目次
はじめに
こんにちは、ZweiLanceです。
ざっくりと自己紹介をすると、DM-YouTuberとして毎日6万人に動画を配信しつつ、競技シーンでも最前線で活躍しているKA-NABELL所属プロです。
今月のテーマですが、継続です。
今現在私が継続し続けているものは、動画の毎日投稿と、全国大会出場へ向けた競技活動です。
動画の毎日投稿は現在約180日
大会への連続出場は3月2日から
「ちょっと今日は気分が乗らないからサボろう」ということもなく、淡々とこなすこと早半年が経過。
「一体どうやってモチベーションを維持しているのか」
結論から言うと、
モチベーションを維持するのではなく体系化し、継続は仕組み化してしまう
といった感じの答えになります。
周囲からは「継続力が凄い」と評価して頂くことが多いのですが、自分自身特に凄いことをしているつもりはなく、例えば、喉が渇いたから水を飲むくらいに、まるで本能的に、当たり前のことをしている感覚なのです。
ピンと来ない方が殆どだと思うので、以下、詳しく解説していきます。
モチベーションを維持?無理。
全国大会やGP等の様子をメディアで観て「自分も同じ舞台で戦いたい」と思うのは、競技志向でTCGと向き合うプレイヤーであれば、当然のことだと思います。
例えば、そこで「自分もDMで日本一になりたい」と思ったとき、当然ながらまずは全国大会への出場が絶対条件になります。
その為に、多くのプレイヤーは「ランキングポイントを溜めて招待権を勝ち取ろう」あるいは「GPやエリア予選の優勝に向けて調整を強化しよう」と考えます。
ここまでは、極めて自然な流れと言えるでしょう。
モチベーションが最高潮となり、目標達成への期待が高まる瞬間です。
問題は、この後です。
※今回はDMの全国大会出場を例にお話します。
誰もが憧れ目指すその道の途中には、必ず多くの誘惑が立ちはだかります。
全開でアクセルを踏んだはすが、何度も赤信号につかまり、時には子供何かが飛び出してきたり、故障したり...。
その度に、葛藤が起こります。
今日くらい...ちょっとくらい...そもそも...やっぱり...
多くの人はそこで振るいにかけられ、理想とのギャップに萎えてしまったり、怠けてしまったり、最悪の場合、諦めてしまう...。
ここまで読んで、思い当たる節がある方もいるのではないでしょうか。
私も、以前はそうでした。どうにもモチベーションというものが、維持できない。誘惑に、勝てない。
今思えば、それは当然のことであり、悲観的になる必要もありませんでした。
にも関わらず、「自分はなんて怠け者で…」「自分はなんて意志が弱くて…」と、自己肯定感を下げ、自己否定の悪循環に陥ってしまう。その繰り返しの人生でした。
何事も満足に継続できない日々の中で、そもそもにしてモチベーションを気の持ちようで維持するというのは、非常に困難なことなのでは?と気付いたことが、その後の転機となりました。
自分のようなダメ人間(当時の正直なセルフイメージ)がどうすれば物事を継続できるのか。大きな目標を成し得るのか。
一度全てを真っさらにして考え、モチベーションそのものの在り方を見直してみたのです。
合言葉はナンデー?
皆さんは、「何起きポケモン ナンデー」をご存知でしょうか。
先日のフェアプロで使ったしょうもないネタなのですが、そこに本テーマの答えがあります。
そもそもにして、何か目標を達成しようとする過程で、誘惑や迷いが生じるのは何故なのか。
原因は非常にシンプルで、モチベーションを正しく掘り下げられていない、その本質を理解できていないから、であると考えます。
先程の例で言えば、
「全国大会に行きたい」がモチベーションですね。
一見すると、わかりやすく、それでいて強烈な動機のように見えます。
しかし、これでは弱い。むしろ、目標ばかりが強過ぎる。
何故、全国大会に行きたいんですか?
「日本一になりたいから」
動機が、ここで終わっていませんか?
ここでもう一歩、踏み込んでみます。
では何故、日本一になりたいんですか?
試しに身内にそう問いかけてみると、答えに詰まる人の方が多かったです。
「何でなんだろう...言われてみれば、実際そこまでじゃないのかも笑」
「他にやることもないし、なんとなくやってるけど、そう言われると...」
大体そんな感じでした。
しかし、物事を継続するうえで重要なのはその感情の出所、本質の部分なのです。
それでは、もう何歩か踏み込んでみましょう。
例えば、
多くの人からの注目を浴びて戦いたいから...!
ナンデー?(注目を浴びるとどうなるの?)
昔から、人前に立って目立つことが好きだから...
ナンデー?(どうして目立つことが好きなの?)
自分の力で人を楽しませると、嬉しい気持ちになるから...?
