ご挨拶
みなさんお疲れ様です!地獄詩人ヘルポエマーことやねろく真剣態です!
最近久しぶりに公認大会に出たら、【サンダー・ドラゴン】にボッコボコにされました!わりと自信のあった創作デッキだったんですがね……。
やはり環境デッキというのは強いです。遊戯王において勝ちたければ環境デッキへの理解と対策はなくてはならないのでしょう。
環境デッキを考察する上で外せないのはやはり【閃刀姫】です。
異形が跳梁跋扈する悪魔のような遊戯王の環境において1年以上も環境に居座るいわゆるガチの代表格です。
でも……【閃刀姫】って実際何が強いのかな……?
今回はそんな話。
田舎者から見た【閃刀姫】
私は基本的に身内しかいない環境で育ったガラパゴス的決闘者です。最寄りのカードショップまで車でだいたい1時間かかってます。
極めて閉鎖的な環境だったため私や友人はこれまたガラパゴス的進化しています。
【DD】と【メガリス】と【竜剣士】を混ぜる一発芸も彼らは「いつも通りだな。」で済ませてやがる。
そんな私たちは環境デッキにほとんど関わらなかったため、【閃刀姫】がどこかで優勝した!とか聞いてもよく分かってないのです。
もし、同じような育ち方をした方が居るならこう思うでしょう。
- 高打点モンスターが見当たらないため決め手に欠けてそう
- そもそもモンスターが少ないので防御力が無さそう
- 魔法は強そうだが発動条件により扱いづらそう
- 永続魔法とフィールド魔法の意味がわからない
- あんなに規制されたらさすがにキツいんじゃない?
まぁ大なり小なりこう思うわけです。多分ね。
とはいえ私は有能な決闘者。デュエルの世界は日進月歩。知らないじゃあ通用しないぜ?
というわけで【閃刀姫】を組んだんですね。公認に持っていったことはないけど
初心者の方や【閃刀姫】を知りたい方は参考にどうぞ!(悪意)
実際に組んでわかった【閃刀姫】の強み、回し方をご紹介しましょう!
【閃刀姫】最大の強み
まず最初に【閃刀姫】の最大の強みを伝えましょう……。
ぶっちゃけて言うと、
手札誘発をたくさん入れられるから
です。でしょ?
まずカテゴリ自体にそれほど枠を割く必要がありません。メインモンスターである《閃刀姫―レイ》ですら3枚投入する必要も無いくらい。そして魔法も《閃刀起動―エンゲージ》や《閃刀機関―マルチロール》辺りは必須でしょうが、他の閃刀魔法はかなりお好みで構築出来ます。
これでだいたい20枚前後。なんとまぁ残りのカードが全部手札誘発で構成された前例もあります。
これがめちゃくちゃに強かったりするんです。なんと面妖な。
はい。解説終わり。
だって手札誘発が強いのは間違いないしさ、入れればいいじゃない。
じゃあ、それっぽいデッキレシピ見せておしまいでいいかな。
…
……
………?アレ……?
俺、手札誘発持ってないや。
【閃刀姫】を組んでみよう!
困ったなぁ……。手札誘発を揃えるお金もないし、パーツが足りてないや……。
いや、まだだ!それでも【閃刀姫】は組めるはず!
もっとしっかり【閃刀姫】を考察してみましょう!
まずは、先ほど最大の強みと紹介した内容についてよく考えてみよう。
手札誘発が強い。というのはそうだろう。しかし、それよりも大事な事があったような……。
……あぁ!【閃刀姫】自体にそれほど枠を割く必要がない!ってことは!?
・他のカテゴリとの融和性が高い
うわでた。なるほど!!
モンスターの枚数が少なく、召喚、特殊召喚に制約も無いため他のカテゴリを混ぜやすいのです!!な、なんだってー!?
