こんにちは、神結です。
今回は9月ということもありまして、デュエマ2024年度シーズン上半期の振り返りをしていきたいと思います。
目次
商品展開について
さて、上半期の中で最も話題となった商品と言えば、最初に発売された「いきなりつよい」デッキだったでしょう。
と・く・に! いきなりつよいデッキは初心者向け&現役プレイヤーにも優しい構築でありながら、値段が500円と歴代最強レベルのお値打ち品でした。
守りの王道は《闘門の精霊ウェルキウス》を始め、環境トップで使用されているカードたちが多数収録。直後のGPでも、天門デッキを使うプレイヤーが数多くいました。
そしてありがたいことにここまで何度も再版も掛かっており、今日から始めようという方でも安心して手に取ることが可能です。
まさにはじめよう、デュエル・マスターズ。
ちなみに同日には「ドラゴン娘になりたくないっ!」 イェーイめっちゃドラゴン!!も発売。
ドラゴン娘のYouTubeアニメは、恐らくは関係各所の予想を遙かに上回る速度で伸び続けており、この時点で大盛り上がり。2024年前半はかなりドラゴン娘フィーバーといった感じではありましたね。
こちらのデッキについては、初心者でも扱えますが、個人的にはそこから更に一歩先に進みたい人といいますが、「お気に入りのカードでデッキをカスタマイズし、それで遊びたい人向け」という感じかなぁ、と思っています。もちろん、ドラ娘から入った方の入り口でもあるんですけども。
また2024年はドリームクリーチャーという、歴代の切り札たちにフォーカスしたカードたちも再登場と、デュエマをIPとして売り出していこうという姿勢も何となく感じていますね。
その他、通常弾3弾分と、EXパックが1弾、そしてドリーム英雄譚デッキが2種それぞれ発売。
個人的に前期のお気に入りのパックはやっぱりファンタジーBESTですかね。
【 クリーチャー 】
種族 ドリームメイト / ドラゴンの花嫁 / 文明 光/火/自然 / パワー6000 / コスト5
■スピードアタッカー
■マッハファイター
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、ドリームメイト・メクレイド5する。
■エスケープ(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のシールドを1つ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない)
私は「歴代名作デッキ」シリーズで隙あれば紹介するくらいにドリームメイトが好きなので、こうして年月を経てフィーチャリングされるのは嬉しかったですね。ドリームが叶った感じです。カードも強いし、楽しいカードもいっぱいありましたからね。
環境について
さて、上半期の環境について、おさらいしていきましょう。こちらは現在のメインフォーマットといえるオリジナルを中心に。
もうすっかり昔の話みたいになってしまいますが、昨年のバクテラス以降活躍を続ける【火水マジック】【闇自然ジャガイスト】の2大環境が続いていました。
【 クリーチャー 】
種族 マジック・ドラゴン / ゲーム・コマンド / 文明 水/火 / パワー10000 / コスト7
■革命チェンジ:コスト5以上のマジック
■W・ブレイカー
■自分のマジックすべてに「スピードアタッカー」を与える。
■このクリーチャーの各ブレイクの前に、自分のマナゾーンの枚数以下のコストを持つ呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札または墓地から唱えてもよい。その呪文を唱えた後に、墓地に置くかわりに山札の下に置く。
(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 アビスドラゴン / 文明 闇 / パワー9000 / コスト5
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の手札を2枚捨ててもよい。そうしたら、アビス・メクレイド5する。
■各ターンに一度、自分の山札からクリーチャーが出た時、そのクリーチャーのコスト以下のアビス・クリーチャーを1体、自分の墓地から出してもよい。そのターン、そのアビスは相手プレイヤーを攻撃でき、そのターン中に攻撃したら、ターンの終わりに山札の下に置く。
【火水マジック】の安定感と決定力は、デュエマの歴代デッキの中でもトップクラスのものがありました。
アドバンス、オリジナル、2ブロック、そして殿堂ゼロとあらゆるレギュレーションで《芸魔王将 カクメイジン》を見ないことはないくらい。ちなみに、デュエパの5cのカクメイジンもアホ強い。
そういう意味ではバクテラス環境から大きく環境の構図が変わることはなかったのですが、【闇自然ジャガイスト】については「デーモン・オブ・ハイパームーン」で《超霊淵 ヤバーダン=ロウ》を獲得したことで、更に覚醒。
【 クリーチャー 】
種族 アビスロイヤル / 超化獣 / 文明 闇 / パワー5000 / コスト5
