
世の中のデッキの中には、パッと見たときにこの単語が脳裏に浮かぶ、そんなレシピがあります。
複数の基盤が複雑にいりくんでいたり。
どうやって勝つのかわからなかったり。
絶妙なピン投によって成り立っていたり。
使い手「だけ」がわかる、そんなこだわりのデッキはめっちゃ「味」がするのですが……また1つ、そんなデッキがCSで準優勝を収めていました。

何が何だかわからない……
さっそく乗り手のオカド選手にコンタクトを取り、このデッキについていろいろと取材させて頂きました。
ウワサのオリジナルデッキ紹介所、第7弾です。
入賞オリジナルデッキ紹介所とは

デュエル・マスターズにはこんな心の衝動に従い、好きなカードたちと向き合い、独自の牙を研ぎすまし、爪痕を残す環境外デッキ使いたちがいます。
入賞デッキ円グラフの片隅で存在感を示し、ニッチなカードを高騰させ、時に布教せんとするストイックな挑戦者たち。
ウワサの入賞オリジナルデッキ紹介所は、そんな彼らの軌跡を取材して広める場所です。
入賞環境外デッキが
この世に出る限り、週刊連載中!
あと取材デッキ募集中!
01 -【緑単スノーフェアリー】
02 -【シータキャンベロ】
03 -【白黒メカ】
04 -【マルピアチェイン】
05 -【トリーヴァライオネル】
06 -【5Cクエーサーユニバース】
07 -【5CMDWジョニー】(当記事)
デッキレシピ
このデッキはいわゆる【コンボ】デッキです。
まずはサンプルリストをお見せしつつ、デッキの大まかな動き方・コンセプトから紹介していきましょう。
デッキレシピ
さて、正直に答えてください。
皆さんはこのデッキを見て10秒以内にどうやって勝つのかイメージがつきますでしょうか?
私は無理でした。
このデッキの勝ち筋はいたってシンプル。
自分のターンの開始時に《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》のD・スイッチを起動します。お互いの盤面を一掃します。
事前に仕込んでいた《流星のガイアッシュ・カイザー》と《反逆龍 5000typeR》を墓地からこの順番で復活させます。
え、それだけ? と思った方。
《typeR》のテキストを見てみましょう。
■すべてのプレイヤーは、手札からしかクリーチャーを出せない。
《typeR》を出した時点でこの常在型能力が適用されるため、墓地にいた残りのクリーチャーたちの魂はそのまま現世への道を閉ざされることとなります。
最後に《ガイアッシュ》の軽減能力を使い、6マナを支払って《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》を召喚。
相手の盤面は更地なので、そのまま召喚時の能力による特殊勝利が成立します。
いやいや《ガイアッシュ》や初動の《typeR》はまだしも、そんな都合よく《ジョニー》をハンドキープできないやろと思った皆様。よく見てみましょう。
《typeR》のロック能力は両プレイヤーに対して適用されるのですが、《マッド・デッド・ウッド》による蘇生の順番を工夫することで、上記のカード群を通じて《ジョニー》を手札に加えることができます。
例: 《マッド・デーモン閣下》《ガイアッシュ》《typeR》の順番で蘇生。これにより、墓地の《ジョニー》は蘇生されない。《マッド・デーモン閣下》の能力で《ジョニー》を回収。
《マッド・デッド・ウッド》で出せるクリーチャーをフル活用し、盾以外のあらゆる領域から《ジョニー》を手札に戻して召喚する……これが【5Cマッドデッドウッドジョニー】の本領。
まるでパズルのように採用カードがかみ合うコンボデッキなのです。
ここからは個別カードの解説に入ります。
採用カード解説
コンボの基盤カード
《真気楼と誠偽感の決断》×4

