はじめに
こんにちは、神結です。
今回は昨年10月にリリース以降、アドバンス環境で人気の高い【モルトDREAM】の解説をさせていただきます。
「必勝テクニック」と書くのはやや大袈裟ではあるとは思いつつ、読んだ皆様の理解度が少しでも上がるのでしたら幸いです。
【モルトDREAM】は《夢双龍覇 モルトDREAM》の登場以降、様々な構築が生まれ現在に至ります。
今回はその中でも2025年10月現在でよく使用されているリスト・カードを中心に解説していきます。
長いので一旦読みたい箇所だけ読んでいただければOKなのですが、各項目が絶妙にリンクしているため、より理解を深めたい場合は一度通読するのをお勧めします。
目次
モルトDREAM デッキコンセプト
《夢双龍覇 モルトDREAM》というカードについて
【モルトDREAM】は、その名の通り《夢双龍覇 モルトDREAM》を切り札としたドラゴンデッキです。ドラグナーとドラグハートを運用する都合上、超次元を使用できるアドバンス専用のデッキとなります。

【 クリーチャー 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 火 / パワー17000 / コスト14
■龍マナ武装5 :自分のマナゾーンにドラゴン・クリーチャーが5体以上あれば、このクリーチャーの召喚コストを5少なくする。
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
■同じ名前のウエポンを2枚以上、このクリーチャーに装備できない。
このクリーチャーが出た時、火のドラグハートを、コストの合計が10以下になるように好きな数、自分の超次元ゾーンから出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備する)
■各ターン、はじめてこのクリーチャーがタップした時、アンタップする。
まずは一旦、《夢双龍覇 モルトDREAM》のカードの解説からしましょう。
14コストの火のドラゴン・ドラグナークリーチャーで、登場時にコスト10以下になるように好きなだけドラグハートを場に出すことができます。ドラグハートを出す効果なので、ドラグハート・ウエポンでもフォートレスでも、なんならクリーチャーを直接出すことも可能です。
そして《夢双龍覇 モルトDREAM》の着地後は、火の多種多様なドラグハートたちを活かして相手の守りを無効化しつつフィニッシュします。
ドラグハートの詳細については後述するとして、《夢双龍覇 モルトDREAM》自体が「出ればだいたい勝つ」というカードとして認識していただければOKです。
ただし自身が14コストなので、出すには一定の制限があります。基本的には、主に以下の4つのパターンになるでしょうか。
- 《「助けて!モルト!!」》から出す
- マナブーストをした後、自身の軽減を使って9コストで出す
- 自身の軽減と《流星のガイアッシュ・カイザー》を使って5コストで出す
- 別のドラグナーを経由し、《爆熱天守 バトライ閣》などで踏み倒す
《夢双龍覇 モルトDREAM》は「マナにドラゴン・クリーチャーが5体あればコストが5減る」という軽減効果を持っているため、ドラゴンデッキで使えば9コストのクリーチャーになります。このラインだと、手出しすること自体は可能です。
また軽減があろうともともとは14コストのクリーチャーであるため、《流星のガイアッシュ・カイザー》の軽減は乗ります。これは条件が達成していれば同時に軽減が入りますので、5コストでの召喚が可能になります。
加えてドラグナーであるため《「助けて!モルト!!」》も対象となり、セット持ちであればやはり5コストで出すことが可能です。
最速の動きは《メンデルスゾーン》で2ブーストからの、《「助けて!モルト!!」》+《夢双龍覇 モルトDREAM》の3ターン。これは多色の都合などもあってカードが揃っていても実現はしにくいですが、《ボルシャック・栄光・ルピア》などからスタートした4ターン目の《夢双龍覇 モルトDREAM》は実現可能なラインです。
また序盤のブーストの返しに相手が攻め込んできた場合などは、トリガーで一度相手の攻撃を凌いで《流星のガイアッシュ・カイザー》を宣言。返しに《夢双龍覇 モルトDREAM》を召喚して逆転勝ち……といったプランもあります。
このように《夢双龍覇 モルトDREAM》自体は出せば勝つカードでありつつも、出す難易度はそこまで高いわけではありません。ですので、14コストという数字に一見ロマンデッキの匂いを感じるかもしれませんが、必ずしもそうではなく現実的に使えるカードとしてデザインされています。
ドラゴンデッキという構成
その上で、《夢双龍覇 モルトDREAM》を最大限に生かすためにはドラゴンデッキで構築する必要があります。
ここでいうドラゴンデッキとは、《メンデルスゾーン》などの一部のカードを除き、それ以外を全てドラゴンで構築したものを指します。
ドラゴンデッキの最大のメリットは、《メンデルスゾーン》を使えることです。

