ》
【結果】
- 《閃刀姫-シズク》
- 相手に8000以上の戦闘ダメージ
- 墓地に《閃刀姫-レイ》《閃刀姫-ロゼ》
【手順】
- 《閃刀姫-レイ》で直接攻撃を行い、相手に1500ダメージを与える
- 《閃刀姫-レイ》の①の効果を発動してEXデッキから《閃刀姫-ハヤテ》を特殊召喚
- 《閃刀姫-ハヤテ》で直接攻撃を行って相手に1500ダメージを与え、ダメージ計算後に効果を発動してデッキから《閃刀姫-ロゼ》を墓地へ送る
- 《閃刀起動-リンケージ》を発動し、《閃刀姫-ハヤテ》を墓地へ送ってEXデッキから《閃刀姫-カガリ》を特殊召喚
- 《閃刀姫-カガリ》の効果を発動して、墓地の《閃刀起動-リンケージ》を手札に加える
- 《閃刀姫-カガリ》で直接攻撃を行い、相手に2500(+α)のダメージを与える
- 《閃刀起動-リンケージ》を発動し、《閃刀姫-カガリ》を墓地へ送ってEXデッキから《閃刀姫-シズク》を特殊召喚
- 《閃刀姫-シズク》で直接攻撃を行い、相手に2500のダメージを与える
【盤面の解説】
《閃刀姫-レイ》と《閃刀起動-リンケージ》の2枚から相手ライフを8000以上削る展開です。
《閃刀姫-レイ》《閃刀姫-ハヤテ》で1500ずつ、《閃刀起動-リンケージ》の追加効果で攻撃力が強化された《閃刀姫-カガリ》《閃刀姫-シズク》で2500ずつ与えることで、一気にライフカットが行えます。(《閃刀姫-カガリ》の効果による打点強化で、実際はもう少し多くなります)
【閃刀姫】デッキをカスタムするおすすめカード
《おろかな副葬》
デッキから魔法・罠カード1枚を墓地へ送ることができる通常魔法。
【閃刀】魔法カードの追加効果の条件を満たすために、墓地の魔法カードを増やすことを目的に採用しています。
また《閃刀姫-カガリ》の①の回収効果と併用すれば、疑似的な【閃刀】魔法カードのサーチとしても活用することができます。
《サイクロン》
遊戯王でも長く使い続けられている、魔法・罠カードを除去する速攻魔法。
魔法・罠カードの除去であれば《コズミック・サイクロン》や《ツインツイスター》なども挙げられますが、【閃刀姫】デッキであれば《サイクロン》の方が優先して採用することも少なくありません。
発動コストを必要とせず、フリーチェーンで発動できる速攻魔法であり、さらに《閃刀空域-エリアゼロ》のリクルート効果のトリガーとしても使うことができます。
自分バトルフェイズ中に《サイクロン》で《閃刀空域-エリアゼロ》を破壊して《閃刀姫-レイ》をリクルートすれば、そのまま《閃刀姫-レイ》の追撃と変換したリンクモンスターの追撃でライフを一気に削るといった芸当も可能です。
《禁じられた一滴》
【 速攻魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の手札・フィールドから、このカード以外のカードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる。その数だけ相手フィールドの効果モンスターを選ぶ。そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が半分になり、効果は無効化される。このカードの発動に対して、相手はこのカードを発動するために墓地へ送ったカードと元々の種類(モンスター・魔法・罠)が同じカードの効果を発動できない。
大会環境でもよく見られる、汎用的に使うことができる妨害カード。
自分の手札・フィールドからコストとして墓地へ送った数まで、相手モンスターを対象に取らずに無効化できる速攻魔法です。
特に【閃刀姫】では、自分の【閃刀】魔法カードにチェーンする形で発動してコストに魔法カードを墓地へ送ることで、「墓地に魔法カードが3枚以上存在する」条件を満たすという使い方ができます。
相手モンスターを無力化しつつ少ない消費で【閃刀】魔法カードの追加効果を得ることができるので、サイドチェンジ後に後攻を取った際などでは非常に有用なテクニックとなります。
《王宮の鉄壁》
お互いにカードを除外できなくする効果を持った永続罠。
除外をコストにサーチや展開を行うデッキや、手札誘発メタである《墓穴の指名者》などに対して発動することで、機能停止させることができます。
また《閃刀機関-マルチロール》でセットした【閃刀】魔法カードも本来であれば使用したあとは除外されてしまいますが、《王宮の鉄壁》が存在する状態であれば墓地へ送られてしまうので、再びセットすることが可能となります。
環境によっては非常に強力なメタカードとして機能するので、周りのデッキの使用状況に応じて採用を検討しましょう。
おわりに
いかがだったでしょうか。
さまざまな【閃刀姫】モンスターと【閃刀】魔法カードを使いテクニカルに戦う【閃刀姫】デッキの強さが、読者の皆さまに伝わったのなら幸いです。
非常に高い対応力とデッキ構築の自由度の高さを併せ持ち、使えば使うほど面白さが理解できてプレイングも上達するという素晴らしいデッキになっています。
興味を持っていただけたなら是非とも実際にカードを手に取ってプレイしてみていただければと思います。
ここまでのご精読、ありがとうございました!