※注意!
2024/01/19現在、正式な裁定が公開され、記事本文の内容は実際の裁定と反する箇所がございます。
現行ルールの確認は、下記リンクよりどうぞ!
連日世間を賑わせている【赤黒COMPLEX】。このデッキの強さに関しても議論は飛び交っていますが、それ以上に厄介な話題がXでは絶えません。
《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》。王来MAX最終弾のVRですが、このカードにかかわるルールが相当難解ということで、Xを中心に議論が交わされています。
今回はこちらについて深掘りしていきます。
目次
おさらい
【 クリーチャー 】
種族 デモニオ / 鬼レクスターズ / 文明 闇 / パワー8000 / コスト6
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出たとき、自分の山札を見てもよい。そうしたら、その中から好きな数の《ライオス銃鬼の封》を相手に見せ、手札に加えた後、自分の山札をシャッフルする。
■相手がバトルゾーンのカードを選ぶとき、かわりに自分が選ぶ。
《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》 、このカードの問題はズバリこちらのテキスト。
相手がバトルゾーンのカードを選ぶ時、かわりに自分が選ぶ。
《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》
この能力がどこまで影響を及ぼすのか、みなさんは想像がつくでしょうか?
私はよく質(よくある質問。デュエマにおけるカードごとのQ&A)をよく読むタイプですが、それでもこの処理はほとんど知りませんでした。
以下に記すのは、よくある質問に記載があるものです。
よくある質問に載っているルール
ここではカードを使用するプレイヤーをA、 《「復活」の鬼 ヨミノ晴明R》 を使用しているプレイヤーをBと記載します。
複数のゾーンにまたがる場合
複数のゾーンにまたがってカードを選ぶ場合、以下の順番で処理します。
- Aが、ゾーンを選ぶ順番を決める。(例:超無限進化Ωを使用。墓地・マナ・バトルゾーンの順を選択)
- Aが1で選んだ順に処理していく。
- バトルゾーンのカードを選ぶ段階でBが対象を選択する。
複数のゾーンにまたがる場合(数固定)
複数のゾーンにまたがってカードを決められた枚数選ぶ場合、以下の順番で処理します。
- Aがどのゾーンから何枚対象にするかを決める。(無月の門・絶を使用。墓地4枚、バトルゾーン2枚を選択)
- 相手がバトルゾーンからカードを選ぶ。
- 自分が選んだものと、相手が選んだものを処理する。
複数のゾーンから、1つを対象にする場合
複数のゾーンから、1つを対象にする場合場合、以下の順番で処理します。
- どちらのゾーンを選ぶか、Aが決める。
- Aがバトルゾーンを選らんだ場合、Bが対象を決める。
今回の問題
ここまでが、明記のあるものですがここから先が今回のメイン。明確な記載のないものです。
《♪蛙の子 遭えるの何処?好きと謂ひて》では、果たしてどういう処理が行われるか、ということですね。
先に申し上げておきますが
実際の大会で同様のケースが起きた場合、当日のヘッドジャッジの指示に従ってください。
ドでかい前置きをしたところで、ここまでの流れを見てきた感じ、 《♪蛙の子 遭えるの何処?好きと謂ひて》 でバウンスするクリーチャーの数を選ぶのはAとB、どちらだと思いますか?
ここまでの情報だけなら呪文の使用者であるAが妥当かと思われますが、問題になるのがこちらの裁定。
《「迅雷」の鬼 ライジン天》のよく質でこそありますが、《ジョリー・ザ・ジョルネード》のセルフバウンスは、この記事におけるBプレイヤーが選ぶことになっています。
今までの根底を覆しうるよく質ですが、ここまでのルールとの差異は以下の2つ。
- 「好きな数選ぶ」というテキストであること。
- 複数のゾーンにまたがず、個数の指定がないテキストであること。
どちらに重きを置くかによって、処理の解釈が分かれる可能性があります。
順に見ていきましょう。
「好きな数選ぶ」というテキストであること。
605.2b カードや能力が何かを選ぶ場合、指定できる範囲で可能な限り選びます。選べない場合 その効果は何もしません。そのカードや能力が他の効果を持つ場合、他の効果は通常通り解決 します。「すべて」と記載されていた場合は選んでいるわけではありません
デュエル・マスターズ総合ゲームルール Ver.1.39
《ジョリー・ザ・ジョルネード》 のバウンスをAが選べる場合、上記よく質のケース、5コストのクリーチャー3体の盤面で、本来宣言できない「1体」を選んでしまうケースが想定されます。
そのケースを未然に防ぐために、「好きな数」とはいえ、能力行使が「不可能になる状況」が決められているようなカードはこの処理になっているのではないか、という説ですね。
したがって、「2体まで」であり行使に「 不可能になる状況 」がテキスト上にない 《♪蛙の子 遭えるの何処?好きと謂ひて》 は、このよく質を類推適用出来ないのではないか?ということです。
複数のゾーンにまたがらないテキストであること。
ここまでのよく質に載っていたテキストはどれも「複数のゾーンにまたがる」ものでした。無月の門・絶も超無限進化Ωもバトルゾーン+αを選べるものでしたね。
ところが 《ジョリー・ザ・ジョルネード》 は違います。今までの例と違い、バトルゾーンだけの指定であり、6枚や13枚のようなはっきりした指定もありません。
「バトルゾーンのみ」を参照し、「個数の増減が可能」なカードであれば、 このよく質を類推適用できる、という説ですね。
どっちなんよ
これらの説はどちらも言い分の理解できる範囲です。問題なのはどちらも
断定はできない
ということ。
よくある質問で鬼のように列挙されるその日までは、「恐らく」や「だろう」、「暫定解答」とすることしかできません。
「このCSではできたのに」や「前のCSではできないって言われた」というケースは往々にして起こりえます。
なので口を酸っぱくして言いますが、
実際の大会で同様のケースが起きた場合、当日のヘッドジャッジの指示に従ってください。
ジャッジのみなさんは、ゲームを円滑に進めるために最善を尽くしてできる限りの処理をして下さいます。
場合によっては、大会ルール説明の際に当日の裁定を伝えてくださることもあるでしょう。
その際は他の大会の裁定を持ち出さず、当日のルールに従うようにしてくださいね。
全員が円滑に大会を進行させるために、必要なことなのです。
今回のまとめ
実際の大会で同様のケースが起きた場合、当日のヘッドジャッジの指示に従ってください。
今後もガチまとめではホットな話題を取り上げていきますので、ぜひ 公式X(旧Twitter) のフォローをよろしくお願いします!