【 呪文 】
文明 火/自然 / コスト2
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
自分の山札の上から2枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中からドラゴンをすべて、タップして自分のマナゾーンに置き、それ以外のカードを墓地に置く。
《メンデルスゾーン》自体はもう10年以上前のカードになってしまいましたが、2ターン目の2ブーストは破格の性能です。ドラゴンカード自体が強くなり続けていることもあって、《メンデルスゾーン》の出力は置いていかれるどころか上昇し続けています。
かつての【モルトNEXT】は「《メンデルスゾーン》は《フェアリー・ライフ》になれば全然OK、2ブーストしたらラッキー」みたいな認識だったこともありましたが、現在は完全に「2ブーストするカード」です。
また副次的な利点になりますが、デッキのほぼ全てをドラゴンが担うことで《爆銀王剣 バトガイ刃斗》などの山札を捲るカードのリスクが最小限に抑えられています。特に《爆銀王剣 バトガイ刃斗》は「ドラゴンが捲れることが大事で、捲れるドラゴンの質は二の次でOK」というカードなので、「外し」にストレスを抱えるケースはかなり減っているといえます。
こうしたメリットがある反面、ドラゴンデッキは様々な問題を抱えています。
まずは初動ですが、《メンデルスゾーン》と並ぶカードが存在していないことです。最近はドラゴンを持った2コストのブーストもちょくちょく登場していますが、いずれも1ブーストのみです。
3コストになると《ボルシャック・栄光・ルピア》がありますが、《メンデルスゾーン》を引けているかどうかがゲームに大きく影響してきます。
また《メンデルスゾーン》と《ボルシャック・栄光・ルピア》がともに多色カードであるというのも無視できない問題です。アドバンスのドラゴンデッキの多色枚数は23~24とかで、引いていた《メンデルスゾーン》を2ターン目撃てないことの方が多いかもしれません。
さらにドラゴンは現代デュエマでは欠かせない2~3コストのメタクリーチャーは存在しておらず、少なくとも相手の先3の強ムーブは受け入れる必要があります。
受けについても最近は質の高いカードが増えつつあるものの、環境のデッキを見て採用するカードを入れ替えるといった起用さはありません。
ドラゴンデッキはよくも悪くも大振りで、どう構築してもある程度は相手の動きに依存するデッキであるということは覚えておきたいです。
モルトDREAM サンプルリスト
構築の種類と違いについて
最初に説明したように、《夢双龍覇 モルトDREAM》は登場以来、様々なタイプの構築が登場しました。
例えば火・光・自然の3色軸の話だと、オーソドックスに《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》を入れるタイプだったり、《龍覇 ラブエース》を入れた《爆熱天守 バトライ閣》を早期に作るタイプだったり、あるいはオリジナルの【呼び声ボルシャック】に近い構造に《夢双龍覇 モルトDREAM》と《「助けて!モルト!!」》だけ足したタイプだったり、あるいはあるいは《流星のガイアッシュ・カイザー》だけタッチで入れたタイプだったり。
一方で火・水・自然の3色軸だと、《頂上電融 クライアッシュ“覇星” ’22》を軸にした構築にしたり、今度は逆に受けで《光鎧龍ホーリーグレイス》だけタッチで入れたり。

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・ドラゴン / ジャスティス・ウィング / ドラグナー / 文明 光 / パワー3500 / コスト4
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分のマナゾーンにあるカードと同じ文明を持つ、コスト3以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。(このクリーチャーに装備する)
■自分のドラグハートをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。

【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / グリーン・コマンド・ドラゴン / ビートジョッキー / 文明 水/火/自然 / パワー11000 / コスト10
■B・A・D4 (このクリーチャーの召喚コストを4少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
■EXライフ
■スピードアタッカー
■マッハファイター
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引いてもよい。
■相手のクリーチャーが相手のマナゾーンのカードをタップせずに出た時、ターンの残りを飛ばしてもよい。
といったように、単に【モルトDREAM】といっても構築がありすぎます。
全てに触れると途方もなさすぎる上に記事としても冗長になりがちなので、今回は現在(2025年10月)流行している2つの構築をメインに、それぞれの違い等も踏まえて紹介していきたいと思います。
①《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》型


火自然の2色にタッチ採用される色として現在メジャーなのは水です。
あらかじめ書いておくと、こちらの方が個人的にはオススメです。ですので、採用カード解説の方もこちらの構築をメインに行っています。
水を採用する利点は大きく2つあり、1つは《流星のガイアッシュ・カイザー》を自然とプレイできること、そしてもう1つが《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》を採用できるという点でしょう。特に後者のメリットが大きいです。

