このデッキはこんな人におすすめ! |
●安くて楽しいデッキが欲しい! ●防御的デッキが好き! ●《獲銀月 ペトローバ》を4枚すでに持っている ●「またメカかよ」という顔をしない |
こんにちは。あるいはお久しぶりです。『格安デュエマ研究所』研究員の北白河と申します。
今日も今日とて格安をやっていこうと思います。
第184回目となりました当企画『格安デュエマ研究所』。
その名の通り、安くて楽しいカードを活かして格安デッキを研究する…という企画となっております。
今回の主役となるのは……。
《 瞑カオスマントラ 》(50円)です。
タップに反応するドローに加えて自身が離れた時に踏み倒しを行うという「中の上」くらいのシステムクリーチャーたる彼女ですが、とある相棒と組み合わせることで使い勝手が激変!
このカードのポテンシャルをじっくりと引き出していくべく、例によってねちっこいデッキを組んできました。
例によってもう少し財布に余裕のある方向けの改造パーツなども紹介しておりますので、ぜひぜひ最後までお付き合いくださいませ。特に今回は、「特に入れない理由がない」くらいに明確に噛み合うカードがあるので……。
ちなみに、デッキリストの「デッキ価格をシミュレーション」→「在庫チェック」から、直接カーナベルで購入に向かうことも可能です。検索なしで必要なカードにアクセスできてマジで便利なので、ぜひどうぞ。
目次
はじめに:この企画のルール
当企画『格安デッキ研究所』は、ガチまとめライターが持ち回りで低予算デッキを構築・紹介していく企画です。
何をもって「低予算」とするかは難しいところですが、当企画では「シングル価格の合計がクロニクルデッキ・ドリーム英雄譚デッキの定価(=およそ5000円)以内」という基準を設けさせていただきます。
(シングル価格は、執筆時点(2024/11/24)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算)
もちろんすでに持っているカードを使ったり、カード状態にこだわりがなければ、さらに安く構築することも可能ですね。
また、忘れてはいけないのが『安いデッキは高額デッキの代用品ではない』ということ。あくまで「安いけれど強い・面白い」と言えるような、独自性のあるデッキを追い求めていこうと思います。
デッキのコンセプト
さて。まずは、《 瞑カオスマントラ 》を使って私が何をしたいかを端的に伝えましょう。
《 ダイキリ 》と組ませたうえで《 瞑カオスマントラ 》にブロッカーを付けると、パワー3500以上の相手の攻撃を延々とブロックしつつカードが引けるようになります。
具体的には、「攻撃をブロックするためにカオスマントラをタップ(ここでカオスマントラの効果で1ドロー)」→「バトルによる破壊時にダイキリの効果でカオスマントラが手札に戻る」→「カオスマントラ自身の離れた時効果でカオスマントラを出す(ここで初回のみダイキリの効果で1ドロー)」……というわけです。いかにもニチャニチャしてて俺らしいですね。
ブロッカー付与手段は、名前にちなんで《 Dの牢閣 メメント守神宮 》でも用意しておけばいいでしょう。どうせ最後に揃えればいいだけですし、そもそもこいつらはドローソースなので1枚でも充分です。
このコンビの何がいいかというと、「それぞれ単独でも相性のいいカードが多数存在する」「どちらも3コストクリーチャーであることからサポートや踏み倒し手段の多くを共有できる」の2点。
前者については、例えば《 瞑カオスマントラ 》はニンジャ・チェンジのタネになりつつ自身を出し直せたり《 正義の逆転撃 》を絡めて突然展開→ブロック→本命の射出までできたりしますし、《 ダイキリ 》がいれば《 光牙忍ハヤブサマル 》が単独でも無限ブロッカーになったり、任意の生物を自爆特攻させて手札に回収することができるようになります。じゃあさっきのコンボいらねえだろ!