【 呪文 】
文明 光/水/闇 / コスト5
■相手のターンの終わりに、そのターン、クリーチャーが3体以上出ていれば、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。
■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
▶カードを2枚引き、自分の手札を1枚捨てる。
▶「S・トリガー」を持つカードを1枚、自分の墓地からコストを支払わずに実行する。 こうして呪文を唱えたなら、それを唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。
▶クリーチャーを1体選び、シールド化する。
またこいつか、と思ってしまうほどにはなんでもできるカウンターカードです。絶対にゲームに絡めたいので4投。
入賞当時の仮想敵として【ドリメ】を強く意識していたのもうかがえます。
《マッド・デッド・ウッド》を相手ターン中に展開するのが一番の役割です。《ガイアッシュ》や2種のシノビ、豊富なトリガークリーチャーを絡めることで、踏み倒し条件を満たせるようになっています。
また《マッド・デッド・ウッド》を出せなかったとしても、何かしらのアクションが取れるような、そんな構築になっています。
デッキの1/3以上はS・トリガーを持っている上、コンボパーツを墓地へ落としておくだけでも十分な仕事といえますからね。
《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》×3

【 クリーチャー 】
文明 火 / パワー19000 / コスト10
■スピードアタッカー
■Q・ブレイカー
■このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、バトルゾーンに相手のクリーチャーがなければ、自分はゲームに勝つ。バトルゾーンに相手のクリーチャーがあれば、他のクリーチャーをすべて破壊する。
エンドカードであり、終着点です。回収札などで確実に手札に呼び込みたいのと、赤単色のカードが欲しいので3投。
基本的には特殊勝利狙いですが、《ガイアッシュ》が場にいれば6コストの全体除去として使える点と、Q・ブレイカーを持っていることは忘れないようにしましょう。
後者はピンポイントではありますが相手の場に《キーナリー》などがいるときなどに役立ちます。
また《マッド・デッド・ウッド》と《typeR》がなくとも特殊勝利を狙うのも、意識しておきたいプレイパターンです。
敵軍が少ない状態で《ペテンシー》で盾送りしたり、《天彩の精霊ミルディアス》でバウンスしたりして、狙ってもよいわけです。
《流星のガイアッシュ・カイザー》×3

【 クリーチャー 】
種族 ブルー・コマンド・ドラゴン / グリーン・コマンド・ドラゴン / ハンター / 文明 水/自然 / パワー8000 / コスト6
■相手のターンの終わりに、相手がそのターン中、マナゾーンのカードをタップせずに、クリーチャーを出すか呪文を唱えていて、バトルゾーンに自分の 《流星のガイアッシュ・カイザー》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。
■自分のコスト10以上のクリーチャーの召喚コストを4少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■相手のクリーチャーは出たターン、自分を攻撃できない。
《ペテンシー》と相性が良いスーパーカード。
《ジョニー》の軽減、ドローによる手札加速、相手の攻撃のけん制……と、このデッキにおいてはすべての能力を余すことなく使い倒します。
【ドリームメイト】などに確実に当てたいため、本当は4枚入れたいところではありますが、色バランスの観点から3枚に落ち着いています。
軽減能力は《typeR》や《逆転の影 ガレック》などに対しても有効なことは忘れないように。
《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》×3

【 D2フィールド 】
文明 闇/火 / コスト7
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■S・トリガー
■自分のクリーチャーすべてに「ウルトラ・セイバー:多色クリーチャー」を与える。(自分の多色クリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに自分のクリーチャーを1体破壊してもよい)(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)
■Dスイッチ:自分のターンのはじめに、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、各プレイヤーは自身のクリーチャーをすべて山札の一番下に置き、その後、進化ではないクリーチャーをすべて自身の墓地からバトルゾーンに出す。
コンボ始動用の必殺のカードです。《typeR》とのコンボで相手の場を壊滅させながら蓋をして、そのまま特殊勝利に繋げます。
このデッキの良いところは、《typeR》が絡まない場合でも特殊勝利を狙えること。相手の墓地のクリーチャーが3体以下な時に、《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》を蘇生して全部吹き飛ばす、なんてプレイもとれます。
採用枚数は3枚。ゲームに絡みやすく、その上でダブつかない枚数です。歴代の【マッドデッドウッド】レシピを見ても大半はこの数字なんで、そういうことなんでしょう。
4はいらないんだけど、2だと嫌だなぁ、という感覚と理論に基づいた集合知ってやつですね。
《反逆龍 5000typeR/無法頂上会談》×2