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / ドレミ団 / 文明 水 / パワー8000 / コスト6
■G・ストライク
■ブロッカー
■ジャストダイバー
■W・ブレイカー
■相手がカードを実行した時、自分はカードを1枚引いてもよい。このターン、相手のクリーチャーは攻撃できない。
《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》で時間を稼ぎつつ、その間に《夢双龍覇 モルトDREAM》着地の準備を整えるのが、このデッキのメインの動きです。
《次世代龍覇 グレングラッサ /「ここはまかせて、お姉ちゃん!」》は《爆熱剣 バトライ刃》の復帰によって採用されるようになった1枚です。
光も7枠採用できたことでゲーム中でのプレイも現実的なラインとなり、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》の下面だったり、あるいは《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》を固めた盤面を《「ここはまかせて、お姉ちゃん!」》で寝かせて踏んだりと、何かと役に立つ場面があったりします。
またこちらはデュエキングにて登場する《双龍覇王 モルトVERSUS》や《次世代龍覇 Q.E.Deux》によってアップデートされるため、今後はまた違った構築が見られる可能性も高そうです。
②《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》型


こちらは光に軸足を置いたタイプになります。
光入りの最大メリットは《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》を採用できる点でしょう。

【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / エンジェル・コマンド・ドラゴン / ソニック・コマンド / 文明 光/火 / パワー11000 / コスト7
■自分のマナゾーンに光または火のカードが合計5枚以上あれば、このクリーチャーの召喚コストを3少なくする。
■EXライフ
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、このクリーチャーよりパワーが小さい相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。次の相手のターン、相手はクリーチャーを1体しか出せない。
《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の効果は相手のクリーチャーロックです。次のターン、相手はクリーチャーを1体しか出せなくなります。
これであれば普通のメタクリーチャーなのですが、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》の強力な点は自身の攻撃性能にあるといえるでしょう。
基本的にメタクリーチャーというのは、相手が勝てるターンと自分の勝てるターンを入れ替えるのが本質と言えます。
要するにメタクリーチャーを出して時間をもらっても、もらった時間で勝てるようにデッキを組まないといけません。
そのため、デッキの構築としては「時間をもらうためのメタクリーチャー」と「ゲームを終わらせるためのカード」の両方を採用する必要があるのですが、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》はこれが自身で完結しています。
相手のクリーチャーを破壊しながら盤面制限を掛け、更に自身がEXライフで楯を増やして寿命を伸ばしつつ、更に更にスピードアタッカー(《轟く覚醒 レッドゾーン・バスター》を使えばなんと3点)で相手の楯を減らすことができます。
極端な話、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》2枚引いていればそれだけでゲームに勝ちます。
といったわけで非常に強力な《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》ですが、その分デッキの縛りも大きく、基本的には火と光以外のカードを極力減らす構築になります。
そのため上記の《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》との共存が難しいのがデメリットです。
加えて《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》と一番相性のいいカードが2枚目の《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》自身であり、手札消費も考えると「ゾージアの裏で数多くの選択肢を構えて相手の出方を窺う」といったような戦い方もできません。
横の相性がいいカードが少ないため、「空いた枠にとりあえずゾージアを入れておく」みたいな構築もあまり強くありません。
結果として、《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》型と《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》型に分派している原因は、ほぼ間違いなくコイツ自身にあります。
水入りのように手札を大幅に増やすギミックもなく、引いた手札でどう戦うかを常に考えることになります。個人的には、かなり玄人向けと認識しています。
採用カード解説
採用カードについては、カードの役割ごとに分けて紹介します。
ただし複数の役割を兼ねていることが多いため、そこら辺はあくまで参考程度にお考えください。
ここでは先に紹介した《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》型の解説をしていきます。
コンセプトカード
《夢双龍覇 モルトDREAM》

【 クリーチャー 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 火 / パワー17000 / コスト14
■龍マナ武装5 :自分のマナゾーンにドラゴン・クリーチャーが5体以上あれば、このクリーチャーの召喚コストを5少なくする。
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
■同じ名前のウエポンを2枚以上、このクリーチャーに装備できない。
このクリーチャーが出た時、火のドラグハートを、コストの合計が10以下になるように好きな数、自分の超次元ゾーンから出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備する)
■各ターン、はじめてこのクリーチャーがタップした時、アンタップする。
出せば勝つカード。
特に水入りの場合は《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》にゲームをエンドさせるまでの力はないため、もらった時間でこのカードを探してプレイしていく必要性があります。
《夢双龍覇 モルトDREAM》自身はあらゆるメタカードに引っ掛かります。《場和了GO-YAMA-58》のようなドラグハートを出させないものから、《PP-「P」》のように着地を咎めるもの、《ボン・キゴマイム》のように着地した上で動きを止めるものなどなど。
それらをどう突破して《夢双龍覇 モルトDREAM》を通すかがドラグナーの最も難しいところであり、奥深いところと言えるでしょう。
《炎龍覇 グレンアイラ / 「助けて!モルト!!」》

