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こんにちは、たけっしーです。
今回は11/15(土)に僕が大阪で開催した『第13回 Mogi杯 3人チーム戦』の大会結果と環境考察の記事となります!
新弾『BPRO』『THE CHRONICLES DECK 白の物語』発売によって大きく変化した環境を大会主催者目線で解説していきますので、是非最後までご覧下さい✨
それでは早速、予選のデッキ分布から見ていきましょう👇
予選デッキ分布

ヤミー⋯13(デモンスミス10)
烙印ドラゴンテイル⋯10
M∀LICE⋯9
巳剣⋯8(デモンスミス5)
ライゼオル⋯5(巳剣2)
烙印⋯3
エルフェンノーツ⋯3
ライトロード⋯3
エクソシスター⋯2
閃刀姫⋯2
リシド⋯2
月光⋯2
以下分布1
DD
アダマシア
海皇水精鱗
鉄獣戦線
K9水晶機巧
サイキック
VSK9
空牙団
RーACE
絢嵐
破壊剣
オルフェゴール
ヴァレット
BF
K9
K9ジェムナイト
以上、26チーム 78名参加
トップシェアは【ヤミー】となりました。
型の内訳として10/13が「デモンスミス」ギミックを採用しており、以前よりも浸透している印象です。
残りの3名は所謂純構築ですが、どちらの型も入賞率が高くプレイヤーの好みが反映される部分と言えます。
続いては【烙印ドラゴンテイル】がシェア2位となっており、現環境で1番大きな変化を感じます。
10月のリミットレギュレーションでは《計都星辰》が制限カードになったことによって大きく打撃を受けてやや下火となっていましたが、
新弾『BPRO』『THE CHRONICLES DECK 白の物語』で登場した「烙印」ギミックを取り入れることでリペアに成功しており、デッキの性質が環境にマッチしていることもあり復権する結果となりました。
今後も活躍が見られるデッキとなるでしょう。
次点で【M∀LICE】【巳剣】【ライゼオル】が続く結果となりました。
【巳剣】は【ヤミー】と同様に「デモンスミス」との複合が多く、関西では人気の展開ギミックです。
【ライゼオル】は直近は「巳剣」との複合が注目されていましたが、今大会では「オノマト」ギミックの採用が多く、制限改訂で《ヴェルズ・ウロボロス》を失ったもののメインギミックの展開力は健在なため、
先攻盤面のリペアとして《星守の騎士プトレマイオス》を用いたターンスキップで実質的な先攻ワンキルを狙うタイプも見られました。
他にも【エルフェンノーツ】【エクソシスター】【絢嵐】といった新弾で登場した新規カードを組み込んだデッキの使用者が見られ多種多様なデッキ分布となりました。
特に分布1のデッキが非常に多く、『Mogi杯』では過去1でデッキの種類が多い大会となっています。
それでは予選5回戦を勝ち残り、決勝トーナメントへ進出したデッキを見ていきましょう👇
決勝トーナメントデッキ分布

ヤミー⋯3(デモンスミス2)
烙印ドラゴンテイル⋯3
M∀LICE⋯3
ライゼオル⋯2(巳剣1)
巳剣⋯2(デモンスミス2)
以下、分布1
巳剣閃刀姫
K9ジェムナイト
エクソシスター
オルフェゴール
破壊剣
エルフェンノーツ
DD
烙印
以上、7チーム 21名進出
決勝トーナメントには予選から数が多かった【ヤミー】【烙印ドラゴンテイル】【M∀LICE】がそれぞれ勝ち残る結果となりました。
現環境はこの3つのデッキを中心に【巳剣】【ライゼオル】【烙印】等といった多種多様なデッキが活躍する環境となっています。
最近の関西の大会では珍しく環境上位デッキ以外のデッキも数多く勝ち残る結果となっており、非常に群雄割拠していると言えます。
それでは入賞レシピを見ていきましょう。
🥉ベスト4🥉【エルフェンノーツ】【DD】【烙印ドラゴンテイル】
ベスト4は【エルフェンノーツ】【DD】【烙印ドラゴンテイル】となりました。
それではレシピを見ていきましょう。