………はい、またこのパターンの記事です。残念でした。
もう取り繕う必要もないので臆面なく続けます。
とはいえ【閃刀】魔法は、自分のメインモンスターゾーンが空いていないと満足に発動もできませんね。もちろんなんでもいいって訳じゃないみたい。
モンスターを横に並べるようなタイプは難しいでしょう。
大型エースモンスター1体を立てるようなヤツがいいかな?となると……。うん。いいねぇ。
次は【閃刀姫】の要、魔法カードについて考察しましょう。
・【閃刀】魔法の強力さ
【閃刀姫】はメインデッキには最近収録された《閃刀姫―ロゼ》を加えた2種のモンスターと、12種の魔法カードがあります。
この魔法カードがどれも強力であり、このデッキの基盤となるのです。
特に《閃刀起動―エンゲージ》
【通常魔法】
①:自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。デッキから「閃刀起動-エンゲージ」以外の「閃刀」カード1枚を手札に加える。その後、自分の墓地に魔法カードが3枚以上存在する場合、自分はデッキから1枚ドローできる。
《閃刀機関―マルチロール》
永続魔法
(1):1ターンに1度、このカード以外の自分フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
このターン、自分の魔法カードの発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
さらに、対象のカードは墓地へ送られる。
(2):自分・相手のエンドフェイズに発動できる。
このターン、このカードが表側表示で存在する間に自分が発動した
「閃刀」魔法カードの数まで自分の墓地の「閃刀」魔法カードを選び、
自分フィールドにセットする(同名カードは1枚まで)。
この効果でセットしたカードはフィールドから離れた場合に除外される。
この2枚が起点になったりします。
この2枚や《閃刀空域―エリアゼロ》を使い、閃刀魔法カードを循環させ、妨害や除去に特化した《閃刀術式―アフターバーナー》、《閃刀機―ウィドウアンカー》を安定して使う。
というのが【閃刀姫】の基本戦術みたいですね。(露骨な解説)
う~ん?好都合ですね!
ちょうどあのテーマはあんまり除去や妨害に手が回らなかったんですよ!
・他の魔法を活用できる
閃刀魔法カードの内、通常魔法と速攻魔法と装備魔法は、墓地の魔法カードの枚数が3枚以上の場合、効果が強化(ラップ調)されます。
そのため、閃刀カテゴリでない魔法カードの採用も重要な要素になりますね。
よく採用されるのは《成金ゴブリン》でしょう。
通常魔法
(1):自分はデッキから1枚ドローする。
その後、相手は1000LP回復する。
手札の枚数が変わることなく墓地に魔法を貯める事が出来ます。
後は《封印の黄金櫃》も私は入れることにしましょう。
通常魔法
(1):デッキからカード1枚を選んで除外する。
このカードの発動後2回目の自分スタンバイフェイズに、
この効果で除外したカードを手札に加える。
少しターンが掛かりますが【閃刀姫】自体、速攻でも無いですし、エンゲージ等のキーカードを確実にサーチ出来ますね。悪くないと思います。
えー……っと、後は……、
永続魔法
「王家の神殿」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分は罠カード1枚をセットしたターンに発動できる。
(2):自分フィールドの表側表示の「聖獣セルケト」1体と
このカードを墓地へ送ってこの効果を発動できる。
手札・デッキのモンスター1体または
エクストラデッキの融合モンスター1体を特殊召喚する。
よし。
・エクストラデッキの自由
【閃刀姫】といえばエクストラデッキの多様なリンクモンスターも忘れてはいけません。
《閃刀姫―カガリ》はエース的ポジションのモンスターで、墓地の閃刀魔法を回収出来ます。《閃刀起動―エンゲージ》を回収したときのアドバンテージは計り知れないですね。
ただし、2019年11月現在では制限カードであるため、召喚するタイミングには注意が必要です。
リンク・効果モンスター
リンク1/炎属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:左上】
炎属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-カガリ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、自分の墓地の「閃刀」魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):このカードの攻撃力は自分の墓地の魔法カードの数×100アップする。
また、《閃刀姫―シズク》はエンドフェイズにはなりますが、閃刀魔法をサーチする効果があります。相手モンスターの攻撃力を永続的に下げる効果も持つのでシズクが場に居る状態で相手にターンを渡したいところです。
リンク・効果モンスター
リンク1/水属性/機械族/攻1500
【リンクマーカー:右上】
水属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫-シズク」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、自分の墓地の魔法カードの数×100ダウンする。
(2):このカードを特殊召喚したターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから、同名カードが自分の墓地に存在しない「閃刀」魔法カード1枚を手札に加える。
このようにリンク1のモンスターで構成されており、これらを入れ替えるようにして戦いますが、現状、種類が大量でもなく、カガリが制限カードであるためエクストラデッキには空きがあります。
《やぶ蛇》なんかもひょっとしたらいいかもしれませんね。
とはいえ今回は不採用です。が、エクストラデッキが空いているのも気持ち悪いのでなんか入れときましょうか。
融合・効果モンスター
星7/地属性/戦士族/攻2350/守2300
「ダーク・ヒーロー ゾンバイア」+「魔力吸収球体」
このカードが特殊召喚に成功した時、
このカード以外の自分フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
お互いにモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する事はできない。
よし。
デッキ紹介!