【 ツインパクトカード 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 火 / パワー5000 / コスト6
■S・トリガー
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
■各ターン、このクリーチャーがはじめてバトルに勝った時、火のコスト4以下のドラグハート・ウエポンを1枚、自分の超次元ゾーンから出す。(このクリーチャーに装備する)
────────────呪文────────────
カード名:「助けて!モルト!!」
文明:火
コスト:5マナ
■ドラグナーを1体、自分の手札から出す。
《夢双龍覇 モルトDREAM》との2枚コンボです。
ただし単なるコンボカードではなく、クリーチャー面はトリガーかつ盤面処理性能も高いことから、かなり便利なカードと言えます。
特に《将龍剣 ガイアール》と併せてメタカードの2面破壊をするケースが多いので、メタクリーチャーを並べてくる【ジャイアント】【アナカラージャオウガ】などに対しては上面で使うために優先してキープしたいところです。
《流星のガイアッシュ・カイザー》

【 クリーチャー 】
種族 ブルー・コマンド・ドラゴン / グリーン・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 水/自然 / パワー8000 / コスト6
■相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の 《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
■自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。
ドラゴンデッキは全体的にリソースが細く、2ドローが付いていることのカードは貴重な中継ぎ要素です。
また相手視点だと、《流星のガイアッシュ・カイザー》を通されてしまうと負けに繋がるため絶対処理 or 《夢双龍覇 モルトDREAM》の着地を防ぐための動きをさせることになるので、相手に後ろ向きのプレイを強要しやすいです。
そんなわけなので、先に置けると嬉しいカード。逆に劣勢を捲れるカードではないので、状況によって強さがかなりハッキリわかれてしまうカードとも言えます。
初動
《メンデルスゾーン》

【 呪文 】
文明 火/自然 / コスト2
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
自分の山札の上から2枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中からドラゴンをすべて、タップして自分のマナゾーンに置き、それ以外のカードを墓地に置く。
ドラゴンデッキのアイデンティティです。
デッキ相性の話をすると、「怖いのは《メンデルスゾーン》だけ」みたいな話になることが多いのですが、逆に「《メンデルスゾーン》引かれていても勝てます!」と言えるようなデッキもあんまりないという事実が、このカードの強さを物語っていると言えるかもしれません。
役割は序盤だけかと思いきや、《地封龍 ギャイア》や《夢双龍覇 モルトDREAM》の素だしを見込んでゲーム中盤に《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》+《メンデルスゾーン》みたいな動きをするケースもあります。
《ボルシャック・栄光・ルピア》

【 クリーチャー 】
種族 ファイアー・バード / アーマード・ドラゴン / 文明 火/自然 / パワー4000 / コスト3
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置く。それがドラゴンなら、自分の山札の上からさらにもう1枚、タップしてマナゾーンに置く。
同じく初動です。
このデッキの思想は3→6の《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》の着地であるため、そのためにもう外せません。
《料理犬のヴィヤンドゥ》や《チアスペース アカネ》の的にされるから……とかも言ってられません。仮に《トレジャー・マップ》で《料理犬のヴィヤンドゥ》を回収されていたとて、リスクに目を瞑ってプレイした方がよいと思います。
《龍の呼び声》

【 呪文 】
文明 自然 / コスト3
自分の山札の上から1枚目をタップしてマナゾーンに置く。それがドラゴンなら、自分の山札の上からもう1枚、タップしてマナゾーンに置く。
《ボルシャック・栄光・ルピア》でも書きましたが、一旦《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》を目指すデッキなために3→6の動きでないと意味が薄く、《お清めシャラップ》や《オールイン・チャージャー》より優先されます。
ちなみに手元の計算では、非ドラゴンが2枚追加されると《メンデルスゾーン》の2ブースト率は9%くらい落ちます(85%→76%)。
ゲームメイクカード
リソースカードではないんだけど、中盤以降にゲーム続ける中で必要なカード……というのを、今回便宜上「ゲームメイクカード」と呼ぶことにします。
《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / ドレミ団 / 文明 水 / パワー8000 / コスト6
■G・ストライク
■ブロッカー
■ジャストダイバー
■W・ブレイカー
■相手がカードを実行した時、自分はカードを1枚引いてもよい。このターン、相手のクリーチャーは攻撃できない。
ジャストダイバーによる安全な着地と、処理のためにカードをプレイするケースが大半であろうことを考えると、おおよそ2ターンはゲームを続けられるカードです。
その間に《夢双龍覇 モルトDREAM》の着地準備を整えたり、或いは2枚目以降の《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》をプレイすることを目指します。
緊急時には手札の《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》を連打しつつ楯を詰めにいくケースもあります。
何故かG・ストライクも所持。水入りのドラゴンデッキの方向性を決めたスゴイやつ。
《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》