ベスト4 1人目の【エルフェンノーツ】になります。
「デモンスミス」ギミックを取り入れることで伸ばしたリンク値を妨害に変換する構築となっています。
質の高い盤面形成と自由枠の多さに加え、「エルフェンノーツ」のギミック自体はミッドレンジのような動きを取れるためグダってもやり取りできるのが強みのデッキです。
「デモンスミス」ギミックは《優麗なる霊鏡姫》を用いて《DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー》を着地させるのみの最小限に抑えているのが特徴的です。
素引きがノイズになりうる《紅涙の魔ラクリモーサ》や《魔轟神ルリー》を採用しないことで自由枠を増やしており、非常にコンパクトな構築となっています。
また《魔を刻むデモンスミス》本体を引いた際のサーチ先として《刻まれし魔の讃聖》が採用されており、こちらも手数として活用出来るため無駄がありません。

ベスト4 2人目の【DD】になります。
メインは単体で停止を狙える手札誘発に採用を絞っており、サイドからは盤面干渉カードを投入するプランになっています。
新弾『BPRO』から《DDD聖賢王アルフレッド》の登場で展開の幅が広がり盤面強度が上がった他、
やや弱めの初動からでも5回目に《DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー》を着地可能となり、《DDD天空王ゼウス・ラグナロク》に依存せずに《原始生命態ニビル》をケア可能出来るようになったのは大きい変化です。
構築面ではサイドデッキに採用されている《ワンチャン!?》が特徴的です。
主に先攻の課題となるドロー系に対して《ドロール&ロックバード》にアクセスすることで阻止しながら展開を通すプランだと思われます。
《灰流うらら》《墓穴の指名者》《抹殺の指名者》《ドロール&ロックバード》《ワンチャン!?》の12枚体制でドロー系にかなり誠意を見せていますね。
【M∀LICE】と同様に《霊王の波動》の採用と《ドロール&ロックバード》でドロー系ケア可能なのが【DD】の強みと言えるでしょう。

ベスト4 3人目の【烙印ドラゴンテイル】になります。
現状のテンプレートとなっている構築に沿った形となっています。
エクストラのカードはプレイヤーの好みが出るところで「烙印」ギミックのカードをどこまで採用するかは分かれる印象です。
🥉ベスト4🥉【破壊剣】【オルフェゴール】【ライゼオル】
同率ベスト4は【破壊剣】【オルフェゴール】【ライゼオル】となりました。
それではレシピを見ていきましょう。

同率ベスト4 1人目の【破壊剣】になります。
使用者は長らく【破壊剣】を使用しており毎環境新しいカードを組み込んでいますが、今回は「烙印」ギミックをガッツリ採用した構築のようです。
「烙印」ギミックの妨害を軸に「破壊剣」のロックを添える形といったところでしょうか。
《白き竜の落胤》から《破戒蛮竜ーバスター・ドラゴン》をシンクロ召喚可能な点はシナジーがありそうです。
構築面ではサイドデッキの《接触するG》《応戦するG》の採用が特徴的です。
前者は【ドラゴンテイル】【ヤミー】【ライゼオル】【K9】等の特定の召喚方法を使うデッキ、後者は【ドラゴンテイル】【烙印】【メメント】等の融合デッキを強く意識したカードです。
【烙印ドラゴンテイル】が台頭してきたことでこれらの採用が今後増えそうな予感がします。

同率ベスト4 2人目の【オルフェゴール】になります。
「デモンスミス」ギミックを採用していること以外は特に目新しいものはありませんが、《墓穴の指名者》をサイドから投入しているのが特徴的です。
《アーティファクト・ロンギヌス》に加えて《カオスハンター》まで最大枚数採用されており、【M∀LICE】を非常に重く見ていることがわかります。
【M∀LICE】以外のデッキにはメイン採用の手札誘発と《禁じられた聖冠》、《サンダー・ボルト》《ハーピィの羽根帚》といった捲り札で攻略するプランのようです。

