皆様こんにちは!からふると申します!
この度新たにガチまとめ様にて、連載コラムを行う事になりました。
どうかよろしくお願いいたします!
そして、この度解説を行うのは巷でも人気の【リシド】デッキの解説となります!
目次
【リシド】とはどんなデッキ?
まずは今回解説を行う【リシド】デッキについて軽くおさらいを行いましょう!
【リシド】デッキとは、WORLD PREMIERE PACK2025にて強化された【アポピス】や【王家の神殿】を主軸とする罠デッキとなります。
特に次に紹介するカードが非常に強力と言え、一気に環境レベルのデッキへと変貌を遂げました!

【 効果モンスター 】
星 4 / 地 / 魔法使い族 / 攻1000 / 守1000
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
「王家の神殿」またはそのカード名が記された魔法・罠カード1枚をデッキから選び、手札に加えるか墓地へ送る。
②:自分フィールドに「王家の神殿」が存在する限り、このカード及び自分フィールドの「アポピス」モンスターは戦闘・効果では破壊されない。
③:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの「王家の神殿」は効果では破壊されない。

【 フィールド魔法 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「アポピス」罠カード1枚を自分フィールドにセットできる。
②:このカードはフィールドゾーンに存在する限り、カード名を「王家の神殿」として扱う。
③:1ターンに1度、自分フィールドに裏側表示カードが2枚以上存在する場合、または自分の墓地に罠カードが存在する場合に発動できる。
デッキから「王家の神殿」のカード名が記されたモンスター1体を手札に加える。

【 永続罠 】
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは発動後、通常モンスター(爬虫類族・地・星4・攻1600/守1800)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしても扱う)。
その後、デッキから「アポピスの蛇神」以外の「アポピス」罠カード1枚を自分フィールドにセットできる。
この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できる。
②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「アポピスの化神」1枚を手札に加える。
《刻印を持つ者》から《王の遺宝祀りし聖域》のサーチを行いつつ、①効果及び③効果にて《アポピスの蛇神》を含むキーパーツを揃える事で、非常に強力な盤面を形成する事が可能となりました。
具体的な展開方法については、記事の後半にて解説を行いたいと思いますので、よろしくお願いします!
デッキの強みとは?
このデッキの強みとしては、環境デッキの中でも先行を取った際に勝率が他デッキと比べ高く設定されている点。
それを裏付けているのが、非常に強力な先行展開と環境における手札誘発が効きにくい点と言えるでしょう。
これについて解説を行います。
【リシド】デッキは基本的に罠を主軸とするデッキの為、展開を行う際にも非常にコンパクトな設計となっています。
そして先程も軽く触れましたが、基本ベースとして《王の遺宝祀りし聖域》及び、それをサーチする《刻印を持つ者》からサーチやセットが行われるカードが妨害効果を持っている為、環境で多く存在する【マルチャミー】系統のドロー誘発を受けても0枚~1枚ドローにてターンを渡す事が出来ます。
そして《王の遺宝祀りし聖域》初動において、①効果ではカードをサーチする効果では無く、デッキから直接セットする効果となっています。
これによって、環境ではほぼ採用が見られる《灰流うらら 》と言った手札誘発を掻い潜り、安定して妨害を用意する事が出来ています。
また、最近流行りの手札誘発と言えば、環境トップ【ヤミー】デッキでの採用率の高い《屋敷わらし 》や《聖王の粉砕》が存在しますが、それらを掻い潜りながら、ある程度妨害を展開出来るのも魅力と言えるでしょう!
そして先行勝率を引き上げてくれる理由を裏付けるもう1つの理由が、非常に強力な先行展開を有している事です。
《刻印を持つ者》1枚初動において、相手の直接的妨害を受けずに展開を行なえた場合には《天獄の王》を採用する事で《スキルドレイン 》や《センサー万別 》と言ったゲームエンド級の強力な罠カードを設置する事が可能となっています。

