【DM歴代名作デッキ】Vol.103~青単マスターG(rev限)~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.103~青単マスターG(rev限)~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 突然ですが皆さん、ギャンブルは好きですか? 好きという方、今すぐ辞めた方いいですよ。

 いや、好きか嫌いかで言えばギャンブルが"感性として"嫌いという人ってそうそういないと思うんですよ。だって当たったときの多幸感すごいし、それって脳に刻まれやすいし。

 だけど人間の経験に限らず、歴史を振り返ってみてもギャンブルによって破滅していった人間の数は、それはもう火水マジックのプレイ分岐以上に多いじゃないですか。

 だから我々は、感性ではなく"理性"によって、ギャンブルから距離を置くことで平穏無事な人生を送ることが出来るのです。

 ですがまぁ、カードゲームという枠の中でなら、ギャンブルデッキというのは後ろめたさもなく楽しめるもの。 

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【青単マスターG】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

ギャンb・・・結果の見えない戦いに熱中しよう

 というわけで今回の名作デッキはRev限定戦シリーズのラストになると思いますが、【青単マスターG】になります。

 リストはこれはまた難しいのですが、一旦こんな感じで紹介させていただきます。


 革命編のマジック・コマンドたちは、ギャンブル……デュエプレ的な言い換えをするならば、「結果の見えない戦い」に熱中する人たちです。

 例えば《超奇天烈 ベガスダラー》さんは火の国を侵略するにあたり、「ドギラゴンの革命ゼロの力が解放されないこと」に賭け、無事失敗して壊滅しました。

 自分にとって都合のよくなる方に物事を賭けてそれに他人(配下)を巻き込むなよ……と当時は思ったのですが、とはいえ私もしばしば「この試合で玉村が覚醒する」とか「相手の岡本はこの試合まだ不調を脱しない」とか都合のいい方に解釈しながら野球を観ていたりするので、まぁそんなもんなんだろうと今では思っています。

 さて、このデッキのキーカードはデッキ名にもなっている伝説の勝負師こと《超奇天烈 マスターG》さん。

【 進化クリーチャー 】
種族 マジック・コマンド / 侵略者 / 文明 水 / パワー9000 / コスト7

■進化―自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―水のコマンド
■W・ブレイカー
■このクリーチャーはブロックされない。
■このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、偶数か奇数のどちらかを選ぶ。
その後、相手は自身の山札の一番上のカードを表向きにし、山札の一番下に置く。
そのカードのコストが選んだ数であれば、このクリーチャーはバトルゾーンを離れるかわりにとどまる。

 ブロックされないWブレイカーということでいかにも水のアタッカーという感じはしますが、このクリーチャーの最大の特徴はその除去耐性にあるでしょう。

 テキストが長いので掻い摘まんで話しますが、マスターGが離れるときに偶数か奇数を選び、相手の山札の一番が選んだ方であればこのクリーチャーは留まる、ということです。

 捲ったカードはガチンコジャッジのようにボトムに送られるため、そのターン中ずっと耐性を得ているというようなことはないですが、除去カードをコイツに当てるかどうかはかなり難しいところ。

 特に《勝利のプリンプリン》のような「相手のクリーチャーの攻撃を止める」ものでなく、「破壊」と「ブロッカー」によって受けている【黒単ギャロウィン】にとっては、天敵と言えました。

 以前紹介した《超轟速 マッハ55》はチャンプブロックで止め続けることも出来ましたが、このカードはアンブロッカブルなので、より質が悪いですね。

 

 で、このエースカードを運用するために組まれたのが【青単マスターG】というデッキなわけです。

 基本的な狙いとしては、《超奇天烈 マスターG》の場持ちを生かして2回殴った後に、《アクア警備員 ラスト》を使って最後の1枚を消し飛ばして勝つ、というのを目指しています。

【 クリーチャー 】
種族 リキッド・ピープル閃 / 革命軍 / 文明 水 / パワー2000 / コスト4

■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引く。
その後、いずれかのシールドゾーンからシールドをひとつ選ぶ
。そのシールドの持ち主はそれを自身の山札に加えてシャッフルする。
そのターンの終わりに、そのプレイヤーは自身の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。

 リストの細かな部分は人によって様々ではありましたが、《奇天烈 ベガス》を軸として、超奇天烈のクリーチャーを複数抱えて攻撃していく、という軸はどれも共通ですね。

 サンプルとして挙げているリストでは《アクア・エボリューター》採用型で、6ターン目以降の《革命龍程式 シリンダ》を強く使う構築となっていますが、ここは《奇天烈 チャンG》で初動としての強さを重視した構築もあったりします。