【 ツインパクトカード 】
種族 アウトレイジMAX / 文明 水/火 / パワー12000 / コスト12
■このクリーチャーの召喚コストを、自分の墓地にあるクリーチャー1体につき1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■このクリーチャーが出た時、パワー5000以下のクリーチャーをすべて破壊する。
■すべてのプレイヤーは、手札からしかクリーチャーを出せない。
■スピードアタッカー
■T・ブレイカー
───呪文───
カード名:無法頂上会談
文明:水
コスト:3マナ
■カードを3枚引く。その後、自分の手札を2枚捨てる。
エンドカードを兼ねる初動枠です。
単色3マナで《ペテンシー》や《ガイアッシュ》を引き込みつつ、《マッド・デッド・ウッド》やいらない多色カードを墓地送りにできるので、非常に使い勝手が良いです。
3枚にしてもよいのですが、色バランスの観点から、1枚を光単色で同じ役割を果たす《ポッピ・冠・ラッキー》に入れ替えています。
《ポッピ・冠・ラッキー》×1

【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ファイアー・バード / 文明 光 / パワー3000 / コスト3
■相手は、自身の手札または山札以外からカードを使えない。
■相手のエレメントは、相手の手札または山札以外から出ない。
■エスケープ(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のシールドを1つ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない)
単色の《typeR》です。
エスケープ持ちのメタクリーチャーの強さ……いや、《冠》の強さは【デイガバード】環境から今まで、現在進行形で皆様ご存じでしょう。
入賞当時は【ゼーロ】が多かったので、それに対して刺さるほか、【デアリバイク】の《魔誕の封殺ディアスZ》プランを止められるため、役割が多岐に渡っていました。
また【ドリームメイト】や【der'Bande】対面には本命の《ペテンシー》を通すのにも便利です。このカードを見てメタ能力が刺さらないことに喜んだ相手が展開してきたところに、《ペテンシー》をぶち当てる……最高の誘い札です。
初動カード
このデッキは3ターン目までにマナ加速をしたいため、初動カードを9枚搭載しています。
《雷撃の冥将クーゼン/ダーク・ライフ》×2

【 ツインパクトカード 】
種族 デーモン・コマンド / 文明 闇/自然 / パワー6000 / コスト5
■W・ブレイカー
■<フシギバース>[闇/自然(8)](自分のクリーチャーを1体タップしてマナゾーンに置き、[闇/自然(8)]からそのクリーチャーのコストを引いた数のコストを支払って、このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。ただし、コストは[闇/自然(2)]より少なくならない)
■マッハファイター
■スレイヤー
■W・ブレイカー
■ラスト・バースト
────呪文────
カード名:ダーク・ライフ
文明:闇/自然
コスト:2
■自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚をマナゾーンに、もう1枚を墓地に置く。
公開領域を一気に広げてくれる初動カードです。
多色の枚数が多いデッキなので、3ターン目に多色カードを埋めつつプレイしたり、足りない色を補ったり、と初動としては破格の性能です。
使った後も非常に強力。相手の厄介なメタクリーチャーや大型獣を処理できます。このデッキはS・トリガー獣がそこそこ入っているため、フシギバースでカウンターが狙いやすいのも、いい噛み合いをみせています。
《天災 デドダム》×3