要するに、こいつらのどっちかと引っかかるようにカードを選ぶだけでデッキの顔ができるようになるんですよ。かんたんデュエルマスターズ。
で、後者の特に素晴らしいところは……
実質的に両パーツをトリガー射出できるようになるところです。
ここで例えば《 終末の時計ザ・クロック 》と任意のシステム生物を出せば、ターンを飛ばしたうえで次のターンにそれを活かして無法ができますね。
また、セルフバウンスのデメリットも《 瞑カオスマントラ 》を活かして踏み倒しに逆用したり《 パトファール-P4/サイレント・サイレン 》で耐えさせたりともうやりたい放題です。
あとはこうして相手の直線的な攻めを完封し、並んだ小型獣でちょっとずつ殴るだけ!相手の攻めに後出しで対応して身を守りつつ少しずつ刻んでいくという、俗に言うクロックパーミッション戦略の実現です。しかも、かなり狭義のやつ。
というわけで、完成したデッキがこちら。
デッキレシピ:実は死とか別に想わなくてもよくて
お値段は4090円!《 忍鎖の聖沌 94nm4 》、出世したなお前……。
欲しいカードがありましたら、デッキリストの「デッキ価格をシミュレーション」→「在庫チェック」から直接購入も可能です。あんまり知られてないんですがめちゃくちゃ便利ですので、ぜひ一度試してみてくださいね。
カード解説
今回の主役たち
《瞑カオスマントラ》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / シノビ / 文明 光 / パワー3500 / コスト3
■各ターンに一度、自分のクリーチャーがタップした時、カードを1枚引いてもよい。
■相手のターン中に、このクリーチャーが離れた時、コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。
50円
緩い条件で毎ターンドローできるのはもちろん、相手ターンに離れた時に展開を行える器用すぎる一枚です。
とりあえず覚えておきたいのは、相手ターンに手札に戻すとそのまま自身を出し直せること。ニンジャ・チェンジのタネにしたり、《 ダイキリ 》下で《 正義の逆転撃 》で呼んでチャンプブロックしたりするとえらいことになります。
ドローエンジンとしても充分強力なので、(相手の受けの硬さにもよりますが)毎ターン何らかの生物に殴らせてドローに変換していけると、あとで詰めやすくなっておすすめです。
《ダイキリ》
【 クリーチャー 】
種族 スプラッシュ・クイーン / 文明 水 / パワー3000 / コスト3
■各ターンに一度、自分のエレメントが出た時、または自分が呪文を唱えた時、カードを1枚引いてもよい。
■自分のタップしているクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに手札に戻す。
50円
こちらも緩い条件でドローしつつ、タップ状態の仲間を置換効果で手札に戻せる器用な一枚です。お前らキャラ被ってんぞ。
こいつがいると「失いたくないカードはタップしておくとむしろ安全になる」という謎の現象が発生するのは覚えておきたいところ。うまく維持できると、ドロー効果も相まってとんでもない勢いで手札が増えていきます。
また、こちらの生物に自爆特攻を行わせることで手札に回収してcipなどを使い回すことも可能。タップしている相手のクリーチャーがいれば、常にこのルートは考えたいですね。
便利な反面、自身は特に耐性を持たないのが弱点。余裕があれば、《 パトファール-P4 》で守ってあげましょう。
たのしいメカ軍団
《パトファール-P4/サイレント・サイレン》
【 ツインパクトカード 】
種族 メカ・デル・ディネロ / メカ・デル・テック / 文明 光/闇 / パワー500 / コスト2
種族:メカ・デル・ディネロ
■このクリーチャーが出た時、クリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは離れない。
────────────呪文────────────
カード名:サイレント・サイレン
文明:闇
コスト:5マナ
種族:メカ・デル・テック
■S・トリガー
■相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。
55円
癖のない除去トリガー兼、味方生物を守れる縁の下の力持ちな一枚です。
最大の仕事は、動きの要になる《 ダイキリ 》などのシステムクリーチャーを守ること。生き残れば生き残るほど有利になるタイプのデッキなので、結構重要ですね。
自身のパワーの低さを利用して自爆特攻&《 ダイキリ 》で使い回せると何かとお得なのは覚えておきましょう。
あとは……ごくまれに、トリガーせずに手札に抱えて次のターンにクリーチャーで使ったほうがお得なこともあります。状況判断していきましょう。
《忍鎖の聖沌 94nm4》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / シノビ / 文明 光 / パワー2000 / コスト3
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をシールド化してもよい。
■各ターンに一度、自分のシールドゾーンにカードを置いた時、メカ・メクレイド5する。(メカ・メクレイド5:自分の山札の上から3枚を見る。その中から、コスト5以下のメカを1枚、コストを支払わずに使ってもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く)
250円
とあるカードの代用品として採用したはずが、こいつ自身がなぜか結構な値段になってて頭を抱えた一枚です。2ブロック需要……?