【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ・ドラゴン / ヒューマノイド / 文明 水/火/自然 / パワー5000+ / コスト5
■マッハファイター
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を見る。そのうちの1枚を相手に見せてから手札に加え、残りを好きな順で山札の下に置く。こうして見せたカードが火または自然なら、クリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
■革命2:自分のシールドが2つ以下なら、自分のシールドゾーンにあるこのクリーチャーに「S・トリガー」を与える。
■革命0:自分のシールドが1枚もなければ、このクリーチャーのパワーを+10000し、「スピードアタッカー」と「T・ブレイカー」を与える。
実はちょっと前までは採用してなかったカードのですが、《PP-「P」》の登場によって盤面を除去できるカードが必要となり、現在では必須という認識でいます。
出来ることとしてはパーツ集め、除去、山札固定など。各種革命チェンジとも相性GOOD。
ただし盤面に置いて強いカードではなく、サーチのみが目的の《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》はそこまでの強さがないです。それなら《ボルシャック・栄光・ルピア》とか出しておく方が強い。
《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》の強い状況は、リソースを確保しつつ相手の盤面を崩せる時です。相手に《夢双龍覇 モルトDREAM》を見せつつ、相手のアタッカーorメタクリを処理……みたいなのが理想。
また《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》でメタを飛ばしつつ《「助けて!モルト!!」》から発射、みたいなケースがあるのでマナは伸ばしといた方がいいです。
《次世代龍覇 グレングラッサ /「ここはまかせて、お姉ちゃん!」》

【 ツインパクトカード 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 光/火 / パワー4000 / コスト5
■このクリーチャーが出た時、相手のコスト2以下のクリーチャーを1体破壊する。その後、火のコスト3以下のドラグハートを1枚、自分の超次元ゾーンから出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
────────────呪文────────────
カード名:「ここはまかせて、お姉ちゃん!」
文明:光
コスト:7マナ
■S・トリガー
■相手のクリーチャーをすべてタップする。
■自分のドラゴンまたはドラグナーが合計2体以上あれば、自分の山札の上から1枚目をシールド化してもよい。
《クイーン&かぼちゃうちゃう》や《場和了GO-YAMA-58》などを処理しつつ、《爆熱剣 バトライ刃》を繰り出すカードです。最近は3コストの台頭が激しいので、やや向かい風ではあります。
ただしあまり刺さらない相手でも、下面がトリガーであるというのが最低限のカードパワーを担保してくれています。
なお手撃ちして盤面制圧で使うケースがあります。
フィニッシャー
《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ /「未来から来る、だからミラクル」》

【 ツインパクトカード 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / ドレミ団 / 革命軍 / 文明 光/水 / パワー7000 / コスト7
■革命チェンジ:光または水のドラゴン(自分の光または水のドラゴンが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、次の相手のターンの終わりまで、相手は呪文を唱えられない。
────────────呪文────────────
カード名:「未来から来る、だからミラクル」
文明:光/水
コスト:6マナ
■カードを3枚引く。その後、コスト5以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
すっごく呪文を止めます。
下面はそこそこ出番がありまして、アイラ+モルトの持っていない方を探しつつ、引けたらそのまま投下……みたいな感じです。
《地封龍 ギャイア》

【 クリーチャー 】
種族 ガイア・コマンド・ドラゴン / 暴拳王国 / 文明 自然 / パワー18000 / コスト9
■Q・ブレイカー
■相手の「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力を持つクリーチャーがバトルゾーンに出る時、相手はかわりにそのクリーチャーをマナゾーンに置く。
■自分のターン中、クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから召喚してもよい。
すっごくクリーチャー止めます。
デッキの原理原則として、《地封龍 ギャイア》素出しルートのため、マナは伸ばせるだけ伸ばしておきたいです。
その他
《蒼き夢双 ドギラゴン天》

