こんにちは。北白河と申します。コロナウイルスやインフルエンザ流行中の今、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
この企画「今日の一枚」では「今バズっているカード」「今高騰しているカード」「今話題のカード」「往年の名カード」「今北白河の中でアツいカード」など、独断と偏見で北白河が選んだカードを不定期(週三回くらい更新できたらいいな)で毎日1枚取り上げて語っていきます。
というわけで、マスクをつけてやっていきましょう。それでは、今日のカードはこちら。
《龍世界 ドラゴ大王》
【クリーチャー 】
【種族】レッド・コマンド・ドラゴン
【文明】火
【コスト】10
【パワー】13000
■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャーを1体と相手のクリーチャーを1体、バトルゾーンから選んでも良い。その2体をバトルさせる。
■T・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを3枚ブレイクする)
■ドラゴンではないクリーチャーがバトルゾーンに出る時、バトルゾーンに出るかわりに持ち主の墓地に置かれる。
※北白河がこの世で最も嫌いな生物はドラゴンです
ドラゴンについて語ることは、何もありません。
……とは行かないので、真面目に説明を。これドラゴンがテーマの回は毎回やります。2014年発売のDMX-16 「超王道戦略ファンタジスタ12」初出のビクトリーカードですね。 DMX-16は内容固定パックであり、当時の主人公である切札勝太のテーマパック収録であることからその封入率は3箱に1枚と非常に絞られており、再録とGPプロモ化を経てもなおレアなカードとして知られております。
重たいだけありその効果はシンプルかつ超ヘビー。T・ブレイカーと強制バトル効果に加えて「ドラゴンではないクリーチャーがバトルゾーンに出る時、バトルゾーンに出るかわりに持ち主の墓地に置かれる。」俺の見た悪夢か何かでは? 置換効果でのクリーチャー登場阻害のうちここまで範囲が広いカードも珍しく、北白河のこのカードへのヘイトもうなぎのぼりです。
このカードと逆にドラゴンとコマンドの登場を阻害する《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》、呪文を封じる《偽りの王 ナンバーナイン》と合わせたロックは「大王VANナイン」として知られ、これらは重量ドラゴン踏み倒しデッキのゴールとして長いこと君臨していました。
が、「もっと手軽に勝てるフィニッシャーの登場」「VANモアイワルドという単色+ゼロ文明で揃うロックの成立」などからそのシェアを奪われて衰退していた、というのがつい最近の《龍世界 ドラゴ大王》の姿でした。
ところで、ドラゴ大王って誰なの?
背景ストーリーでの活躍について説明しますと、当時の舞台であるドラゴン・サーガ世界においてかつてこの世を支配していた火文明の超強大なドラゴンです。ドラゴン・サーガ世界はそれまでの世界のパラレルワールドであり、端的に言うと「こいつ一人にゼニスとオラクル一味が倒された世界」です。そりゃドラゴン以外出せないならそうなるわ!
ですが、ドラゴン・サーガ本編が始まる少し前にドラグハートの力を手に入れた光・水文明によって討伐されてしまいます。ざまあみろ!これにより火文明一強体制が崩れ、その動乱の時代の覇者となるべく各文明が10年に一度の一大レース「デュエル・マスターズ」に挑む、というのがドラゴン・サーガのストーリーなのですが今回はこのへんで切り上げます。
で、なんで今こいつ?
時は経ち現代。この世の春を謳歌しているのがGRクリーチャーです。ほとんどのメタカードに耐性を持つ彼らですが、さすがに置換効果による召喚阻害相手には無力です。となると俄然やる気を出すのがこの《龍世界 ドラゴ大王》。GRクリーチャーに効かない踏み倒しメタが減ったスキを縫って、踏み倒し対象として【モルトNEXT】関係や《ミステリー・キューブ》の当たり枠としてにわかに需要が高まっています。
環境の追い風で再び頭角を現し始めた《龍世界 ドラゴ大王》。果たして、彼が背景ストーリーのように世界のすべてを支配する日は来るのでしょうか。来ないでほしいです。来るな。
というわけで、《龍世界 ドラゴ大王》でした。……ドラゴン、マジで絶滅しませんかね?え、十王編でもドラゴン出るの?そんなあ。それでは、次の記事で。
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