とりあえず殴れば殴るほどシールドを増やしつつ展開できることから、主役二体のドローを進めるのにも最適。トリガー率もそこそこあるデッキなので、シールドが増えるのもありがたいですね。
こいつがタップしているとまず相手は殴り倒そうとしてくるので、そこが各種シノビや逆転撃のチャンス。対処必須の囮として、恐れずに攻めていきましょう。
《ドラン・ゴルギーニ》
【 タマシード/クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ディネロ / スーパーカー・ドラゴン / ACE / 文明 光 / パワー11500 / コスト4
■このタマシードが出た時、相手のクリーチャーを2体まで選んでタップする。次の相手のターンのはじめに、それらはアンタップしない。
■自分の光のクリーチャーまたは光のタマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。その後、自分クリーチャーの数が相手のより多ければ、次の自分のターンのはじめまで、自分のクリーチャーは破壊されない。
85円
3コストでこそないものの、攻防に堅実な動きを見せる一枚です。《 瞑カオスマントラ 》から出せると宇宙。
どんな状況でも出てしまえば相手の生物2体を寝かせて攻めを止められますし、クリーチャー化して殴ればさらなる展開&破壊耐性付与が可能。耐えるのは破壊だけなので、ニンジャ・チェンジや各種セルフバウンスの邪魔をしない都合のよさです。
運よく早めに着地できたら、ちょっと強引に展開してクリーチャー化を進めると何かと予後がいいですよ。
《堕カオスマントラ》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / シノビ / 文明 闇 / パワー6000 / コスト5
■ニンジャ・チェンジ3(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、この攻撃中に自分が「ニンジャ」能力を使っていなければ、手札にあるこのクリーチャーと、自分のコスト3以上でメカまたはシノビのクリーチャー1体を入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、相手のクリーチャーはすべて、可能であれば攻撃する。
■自分のクリーチャーすべてに「スレイヤー」を与える。
50円
この世で俺しか擦っているのを見かけない、異常に味のするシノビです。《 超越男 》の次くらいに味する。
相手に殴らせてナンボのこのデッキにおいて、強制攻撃の有難みは抜群。おまけにスレイヤー付与で相手の盤面をズタズタにしたり、ニンジャ・チェンジで《 瞑カオスマントラ 》を誘発させつつ奇襲したりとこのデッキの欲しいところをだいたい補ってくれます。
可能なら何度も使い回したいので、こいつ自身を《 ダイキリ 》で回収したり、ニンジャ・チェンジや革命チェンジのタネにしていけると捗りますね。
全体的に打点の低いこのデッキでは貴重な2打点持ちでもあるのはお忘れなく。
《ドラン・ゴル・ゲルス/豪龍の記憶》
【 ツインパクトカード 】
種族 メカ・エンジェル・コマンド / メカ・デル・テック / 文明 光/闇 / パワー4500 / コスト5
■革命チェンジ:メカ
■このクリーチャーが出た時、自分のシールドを1つブレイクしてもよい。その後、コスト3以下のメカを1枚、自分の手札から出してもよい。
■メガ・ラスト・バースト(このクリーチャーが離れて、手札、マナゾーン、または墓地に置かれた時、このカードの呪文側をコストを支払わずに唱えてもよい)
────────────呪文────────────
カード名:豪龍の記憶
文明:光
コスト:5マナ
種族:メカ・デル・テック
■自分の山札の上から1枚をシールド化する。次の自分のターンのはじめまで、そのシールドに「S・トリガー」を与える。
200円
あらゆるメカから飛び出て、展開しつつ使い回しを可能にしてくれるお得な一枚です。
展開効果はもちろんのこと、セルフブレイクもトリガー多めのこのデッキではお役立ち。手札に後続がいるなら、自爆特攻などでバトルゾーンを話してからメガ・ラスト・バーストでシールドに変換してしまってすら問題ありません。
《 忍鎖の聖沌 94nm4 》から革命チェンジする際、あちらのシールド追加とメクレイドを処理してから自身のチェンジを処理しておくとお得……というテクニックは覚えておいて損はありませんよ。
充実の防御札
《終末の時計 ザ・クロック》
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジMAX / 文明 水 / パワー3000 / コスト3
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、ターンの残りをとばす。(次のプレイヤーのターンをすぐに始める)
110円
言わずと知れた、絶対ターン帰ってくるマンです。