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。その後、こうして選んだクリーチャーのコストと同じ枚数、自分の山札の上から墓地に置いてもよい。
■ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。
────────────ハイパーモード────────────
パワー:9000
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーが攻撃する時、コスト8以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出してもよい。このターン、そのクリーチャーは相手プレイヤーを攻撃できる。
もちろんこの期間に【火光水ゴスペル】とか【巨大天門】、【水闇COMPLEX】といったデッキの活躍もあったものの、上記のデッキに取って代わるというようなことはありませんでした。
何より【火水マジック】が他のデッキに対して“マジレス性能”が高く、それこそ【闇自然ジャガイスト】くらいの爆発力を有していないと、一定の勝率を残すことも厳しいという状況でした。
このまま新殿堂まで突っ走るのかな、と誰もが予想でしょうが、そこで思わぬ自体が発生します。
それが上記したファンタジーBESTの発売です。
ここで新たに登場したのが、【火光闇ファイアー・バード】というデッキでした。
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / ドラゴンの花嫁 / 文明 光/闇/火 / パワー7500 / コスト5
■ブロッカー
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが破壊される時、かわりに自分の他のファイアー・バードを1つ破壊してもよい。
■このクリーチャーが攻撃する時、自分のファイアー・バードを1つ破壊してもよい。そうしたら、ファイアー・バード・メクレイド8する。
ファイアー・バードの新カードたちに、かつて「イマイチどう使うかわからない」などとも形容されていた《雷炎翔鎧バルピアレスク》が合わさったことで、鳥類という種族が筋肉モリモリのマッチョマンであることを思い出すことなりました。
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / アーマード・ワイバーン / 文明 火 / パワー5000 / コスト5
■スピードアタッカー
■このクリーチャーは、バトル中破壊されない。
■このクリーチャーが攻撃する時、ファイアー・バードを1枚、自分の手札から出してもよい。
■このクリーチャーの攻撃の終わりに、自分のファイアー・バードを5つ破壊してもよい。そうしたら、このターンの後に自分のターンを追加する。
このデッキ、全てのカードが強い。金太郎飴よろしく、何処を輪切りにしても強い。
そんなわけで、ファイアー・バードの強力なカードについては挙げるとキリがないレベルです。《ハッター・ルピア》も《ハンプティ・ルピア》も《アリスの突撃インタビュー》も《龍后凰翔クイーン・ルピア》も強い。
攻め合いをするデッキならば《ハンプティ・ルピア》でテンポ取ったり、《アリスの突撃インタビュー》で切り返したり。
受けるデッキに対しては《ハッター・ルピア》で蓋をしつつ、《ハンプティ・ルピア》と併せて詰め切ったり。
弱点と言えば、序盤の色事故くらい。それでも3色カードが3種12枚入っているから、1枚引けるだけで動けることが多いんですけどね。
そして何より、このデッキが【火水マジック】に対して有利であったことが、環境に大きな影響を与えました。
これまでの新デッキというのは、どんなに作った直後は楽しそうでも、いざ【火水マジック】と当てると真顔になって現実に引き戻される……なんてことが当たり前。
ですので、ファイアー・バードを回していた人が「マジックに有利付いてそう」と言われたときは、正直信じられなかったものです。
そんなわけで、なんと殿堂前に【火水マジック】【闇自然ジャガイスト】は後退。【火光闇ファイアー・バード】 を中心とした環境となりました。
現在もファイアー・バードを軸に、そこに強い《異端流し オニカマス》採用型の【水闇COMPLEX】や、同じくファンタジーBESTで登場した【ドリームメイト】などのデッキが活躍しています。
ちなみに殿堂では《瞬閃と疾駆と双撃の決断》・《邪幽 ジャガイスト》・《緊急再誕》といったカードが殿堂カードになったことで、【火水マジック】や【闇自然ジャガイスト】 といったカードが弱体化することになりました。まぁ、直前の環境では向かい風でしたが、両者とも特に強力なことには変わりなかったですからね。
《邪幽 ジャガイスト》については、殿堂以降続々と5コストの強力なアビスが登場しており、「ジャガイストだけは冗談なしで1年間のみの活躍を前提としたカードだったんじゃないか?」なんて思ったりもしています。
なお、アドバンス環境ではファイアー・バードの登場するちょっと前に「カイザー・オブ・ハイパードラゴン」にて《死神覇王 ブラックXENARCH》が登場。