【 効果モンスター 】
星 10 / 闇 / 岩石族 / 攻3000 / 守3000
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
手札のこのカードを相手ターン終了時まで公開する。
この効果で公開し続けている間、フィールドにセットされたカードは効果では破壊されない。
②:セットされた魔法・罠カードが発動した場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
手札で公開されている状態でこの効果を発動した場合、さらにデッキから魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットできる。
そのカードは次のターンのエンドフェイズに除外される。
先行時において、《天獄の王》の①効果を発動し自分フィールドの魔法罠を守りつつ、相手のアクションに合わせ罠カードの発動を行えば、相手ターンにて②効果の発動を行い、デッキから強力な罠カードを設置する事が出来ます。
通常であれば、このセットしたカードが発動できるのはルール上、次ターン以降となりますが、ここでこのデッキの代名詞と言える《王家の神殿 》が活躍する事となります。

【永続魔法 】
「王家の神殿」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分は罠カード1枚をセットしたターンに発動できる。
②:自分フィールドの表側表示の「聖獣セルケト」1体とこのカードを墓地へ送ってこの効果を発動できる。手札・デッキのモンスター1体またはエクストラデッキの融合モンスター1体を特殊召喚する。
本来ならばセットしたターンに発動出来ない罠カードが、《王家の神殿 》の①効果を利用する事で即座に発動する事が出来る為、一気に勝利へと近づく事が出来ます!
また一見すると《天獄の王》自体を引いていなければ、この動きに繋がらないように見えますが、《御影志士 》を利用する事によってサーチする事が出来るようになっています。

【 エクシーズモンスター 】
星 4 / 地 / 岩石族 / 攻2300 / 守1800
レベル4モンスター×2
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードのX素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから岩石族モンスター1体を手札に加える。
●手札から岩石族モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
このモンスターをエクシーズ召喚する為には”レベル4モンスター×2”が必要となりますが、【リシド】デッキにおいては、冒頭で紹介した《刻印を持つ者》及び《アポピスの蛇神》がレベル4モンスターとなっている為、容易に特殊召喚する事が可能です!
続いての章では、【リシド】デッキの構築について見ていきましょう!
デッキ構築紹介
今回紹介を行うのは、【ドミナス】カードを使用した形のデッキとなります!
手札から強力な効果を使用できる【ドミナス】シリーズのカードに加え、罠カードが墓地に存在する状態で発動を行えば追加サーチが可能な《列王詩篇》等を採用し、後攻においてはこれらのカードや《超融合 》を駆使する事で戦います。
【ドミナス】系統のカードや《列王詩篇》等には手札から発動後、プレイヤーに課せられる制約が多く存在していますが、《聖王の粉砕》や《命王の螺旋》においては【リシド】デッキの主軸となる地属性は制約にかからずに済む点で相性が良いです。
また、《列王詩篇》においては発動後に手札・墓地・除外のモンスター効果を発動出来ませんが、デッキの主軸となる《刻印を持つ者》はフィールドでの活躍、そして《守護獣セルケト》の特殊召喚は召喚ルール効果である為、このカードの発動後においても問題無く運用する事が可能です!