トリガーとしてはもちろんのこと、相手ターンにぽこじゃか生物を送り込めるこのデッキなら手札からでも登場は余裕。《 正義の逆転撃 》→《 瞑カオスマントラ 》でそちらが離れた時に出したり、《 未ダ識ラヌ事象コソ我ノ楽シミゾ 》のデメリットを消しつつ送り込んだりと何かと仕事があります。
また、いったんバトルゾーンに出た後も《 ダイキリ 》下で自爆特攻することで使い回せます。手札から相手ターンに出す術がいろいろあるのは前述の通りですからね。
あと、貴重な水文明のカードとしてマナに行くことも割とあります。12枚しか取れなかったからね。
《光牙忍ハヤブサマル》
(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ガーディアン / シノビ / 文明 光 / パワー3000 / コスト3
■ニンジャ・ストライク4(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが4枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを自分の山札の一番下に置く)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、次の自分のターンのはじめまで、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体は「ブロッカー」を得る。
50円
相手の打点計算を狂わせる、言わずと知れたシノビです。
死にそうな時に普通に投げてもいいんですが、《 ダイキリ 》下でチャンプブロックすると何度でも手札に戻ってくるので、実質的に無限防御になります。
シノビなので《 堕カオスマントラ 》のニンジャ・チェンジに対応しており、そちらの強制攻撃&スレイヤーと噛み合うと相手盤面が一瞬でズタズタになるのでおすすめです。
《正義の逆転撃》
【 呪文 】
文明 光 / コスト3
■逆転撃[光(3)]:クリーチャーが自分を攻撃する時、その攻撃中にまだ「逆転撃」を使っていなければ、この呪文を自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。そうしたら、次の自分のターンのはじめに[光(3)]を支払う。支払えなければ、自分はゲームに負ける。
■カードを1枚引き、その後、光のコスト3以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーに「ブロッカー」を与える。
130円
次のターンの動きを先取りし、相手ターンに光の小型獣を送り込む装置です。
手札を減らさずに展開できるので、防御だけでなくシステムクリーチャーを一手早く送り込んだり疑似的に召喚酔いを消したりと痒いところに手が届く性能を見せてくれます。
ただ、逆転撃コストで次のターンの動きがぬるくなることにはご注意を。使わないと死ぬとき以外は、「次のターンに素出ししたほうが得にならないか」と考えてから使いましょう。
ちなみに、ごくまれに手打ちで使うこともあります。万が一手札に3コストの光の生物がいない時にどうぞ。
《Dの牢閣 メメント守神宮》
(殿堂カード) 【 D2フィールド 】
文明 光 / コスト4
■S・トリガー(このD2フィールドをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ展開してもよい)
■自分のクリーチャーすべてに「ブロッカー」を与える。(「ブロッカー」を持つクリーチャーをタップして、相手のクリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
■Dスイッチ:いずれかのプレイヤーが自身のターンに最初のカードを引いた時、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、相手のクリーチャーをすべてタップする。
50円
張るだけでブロッカー付与とDスイッチで二重に守りが硬くなる有能トリガーです。当然のように殿堂入り。
記事冒頭の無限防御コンボはもちろん、並んだ小型獣が一気に防御手段になるのは嬉しいところ。
さらにDスイッチで相手の攻撃を止めたり、ブロッカーを突破したりと攻防に役立つのもありがたいです。スレイヤー付与を絡めたタップキルや自爆特攻の殴り先を用意で来たりするのも嬉しいですね。
《未ダ識ラヌ事象コソ我ノ楽シミゾ》
【 呪文 】
文明 水 / コスト5
■S・トリガー
■カードを1枚引く。その後、進化でないコスト3以下のクリーチャーを2体まで、自分の手札から出す。このターンの終わりに、それらのクリーチャーを手札に戻す。
50円
手札に貯め込んだ小型獣を同時に射出する、このデッキの飛び道具となるトリガーです。
ターン終了時に手札に戻るデメリットはありますが、そこは《 瞑カオスマントラ 》の離れた時効果を誘発させたり《 終末の時計 ザ・クロック 》でターンを飛ばしたりしてカバー。《 パトファール-P4 》で強引に相方を守るパターンもあります。
素のレシピだと手札から使うことはそこまでありませんが、あとで改造する時に相性のいいカードがあるので覚えておくと何かとお得ですよ。
このデッキの回し方
①まずは主役のどちらかを用意!