【 クリーチャー 】
種族 メガ・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / ハムカツ団 / 文明 水/火 / パワー13000 / コスト8
■革命チェンジ :水または火の、コスト5以上のドラゴン
■スピードアタッカー
■ジャストダイバー
■T・ブレイカー
■自分の多色クリーチャーが出た時、カードを1枚引いてもよい。
■ファイナル革命 :このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。その後、コストの合計がその選んだクリーチャーのコスト以下になるよう、進化ではない多色クリーチャーを2体まで、自分の手札から出す。
《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》の採用しているリストのため、革命チェンジの枚数を増やす意味で採用しています。
当カードの項目で書きましたが、あのカードをプレイしているときにやりたいことは主に除去のため、現状は《蒼き団長 ドギラゴン剣》よりも《蒼き夢双 ドギラゴン天》の方がデッキのコンセプトとは合っています。
その上でジャストダイバー持ちで盤面維持が出来る点は《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》の弱点を補えているので、よき相棒と言えるでしょう。
超次元ゾーンについて
全ての運用方法を書くと本当に膨大になってしまうので、《夢双龍覇 モルトDREAM》からの基本パターンの説明をします。
ただし相手のデッキ、見えている受けトリガーの種類などによって変化させるので、あくまで基本パターンという認識です。
パターンA:《熱血剣 グリージーホーン》+《爆熱剣 バトライ刃》+《爆銀王剣 バトガイ刃斗》

【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 火 / コスト2
■これを装備したクリーチャーはタップされていないクリーチャーを攻撃できる。
■龍解:自分のターンの終わりに、これを装備したクリーチャーがタップされていれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、ドラグハートまたはそれを装備したクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合、そこに戻す)
────────────龍解後────────────
カード名:熱血龍 リトルビッグホーン
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:火
種族:ガイアール・コマンド・ドラゴン
パワー:5000
コスト:5マナ
マナ:-
■このクリーチャーは、タップされていないクリーチャーを攻撃できる。

(殿堂カード) 【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 火 / コスト3
■これを装備したクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せてもよい。それが進化でないドラゴンか進化でないヒューマノイドであれば、バトルゾーンに出す。それ以外なら山札の一番下に置く。
■これを装備したクリーチャーは攻撃されない。
■龍解:自分のターンの終わりに、そのターン、ドラゴンをバトルゾーンに出していれば、ターンの終わりにこのカードをフォートレス側に裏返してもよい。
────────────龍解後────────────
カード名:爆熱天守 バトライ閣
カードの種類:ドラグハート・フォートレス
文明:火
コスト:5マナ
マナ:-
■自分の火のドラゴンまたは火のヒューマノイドが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せてもよい。それが進化ではないドラゴンまたは進化ではないヒューマノイドであれば、バトルゾーンに出す。それ以外なら、自分の山札の一番下に置く。
■龍解:自分のターン中、ドラゴンをバトルゾーンに出した時、それがそのターンに出す最初のドラゴンでなければ、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。
────────────龍解後────────────
カード名:爆熱DX バトライ武神
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:火
種族:ガイアール・コマンド・ドラゴン
パワー:12000
コスト:8マナ
マナ:-
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中の進化ではないドラゴンと進化ではないヒューマノイドをすべてバトルゾーンに出す。こうして見せたカードが3枚ともドラゴンであれば、そのターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。その後、残りのカードを好きな順序で自分の山札の一番下に戻す。
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
■龍回避―このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンを離れるかわりにフォートレス側に裏返す。

【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 火 / コスト5
これを装備したクリーチャーに「スピードアタッカー」を与える。
これを装備したクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてもよい。それが進化ではないドラゴンなら、バトルゾーンに出す。それ以外なら、自分の山札の一番下に置く。
龍解:自分のターン中に自分のドラゴンがバトルゾーンに出た時、それがそのターンに出す最初のドラゴンでなければ、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップしてもよい。
────────────龍解後────────────
カード名:爆熱王DX バトガイ銀河
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:火
種族:ガイアール・コマンド・ドラゴン
パワー:12000
コスト:8
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、カードを1枚引く。その後、進化ではないドラゴンを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
■相手のドラゴンではないクリーチャーは、バトルゾーンに出たターン、攻撃できない。 (ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、ドラグハートまたはそれを装備したクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合、そこに戻す)
相手のクリーチャーを起点として、2枚の捲り札でドラゴンを横に展開していくパターン。相手の2体の盤面に向かって、最大計4回の捲りができます。
相手のデッキがドラゴンでなければ龍解後の《爆熱王DX バトガイ銀河》が蓋として機能するので、盤面だけ踏んで止まることもできます。
迷ったらとりあえずこれで。
パターンB:《無敵剣 プロト・ギガハート》+《爆熱王DX バトガイ銀河》