【 クリーチャー 】
種族 トリニティ・コマンド / 侵略者 / 文明 水/闇/自然 / パワー3000 / コスト3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、1枚をマナゾーンに置き、残りの1枚を墓地に置く。
最近《大集合!アカネ&アサギ&コハク》に定番初動No.1の地位を奪われた人です。
墓地と手札の質を高めたいデッキなので当然お呼びがかかります……が、本当は4枚入れたいところ色の兼ね合いから3枚になっています。
【5C】コンボデッキあるあるですが、自然と水のカードが搭載過多になる反面、赤のカードの枚数が十分に取れなくなってしまうという問題があり……。
このデッキは《ジョニー》で決める都合上、それ以外の赤単色のカードの価値が非常に高いので、泣く泣く3枚に落ち着いています。
《天彩の精霊ミルディアス》×2

【 クリーチャー 】
種族 エンジェル・コマンド / 文明 光/水/自然 / パワー4500 / コスト3
■ブロッカー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から1枚をマナゾーンに置く。その後、相手のエレメントを1つ選び、持ち主の手札に戻してもよい。
《デドダム》ほどはリソースが稼げないものの、相手に干渉できる初動です。
同じ色だと《大集合》が当然のごとく対抗馬にあがりますが、このデッキでは2つの理由からこちらを優先しています。
まず除去持ちという点。
《マッドデッドウッド》や《ジョニー》の項でも記載しましたが、このデッキは《typeR》で蓋ができていない状態でも相手の盤面を枯らしてから《ジョニー》を召喚すれば勝ててしまいます。
そのため除去手段はあればあるほど良いわけです。エレメント指定というのもNICE。
そしてボードアドバンテージが不要な点。このデッキはハイパーエナジーの種や進化元が不要なので、《大集合》の肉体が残る点にあまりメリットがありません。
これらの理由を考慮して《ミルディアス》を優先しています。
《リバース・ラピア/「闇の王に逆らったらこうなるんだから♪」》×1

【 ツインパクトカード 】
種族 ファイアー・バード / ドラゴン・ゾンビ / ファイアー・バード・ワード / 文明 闇 / パワー3000 / コスト5
種族:ファイアー・バード/ドラゴン・ゾンビ
■S・トリガー(このカードをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ実行してもよい)
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から3枚を墓地に置いてもよい。そうしたら、自分の墓地にあるカードの枚数よりコストが小さい相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。
────────────呪文────────────
カード名:「闇の王に逆からったらこうなるんだから♪」
文明:闇
コスト:3マナ
種族: ファイアー・バード・ワード
■山札の上から1枚目を墓地に置く。その後、フェニックス・カードを1枚、自分の墓地から手札に戻してもよい。
■チャージャー(この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりにマナゾーンに置く)
単色トリガー枠。比較的、新参者のカードです。
黒単色のカードの候補カードを探す中で、
・最低限墓地を肥やせる
・マナを増やせる
・受け札にもなる
と、1枚で複数の役割を果たせるこのカードに白羽の矢が立ちました。
《邪爪の魔法陣》×1

【 タマシード 】
種族 デーモン・コマンド / 文明 闇/火/自然 / コスト3
■G・ストライク
■シンカライズ:このタマシードがクリーチャーであるかのように、この上に進化クリーチャーを置いてもよい。
■このタマシードが出た時、次のうちいずれか1つを選ぶ。
▶プレイヤー1人の墓地のカードを好きな枚数選ぶ。その持ち主は、それらのカードをシャッフルし、山札の下に置く。
▶コスト4以下のエレメントを1つ、またはマナゾーンにあるカードを1枚選び、持ち主の山札の下に置く。そのカードの持ち主は、自身の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
■このカードを自分の手札からマナゾーンに置いた時、アンタップする。
赤マナ兼初動を兼ねるカードです。ゲーム後半でも赤マナをアンタップインで供給できるため、《ジョニー》の召喚が非常に楽になります。
出たときの能力も小回りが効き、相手のメタカードの除去、墓地のリセット、自分の山札切れの回避、など1枚でいろいろできます。タマシードやフィールドなどを除去できるのもありがたいところ。
カウンターギミックのカード群
《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》×2