 ちなみにこのデッキの《革命龍程式 シリンダ》は、即時侵略元となるのでかなり貴重。ドローや止め効果が付いてくるのも美味しいですね。

【 進化クリーチャー 】
種族 クリスタル・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / 文明 水 / パワー6000 / コスト5

■進化―自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、バトルゾーンにある水のクリーチャー1体につき、カードを1枚引いてもよい。
■革命2―このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドが2つ以下なら、次の自分のターンのはじめまで、相手のクリーチャーはすべて、攻撃またはブロックできない。

 受けのパッケージについても、サンプルリストでは《革命の水瓶》《終末の時計 ザ・クロック》としており、私はこのパッケージが結構好きなのですが、ここも人によって様々です。

 シンプルに《終末の時計 ザ・クロック》《閃光の守護者ホーリー》だったり、或いは更に《サイバー・I・チョイス》を加えたものも。

 特に《超奇天烈 ダイスダイス》を使えると手札を抱えることも出来るので、楯のチョイスから《終末の時計 ザ・クロック》なり《閃光の守護者ホーリー》なりで受ける、という動きも可能だったわけですね。

【 進化クリーチャー 】
種族 マジック・コマンド / 侵略者 / 文明 水 / パワー7000 / コスト5

■進化―自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―水のコマンド(自分の水のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを4枚引く。その後、自分の手札を相手に2枚、見ないで選ばせ、好きな順序で山札の一番下に置く。 

 ……まぁ、欲しかったカードがどっかに行く可能性もあるんですが。なんせ、勝負の賽はいつだって気まぐれですからね。ベガスダラーさんもそう言ってました。

 《アクア・スーパーエメラル》という選択肢もあるので、トリガーを多少多めに積んでも生かせる構造になっていたと思います。

 

 さて、前述の通り、以前紹介したデッキたちの中では、【黒単ギャロウィン】に対してかなり強く出られるデッキでした。

 一方で、【赤単侵略】は序盤から小型クリーチャーへの干渉手段がそれなりに多く、そしてそれがゲームの結果に直結しやすいため、やや対峙したくはない相手。

 【ヘブンズ・ゲート】には《超奇天烈 マスターG》が本領を発揮します。相手のデッキに奇数が多いことやアンブロッカブルな点、相手の楯を《アクア警備員 ラスト》で無効化しやすい点、仮に展開されても《超奇天烈 ベガスダラー》でなんとか……みたいな。

【 進化クリーチャー 】
種族 マジック・コマンド / 侵略者 / 文明 水 / パワー8000 / コスト7

■進化―自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―水のコマンド(自分の水のコマンドが攻撃する時、手札にあるこのクリーチャーをそのクリーチャーの上に重ねてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の山札の上から1枚目を見せ、その後山札の一番下に置く。
そのカードのコストが5以上なら、バトルゾーンにある相手のクリーチャーをすべて持ち主の手札に戻す。
それ以外なら、カードを2枚引く。

 なんかちょっと前にベガスダラーさんが天門キラーとして話題になっていましたが、この時も割とそんな感じだったと思います。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第103回は皆さん大好きな【青単マスターG】でした。

 どいつもこいつもカードゲームらしくない能力をしていますけど、そういった狂気の沙汰ほど面白いみたいなところはありますからね。

 なお超奇天烈シリーズで言えば、当時プロモ限定カードだったギャブルさんが後に【アナカラーデッドダムド】で活躍を果たしてくれます。

【 進化クリーチャー 】
種族 マジック・コマンド / 侵略者 / 文明 水 / パワー7000 / コスト5

■進化―自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―水のコマンド(自分の水のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の山札の上から5枚を表向きにする。
その中から呪文を1枚選び、その後相手は残りを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
選んだ呪文を自分がコストを支払わずに唱え、相手の墓地に置く。

 特に、このカードは対【青魔導具】戦では鍵を握るカードでした。

 《禁断機関 VV-8》の封印を剥がしながら相手の《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》を奪ったり《堕呪 エアヴォ》《卍 新世壊 卍》を剥がしたり出来るのがお洒落な1枚でしたね。

 先にも触れましたが、《超奇天烈 ベガスダラー》はGPでちょっと話題になったりと、実は結果の見えない戦いに熱中する時代が来ているのかもしれません(?)。

 

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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