まずすべきは、《 瞑カオスマントラ 》か《 ダイキリ 》を定着させること。
彼女らは単独でも優秀なシステム性能を持つのに加え、ドローソースとしても一級品です。片方を用意できたら増えた手札からもう片方、あるいはすでに出したカードと相性がいいサポーターを並べたり手札に抱えたりして盤面を育てていきましょう。
なお、《 忍鎖の聖沌 94nm4 》から入ってメクレイドに賭けてみるパターンが結構あるのもお忘れなく。
②システム獣を残しつつ、毎ターン展開してクロックパーミッション!
一度盤面が固まると、ドローと展開はさらに進むはず。後述する各種の防御ギミックもどんどん使用可能になりますし、《 ドラン・ゴル・ゲルス 》《 ドラン・ゴルギーニ 》などで盤面を横に伸ばしていくことも可能になりますね。
こうして展開を続けて盤面と手札の有利を手放さないまま少しずつシールドを刻み、相手にゲームの主導権を渡さず勝利を目指しましょう。相手のデッキに入っているトリガーを考えつつ、どれを踏んでもある程度対処できるようにしておくのがコツです。絶対無理なやつも多々あるけど……。
ちなみに、3マナのカードを連打できるようになる6ターン目くらいまではストレートでマナを伸ばしていくのがおすすめです。ダブったカードを優先的にマナに送り、選択肢を確保したまま消費していきましょう。
③トリガー・逆転撃・シノビの三本柱で耐えつつ削り勝て!
このデッキの最大の売りたる防御も忘れてはいけません。12枚ほど採用されたトリガーはもちろんのこと、あらゆる角度から身を守れるように作られています。
まずは《 正義の逆転劇 》は、疑似的に「コストを後払いして相手ターンに展開ができる権利」。ブロッカー付与はおまけと考えて、疑似SAを付ける感覚でドンドン使っていきましょう。もちろん《 瞑カオスマントラ 》を出してチャンプブロック→本命の展開みたいなパターンもアリですね。
《 未ダ識ラヌ事象コソ我ノ楽シミゾ 》も同じように相手ターンに送り込むことが可能なカード。手札に戻るのもそこまで辛くないですし、前述のようにデメリットを消すことも可能です。バンバン使っていきましょう。
また、ニンジャ・チェンジの《 堕カオスマントラ 》はデッキに欠ける殲滅力をくれる一枚。相手の強制攻撃をさせたうえでスレイヤーのブロックで相討ちに持ち込めば、まあ相手の算段は狂いまくるわけです。こちらから攻めてタップキルする際にも使えますね。どんどん使い回していきましょう。
最後に、《 光牙忍ハヤブサマル 》は……超シンプルに《 ダイキリ 》と合わせて無限防御に変えるといいんじゃないですかね。要するにこれが揃えば他の防御は別に要らないことになるんですが……まあ、はい。
採用候補のカード
えーと。まずはどう考えても入れるべきカードがありますね。
《獲銀月 ペトローバ》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ソル / 超化獣 / 文明 光 / パワー3500 / コスト3
■ブロッカー
■このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは離れない。
■ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。
────────────ハイパーモード────────────
パワー:7500
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をシールド化してもよい。その後、自分のシールドの数以下のコストを持つクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。
580円
持ってるならありったけ積め!!!!!