【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / ドリームメイト / スプラッシュ・クイーン / 文明 光/水/自然 / パワー5000 / コスト5
■S・トリガー
■このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを3体まで選ぶ。相手はそのうち1体をシールド化し、1体をマナゾーンに置き、1体を手札に戻す。
【ペテンシーフシギバース】などでおなじみの最強格トリガー獣です。
3面クリーチャーを除去できる点、そして、テキストの順番がシールドやマナなどリカバリーが効きにくい領域から始まる点が非常に偉い。【ドリームメイト】や【der'Bande】などに刺さります。
ロングゲームになった際には、《ペテンシー》で盾に埋めて再利用するおなじみの動きも狙いましょう。
《ニアピン・モスキート》×2

【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・インセクト / 文明 自然 / パワー6000 / コスト3
■S・トリガー・プラス(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、 コストを支払わずにすぐ召喚してもよい。それが相手のターンで、そのターン中に自分のシールドが2つ以上レイクされていれば、このクリーチャーにP能力を与える)
P−このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを3体まで選ぶ。このターン、それらのクリーチャーは自分を攻撃できない。
■このクリーチャーが出た時、自分のマナゾーンのカードを1枚手札に戻してもよい。
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
マナから《ジョニー》を回収できる優良クリーチャーです。《マッド・デッド・ウッド》で出したり、ほかのカードの能力で踏み倒したりして使います。
このカードの強い点はいくつかあります。
まずコスト3なので《ガレック》などで蘇生することができます。公開領域にこのカードがない時でも《ガレック》で墓地肥し×2回+蘇生1回を選択することで無理やりデッキから呼び出すことが狙えます。
また回収対象に条件がついていない点。これによりシノビを回収して防御に充てたり、《ペテンシー》と《ガイアッシュ》のうち足りていない方を戻したり、と盾で受けた時の動きの幅が大きく広がっています。
そして受け札としての性能も決して悪くありません。3面止められるので、【ドリームメイト】のビートプランを抑え込める上、このカードのパワーは6000と高いので殴り返しでも重宝します。
このように八面六臂の活躍ができるカードなため、2枚積んでいます。
《深海の伝道師 アトランティス》×1

【 クリーチャー 】
種族 オラクル / リヴァイアサン / 文明 水 / パワー4000 / コスト10
■S・トリガー
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体選び、残りを手札に戻す。その後、相手はバトルゾーンにある自身のクリーチャーを1体選び、残りを手札に戻す。
《マッド・デッド・ウッド》で《ジョニー》を蘇生した際に、それを手札に戻すことができるカードです。
1体以外すべてをリセットする能力が非常に強烈で単純な受け札として優秀な上、《ジョニー》の特殊勝の達成の難易度を一気に下げてくれます。
パターン1
《ガイアッシュ》《ジョニー》《アトランティス》《typeR》と蘇生したうえで、《アトランティス》の能力で《ガイアッシュ》を残して、全部手札に戻す。
パターン2
《ガイアッシュ》《ジョニー》《アトランティス》《シラハ》と蘇生したうえで、《ガイアッシュ》のみを残したうえで、そのあと《シラハ》で除去。
自身が単色なおかげで、手札に戻したターンにマナをアンタップインで出せるのも見逃せません。
《逆転の影ガレック》×1

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ゴースト / 文明 闇 / パワー5000 / コスト10
■S・トリガー
■このクリーチャーが出た時、次の中から3回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
→相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-3000する。(パワーが0以下のクリーチャーは破壊される)
→自分の山札の上から3枚を墓地に置く。
→コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の墓地から出す。
《ペテンシー》と相性が良すぎる子です。
このデッキは3コスト初動獣や《ニアピン》なども多いため、面処理やリソースの拡充が容易にできます。
《宇宙妖精エリンギ》×1

