【ギラサキ】シータミッツァイルについての話【デッキ解説】

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【ギラサキ】シータミッツァイルについての話【デッキ解説】

前回の記事⇒【ギラサキ】9月CSレポート【デッキ公開】

目次

はじめに

カーナベル所属プロのギラサキです。

今回は、今大流行中の【シータミッツァイル】についての解説記事となります。

前半に、【シータミッツァイル】がどのようなデッキなのかを簡潔に記載しており、中盤からは、先日の「プロリーグ」で使用したレシピを掲載し、その解説となっています。

「シータミッツァイルを使っている人」、「シータミッツァイルを倒したい人」、「シータミッツァイルを知らない人」、皆さんに読んでいただけるような記事となっています。

シータミッツァイルとは

まずは【シータミッツァイル】とはどのようなデッキなのかという話です。

そんなの既に知ってるよ、って人は飛ばしてくれてもOKです!

デッキレシピ(初期)

初期の一般的なレシピはこのような感じでした。


メインデッキ

4 x 霞み妖精ジャスミン
4 x フェアリー・ライフ
1 x イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ
2 x 神秘の宝箱
3 x ガガガン・ジョーカーズ
1 x 単騎連射 マグナム
4 x BAKUOOON・ミッツァイル
4 x DROROOON・バックラスター
4 x ハリケーン・クロウラー/ブレイン・チャージャー
4 x 知識と流転と時空の決断
3 x Wave ウェイブ
4 x スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘
1 x 光牙忍ハヤブサマル
1 x 音精 ラフルル

超GRゾーン

2 x 天啓 CX-20
2 x マリゴルドⅢ
2 x ダダダチッコ・ダッチー
2 x オコ・ラッタ
2 x ポクタマたま
2 x オレちんレンジ

基本的な動き

序盤:《フェアリーライフ》などのマナブーストでマナを貯める。

中盤:《DROROOON・バックラスター》《知識と流転と時空の決断》などでアドバンテージを少しずつ稼いでいく。

後半:マナが6マナになったらこのデッキの本領発揮!《BAKUOOON・ミッツァイル》から《マリゴルドⅢ》《天啓 CX-20》などを出し大きくリソースを稼ぎます。

フィニッシュは《単騎連射マグナム》と《音精 ラフルル》のコンビで安全に。この2枚は《マリゴルドⅢ》で出したり、《ハリケーン・クロウラー/ブレイン・チャージャー》を使ってアンタップしたマナを使ったりして出します。

とにかく《BAKUOOON・ミッツァイル》が出れば大体勝てるようなデッキになっているので、使い慣れていない人は、そこを一つのゴールとしてプレイすると良いかもしれません。

逆に【シータミッツァイル】と対戦する際は《BAKUOOON・ミッツァイル》の召喚をとにかく防ぐように心がけましょう。

なぜ強いのか

何故【シータミッツァイル】というデッキが強力なのかという自分なりの意見を2つ紹介します。

中堅コスト帯の厚さ

序盤の動きは《フェアリー・ライフ》などのマナブーストのみですが、中盤の動きの幅広さが【シータミッツァイル】の強力な点です。

《DROROOON・バックラスター》のように、相手の場を除去するカードもあれば、《知識と流転と時空の決断》で手札を抱える動きも可能になっています。

動きの幅が広いという事は、様々なデッキタイプに対応できるというだけでなく、相手の結果的なプレイミスに繋がりやすいというメリットにもなります。

爆発的な展開力

大会などで【シータミッツァイル】が勝っている場面を見た事がある人は多いと思います。

そういう時って大体盤面にとてつもない数のクリーチャーが並んでいる事が多いのではないでしょうか。

これも【シータミッツァイル】の強さの1つとなっています。

《マリゴルドⅢ》《ダダダチッコ・ダッチー》、この2種のGRクリーチャーがこの爆発的な展開を可能としています。

GRクリーチャーの捲れ方にもよりますが、1枚のカードからここまでの大量展開ができるデッキは中々ありません

例えば、《知識と流転と時空の決断》で2回GR召喚を行い、《マリゴルドⅢ》《ダダダチッコ・ダッチー》などが捲れれば、そこから《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》や《DROROOON・バックラスター》が出て、またそのGR召喚で《マリゴルドⅢ》が出れば…

更にその後に《BAKUOOON・ミッツァイル》を出せば…

GRクリーチャーを12体全て出すことも夢じゃありません。

展開の途中に《天啓 CX-20》のドローと《ハリケーン・クロウラー/ブレイン・チャージャー》のマナ回収、マナアンタップを使えば《単騎連射マグナム》と《音精 ラフルル》を揃える事は比較的簡単にできます。

後に採用される事となった《続召の意志 マーチス》は上記のような展開をサポートするカードとして非常に有効です。

デッキレシピ(プロリーグ使用)