…
なるほど、ところで
ナンデー???(どうしてデュエルマスターズなの?)
…
モチベーションを体系化する?
こうして動機を細分化していくと、これ以上は現状掘り下げられない...という最下部に到達します。
その度に先程の例のように、「ところで」と視点を変えてまた掘り下げる。この繰り返しです。
そうして発見した最下部の要素をまとめ、可視化してみましょう。
すると、
自分がどういった人間で、どういったことに不満があり、どういったことで満たされ、だから何を為し得たいのか、 その根底にある感情、 つまりはモチベーションの本質が見えてきます。
その過程で、「もしかしたら」「本当は」と、気付きが多々あるわけですが、それらは、必ずしも最初の動機を肯定するものばかりとは限りません。
決して悪いことではないのですが、そうして掘り下げていくうちに、そもそもこれは継続する必要がないことなのかもしれない、と元も子もない結論に至る場合があります。
あらゆる「なんとなく」が振るいに掛けられるため、例えば私の場合、惰性でやっていたDM以外の別ゲーが、その日のうちに生活から消滅したりしました。
やる理由を明確にするこのプロセスは、同時にやらない理由も明確に浮き彫りになります。むしろ、そっちの方が多く見つかることになるかもしれません。
結局、この一連で何が変わったのかというと、
今回の例で言えば「全国大会に行きたい」という目標が、その根底にある本質を満たすための、手段に変わっています。
目標そのものだったものが、目標(自分の本質に応える)の為の手段になりました。
例えば、
「日本一になりたい」から「全国大会に行きたい」
という、中身が薄くほぼ平行線のモチベーションと
↓
「自分は本来〇〇でありたい人間で、△△のようなポジションに近付きたいと思っている。それは自分の人生をより充実させていく上で明確に必用な要素だと確信でき、であるならば、欠かすことができないであろう、絶対に実現すべき要素であろう」
だから、その為の手段の一つとして、まずは、
「全国大会に行きたい」
このように二者のモチベーションを比較した場合、
前者は何をもって全国大会に行きたいのかが不明瞭である為、そのまま継続しようとすると、壁に直面した際に挫折する可能性が高い。
後者はそもそも動機の地盤が揺るがず、壁に直面した際にも「継続するかどうか」というレベルの迷い自体が起こり得ない。
モチベーションを維持するのではなく体系化し、継続は仕組み化してしまう
モチベーションは、事前に深く自分と向き合うことで体系化でき、そうすることで迷いが生まれる余地さえも、解消することできる。
さらに、目標とそれに向けた行動に対して迷いが生じないということは、ただ己に従って日々過ごしていくだけなので、「継続する」という行為はもはやは仕組みである。
そこに迷いはない。やることは確定。あとは淡々とやるだけ。その上でどう効率良く取り組むか、という話になり、結果的にパフォーマンスも上がる。
以上が、私が考えるモチベーションに対する向き合い方、そして、物事を継続するために重要と考える思考法です。
おわりに
元はと言えば、140文字のツイートで発信した何気ない内容だったのですが、思いの外反響があり、こうして記事にまとめることでより多くの人に共有できたらと言う思い筆を執りました。
それこそカードゲームに限らず、勉強でも仕事でも、長期的な努力に対して、自分が深く納得した上で取り組むのか、ふんわりとした目標の上で取り組むのかでは、成果や効率も変わってくるでしょう。当たり前と言えば当たり前のことを書いてます。
継続することに対して、一切の迷いが生じないということは、この通り向き合ったとしても、なかなか難しいことかもしれません。
それでも、自分が本来どうありたいのか、深く掘り下げていくということは、何事においても必用なあり方だと考えます。
まずは、一つの「ナンデー?」から始めてみてはいかがでしょうか。
最後に、万が一ここまで読んで「何言ってるんだかさっぱり」となった方の為に、私の主張のイメージにして共有しておきます。高校生にも、これで伝わりました。多分。
本テーマをDMPらしく例えるなら、僕にとってのモチベーションのイメージは《白皇世の意志 御嶺》です。
何があっても、その場を離れません。最初に出てから、ずっとのそのまま、ずっしりと。あとはオーラで無限に強化していくだけです。
多くの人(他のGRクリーチャー)は、壁にぶつかり続けると(しつこく除去を当てられると)いずれ折れてしまいます。
この記事を通して、皆さんのあらゆる目標へのモチベーションが《白皇世の意志 御嶺》のように力強いものになるヒントを、少しでも伝えることができたのなら、非常に嬉しく思います。
それでは、また来月の更新でお会いしましょう。
前回の記事はコチラ⇒【ZweiLance】『卍夜の降鳳祭』採用黒単デスザーク【デッキ解説】