こんにちは。北白河と申します。ホワイトデーが間近に近づいている近頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
この企画「今日の一枚」では「今バズっているカード」「今高騰しているカード」「今話題のカード」「往年の名カード」「今北白河の中でアツいカード」など、独断と偏見で北白河が選んだカードを定期更新（週四回くらい更新できたらいいな）で毎日1枚取り上げて語っていきます。
というわけで、もらってないので何の準備もせずにやっていきましょう。それでは、今日のカードはこちら。
《聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカ》
【クリーチャー 】
【種族】エンジェル・コマンド/エイリアン
【文明】光
【パワー】13000
【コスト】9
■進化―自分の光のクリーチャー1体の上に置く。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがアンタップされた時、自分の山札を一番下の2枚を残してすべて引く。その後、「S・トリガー」付き呪文を好きな枚数コストを支払わずに唱え、「S・トリガー」付きクリーチャーを好きな数コストを支払わずに召喚してもよい。
最後に来る謎
今回のカードはTwitterからリクエストをいただいたカードになります。みつさんありがとうございます。
DMR-02収録のスーパーレアですね。同期にはあの《ヴォルグ・サンダー》や《永遠のリュウセイ・カイザー》がいます。コンボデッキでおなじみの《常勝ディス・オプティマス》なんかもここですね。
そのスペックはというと、9マナという重さに見合ったド派手なものです。「山札の下から2枚を残して全部ドロー」というデュエマ史上No.2の単体ドロー性能（1位は《インビンシブル・テクノロジー》）に加え、さらに手札から好きなだけS・トリガークリーチャーと呪文を踏み倒せます。インフレが進んだ今になってもこれだけやりたい放題できるカードは他に例がありません。
では、なぜそんなカードが環境でやりたい放題していないのか？その唯一にして最大の理由が、 「このクリーチャーがアンタップされた時、 」という前提条件です。普通に使うと、効果発動は進化して攻撃した次のターンのはじめ。進化クリーチャーに9マナも払っておきながら、即効性がないのです。当然相手もこんなもん生かしておけないので全力で除去しに来るか、無視して勝ちに来るでしょうね。
……というわけで、このカードは「エピソード1最大のハズレSR」として未再録のままやれない放題の日常を過ごしているわけです。どこかの六体神を思わせる、泣かせる話じゃないですか。ならば、組んでみせましょう。このカードに秘められた最後の謎を解き明かすのは、このきたしーです！リアル脱出ゲームとか好きだしきっと解けるはず！
解かれるべき謎
解けませんでした。
えーと。どんなクソデッキもなんらかの理論のもと組まれているんですよ。
《聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカ》のアンタップ効果を出たターン終了時に使いたかったんですよ。で、複数回使用・ストック可能なタップorアンタップ効果を探したら《奇石 ブルーナ》のキズナに行き着いたわけです。で、《母なる星域》から《聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカ》→タップアンタップ二回ストック→ストック使って 《聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカ》効果起動→《緊急再誕》《水上第九院 シャコガイル》って考えてたんですが、結構な確率で墓地が6枚以上になっちゃって勝てなくて。トリガーで墓地のカードを山札以外に大量に飛ばせるカードもなくて。
で、それを解決するために「シャコガイルのcip解決前（つまり《聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカ》効果処理が終わるまで）にトリガーをもって残りの二枚を引く」カードとして（《ルシファー》で出すための）《記憶の紡ぎ 重音》を採用しました。あとは何らかの手段でキズナ持ちを2体出して、シャコガイルのcip解決前にドローキズナを2回使ってフィニッシュです。これで理論上勝ててしまうことになりました。やったー！
やってねえよ！！！！！！！！
もっと簡単に勝てる方法が現代デュエマには腐るほどあるし、ついでに言うと《聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカ》の効果起動さえできるならもっと簡単な手順で勝つ方法（例えば《ゲラッチョ男爵》×2、《深海の伝道師 アトランティス》《天雷霊騎サルヴァディ》で《ひみつのフィナーレ》等のトリガー呪文を無限に使用可能）もあると思うんですが……はい。
とはいえ、曲芸としてはかなりゆかいです。特に当初タップアンタップ要員として出てきたはずのキズナ持ちクリーチャーが途中から詰めるための万能カードになるのは変態ムーブっぽくて好きですよ。
未だ解かれぬ謎
クソデッキの口直しに小話をしましょう。先日発売された謎BBPではその名にちなんで「謎」「ミステリー」「クエスチョン」と言った名前のカードが大量に再録されました。そしてそれらをまとめ上げるのが《東京ミステリーサーカスからの挑戦状》です。これによりよくわからない名称カテゴリが発生し、このカードも……救われませんでした。
《聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカ》 。この「カ」一文字のせいで、救済のチャンス……ひいては、このクリーチャーという謎が解かれるチャンスは永久に失われてしまいました。……タカラトミーさん（あとSCRAPさんも）、今からでいいんでカテゴリ名《ミステリ》に変えませんか？《武装兵ミステリアス》とかも一緒に救えますし……ダメ？
というわけで、《聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカ》でした。すまねえ……俺のクソデッキ構築力ではこれが限界だ……！それでは、次の記事で。
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