次は自分がプロリーグで使用したレシピです。

既存のレシピと異なる部分がいくつかあるので、その点を中心に解説をします。

デッキレシピ


メインデッキ

3 x Dの牢閣 メメント守神宮
3 x 知識と流転と時空の決断
1 x 単騎連射 マグナム
4 x BAKUOOON・ミッツァイル
3 x 超次元ボルシャック・ホール
4 x フェアリー・ライフ
4 x kβバライフ
1 x 神秘の宝箱
1 x 鼓動する石版
1 x 音精 ラフルル
3 x ハリケーン・クロウラー/ブレイン・チャージャー
4 x スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘
4 x 龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~
4 x イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ

超GRゾーン

2 x 天啓 CX-20
2 x マリゴルドⅢ
2 x ダダダチッコ・ダッチー
2 x オコ・ラッタ
2 x 続召の意志 マーチス
2 x シェイク・シャーク

超次元ゾーン

1 x レッド・ABYTHEN・カイザー/シャチホコ・GOLDEN・ドラゴン
1 x 勝利のガイアール・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 勝利のリュウセイ・カイザー/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x 勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
1 x ブーストグレンオー/激竜王ガイアール・オウドラゴン
1 x アクア・カスケード〈ZABUUUN・クルーザー〉/弩級合身!ジェット・カスケード・アタック
2 x 時空の英雄アンタッチャブル/変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード

マナブーストは全て呪文

今回のプロリーグでは「同名カードはコンビで合計4枚まで」という特殊ルールがあり、相方のZweiLance選手の【アナカラーデッドダムド】に《霞み妖精ジャスミン》を採用する為、自分は2コストのマナブーストを全て呪文にしました。

《知識と流転と時空の決断》や《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》とのシナジーもあり、結果としてはマナブーストを呪文にした事は正解だったと思います。

環境に《音奏 プーンギ》のような呪文メタがあまりいないようでしたら、特殊ルールが無くても、2コストブーストを全て呪文という構築もアリかもしれません。

《kβバライフ》はスーパーカード

【 オレガ・オーラ】 

【文明】 自然
【コスト】4
【種族】グランセクト / デリートロン
【パワー】+0000

■S・トリガー
■これをクリーチャーに付けた時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

出典:デュエルマスターズ

初期の頃には採用されていなかったこのカードですが、GP9thで採用しているプレイヤーは一定数いました

個人的にこのカードの評価は物凄く高いです。

  • 序盤のマナブースト
  • 《マリゴルドⅢ》から出してもマナが減らない
  • (場面にもよるが)受けトリガーになる。

このように、どのタイミングでどのゾーンに存在しても活躍できるカードとなっているので、【シータミッツァイル】には必ず採用したいカードです。

役割が非常に多く、自然文明は序盤に必ずマナに置きたい為、今回は4枚採用しています

《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》はすごい

【クリーチャー】
【文明】水
【コスト】6
【種族】ドラゴンギルド/ムートピア
【パワー】6000

■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
■各ターン、コスト5以下の呪文を自分の手札からはじめて捨てた時、その呪文をコストを支払わずに唱えてもよい。

【呪文】
【コスト】4マナ
■次の自分のターンのはじめまで、相手は各ターン1度しか、クリーチャーで攻撃もブロックもできない。

出典:デュエルマスターズ

【シータミッツァイル】を調整していて、以下のような弱さが気になりました。

  • 火文明のカードが少なく、《BAKUOOON・ミッツァイル》を出せない場合があったり、そもそも《BAKUOOON・ミッツァイル》が引けない。
  • リソースを大きく稼ぐカードがメインデッキになく、柔軟な動きが常にできるとは言えない。

この2つの弱さをカバーしてくれるのが《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》でした。自分の一番好きなツインパクトカードでもあります。

クリーチャー面は勿論強力ですが、呪文面も【シータミッツァイル】や、各種ビート対面にも効果的です。

このカードを採用する事でデッキを掘るスピードが上がり、《BAKUOOON・ミッツァイル》をスムーズに出せるようになりました。

超次元クリーチャーによる更なる対応力向上

【 呪文 】
【文明】火
【コスト】5

■相手のパワー3000以下のクリーチャーを1体破壊する。
■次のうちいずれかひとつを選ぶ。
・自分の超次元ゾーンから好きな数のサイキック・クリーチャーをコストの合計が5以下になるように選び、バトルゾーンに出す。
・コスト7以下の火のサイキック・クリーチャーを1体、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。

出典:デュエルマスターズ

今回テンプレ外のカードとして採用したカードの1つ。《超次元ボルシャック・ホール》です。

元々【シータミッツァイル】には《DROROOON・バックラスター》が火文明の枠として採用されていましたが、今回のレシピは《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》を採用している為、何かコスト5以下の呪文がもう少し欲しいと感じていました。

