こんにちは、神結です。
こうも暑い日が続くと滅入ってしまいますよね。特に新潟から帰ってきて以降、なんとなーく身体が言うことを聞かない日が続いています。
ただしなんか最新の研究曰く、モチベーションというのは行動の後についてくるものらしく「モチベーションが高いから作業しよう!」というよりは「まず作業を開始する。そうしたら、モチベーションは後から付いてくる」ということのようです。
まぁこれは確かに学生時代に勉強してた時もそんな感じだよな……とか思い当たる節はあったのですが、言語化してくれたことで安心しました。
モチベーションがないことは問題ではないようです。あまり自分を追い込まずにやっていきましょう。
というわけで、今週の歴代名作デッキのコーナーです。
この企画は「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていく、というものです。
今回は【黒単デスザーク】になります。
目次
本日の名作デッキ紹介
無月の門を開くとき……デスザーク登場
というわけで今回の名作デッキは一時代を築いたコントロールデッキ、【黒単デスザーク】です。
リストは《堕魔 ドゥリンリ》登場前で、こんな感じ。
黒単デスザークはデッキ名の通り《卍 デ・スザーク 卍》を軸とした黒単のコントロールデッキです。
【 クリーチャー 】
種族 マスター・ドルスザク / マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー9000 / コスト8
■無月の門:自分の魔導具をバトルゾーンに出した時、自分の魔導具をバトルゾーンと墓地から2つずつ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら4枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体破壊する。
■このクリーチャーの下に4枚以上カードがあれば、相手のクリーチャーはタップしてバトルゾーンに出る。
最速で3ターン目に《永遠のリュウセイ・カイザー》が建つという、ビートダウンにとっては悪夢のようなカードが《卍 デ・スザーク 卍》になります。
そんなデスザークの登場は「誕ジョー!マスター・ドルスザク!!~無月の魔凰~」。新DMの最終盤にあたります。同期には《“龍装”チュリス》や《“乱振”舞神 G・W・D》などがいます。
登場してしばらくはカードが足りなかったこともあってフィニッシュに《超次元リバイヴ・ホール》からの《時空の喧嘩屋キル》+《時空の英雄アンタッチャブル》を撒いたり、《大邪眼B・ロマノフ》を採用したりという、なんという懐かしいカードでやりくりしていました。
しかしガビガビカード画像でお馴染み双極篇第2弾「逆襲のギャラクシー 卍・獄・殺!!!」で、《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》が登場したことで本領を発揮。
【 ツインパクトカード 】
種族 マスター・ドルスザク / マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー11000 / コスト9
■無月の門・絶:各ターンの終わりに、自分の魔導具をバトルゾーンまたは墓地から合計6つ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら6枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
■相手のターンのはじめに、相手は自身のマナゾーンのカードを3枚までしかアンタップできない。
■W・ブレイカー
────────────呪文────────────
カード名:卍・獄・殺
文明:闇
コスト:9マナ
■クリーチャーをすべて破壊する。
■すべての墓地にあるカードの合計が13枚以上であり、この呪文が自分のシールドゾーンにあれば、この呪文は「S・トリガー」を得る。
マナを縛るという斬新なカードでしたが、その強さは一級品。
特にターンエンド時にバトルゾーンに出てくる、という性質が《追憶人形ラビリピト》との相性もよく、セットで運用されるようになりました。
こうしてゲームエンド級のカードを手にしたことでデッキの強度が一気に上がり、プレイヤーも増加。
以降、双極篇は徐々に「ジョラゴン・轟轟轟・チェンジザ・デスザーク」という四強時代に突入していくことになります。
封殺と緻密な寄せ
コントロールデッキ故に「デスザークの使い方」というのを一言で説明するのは難しいです。
ですがまずは「墓地に魔導具を溜める」ことを目指すのがよく、《堕魔 グリギャン》が《堕魔 ヴォガイガ》のプレイを目指していきます。
ただ対ビートデッキに対しては3~4ターン目に《卍 デ・スザーク 卍》を擁立したいので、2コストの魔導具からプレイしての《堕魔 グリギャン》を狙うことになります。
一方でコントロールや受けるデッキに対しては《卍月 ガ・リュザーク 卍》が強く、5ターン目前後を目標に《追憶人形ラビリピト》+《卍月 ガ・リュザーク 卍》で全ハンデス+マナ拘束を狙うことになるでしょう。
【 クリーチャー 】
種族 デスパペット / 文明 闇 / パワー2000 / コスト4
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。
■自分のターン中に、コスト8以上のクリーチャーを召喚した時またはコスト8以上の呪文を唱えた時、相手は自身の手札をすべて捨てる。
こうして相手をグチャグチャにしたあとは《堕魔 ヴォーミラ》、《堕魔 ヴォガイガ》を使って盤面を展開・維持していきます。
フィニッシュについては《追憶人形ラビリピト》+《堕魔 ヴォーミラ》を維持しつつ、自分のターン中に《堕魔 ドゥポイズ》を出して《卍月 ガ・リュザーク 卍》を破壊。その後シールドを1点詰め、ターンエンド時に《卍月 ガ・リュザーク 卍》を着地、《追憶人形ラビリピト》の効果を起動させて全ハンデス……というちまちました方法を取ります。
この辺りは【黒単ヘルボロフ】に近いですね。
……と、いった感じでデスザークはコントロールデッキらしく広く勝てるデッキであり、しかしそれには技量も必要というのがこのデッキでした。
当然黒単デッキなので、《トレジャー・マップ》のようなキーカードをサーチしてくるものはありませんし、爆発的に手札を増やすカードもありません。見えてるカードで如何にゲームを作るか……で勝率が大きく変わってくるデッキです。
よって大雑把な相性の話をするとチェンジザに有利を付けていたのは万人共通だったと思いますが、特に対ジョラゴンについては意見が割れている所です。
身の回りにも「オレがジョラゴン使って負けたスザクは〇〇(任意の強豪プレイヤー)だけ」とか、「デスザーク-ジョラゴンはデスザーク有利だろ」とか、果てには「デスザークミラーは俺が有利」みたいな、相性とはなんなのかを考えたくなる話もありました。
というようにプレイスキルやゲーム理解度が如実に出やすいデッキではあったものの、プレイヤー人気は高かったデッキでもあります。
比較的安価で作りやすいデッキであったことや、Zweiくんがずっと使っていたことも影響していたでしょうか。
魔導具自体が背景ストーリーのミロクと関わりがあることも含めてちょくちょく新規収録されていますし、《「無月」の頂 $スザーク$》のような新しいドルスザクも出てきています。
また何かのキッカケで、もしかしたら再フィーチャーされることもあるかも……?
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第58回はみんなの大好きな【黒単デスザーク】でした。
私はシャコ→チェンジザ派だったので、このデッキを大会で使ったことはないですね。
このデッキが流行ってたときは《龍覇 M・A・S》がちょっと有用だったので、どちらかと言えば当たりたい対面ではありました。
ちなみにスザクは紫色派のガリュザークは通常色派です。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。