【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / 文明 光/水/自然 / パワー4500 / コスト5
■S・トリガー・プラス (この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい。それが相手のターンで、そのターン中に自分のシールドが2つ以上ブレイクされていれば、この呪文にP能力を与える)
■P−このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーをすべてタップする。
■ブロッカー
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引く。その後、自分の手札を1枚マナゾーンに置いてもよい。
《シラハ》の3枚目と競合する1枚。リソースカードとして優秀な上、【der'Bande】や【ドリメ】を止められるため、採用されています。
踏ませられなかったとしても、マナ置きするだけで相手にこちらの受け手段を誤認させたり、読みづらくしたりする「魅せ札」として機能します。
《三種の魔神器》×1

【 呪文 】
文明 闇/火/自然 / コスト6
■S・トリガー(このカードをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ実行してもよい)
■次のうちいずれか一つを選ぶ。
▶相手は自身のパワーが一番小さいクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。その後、相手は自身のパワーが一番大きいクリーチャーを1体選び、破壊する。
▶自分の山札の上から4枚を見る。その中から2枚をマナゾーンに、残りを墓地に置く。
赤マナ捻出用の受け札……ですがそのスペックもなかなかのもの。
受けとしても強いですし、リソース能力がデッキのやりたい動き、すなわち《ジョニー》召喚用のマナの準備と《マッド・デッド・ウッド》用の墓地の準備を同時にこなせるため、器用に立ち回れます。
枚数を増やしてもよいかもしれません。
《天使と悪魔の墳墓》×1

【 呪文 】
文明 光/闇 / パワー- / コスト4
S・トリガー
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
バトルゾーンに同じ名前のクリーチャーが2体以上あれば、それらをすべて破壊する。
その後、すべてのマナゾーンを見て、同じ名前のカードが2枚以上あれば、それらをすべて持ち主の墓地に置く。
【ハイランダー】系デッキでお馴染みの地雷カード。
このデッキはこのカードを踏み倒す手段である《ペテンシー》がガン積みな上、色バランスを考慮して2積みやピン投のカードが多いため、正直【ハイランダー】よりも強く使えます。
同じカードの2枚目が見えるだけで相手に意識されづらい、というのもこのカードの(相手目線での)悪質さに拍車をかけています。マナや墓地に早い段階で置いてけん制するのもよいですね。
《マッド・デーモン閣下/デーモン・ハンド》×1

【 ツインパクトカード 】
種族 マフィ・ギャング / デーモン・コマンド / 文明 闇 / パワー5000 / コスト5
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、あるいは自分が名前に《ハンド》とある呪文を唱えた時、クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻してもよい。
────────────呪文────────────
カード名:デーモン・ハンド
文明:闇
コスト:6マナ
■S・トリガー
■相手のクリーチャーを1体破壊する。
同一の効果を持った別人がデュエプレで出て話題になったカードです。

このデッキにおいては《マッド・デッド・ウッド》で踏み倒して《ジョニー》を手札に戻すのが主な役割です。先んじて受け札として使って墓地に置いておくだけでよいのでおトク。
肝心の受け札としても……なんだかんだで強力です。確定除去って偉い。
《光牙忍ハヤブサマル》×1

(殿堂カード) 【 クリーチャー 】
種族 ガーディアン / シノビ / 文明 光 / パワー3000 / コスト3
■ニンジャ・ストライク4(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが4枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを自分の山札の一番下に置く)
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、次の自分のターンのはじめまで、バトルゾーンにある自分のクリーチャー1体は「ブロッカー」を得る。
《ペテンシー》カウントを進められる防御札その1です。このデッキにおいては《ニアピン》経由で回収して使うこともできるため、通常のデッキ以上に安心感があります。
【ドリームメイト】が多い環境などで《お目覚めメイ様 》などを止めて、ビートプランを取らせつつ、盾からカウンターなどできるとベストでしょう。
《裏斬隠 テンサイ・ハート》×1