同率ベスト4 3人目の【ライゼオル】になります。
10月のリミットレギュレーションでは先攻展開の決定打になる《ヴェルズ・ウロボロス》を失ったことや「巳剣」ギミックとのシナジーが注目されたことで「オノマト」ギミック採用型は数を減らした印象ですが、
手数の多さは健在であるため先攻プランをリペア出来れば今期も強力なデッキになるでしょう。
《銀河光子竜》から《銀河眼の時源竜》にアクセスして相手の場に送りつけて強制効果を発動することで先攻から《三戦の号》を確定でアクティブにするプランはかなり目新しいですね。
「タキオン」ギミックでアクティブにした《三戦の号》から《ハーピィの羽吹雪》をセットすることでターンスキップを仕掛けられるため、先攻ワンキルとなんら変わらない布陣を形成することが可能です。
今回の入賞レシピでは見られませんでしたが、先攻展開の終着点として《液状巨人ダイダラタント》を用いて《星守の騎士プトレマイオス》の素材を7つにしてターンスキップや、既存の【ライゼオル】の盤面に《Fno.0未来皇ホープ・ゼアル》を添えるタイプも見られており、
「オノマト」ギミックで過剰に展開したモンスターを勝ちに直結させる手段が注目されています。
【ライゼオル】は一定の使用者がいるため今後も活躍が見られそうですね。
🥈2位🥈【M∀LICE】【エクソシスター】【烙印ドラゴンテイル】
2位は【M∀LICE】【エクソシスター】【烙印ドラゴンテイル】となりました。
それではレシピを見ていきましょう。

2位 1人目の【M∀LICE】になります。
ギミック面では《M∀LICE〈P〉March Hair》が1枚採用に留めているのが特徴的でしょうか。
注目すべきは《トロイメア・ケルベロス》の採用で、最近採用が増えてきた《カオスハンター》の解答をしっかり用意されています。
一定数《カオスハンター》が見られる環境では採用しておきたい1枚ですね。

2位 2人目の【エクソシスター】になります。
デッキの性質上、他のデッキよりも使用出来る汎用カードが制限されますが、《ディメンジョン・アトラクター》や「PSYフレーム」のような【エクソシスター】で使用可能なパワーカードはしっかり採用されていますね
新弾『BPRO』から新規カード2種を獲得したことで現在の競技シーンで活躍出来るパワーを獲得しており、上位デッキ相手にも食らいつけるポテンシャルは持っているでしょう。
今後どこまで活躍出来るか注目ですね。

2位 3人目の【烙印ドラゴンテイル】になります。
テンプレートとなっている《白き竜の落胤》2枚《アルバスの落胤》1枚の配分を3︰0としており、ギミックの妨害よりも初動の質を重視しているようです。
ベスト4の構築と見比べると永続罠をメイン採用しており、先攻に重きを置いた構築と言えます。
サイドデッキは「PSYフレーム」でしっかり初動に1交換することを重視しており、どの対面にも有効打になるパワーカードを採用していますね。
🏆優勝🏆【ヤミー】【巳剣閃刀姫】【デモンスミス巳剣】
優勝は【ヤミー】【巳剣閃刀姫】【デモンスミス巳剣】となりました。
それではレシピを見ていきましょう。

優勝 1人目の【ヤミー】になります。
関西では「デモンスミス」採用型が多い中、純構築が勝ち残っています。
特徴的なのは《禁じられた聖冠》の採用でしょうか。
【ヤミー】では《禁じられた一滴》の採用が優先される印象ですが、こちらは先攻で伏せた際のパワーが高いため先攻重視の採用かもしれません。
メインには《マルチャミー・ニャルス》を含めたドロー系を多めに採用し、サイドデッキからはドロー系で弱めた盤面を捲り札で攻略するプランとなっています。
《サンダー・ボルト》は主にミラーマッチで有効で、少し前は《幻魔の扉》の採用が主流でしたが《屋敷わらし》の流行や「デモンスミス」系統のデッキが増えたことで《DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー》に無効にされてしまうため通りが悪くなったことから《サンダー・ボルト》が優先されていますね。

