こんにちは、神結です。
超CS広島の開催も近付いてきましたが、もう1つのニュースとしては「エリア予選の開始」も大きなところでしょう。
19年以前は割と旧態依然としたシステムで開催されていたエリア予選でしたが、今年は形はどうあれ、CS開催実績のある店舗に限定されたことやランキング上での管理も始まったことで、ある程度は整備されつつあるのかな、と感じています。
ただ当然ながらプレイヤー人口の増加も合わせて、突破難易度は以前よりも大きく上がっているようには見えます。
何はともあれ、特に地方に住むプレイヤーにとっては待望のイベントです。どんなデッキが出てくるかも楽しみですね。
さて、今回はそんなエリア戦の話から。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【赤単ビートジョッキー】(2017年エリア)です。
目次
本日の名作デッキ紹介
ビートジョッキーの基礎基本 「赤単ビートジョッキー」
というわけで今回の名作デッキは新DMエリア戦で活躍した【赤単ビートジョッキー】になります。
当時はまだ2ブロックというレギュレーションがなかったため、新DM期のカードのみとなっております。
リストはこんな感じ。
当時のエリア戦の環境は《グレート・グラスパー》系のデッキやメタリカ、あとは以前紹介した赤ジョーカーズなどが主なデッキでした。
その中でビートジョッキーは最速のビートダウンデッキとしての地位を確立。エリア代表決定戦の期間、しっかりと存在感を発揮したデッキとなりました。
そんなデッキの軸は《ランド覇車 ガンブルマン》。
【 NEOクリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー8000 / コスト6
NEO進化:自分の火のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)
これをNEO進化クリーチャーとして召喚することを選んだなら、コストを3少なくする。
W・ブレイカー
自分のNEOクリーチャーが攻撃する時、相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体破壊する。
NEOクリーチャーというのは通常クリーチャーとして出すことも、進化クリーチャーとして出すことも出来るクリーチャーのこと。
最近でも《革命の絆》とか《グレート・グラスパー》とかはちょくちょく使われていますね。
で、この《ランド覇車 ガンブルマン》はNEOクリーチャーとして出すと3軽減が入るので、2ターン目に置いた《一番隊 チュチュリス》や《アッポー・チュリス》などから進化させることが可能となっています。
そして攻撃時に3000以下破壊という効果を持っており、相手の一番隊サイクルを蹴散らしながら殴ることが出来るんですね。
ビートジョッキーの強い点はまさにここで、特に先攻であればジョーカーズやメタリカの起点となる《ヤッタレマン》や《一番隊 クリスタ》といったクリーチャーを粉砕。
そして一度着地してしまったパワー8000のクリーチャーはそうそう簡単には除去されないため、このカードを維持しながら攻め続けることが出来るという訳です。
後攻だとメタリカには《絶対の畏れ 防鎧》という対策札がありますが、ここも《スチーム・ハエタタキ》で突破が可能です。
デッキとしてはこのように有効な相手に《ランド覇車 ガンブルマン》を押し付けていくのも狙いにはなるのですが、それ以外は基本的には小型・大型クリーチャー両方を駆使したビートデッキだと思っていただいて構いません。
あらゆるビートジョッキーデッキの要とも言える《一番隊 チュチュリス》+《ダチッコ・チュリス》はこの頃から健在。
このセット、《龍星装者 “B-我”ライザ》は勿論ですが《我我我ガイアール・ブランド》でも採用されるケースがありましたね。
個人的には《一番隊 チュチュリス》→《ラウド ”NYZ” ノイジー》→小型+小型+《“罰怒“ブランド》みたいな打点の作り方が好き。
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー6000 / コスト4
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のシールドを2つ、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」能力は使えない。
またエリア戦ということもあって、同型戦は避けられない要素です。
本当に試合前に手札を見せ合って終わる同型戦も世の中にはありますが、このデッキの場合は、先に殴られてもトリガーのスパークで耐えて、《ドープ "DBL" ボーダー》で逆襲するプランがありました。
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー4000 / コスト4
■スピードアタッカー
■このクリーチャーがバトルに勝った時、アンタップし、そのターン、このクリーチャーのパワーを2倍する。その後、相手のシールドを1つブレイクしてもよい。
■このクリーチャーが破壊される時、かわりに自分の他のクリーチャーを1体破壊してもよい。
そしてやはり忘れてはいけないのが、《“罰怒“ブランド》。
【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / 文明 火 / パワー9000 / コスト7
マスターB・A・D(このクリーチャーを、コストを2少なくし、さらに、このターンに召喚した自分の他の火のクリーチャー1体につき追加で2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりに自分のクリーチャーを1体破壊する。ただし、このクリーチャーのコストは0以下にならない)
W・ブレイカー
自分の火のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。
こちらも活躍が長いカードです。
当時は勿論一線級でしたが、その後も《“轟轟轟”ブランド》、《我我我ガイアール・ブランド》と歴代の切り札たちのサブプランに。
この前のいきなりつよいデッキでも収録されましたね。
こうして振り返ってみると、ビートジョッキーの基礎的な部分は出た時から大きくは変わっていなくて、上に乗っかるカードが時代ごとに変化していったんだなぁ、という感じがしますね。
環境的に言えば【赤ジョーカーズ】にはかなり有利で、【白単メタリカ】には互角かやや有利の認識。
グラスパー系にはトリガーを踏むかどうかという話なのですが、個人的には強いのビートジョッキーで、結果を残しやすいのはグラスパー系だったのかなぁ、という感想ですね。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第112回は私も結構お気に入りの【赤単ビートジョッキー】(2017年エリア)でした。
私はこの年珍しく、ジャッジ大会ではありましたがエリア戦に参加しました。
ジャッジ大会は他のエリアと違って1弾分くらい使用出来るカードが多かったんですけど、使ったのはもちろんビートジョッキー。
当時の記憶が定かではないんだけど、たぶん同型で差を付けるために《ブロック・キング》+《“血煙” マキシマム》で制圧する構築で挑みました。
ただ結果として、この時はおんそくさんの持ち込んだ《ラッシュ“ATK”ワイルド》を採用した「どんな形からもでリーサルを取る」構築が環境的にも1枚上手だったかもなぁ……と思うのでした。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。