【 クリーチャー 】
種族 サイバー・ウイルス / グレートメカオー / シノビ / 文明 水 / パワー3000 / コスト3
■ウラ・ニンジャ・ストライク3(水)
■このクリーチャーが出た時、カードを2枚引き、自分の手札を1枚捨てる。次の自分のターンのはじめまで、その捨てたカードと同じコストの相手のクリーチャーはすべて、攻撃もブロックもできない
《ペテンシー》と相性が良いシノビです。最低限、初動にもなりますね。
主な使い方は【ペテンシーフシギバース】などと同じで、墓地の下準備、手札の入れ替え、《ペテンシー》カウント+1、と多岐に渡ります。
このデッキの場合、ツインパクトやらピン投の散らされた受け札やらが多く、幅広いコストを止めやすいのが特徴です。
《一王二命三眼槍》×1

【 クリーチャー 】
種族 デモニオ / 鬼札王国 / 文明 闇/火 / パワー6000 / コスト5
■自分がゲームに負ける時または相手がゲームに勝つ時、これが相手のターンで、自分のマナゾーンに闇のカードと火のカードがそれぞれ1枚以上あれば、かわりに自分の手札にあるこのカードを相手に見せ、山札の下に置いてもよい。
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■鬼エンド:このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、シールドが1つもないプレイヤーがいれば、自分の山札の一番下のカードを墓地に置く。それがコスト5以下のクリーチャーなら、バトルゾーンに出してもよい。
赤マナが偉い(本記事4度目)防御札です。
【ドリームメイト】や【ゴルギーオージャー】の特殊勝利を止めるのが主な役割になります。まさか入っていると思わない類のカードになるので、奇襲性も抜群です。
これでしのぎ切ったところに《ガイアッシュ》×《ペテンシー》をぶち当てて、一発逆転しましょう。
その他のカード
《飛翔龍 5000VT》×1

【 クリーチャー 】
種族 マジック・アウトレイジMAX / 文明 水 / パワー12000 / コスト8
■このクリーチャーの召喚コストを、バトルゾーンにあるクリーチャー1体につき1少なくする。ただし、コストは0以下にはならない。
■ジャストダイバー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、相手のパワー5000以下のクリーチャーをすべて、持ち主の手札に戻す。次の相手のターン中、相手はパワー5000以下のクリーチャーを出せない。
青単色のカードを探す中で自然と入った汎用カード。
中盤域になると、場にクリーチャーが2-3体並ぶことも多いため、1ターンもらえるカードとして1枚採用されています。
このデッキは《ミルディアス》など除去札も多いので、相手のコスト参照型メタカードを処理しつつ、このカードを出す、といった動きも現実的です。
《星宿の巫女 アセビ=アンドロメダ=クシナダ》×1

【 クリーチャー 】
種族 スノーフェアリー / オリジン / 文明 光/水/自然 / パワー5500 / コスト5
■ブロッカー
■マッハファイター
■ジャストダイバー
■このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から5枚を表向きにし、その中から名前が異なるフィールドを好きな数手札に加える。そのあと、残りの中から1枚を自分の超次元ゾーンに、それ以外を好きな順序で山札の下に置く。
■このクリーチャーがタップしたとき、コスト9以下のフィールドを1つ、自分の手札またはマナゾーンから出してもよい。
高騰していない方の《アセビ》、《マッド・デッド・ウッド》を展開できる5枚目のカードです。
フィールドをデッキの1/8から探し出しつつ、そのターン中に相手の面を取りながら配置できる、というのは見た目以上にやります。
リソース獲得、相手の妨害、自分の動きを1手でやっているわけですからね。
今までだと《Disアイ・チョイス》がその役割を果たしていたのですが、白青緑(トリーヴァ)カラーのカードプールの強化に伴い、選出されました。
山札を公開してしまうというデメリットはありますが、それ以上に軽さと強さを兼ね備えているため、このカードを採用しています。
個別カードの解説はここまで。
この後は立ち回り方の解説です。
立ち回り方
見た目はかなりファンキーなリストですが、立ち回りは堅実そのもの。奇をてらわず《ペテンシー》で《マッド・デッド・ウッド》を早めに配置することを目指しましょう。
その過程で考えるべきはいかに《ジョニー》の条件を満たすか、そして、どの領域から《ジョニー》を引っ張ってくるかです。