【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 火 / コスト2
■龍解:相手の呪文の効果またはクリーチャーの能力によって、これを装備したクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、離れるかわりにこのドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。(ゲーム開始時、ドラグハートは自身の超次元ゾーンに置き、ドラグハートまたはそれを装備したクリーチャーがバトルゾーンを離れた場合、そこに戻す)
────────────龍解後────────────
カード名:最強龍 オウギンガ・ゼロ
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:火
種族:ガイアール・コマンド・ドラゴン
パワー:9000+
コスト:7マナ
マナ:-
■バトル中、このクリーチャーのパワーは+4000される。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
《夢双龍覇 モルトDREAM》はドラグハート・クリーチャーを直接出すことができます。
そのため手札に《地封龍 ギャイア》 や《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》などがあり、かつ「出せば特定の相手を詰ませられるカード」がある状態のときはこれがわかりやすいです。
《爆熱王DX バトガイ銀河》の攻撃で《地封龍 ギャイア》を置きながら《無敵剣 プロト・ギガハート》込みのリーサルがあるというのが偉く、仮に想定外のトリガーから《地封龍 ギャイア》が処理されてしまってもまだリーサルがあるのが嬉しいところ。
パターンC:《爆熱天守 バトライ閣》+《闘将銀河城 ハートバーン》

【 ドラグハート・フォートレス 】
文明 火 / コスト5
■バトルゾーンにある自分のドラゴンはすべて「スピードアタッカー」を得る。
■龍解:自分のドラゴンがアンタップされた時、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。
────────────龍解後────────────
カード名:超戦覇龍 ガイNEXT
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:火
種族:ガイアール・コマンド・ドラゴン
パワー:17000
コスト:10マナ
マナ:-
■バトルゾーンにある自分のクリーチャーはすべて「スピードアタッカー」を得る。
■T・ブレイカー
■龍回避―このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、バトルゾーンを離れるかわりに、フォートレス側に裏返す。
自分の盤面に既にクリーチャーが一定数あって、相手のパワー高いクリーチャーが寝ているときはこの組み合わせが最適でしょう。
特に相手のクリーチャーが13000ラインあるときは《爆熱DX バトライ武神》で殴り続けることでデッキの内のドラゴンをほぼほぼ引っ張りだせるので、そのまま《地封龍 ギャイア》+《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を作って勝ちます。
ちなみに相手が空盤面のときでも、自分の盤面に《ボルシャック・栄光・ルピア》や《炎龍覇 グレンアイラ》などが並んでいる場合は、この投げ方がお得。
パターンD:《闘将銀河城 ハートバーン》+《銀河大剣 ガイハート》

【 ドラグハート・ウエポン 】
文明 火 / コスト4
■これを装備したクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。
■龍解:自分のクリーチャーが攻撃する時、そのターン2度目のクリーチャー攻撃であれば、攻撃の後、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする。
────────────龍解後────────────
カード名:熱血星龍 ガイギンガ
カードの種類:ドラグハート・クリーチャー
文明:火
種族:ガイアール・コマンド・ドラゴン
パワー:9000+
コスト:7マナ
マナ:-
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが龍解した時、相手のパワー7000以下のクリーチャーを1体破壊する。
■バトル中、このクリーチャーのパワーは+4000される。
■相手がこのクリーチャーを選んだ時、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。
相手の《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》やジャストダイバー《一音の妖精》を無視してリーサルを組むパターン。
こんな脳筋パンチでも《熱血星龍 ガイギンガ》の龍解が待機する状況で楯を殴りきれるので、下のスパークやG・ストライクはケアできるという事実。
採用候補カード
《五番龍 レイクポーチャー ParZero》

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / 文明 水 / パワー8000 / コスト5
■ブロッカー
■ジャストダイバー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から6枚を見る。その中の2枚を手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、自分の手札を1枚、相手に見せてもよい。そうしたら、その見せたカードと同じコストの相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。
水入り【モルトDREAM】の《五番龍 レイクポーチャー ParZero》は、プレイしたときの相手への圧がスゴイです。
次のターンには《夢双龍覇 モルトDREAM》が着地しそうですが、ジャストダイバーのブロッカーが健在なので相手を倒す択を取りにくくなります。
弱点としては水単色であるため《メンデルスゾーン》のプレイに貢献できないこと。今回は《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》に枠を採られたので抜けています。
《頂上電融 クライアッシュ“覇星” ’22》

【 クリーチャー 】
種族 ディスペクター / グリーン・コマンド・ドラゴン / ビートジョッキー / 文明 水/火/自然 / パワー11000 / コスト10
■B・A・D4 (このクリーチャーの召喚コストを4少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
■EXライフ
■スピードアタッカー
■マッハファイター
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引いてもよい。
■相手のクリーチャーが相手のマナゾーンのカードをタップせずに出た時、ターンの残りを飛ばしてもよい。
EXライフが残っているなら最強の蓋ドラゴンです。
主に《流星のガイアッシュ・カイザー》とのセット運用で軽減込みで6マナで出してEXライフを残すパターンか、《爆熱王DX バトガイ銀河》から投下してハーフロックを掛けながら詰めるパターンのどちらかのことが多いです。
ただEXライフが残っていないと、相手の突破択が増えすぎるので正直あんまり信用できないかな、という認識です。
《時の法皇 ミラダンテXII》