というわけで完成したものがこちらになります!
名付けて【閃光聖獣】といったところかな?
予想はついたでしょうか?【閃刀姫】と【光のピラミッド】の混合に、《聖獣セルケト》の要素を盛り込んだこのデッキ。
手札誘発を持たない私の精一杯の【閃刀姫】デッキとなります!
意外とシナジーもあるので解説させて頂きます。
・弱点の相互カバー
【閃刀姫】と【光のピラミッド】、そして【聖獣セルケト】の弱点と長所は実は互いに補助できるものです。
【閃刀姫】の弱点
- 決定力に欠ける。
- 長期的な制圧がイマイチ。
【閃刀姫】長所
- 除去が強く持久戦に持ち込める。
- 条件付きだが優秀な補助魔法。
- デッキの回転力がある。
【光のピラミッド】の弱点
- 手札事故の危険が高い。
- 防御・妨害要素がない。
- 《光のピラミッド》が発動していないと動けなかったりする。
- 《光のピラミッド》を能動的に墓地に送るのが難しい。
【光のピラミッド】長所
- とにかく与えるダメージがデカイ。
- ギミックに必要なカードが少ない。
【聖獣セルケト】(《異星の最終戦士》)の弱点
- 融合モンスターを出すまでの手間。
- 《異星の最終戦士》のロックは強力だが除去に弱い。
【聖獣セルケト】長所
- 《王家の神殿》の副次効果で罠カードが手札からすぐ発動できる。
- 《異星の最終戦士》が強い。
- 《聖獣セルケト》も戦闘がそこそこ強い。
となっています。
つまり、【閃刀姫】が【光のピラミッド】を安定させ《光のピラミッド》を墓地に送り、【聖獣セルケト】の《異星の最終戦士》を補助し、
【光のピラミッド】が決定力、打点を担当し、
【聖獣セルケト】のギミックにより、制圧し、《光のピラミッド》の発動を補助するというわけです(図1)。
さて、【閃刀姫】の解説、デッキ例の紹介は以上になります。
〈追記(11/15)〉
新しい【閃刀姫】リンクモンスターの情報が公開されました!ジーク強いじゃんね!面白そう!
おわりに
この記事では環境デッキの一角、【閃刀姫】について私なりに解説させていただきました。
私は、前述の通りのガラパゴス田舎っぺであるため真面目な【閃刀姫】の考察・解説が見たい方は、素直にガチまとめ公式のこちらの記事をオススメしちゃいます。
遊戯王には確かに強いカテゴリ・弱いカテゴリは存在します。不遇とされるカテゴリを使いたくて右往左往される方や、強いデッキを妬んでしまう方も居られるかもしれません。
しかし、全ては構築次第で大きく変わるのです。
環境デッキを弱体化させるヤツもいるんだからどんなデッキにも可能性があるのです!
みなさんのおもしろおかしいデッキ構築ライフを心より祈っております!!
よし!これで丸め込めたな!変な構築する人が増えますように!