【 通常罠 】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
自分の墓地にモンスターが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
①:相手がフィールドのモンスターの効果を発動した時に発動できる。
その効果を無効にする。
自分の墓地に罠カードが存在する場合、さらにデッキから「ドミナス」カード1枚を手札に加える事ができる。
このカードを手札から発動した場合、
発動後、次のターンの終了時まで自分は手札・墓地・除外状態のモンスターの効果を発動できない。
注意点として、《列王詩篇》は”墓地にモンスターが無い状態でしか手札からの発動を行えない”かつ”発動後次のターン終了時まで手札誘発モンスターを発動出来ない”状態となる為、《増殖するG》と共に引き合わせて運用する場合には、《列王詩篇》にチェーンを行う形で《増殖するG》の発動を行う事を心がけましょう!
展開解説
それでは【リシド】デッキにおける展開方法について、この章では解説を行います。
今回は例として、《刻印を持つ者》1枚+セットカードからの展開ルートについて解説を行いたいと思います!
自分ターン行動
- ①《刻印を持つ者》を召喚、効果で《王の遺宝祀りし聖域》をサーチ。
- ②《王の遺宝祀りし聖域》を発動、効果でデッキから《アポピスの蛇神》をセット。
- ③手札から魔法罠を1枚セット
- ④《王の遺宝祀りし聖域》の効果を発動し、デッキから《守護獣セルケト》をサーチ。
- ⑤デッキから《ジャッジメント・オブ・アヌビス》を除外し、《守護獣セルケト》を特殊召喚。
- ⑥《守護獣セルケト》の効果を発動し、デッキから《王家の神殿 》をサーチ。
- ⑦《王家の神殿 》を発動。
- ⑧《王家の神殿 》の効果により、このターンセットされた《アポピスの蛇神》を発動。更に効果でデッキから《澱神アポピス》をセット。
- ⑨《刻印を持つ者》+《アポピスの蛇神》を素材に、《御影志士 》を特殊召喚。効果を発動し、デッキから《天獄の王》をサーチ。
- ⑩《御影志士 》+《守護獣セルケト》を素材に、《影法師トップハットヘア》を特殊召喚。更に効果でデッキから《アポピスの蛇神》をセット。
- ⑪手札の《天獄の王》効果を発動。自身を公開し、破壊耐性効果を付与。
- ⑫相手ターンにて罠カードを発動。その後に《天獄の王》の効果を発動し、手札から特殊召喚。更に効果でデッキから好きな罠カードをセット。
上記を行う事で、以下の盤面妨害を形成する事が可能です。

・《影法師トップハットヘア》による魔法罠破壊
・《澱神アポピス》によるフィールドのカード効果無効×2
※1枚は《アポピスの蛇神》による追加供給
・《天獄の王》からセットされた罠による妨害
中でも《天獄の王》からセットされる罠カード妨害が非常に強力と言え、現環境トップを走る【ヤミー】や【M∀LICE】は同種族テーマとなる為、《センサー万別 》をセットすれば1枚でゲームを終わらせてしまう程の妨害性能を有しています。

(制限カード) 【 永続罠 】
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、お互いのフィールドにそれぞれ1体しか同じ種族のモンスターは表側表示で存在できない。お互いのプレイヤーは自身のフィールドに同じ種族のモンスターが2体以上存在する場合には、同じ種族のモンスターが1体になるように墓地へ送らなければならない。
また、同種族テーマでない相手には《スキルドレイン 》等の強力な妨害性能を持つカードを持ってくる事も出来る他、サイドデッキ等を駆使すれば相手に合わせ様々な妨害を用意する事が可能です。
例えばですが、儀式・融合・シンクロ・エクシーズ・ペンデュラムを駆使してくる相手には《次元障壁 》。

【 通常罠 】
「次元障壁」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:モンスターの種類(儀式・融合・S・X・P)を1つ宣言して発動できる。
このターン、お互いに宣言した種類のモンスターを特殊召喚できず、フィールドの宣言した種類のモンスターの効果は無効化される。
【ラビュリンス】デッキ等の罠テーマ相手には《天獄の王》が闇属性の高ステータスである事を活かし、《闇のデッキ破壊ウイルス 》。

【 通常罠 】
自分フィールド上の攻撃力2500以上の闇属性モンスター1体を生け贄に捧げる。魔法カードまたは罠カードのどちらかの種類を宣言する。相手フィールド上魔法・罠カードと手札、発動後(相手ターンで数えて)3ターンの間に相手がドローしたカードを全て確認し、宣言した種類のカードを破壊する。
このようなカードを相手に合わせて採用してみるのも面白いかもしれません…!
また、本来罠デッキである点でネックとなりやすいのが《ハーピィの羽根箒》や《大嵐 》と言った魔法罠除去カードですが、このデッキの場合には《澱神アポピス》が存在する為、メインフェイズ中に発動される除去カードについては無効化を行う事で、安全に試合を押し進める事が出来ます。