「3マナメカ」「出たターン離れないブロッカー」「ハイパー化で攻撃せずタップ獣を用意可能」「シールド増やしつつ手札から展開」などなどデッキ全てと噛み合いを見せるこのカードは、もはや「積まなきゃ損」レベル。
ちょっと頑張れば2-3枚くらい積めたと思うんですが、値段のために事実上の下位互換たる《 忍鎖の聖沌 94nm4 》と同時に採用するのは格安研究員としての私の美学が許しませんでした。一応、そちらと入れ替えてもデッキ価格は5410円で収まるので組みたい方は是非どうぞ。
入れ替え先としては前述の《 忍鎖の聖沌 94nm4 》が候補なんですが、相互に並んでいても割とシナジーがあるので、やや過剰な防御札を少しずつ削って共存させるのも手ですね。
《星姫械 エルナドンナ》
【 クリーチャー 】
種族 メカ・デル・ステラ / 文明 光 / パワー2500 / コスト2
■ブロッカー
■各ターンに一度、自分の他のクリーチャーが離れる時、かわりに自分のシールドを1つ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
170円
シールドと引き換えにシステム獣たちをいい感じに守れる一枚です。
自身がブロッカーを持っていることから、《 ダイキリ 》との相性が抜群です。なんなら、この直後に「相手ターンにクリーチャーを送り込む手段」を使うことで耐性を復活させることすら可能です。
ちょっとシールド使いが荒いので、そこにだけ気を付ければ心強い味方となってくれますよ。
《奇天烈 シャッフ》
【 クリーチャー 】
種族 マジック・コマンド / グレートメカオー / 侵略者 / 文明 水 / パワー4000 / コスト4
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、数字をひとつ言う。
次の自分のターンのはじめまで、相手はその数字と同じコストを持つ呪文を唱えられず、同じコストを持つ相手のクリーチャーは攻撃もブロックも出来ない。
380円
こっそり種族にメカって付いてるので相性がいい、メタクリ兼ロック担当です。
今回のデッキは直接戦闘で身を守ることを前提にしてメタクリを積んでいないんですが、もちろんメタクリで妨害して身を守るのも手です。
その場合は、最序盤からで出しやすい《 ヴェネラック-F5 》や《 神判のカルマ コットン 》などの2マナ域を優先すると予後がいいですよ。この枠は光文明だったりメカだったりするとさらにポイントアップするんですが、このへんは仮想敵やお財布に合わせてどうぞ。
《セイント・キャッスル》
【 城 】
文明 光 / パワー- / コスト2
城-自分のシールドをひとつ選び、このカードを付けて要塞化する。その要塞化されたシールドがシールドゾーンから離れた時、このカードを自分の墓地に置く。(「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う)
バトルゾーンにある自分のクリーチャーすべてのパワーは+1000され、「ブロッカー」を得る。
440円
自分でも嘘だと思うんですが、「エレメント除去で飛ばされなくて軽いブロッカー付与ってあったりしないかな?」と思ってカード検索したらヒットした一枚です。だって初めからバトルゾーンにないんだもん。
要塞化した盾を割られないように守りまくる必要こそありますが、逆に言えばそれさえ守ればほぼ解除されないので信頼性は抜群です。冒頭の無限ブロックコンボも、さらにやりやすくなりますね。
……現環境において「ブロッカー付与」が必要なデッキ、割とマジでこれ使う手があると思うんですが、さすがに私の思い上がりですかね?そもそもそんなデッキがないだけか。私の思い上がりでした。
おわりに
というわけで、ニチャニチャメカでした。
これについては割と前から言ってるんですが、メカ陣営ってマジでなんでもできるんですよ。
ウィン篇が始まってからずっと強化の方向性を迷走し続けた結果、なんかだいたい「光文明にできること」を全部網羅しちゃったんですよね。
どっかの黒いやつ以外はそこまで高いカードも現状ないので、「お金を掛けずにデッキ構築に悩んでみたい!」という際はかなりおすすめですよ。
それはそれとして、「実際に組んでみた!」「こんな改造はどう?」「5000VTの存在しない世界のデッキしか組めないのか?」などなど、感想やアイディアがあれば#格安デュエマ研究所でツイートしていただければ幸いです。
それでは、次の記事で。北白河でした。