優勝 2人目の【巳剣閃刀姫】になります。
よく見る【閃刀姫】とは毛色が違うデッキとなっています。
「閃刀姫」側からの「巳剣」へのシナジーとしては《閃刀姫ーゼロ》の分離から《キングレムリン》で「巳剣」の展開に移行することが可能であるため《閃刀姫ーレイ》や《閃刀起動ーエンゲージ》が「巳剣」の初動となることです。
「巳剣」側からは《閃刀姫ーカメリア》を経由して「閃刀姫」の動きに繋がるため、意外にも相互アクセスが可能なギミックの組み合わせとなっています。
「巳剣」のギミックで魔法を墓地に貯めたり、「閃刀姫」のギミックで捲りにくい場面では《天叢雲之巳剣》の全体除去で捲りにいける点は純構築の【閃刀姫】には無い強みです。
構築面では《ソウルドレイン》がメイン採用されており、【烙印ドラゴンテイル】や【M∀LICE】を重く見ているようです。
自身の「巳剣」ギミックも封じられますが、「閃刀姫」ギミックでカバー出来るため攻め手には困らないといったところでしょうか。

優勝 3人目の【デモンスミス巳剣】になります。
人によって分かれる部分ですが、「デモンスミス」ギミックから「巳剣」にアクセス出来るように《精霊コロゾ》が採用されていますね。
サイドデッキでは【M∀LICE】へのメタとして《アーティファクト・ロンギヌス》よりも必殺性が高い《カオスハンター》が優先されていますね。
「デモンスミス」ギミックを採用していることから最悪初動として変換出来ることも評価点となるでしょうか。
2位の【M∀LICE】のように《トロイメア・ケルベロス》が採用された構築が増えた場合は評価が下がりそうです。
入賞レシピの解説は以上となります!
今週の注目デッキ・注目カード
まずは【烙印ドラゴンテイル】が大きくシェアを伸ばしたのは今期の大きな変化と言えます。
今後更にシェアが伸びていく予想なので対策が必要なデッキとなるでしょう。
続いて注目カードは《応戦するG》です。
【烙印ドラゴンテイル】のシェア増加に伴い採用が増えそうな1枚です。
【烙印ドラゴンテイル】側も今後はこのカードを意識したプレイが求められるでしょう。
続いて《カオスハンター》と《トロイメア・ケルベロス》になります。
主に【M∀LICE】へのメタと、【M∀LICE】側のメタへの解答ですが、前者は今大会の入賞レシピにも採用が多く見られたため今後【M∀LICE】側は意識しなければならないカードになりそうです。
《トロイメア・ケルベロス》の採用が増えると《カオスハンター》の採用率は低下していくと思われるのでどのタイミングで採用不採用するかの読みが発生するでしょう。
注目デッキ・注目カードの紹介は以上となります!
今回のまとめ
今回は11/15(土)に僕が開催した『第13回 Mogi杯 3人チーム戦』の大会結果と環境考察の記事でした!
新弾の影響で環境の変化がわかりやすく現れた週だったと思います。
関西では今月末に64チーム規模の大型大会『帝龍杯』が開かれるため、それに向けてどう取り組んでいくのか注目です。
僕も参加するので入賞を目指して頑張りたいですね。
最後に告知になりますが、12/20(土)に僕が開催する『第14回 Mogi杯 個人戦』があります!
年内最後の開催となるのでよかったら遊びに来てください✨
それでは👋
今後もガチまとめではホットな話題を取り上げていきますので、ぜひ 公式X(旧Twitter) のフォローをよろしくお願いします!



























































