【闇単零龍ゼナーク】や【火水マジック】【巨大天門】に対して有利だったことから、オリジナルより一足早く環境の変化が起こっていました。
【 クリーチャー 】
種族 ダークロード / 文明 闇 / パワー9000 / コスト6
■各ターンの終わりに、このクリーチャーが自分の墓地にあり、自分のマナゾーンに闇のカードがあれば、自分のタップしているクリーチャーを3体破壊してもよい。そうしたら、このクリーチャーを自分の墓地から出す。
■ブロッカー
■W・ブレイカー
■自分のクリーチャーが出た時または離れた時、相手は自身のクリーチャーを1体選び、破壊する。そうしなければ、相手は自身の手札を1枚選び、捨てる。
また2ブロックでは《瞬閃と疾駆と双撃の決断》の殿堂以後も、《調律師ピーカプ / ♪音速で 本番中に チューニング》などを使用したリペアが環境で活躍していますね。
【 ツインパクトカード 】
種族 マジック・マシン・イーター / マジック・ソング / 文明 火 / パワー4000 / コスト4
種族:マジック・マシン・イーター
■スピードアタッカー(このクリーチャーは召喚酔いしない)
■メガ・ラスト・バースト(このクリーチャーが離れて、手札、マナゾーン、または墓地に置かれた時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
────────────呪文────────────
カード名:♪音速で 本番中に チューニング
文明:火
コスト:3マナ
種族:マジック・ソング
■このターン、自分のクリーチャー1体に「スピードアタッカー」を与える。そのクリーチャーのこのターン最初の攻撃の終わりにアンタップする。
イベントについて
前期はイベントも豊富でした。
まず4月は、恒例となっているGPが2Day開催でした。
今回はアドバンス+オリジナルチーム戦。久々アドバンス開催ということで筆者はテンション爆上がり。
アドバンスは環境的には昨年発売したデュエキング2023のカードが多かったですね。《支配の精霊ペルフェクト / ギャラクシー・チャージャー》、《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》といったカードの活躍が目立ちました。
ただ決勝は はマジック vs. ジャガイストという、上記の環境で紹介したデッキ同士の対決に。そして今回はジャガイストの勝ち。
一方チーム戦……もとい、オリジナルはジャガイストが大本命といったところ。そのため、そこに強い【5c蒼龍】の活躍も目立ちました。
決勝は……なんというか、こう、すごいものを見せて貰いましたが、紅蓮・かいそら・りっきー3選手のチームが見事に優勝という結果となりましたね。
この辺はまぁ、詳しくはカバレージとか配信とかを振り返って貰えればと思います。が、やっぱりチーム戦って見ていると楽しいんですよね。
で、その他のイベントでいうと、競技面ではお馴染み超CSが8月に開催。こちらは横浜でチーム戦、広島で個人戦と、GPに引き続きチーム戦の開催となりました。
この時は既にファンタジーBEST環境だったこともあって様々なデッキの活躍が見られましたが、ファイアー・バードの活躍が目立った2大会でしたね。
こっちもちゃんとカバレージに記録が残っていますので、併せて読んでいただけると。
競技以外の話で言うと、7月6日にはファンフェスティバルが開催。
細かな部分で去年よりもパワーアップしたイベントになっていましたので、ぜひレポートを読んでいただければ。ただ、ちょっと暑すぎたからもう少し優しい時期の方が嬉しいかも……?
また、同じく7月ですが末には小学生向けのイベントであるジュニアグランプリが開催。
こっちは中々全容を語ると長いのですが、とにかく参加者の皆さんがエネルギッシュでして。対戦前の元気な挨拶、和気藹々とした雰囲気、対戦後の交流、本当に楽しそうな参加者の皆さん……。でも対戦は超真剣なんだよな。勝ったら喜ぶし、負けると凄い悔しそう。そこはみんな変わらないんですよね。
1日いると、こっちも元気を貰えるというか、心が浄化されるというか……。自分が何かいいことした訳ではないんですけど、凄くいいものを見せてもらった気分になるんだよな……。
こっちもやや少なめではありますが、カバレージに残っていますので、ぜひ併せて読んでいただき、雰囲気でも味わってもらえればと思います。
9月は特に大きなイベントはないのですが、前期ランキングの最終月ですし、10月になればもちろんGPがあります。
その後はエリア予選と続いていく筈なので、後期も中々楽しい日程が待っていることでしょう。
まとめ
というわけで、前期のデュエマについて振り返ってみました。
後期は後期でまた色んなイベントが待っていると思いますが、とにかくまずは目の前のGPですね。私もアドバンスに参加予定ですので、頑張っていきましょう!
というわけで、今回はここまで。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!