【 永続罠 】
①:自分・相手のメインフェイズに発動できる。
このカードは発動後、通常モンスター(爬虫類族・地・星6・攻2000/守2200)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。
自分フィールドに他の永続罠カードが存在する場合、さらにその数まで相手フィールドの表側表示のカードを選んでその効果をターン終了時まで無効にできる。
《澱神アポピス 》自体には1ターン中1度の発動制限が無い為、除去カードの連打等に対しても対応出来るのが非常に強力です。
また、相手の手札誘発に対しても強く出れる展開と言え、この展開の要となる《天獄の王》をサーチする《御影志士 》はターン中のモンスター着地が4体目である為、《原始生命態ニビル 》の妨害を貰わずにサーチを行う事が出来ます。
更にデッキ・エクストラデッキからの特殊召喚も《御影志士 》が1体目である事から、《マルチャミー・フワロス》によるドローも抑える事が出来ており、1枚ドローこそさせてしまいますが《天獄の王》を加える事が出来れば、十分すぎる妨害を用意出来ています。
また、環境にて流行している《屋敷わらし 》《マルチャミー・ニャルス》等については、一切妨害を受ける事無く展開を行える為、手札誘発が主流の大会環境において、相手のカードを腐らせているのも魅力と言えるでしょう!
知っていると差が付く!細かいプレイング
それでは最後に、ちょっとした実演形式を元にプレイング解説を行いたいと思います。
状況としては【リシド】側が先行、そして手札が…
- 《テラ・フォーミング 》
- 《王家の神殿 》
- 《神の通告 》
- 《神の通告 》
- 《アヌビスの審判 》
上記5枚の手札となります。
このような手札の場合、どうプレイすると良いでしょうか…?
一見すると素直に《テラ・フォーミング 》を発動し、《王の遺宝祀りし聖域》のサーチを行いながら展開したい所ですが、ここで考えたいのは初動が《テラ・フォーミング 》1枚に依存している事です。
仮にサーチ効果に対し、《灰流うらら 》や《聖王の粉砕》を発動されてしまった場合、手札に残るのは《神の通告 》×2及び《アヌビスの審判》と言った妨害カードのみとなります。妨害こそ強力ではある為、後攻1ターン目の攻め手こそ凌げる可能性はありますが、次ターンのドローにおいて初動を引いてこない場合、ジリ貧となりゲームに負けてしまう可能性が高くなってしまいます。ここで重要となるのが、絶対に初動を通すと言う事です。
今回の手札では、《王家の神殿 》に加え《神の通告 》及び《アヌビスの審判 》が手札に存在しています。その為、《王家の神殿 》を発動。更に《神の通告 》及び《アヌビスの審判 》をセットしてから《テラ・フォーミング 》を発動する事が重要となります。
こうする事で、相手の《灰流うらら 》については《神の通告 》で無効化。《聖王の粉砕》を発動された場合には《アヌビスの審判》で無効化する事で、ほぼ確実に初動のサーチを行う事が可能です。
上記プレイを行った場合には、《王家の神殿 》の効果を適用している為、セットした《アポピスの蛇神》を発動し先行展開を行う事は出来ませんが、既に抱えている《神の通告 》や《アヌビスの審判》を含めた妨害が強力である為、十分試合に勝てる要素は高いと思われます!特殊な持ち合わせでのケースを例にご紹介しましたが、繰り返し試合を行っていると必ず遭遇するシチュエーションですので、是非覚えておいて下さい!
まとめ
いかがでしたでしょうか…!
今回は”WORLD PREMIERE PACK2025”にて強化された【リシド】デッキの解説でした!
勝ち筋もしっかりとしており、使い始めでも勝ちやすいデッキかと思いますので、気になる方は是非とも組んでみて下さい!
また最後に告知となりますが、著者は普段北関東や東京を中心に”つりおCS”という大会を主催しています!
今後の大会として…
・11/22(土)つりおCS桐生-個人戦
・11/30(日)つりおCS宇都宮-個人戦
・12/27(土)パルCS横浜矢向-3人チーム戦
・1/4(日)つりおCS宇都宮-個人戦
等々、各地にて大会を開催しますので、もし良ければ遊びに来て頂けたら嬉しいです…!
最後までご覧頂き、ありがとうございました!
また次回の記事も是非読んで頂けたら嬉しいです!!
それでは!