【シータミッツァイル】は火文明のカードが不足しがちな事もあり、今回は《超次元ボルシャック・ホール》を採用しました。

超次元呪文は、昔から、相手や状況に応じて出すクリーチャーを選択できるのが強みで、こちらも《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 ~土を割る逆瀧~》と同様、相手に合わせた柔軟な動きを可能とします。

  • 対【シータミッツァイル】戦では《レッド・ABYTHEN・カイザー》を出しておけば《オコ・ラッタ》《シェイク・シャーク》が出た時にマナを全て破壊できる
  • 【ネイチャーワンショット】を初めとした、多くの対面に《勝利のリュウセイ・カイザーが》刺さる
  • 《時空の英雄アンタッチャブル》を2体出して《BAKUOOON・ミッツァイル》の種とする。

主な役割はこのような感じになっています。

実戦では《時空の英雄アンタッチャブル》を2体出す事があまり無かったので、破壊できる範囲が広めの《超次元ムシャ・ホール》にした方が良いかもしれません。

《超次元ボルシャック・ホール》で破壊ができない《Wave All ウェイボール》や《DROROOON・バックラスター》等を破壊できる事が大きなメリットです。

約9年間使い続けられている「超次元呪文」
その強さは何といっても対応力と選択肢の広さですね。

まとめ

今回の【シータミッツァイル】はプロリーグで使用したものになりますが、普段のCSでも活躍できる可能性は十分にあると思います。

デッキの性質上、採用できるカードの幅が広いので好きなカードを入れて活躍させやすいデッキタイプでもあると思います。

最近だと《メガ・マナロック・ドラゴン》《♪奏でよグローリー》等を採用しているレシピを見かけました。

攻守のバランスが絶妙な【シータミッツァイル】、触った事が無い人は是非触ってみてはどうでしょうか。

新しいGRクリーチャーが出るたびに強くなるデッキなので、今からでも遅くないと思います。

(追記)シータミッツァイルに採用される可能性のある新カード

先日、「必殺!!マキシマム・ザ・マスターパック」が発売されました。

ここでは、そこに収録されているカードの中から【シータミッツァイル】に採用される可能性のある2枚のカードについて簡単な解説をしていきます。

《全能ゼンノー》

【 GRクリーチャー 】
【文明】 ゼロ
【コスト】4
【種族】ジョーカーズ / ワンダフォース
【パワー】2000

■相手のクリーチャーは、バトルゾーンに出たターン、攻撃できない。

出典:デュエルマスターズ

新弾で一番注目されているカードではないでしょうか。

各種ビート対面に刺さるので、基本的には採用するべきだと思います。

枠としては《オレちんレンジ》《シェイク・シャーク》の枠に入れる事になると思います。光を採用しないならば、《続召の意志 マーチス》と入れ替えですね。

相手のターン中に《kβバライフ》などのSトリガーで《全能ゼンノー》が出た時も、そのターンに出たクリーチャーの攻撃は止まるので覚えておきましょう。

《“魔神轟怒”万軍投》

【 呪文 】
【文明】火
【コスト】6

■マスターG・O・D・S(この呪文を、自分の手札を1枚捨てて、唱えてもよい。そうしたら、このターン中に捨てた自分の手札1枚につき、この呪文を唱えるコストを2少なくする。ただし、コストは0以下にはならない)
■GR召喚を3回する。

出典:デュエルマスターズ

4コストでGR召喚を3回できる、かなり強力なカード。

その3枚の中に《マリゴルドⅢ》や《続召の意志 マーチス》があれば、それだけで《BAKUOOON・ミッツァイル》を1コストで出すことが可能です。

【シータミッツァイル】において、このカードの評価で気を付ける事は、自分のマナが4枚の時に打っても大きな効果は得られないという事です。

マナドライブ6の強力なGRクリーチャーが超GRゾーンの半分を占めている為、自分のマナが6枚以上ある時に打つことが理想です。その時に手札を1枚捨てて4コストで打つことで、余ったマナで《BAKUOOON・ミッツァイル》を出す事が可能になります。

つまり、《BAKUOOON・ミッツァイル》の召喚という大きなアクションを起こせるターンは変わらず、大きなアクションを起こしやすくなったと考えるべきカードになります。

《“魔神轟怒”万軍投》を中心とした構築にする場合は、《フェアリー・シャワー》のような、手札の量が変わらないブーストカードを採用すると、「マスターG・O・D・S 」為の手札キープも行いやすくなると思います。

さいごに

ここまて読んでいただきありがとうございました。

デッキ(タイプ)の解説記事は久しぶりだったので、読んでくださった皆さんに上手く伝わっているのか少しだけ不安ですが、この記事が少しでも皆さんのお役に立つことができれば幸いです。

感想質問などは、コメントして頂ければ時間がある時に簡潔に返信させていただきたいと思います。
※記事に直接関係のない質問やデッキ診断等は基本的にはお答えできません。申し訳ありません。

前回の記事⇒【ギラサキ】9月CSレポート【デッキ公開】


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