【 クリーチャー 】
文明 火 / パワー19000 / コスト10
■スピードアタッカー
■Q・ブレイカー
■このクリーチャーが召喚によってバトルゾーンに出た時、バトルゾーンに相手のクリーチャーがなければ、自分はゲームに勝つ。バトルゾーンに相手のクリーチャーがあれば、他のクリーチャーをすべて破壊する。
特殊勝利の条件の満たし方については、《typeR》か《冠》をうまく墓地に落とせれば御の字ですが、それが難しい場合も多々あります。
その場合は《シラハ》などの除去札を多めに落としておき、除去の連投で相手の場を壊滅させるプランも検討しましょう。
また《ガイアッシュ》は《マッド・デッド・ウッド》が付与するウルトラセイバーで残したり、逆に墓地に送ってから蘇生したりできるので、出し惜しみせずにプレイしておきたいところ。
そして、どの領域か《ジョニー》を持ってくるのか。《マッド・デッド・ウッド》から蘇生でき、確定で《ジョニー》を回収できるカードは《ニアピン》《アトランティス》《デーモン閣下》の3種です。
《ジョニー》がすでに見えているときはこれらを使い、ない場合は《デドダム》など公開領域を増やすカードも計算に入れてプレイしていきましょう。
このデッキの強みについて
いわゆる【環境外デッキ】なので、相手の知識不足を刺すわからん殺しができるのはもちろんですが、このデッキならではの強みがいくつかあります。
知識の有無に関わらず、読みづらい
そもそも採用カードの一部が【ペテンシーフシギバース】と共通のため、図らずとも擬態したかのような効果が生まれています。
そこに怒涛のピン投カード×14枚が加わっているため、相手目線では何をケアしたらいいのか、キルレンジはいつなのか、などがわからない状態でプレイすることとなります。
特殊勝利のコンボが幅広い
《ジョニー》《マッド・デッド・ウッド》《typeR》《ガイアッシュ》を絡めた4枚コンボ……ですが、このコンボの良いところは別に4枚なくても成立することです。
極端な話《ガイアッシュ》と《ジョニー》があるだけでも良いわけで、残りの2枚がそれぞれ欠損していたとしても、豊富な除去カードを使うことでコンボは成立します。
《ペテンシー》で2面盾に送ってもよし、《シラハ》で3面除去ってもよし。この柔軟さとキルレンジの読みにくさはこのデッキならではでしょう。
受け手段が豊富
シノビまで含めるとこのデッキの防御札は約18枚。
殴るデッキに対して明確に切り返す手段があるコンボデッキが強いのは、皆様も【ドロマーエルボロム】などでご存じのとおりです。6マナある状態で受けで敵軍を全滅させて《ガイアッシュ》を出せれば……勝ちなわけですから。
しかも、18枚のうち大半の受け札はピン投ですので、殴る側がケアしようとしてもケアしきれないのも特徴です。構築の段階で、殴るデッキに有利をつけられるようにしているのがNICE。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
採用パーツ1枚1枚がこだわりぬかれ、複数の役割を持ちつつ連携する……まるでパズルや知恵の輪のようなデッキだな、と感慨深く話を拝聴していました。
このデッキの個人的に胸熱なポイントは……何といっても構築の面白さでしょうか。
・除去札に初動やコンボパーツの役割を持たせる
・受け札・初動を散らして最適解を読ませづらくする
・【ペテンシーバース】基盤に擬態できるようにする
などオカド選手のカードプールの広い知識、そして対人ゲームへの造詣の深さが感じられました。どのように調整しているのか、頭の中を覗いてみたいぐらい。
拡張性や発展性もあるので、気になった方はカーナベルでパーツをいろいろと集めてみて、試してみてくださいね。
使い手:オカド選手
取材 : sobo
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