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド・ドラゴン / 革命軍 / ドレミ団 / 文明 光/水 / パワー12000 / コスト8
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■革命チェンジ:光または水のコスト5以上のドラゴン
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、光のコスト5以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。
そうしなければ、カードを1枚引く。
■ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によってバトルゾーンに出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、次の相手のターンの終わりまで、相手はコスト7以下のクリーチャーを召喚できない。
《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》からの革命チェンジの択として。
このデッキの場合フィニッシュは《地封龍 ギャイア》に任せられるので、中盤に1ターン獲得するためのカードとして気兼ねなく運用できます。
意図があって抜いたというより、入れる枠がなかったので今回は抜きました。
モルトDREAMの回し方
序盤:とにかくマナを伸ばす
ドラゴンデッキの長所にして短所でありますが、とにかく序盤はブーストを撃ちます。
撃てなかったら負けますので全力で撃ちにいきます。いま手札にない場合は、トップで引いたときにプレイできるような形でマナを置くのが大事です。
基本的には3ターン目くらいまでは完全に自己都合でプレイしていいので、1人回ししている感覚でいいと思います。
自分が回すときはロングゲームを意識することが多く、2枚目以降のブーストカードはキープしていることが多いです。
中盤:手札にある一番強いカードを使う
手札にあるその時一番強いカードを使うのがわかりやすくオススメです。
自分の方が早く動けているなら《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》や《流星のガイアッシュ・カイザー》でマウントを取りにいき、相手に展開されている場合は《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》での切り返しを狙います。
特段やることがない場合は、ブーストを連打してマナを伸ばしておきましょう。上から引いたカードを強く使えるようにしておく意識も大事です。
ちなみに《夢双龍覇 モルトDREAM》の着地の見込みが立たないときは、《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》や次元の《蒼き覚醒 ドギラゴンX》を使った殴り倒しの可能性を考えておくと方が勝率は上がると思います。
終盤:ドラグハートを駆使してフィニッシュ
《夢双龍覇 モルトDREAM》が着地したらいよいよフィニッシュです。
基本は物量で圧殺することを目指すのがわかりやすいです。ドラグハートの選択する際に様々な状況を考えることは大事ですが、基本は上記の2+3+5(パターンA)か5+5のパワフルセット(パターンC)で突っ込むのが一番わかりやすかったりもします。
1回展開して負けない状況を作って次のターンにゆっくり《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ》を探すもよし、捲りで《地封龍 ギャイア》が出たからそのまま殴り倒すもよし。
ドラグナーはドラグナーを出すまでの苦労が大きいデッキですが、そのぶん一度出した後は非常に楽しい時間が待っています。
この瞬間を全力で楽しみましょう。
オマケ ~デュエキングWDREAM発売後~
ここからは簡単なオマケですが、デュエキングWDREAMの発売後はこんな感じでいかかでしょうか。


《双龍覇王 モルトVERSUS》は、区分的には「フィニッシャーよりのゲームメイクカード」です。
理想は《双龍覇王 モルトVERSUS》からまずは《天革の騎令嬢 ミラクルステラ》を投げてジャストダイバー2面を作って一旦蓋をし、次のターンの始めに《流星のガイアッシュ・カイザー》を投下からそのまま《夢双龍覇 モルトDREAM》でフィニッシュするという流れでしょうか。
このリストはあくまで《夢双龍覇 モルトDREAM》を軸としているため、ドラグハートも《夢双龍覇 モルトDREAM》に寄せています。
仮に《双龍覇王 モルトVERSUS》を軸に戦う場合は、《BARUGA-雷座87》+《無敵王剣 ギガハート》などの採用も検討しますが……。まぁ、次元の枠には限りがあるので両方のドラグナーを採用する場合でも次元はどっちかに寄せた方が強い気がしています。
おわりに
というわけで【モルトDREAM】の解説でした。
決してアドバンスの最強デッキというわけでないのですが、それでも充分に環境で戦えるだけの実力があり、人気も高いデッキです。
もうすぐ開催されますGPでも一定以上の使用が予想されていますし、新弾のカードも自然と組み込むことができます。
モルトが好きな方、ドラゴンデッキを使いたい方、ドラゴンデッキの理解を深めたい方、ぜひ一緒にアドバンスで遊びましょう。
それでは、また。