【DM歴代名作デッキ】Vol.99~アナカラーシャコガイル~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.99~アナカラーシャコガイル~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 第99回です。

 ちなみに第98回が掲載されるにあたって、編集からこんな連絡が来ました。

> ガチまとめの連載記事は100回目を迎えたときのサプライズもライターに一任されており(以下略)

 そっか……。自分で自分にサプライズをやるのか……。

 まぁ読者の皆さんへのサプライズとかは……いや、特に何もないな。うん、いつも通りやります。

 

 というわけで「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【アナカラーシャコガイル】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

守りの邪道?「ランド抜きランド」

 というわけで今回の名作デッキは【アナカラーシャコガイル】になります。

 リストはこんな感じ。


 当時の環境で強かった受けギミックがこれでもかと搭載されているデッキとなっています。

 当初のデッキ名は「ランド抜きランド」とか言っていたのですが、最終的に「アナシャコ」に名前が落ち着きました。

 別にシャコがキーカードという訳でもないんですけど、かといってデッキ名にするような代表的なカードも言われると難しいんだよな。

 さて、デッキの軸と言えるのは、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》とそこから唱えられる呪文、そして《ロスト・ソウル》でしょうか。

【 D2フィールド 】
文明 水 / コスト5

■S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)
■自分のターンの終わりに、カードを1枚引いてもよい。
■Dスイッチ:相手のクリーチャーが自分を攻撃する時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、水のコスト7以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)

相手は自分自身の手札をすべて、持ち主の墓地に置く。

 さて、このデッキですが元々は【青緑デュエランド】を基盤としていたものです。

 しかし2018年3月付で《超次元ガロウズ・ホール》の殿堂したことで、従来の青緑構築だと、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》を使った受けの質が大きく低下することになります。

 特にこれまでは「序盤の縦に強い攻撃には《超次元ガロウズ・ホール》、中盤以降の横に伸ばしてくる攻撃には《英雄奥義 スパイラル・ハリケーン》」という使い分けが可能だったのですが、そういった戦い方は現実的に難しくなっていきました。

【 呪文 】
文明 水 / コスト4

■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
■マナ武装7:自分のマナゾーンに水のカードが7枚以上あれば、バトルゾーンにある相手のクリーチャーをすべて持ち主の手札に戻す。 

 そこで考案されたのが、同じく《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》から唱えられる《テック団の波壊Go!》という訳です。

【 呪文 】
文明 水/闇 / コスト7

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから自分の手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
■次のうちいずれか1つを選ぶ。
・バトルゾーンにある相手のコスト5以下のカードをすべて、持ち主の手札に戻す。
・相手のコスト6以上のクリーチャーを1体、破壊する。

 既に《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》から《テック団の波壊Go!》を唱えるデッキ自体は多数存在していて、改めてこのデッキでも取り入れようということになったわけですね。

 《テック団の波壊Go!》であればモード選択があるので、縦の攻撃に対しても横の展開に対しても対応出来るのが良いところです。

 そして闇文明のカードを採用することで、《英雄奥義 スパイラル・ハリケーン》の条件達成はやや難しくなったものの、全バウンスと相性がいい《ロスト・ソウル》が採用されています。

 これによって、これまでは2撃目3撃目を受ける防御札を持っておく必要があったのですが、一度《ロスト・ソウル》を通してしまえばゲームをコントロールしやすくもなっています。

 あとはドンドン山札を減らしていって、《水上第九院 シャコガイル》によるフィニッシュや《ヴォルグ・サンダー》によるLOを狙うことになります。

【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / 文明 水 / パワー13000 / コスト9

■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の墓地にあるカードをすべて山札に加え、シャッフルする。
■相手のターンのはじめに、カードを5枚引き、その後、自分の手札を3枚捨てる。
■自分の山札の最後の1枚を引く時、ゲームに負けるかわりに勝つ。

 《水上第九院 シャコガイル》が採用されているのは、当然《夢の変形 デュエランド》型と違って闇単色のカードが採用されたからという都合は存在しています。

 しかし実は【青緑デュエランド】最終期には、実は既に《イッツ・ショータイム》《夢の変形 デュエランド》の2枠を《ガンリキ・インディゴ・カイザー》《水上第九院 シャコガイル》にしていることもあったので、別に0からやってきたというわけでもないんですよね。

