テンプレ?強いよね

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テンプレ?強いよね

文責 西川航平

テンプレ構築。デュエルマスターズに限らず、カードゲームをやっていればよく聞く言葉だ。

そのデッキタイプのメジャーなリストのことである。

「なんだよ、テンプレ構築かよ」

「テンプレなんてパクリじゃん。オリジナリティがなくてつまらない」

「テンプレが一番。変にオリジナリティを出すのは無駄」

そしてまた、それに関する議論も後を絶たない。

その是非を語る前に考えたいのは、テンプレは果たして強いのか、そしてテンプレとオリジナリティというのは対立するものなのか、ということだ。

私なりの考えをまとめた。読んでいただければ幸いである。

目次

1、テンプレ最強!!強さの秘訣は集合知!

断言する。テンプレ構築は強い。

テンプレ肯定派であろうと否定派であろうと、これに関しては多くの人が同意してくれるのではないだろうか。

なぜそんなことが言い切れるのか。それは、テンプレ構築には『集合知』としての強さがあるからだ。

集合知というのは簡単に言うと、多くの人々の意見をまとめて(分析して)出した答えは、その分野の専門家が出した答えよりも優れたものになる、というものだ。

例えば、Aという60枚(メインデッキ、超次元ゾーン、GR)のリストが広まったとする。

そうすると、全国にいる多くのデュエリストたちがそのリストを試すだろう。

そこで課題が見つかったり、さらに優れたリストが見つかった場合、新しいBというリストがテンプレートとなる。

これを繰り返すことで、弱い(環境に適さない)リストは数多のデュエリストの使用に耐えきれずに自然淘汰され、テンプレ構築は洗練されていく。

強いものだけが残っていく。この性質を持つ故に、テンプレは疑いようもなく強いのだ。

2、テンプレ最弱!君の手の内お見通し!

では、テンプレに弱点はないのか。

そんなことはない。テンプレ構築には、非常に大きな穴がある。

それは、『相手にこちらの手の内を読まれやすい』ということだ。

CS(チャンピオンシップ)などの競技度の高い大会に参加するプレイヤーであれば、その多くが自分の使うデッキ以外の最新のリストも追っていることだろう。

そしてほぼすべてのデュエリストは、次のターンにはあのカードがプレイされる可能性があるから、それに備えてこのカードをプレイ、あるいはキープしようと考えたことがあるはずだ。

(例、赤青バスター相手に、次は相手が3マナという状況で、《龍装チュリス》からの《蒼き団長ドギラゴン剣》への革命チェンジを警戒して、《フェアリーライフ》よりも《奇石ミクセル/ジャミングチャフ》を優先する)

3ターン目にドギラゴン剣に革命チェンジ!その爆発力に多くのデュエリストが恐怖した。

出典:デュエルマスターズ

This is the Duel Masters.その強さと魅力でデュエルマスターズを牽引した。

出典:デュエルマスターズ


超定番のマナ加速。そのシールドトリガー効果は、多くの笑顔と涙を生んだ。

引用:デュエルマスターズ

踏み倒し対策のクリーチャー面、ロックをかける呪文面。まさに無駄のない1枚。

出典:デュエルマスターズ

そう、テンプレ構築はテンプレであるゆえに(有名であるゆえに)、相手にこちらのデッキ構築が読まれやすく、対策されやすいのだ。

もし仮に同じリストであったとしても、テンプレとして普及しているものと誰にも知られていないものであれば、そのデッキの強さは全く違うといえる。

デッキ自体の出力は変わらない。

しかし相手からしてみると、知らないデッキには対策が非常にしにくいのである。

これが大きな差であることは疑いようもないだろう。

いわゆる地雷と呼ばれるデッキに、予想外のカードで敗北を喫したという経験は誰にでもあるのではないだろうか。

使用者の多いデッキは他のデッキから対策されるのがカードゲーム、そして勝負の常である。

青単ムートピア(大量に軽量呪文を唱え、グラビティゼロを使って大量にクリーチャーを踏み倒すデッキ)の脅威が認識されると《爆鏡ヒビキ》(呪文を使った相手のマナを減らす)や《ガチャンコミニロボ1号》(呪文のコストが上がる)が採用され、

呪文を使うとマナが減る!?マナ加速呪文も無効化してみせた。

出典:デュエルマスターズ

マナこそ減らないが、そもそも呪文が使えない!多くの呪文が手札の中で腐っていった。

出典:デュエルマスターズ

墓地ソース(墓地に大量のカードを送り込み、重いコストのクリーチャーを手軽に利用するデッキ)が猛威を振るうと様々なデッキに《ポクチンちん》(相手か自分の墓地を0にできる)を入れる枠が捻出された。

踏み倒しメタに、墓地掃除。文明を持たない故に、様々なデッキに出張する人気者。

出典:デュエルマスターズ

広く認知されたデッキ・リストは、構築、および対戦中のプレイによってその力が十分に発揮できないよう抑え込まれてしまうのだ。

有名税というべきか、これは数多のテンプレ構築の持つ弱点である。

3、使えテンプレ!君のベストを見つけ出せ!

テンプレとは、多くの人々の試行錯誤によって生まれた知の結晶である。

私は、これを利用しない手はないと思う。

最初はなぜ採用されているかわからなくとも、使っているうちにその役割や強力なシナジーに気付くことがある。

自分が採用価値無しと判断したカードの真価に気づかされた時には、カードゲーマーとして悔しさを感じると同時に、感動すら覚える。

逆に、何度か使ってもこのカードは必要ないと判断したならば、それはあなたの貴重な発見だ。

自分だけの1枚を入れてみるのもいいだろう。

テンプレは往々にして強力だが、それはいつでも最善であるというわけではないし、もっと強く、もっと良くすることができないかと考えることもデュエマの大きな魅力の1つであることは間違いないだろう。

私自身の話だが、赤青バスター、チェンジザダンテ、赤白轟轟轟、ゴクガサイクル等が流行していた時代、零赤ジョラゴンのテンプレートには《ワイルドシールドクライマックス》が入っていたが、その有用性に納得がいかず、《メラメラジョーカーズ》を採用していた。

当時一般的だったリスト。数多く入賞を果たしており、強力なリストといって間違いない。

https://www.gachalog.com/list/70003520

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ジョラゴンを守る盾。強力なカードであることは確かだが、当時の環境にはそぐわなかったのではないかと私は考える。

出典:デュエルマスターズ

序盤の手札調整、パーリ騎士のための墓地肥やし、ジョラゴン着地後に使いスロットンを捨ててジョラゴン2体目を出してそのままループに入るなど、八面六臂の活躍をするカード。個人的には最も思い入れの深い1枚である。

出典:デュエルマスターズ

その判断は今でも間違っていなかったと思うし、人の使っていないカードで勝つことができるととても嬉しく、興奮した。

まずはテンプレから始め、そこから少しずつ自分なりの形に変えていけばよいのだ。

その結果、テンプレと1枚も変わらなければ、それはそれでありだ。

『コピーデッキ』などと、口さがないことを言う人もいるだろう。

だが、たとえ同じリストに落ち着いたとしても、その結論に至るまでの過程は千差万別だ。

テンプレは、オリジナリティの否定などではない。

寧ろ、自分だけの最高のリストに辿りつくための最高の近道なのだ。

だからあえて、私は声を大にして言いたい。

テンプレ万歳!!!と。


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