 ちなみにこの《水上第九院 シャコガイル》出して即勝ちするケースは割と稀で、どちらかと言えばゲーム最終盤に出して、勝つための最後のリソースを拾ってくるカード、といった感じです。

 《斬隠蒼頭龍バイケン》と併せてバウンスしたりとかも。

【 クリーチャー 】
種族 ポセイディア・ドラゴン / シノビ / 文明 水 / パワー6000 / コスト6

W・ブレイカー
相手のターン中にこのクリーチャーが自分の手札から捨てられる時、墓地に置くかわりにバトルゾーンに出してもよい。そうした場合、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
自分のシノビの「ニンジャ・ストライク」能力を使った時、カードを1枚引いてもよい。

 そしてもちろん、3点入れることもあります。

このデッキの戦い方

 さて、このデッキですが、基本的には序盤はブースト出来たらラッキーで、腕組みしながらじっくり構えます。まぁ、ぶっちゃけ暇です。

 先攻だったら4ターン目までにブースト出来てると嬉しいですね。こうなると《怒流牙 佐助の超人》が有効になります。

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント / アースイーター / シノビ / 文明 水/自然 / パワー3000 / コスト4

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■ニンジャ・ストライク5
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。その後、カードを1枚、自分の墓地からマナゾーンに置く。

 その後は《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》を軸に、シールド、シノビといったあらゆるゾーンのカードを使って相手の攻撃を捌き続けます。

 狙いは、全バウンス+《ロスト・ソウル》を通すこと。

 特に相手は《英雄奥義 スパイラル・ハリケーン》《怒流牙 サイゾウミスト》の有効圏に入る7マナまでに決着を狙ってくるので、そこを《怒流牙 佐助の超人》だったり《フェアリー・シャワー》なんかでズラせると美味しいですね。

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント / シノビ / 文明 光/水/自然 / パワー7000 / コスト7

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■ニンジャ・ストライク 7
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の墓地にあるカードをすべて山札に加えてシャッフルする。その後、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとして自分のシールドゾーンに置く。次の自分のターンのはじめに、自分のシールドを1つ、マナゾーンに置く。

 あとはゲームをフィニッシュさせるべく、《クリスタル・メモリー》で山札からフィニッシャーを引っ張ってくれば終わりです。

 相手が《禁断 ~封印されしX~》入りのデッキだと、フィニッシュの手間が省けてだいぶ楽でした。

 それ以外だとちゃんと《水上第九院 シャコガイル》を出してターンを伸ばしたり、或いはシャコ+《悪魔の契約》で一気にドローして勝ち、なんていうパターンもありましたね。

 

 ちなみにこのデッキは双極篇の始めは【赤青バスター】や【ガンバトラージョーカーズ】などと覇を争っていましたが、まぁ全盛期はそこでしょう。

 双極篇の中盤以降は《“轟轟轟”ブランド》の速度感には勝てなかったり、《卍月 ガ・リュザーク 卍》が面倒だったり、或いは《ジャミング・チャフ》のようなカードが平然と撃たれるようになっていったため、環境からは姿を消していきました。

 まぁ、ダンテチャフは無理だし、ループも無理だし、轟轟轟もキツいんだよな……。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第99回は【アナカラーシャコガイル】でした。

 まーこのデッキはね~~~。

 うん、いいデッキだったと思います。マナを伸ばして《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》で受けるってギミック自体は、このあともちょくちょく使われていたりしますし。

 現在は《超次元ガロウズ・ホール》は帰ってきたんですけど、《ヴォルグ・サンダー》もいなくなったし、だいたいアナジャ系列によくなった、というよりも「相手の攻撃を受けきる」という前提が、現在のデュエマではもう怖いですね……。

 どちらかというと、いまのデュエマはメタカードを使った前受けを重視しているので、こういうデッキってどうなるんでしょうか。

 肝心の《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》も《歌舞音愛 ヒメカット》で引っぺがされてどっか飛んでいくのはちょっと切ないですね……。

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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