はじめに
どうも◆ドラえもんです。
普段はこのガチまとめで新弾を初めとするテーマ以下説を執筆させていただいているほか、フェアリーchでもフェアリーさんと動画を発信しています。
12月18日に発売された王来篇第4弾 『終末王龍大戦』からトップバッターとして紹介するのはこちら、《未来王龍 モモキングJO》です。
《未来王龍 モモキングJO》
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ/ヒーロー・ドラゴン/レクスターズ / 文明 火/自然 / パワー 7000 / コスト5
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーから進化できる、名前に「モモキング」とある進化クリーチャーを1体、自分の手札からこのクリーチャーの上に置いてもよい。
■シンカパワー:このクリーチャーが進化する時、このターン、このクリーチャーの攻撃の終わりに、このクリーチャーの一番上のカードをカードを墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーをアンタップし、カードを1枚引く。
効果を確認すると、なるほど、これまで登場した「モモキング」と名のつくスター進化クリーチャーを駆使して連続攻撃を可能にするカードのようです。
かなりアグレッシブなカードでありつつ、使いやすいカードでもあるため《王来英雄 モモキングRX》が採用されているデッキと一緒に採用してあげるのも良いでしょう。
しかし今回は敢えてそんなオーソドックスな《未来王龍 モモキングJO》デッキではなく、少し変わったアプローチのデッキを紹介していきます。
それが《禁断英雄 モモキングダムX》+除去カードの退化ギミック。
これを使って3ターン目に《未来王龍 モモキングJO》からワンショットキルを狙うデッキを作ってみました。
面白いデッキに仕上がったので是非最後までお付き合いください。
目次
【デアリモモキングJO】基本の動き
《禁断英雄 モモキングダムX》は禁断スター進化という効果を持っているので、これを生かして擬似的なサーチカードとして運用していきます。
デッキに採用している進化ではないレクスターズを《未来王龍 モモキングJO》のみにしておくことで確実に《禁断英雄 モモキングダムX》の下に置くことが出来ます。
そしてその《禁断英雄 モモキングダムX》に自分のクリーチャーを破壊するカードを使用して上だけを剥がす、いわゆる退化によって場に《未来王龍 モモキングJO》を降臨させます。
そこからは《未来王龍 モモキングJO》に「モモキング」と名のつくスター進化クリーチャーや侵略持ちのスター進化をバンバン乗せてリーサルを狙います。
このデッキの強みは2つ。
1つ目は最速で3ターンで決まるコンボであるという点です。
要は、《禁断英雄 モモキングダムX》に除去を使い、手札に進化クリーチャーがあればOK。
2ターン目までに《禁断英雄 モモキングダムX》を出して3ターン目に破壊カードを使うのでも良いですし、3ターン目に両方同時に使うことでも同じく3ターン目にコンボを起動可能です。
強みの2つ目は 、2枚コンボであるという点です。
この後のデッキリストを見ていただければ分かりますが、自分のクリーチャーを破壊しながら手札を補充するカードも多く採用しているので実質、《禁断英雄 モモキングダムX》と破壊カードの2枚コンボです。
2枚コンボの3ターンキルというのがこのデッキの強み。
その強さは先日殿堂カードとして発表されたばかりの《“龍装”チュリス》も証明してくれているので、きっと今回のギミックも強いはず・・・!
とはいえ、このデッキの弱点となるのはコンボの成否が《禁断英雄 モモキングダムX》を引けるかどうかに懸かっている点になるでしょう。
1種類のカードに依存しているコンボデッキは再現性が高いと言い切れない面があります。
この後の解説ではそういった弱点とも向き合った上でのデッキリストを解説していきます。
【デアリモモキングJO】サンプルリスト
採用カード解説
パーツ1.モモキングJO&モモキングダム
《未来王龍 モモキングJO》
【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ/ヒーロー・ドラゴン/レクスターズ / 文明 火/自然 / パワー 7000 / コスト5
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーから進化できる、名前に「モモキング」とある進化クリーチャーを1体、自分の手札からこのクリーチャーの上に置いてもよい。
■シンカパワー:このクリーチャーが進化する時、このターン、このクリーチャーの攻撃の終わりに、このクリーチャーの一番上のカードを墓地に置いてもよい。そうしたら、このクリーチャーをアンタップし、カードを1枚引く。
攻撃時に「モモキング」にスター進化し、攻撃の終わりに一番上のカードを墓地に置きつつアンタップするため、もう1度攻撃することが出来ます。
勿論攻撃の度に進化が可能です。
これにより、手札の「モモキング」進化クリーチャーの数、および侵略カードの数だけ攻撃回数を増やすことが出来ます。
シンカパワーで1枚ドローすることは出来るものの、手札の消費が激しいです。
そのためそれをカバー出来るような進化クリーチャーと相性が良いでしょう。
また、相手のトリガーをケア出来る進化クリーチャーも存在します。
このカードの性質上ガードストライクには弱いため、これらのカードで弱点をカバーしたいです。
《禁断英雄 モモキングダムX》
【 スター進化クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 禁断 / レクスターズ / 文明 闇/火 / パワー99999 / コスト2
■禁断スター進化:このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から進化ではないレクスターズが出るまで表向きにし、それをこのクリーチャーの下に置く。その後、山札をシャッフルする。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■自分の他のレクスターズが出た時、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてこのクリーチャーの下に置いてもよい。
■このクリーチャーは、カードが6枚以上含まれていなければ、攻撃できず、相手に選ばれない。
■このクリーチャーに含まれるカードが6枚になった時、このターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを-99999する。
■T・ブレイカー
《未来王龍 モモキングJO》を擬似的にサーチするためのカードとして今回は採用しています。
《未来王龍 モモキングJO》のおかげでレクスターズを多く場に出すこと自体はそこまで難しいわけではないので、状況次第では《禁断英雄 モモキングダムX》の解放もゲームプランに組み込めます。
デッキ構築の性質上、《未来王龍 モモキングJO》以外の進化ではないレクスターズを採用出来ません。
もしもSTを増やしたいな、等デッキを改造する際にはその点には注意しましょう。
パーツ2.自軍破壊カード
《バッドドッグ・マニアクス》、《雪溶の鎖/堕牛の一撃》
1マナの使いやすい自壊カードを合計で8枚採用しています。
《バッドドッグ・マニアクス》は相手のメタカード、速攻デッキの小型クリーチャー等を除去出来るカードで、小回りが利きます。
《堕牛の一撃》はドローすることが出来るため、手札にリーサルのための「モモキング」が足りないような状況でも強気に引きに行くことが出来るカードです。
《雪溶の鎖》についてもサブプランに組み込めるカードで、このカードを破壊することで4ターン目に5マナで普通に《未来王龍 モモキングJO》から攻めることも可能です。
《禁断英雄 モモキングダムX》を引けていないときは、《雪溶の鎖》を《ブータン転生》で破壊して《未来王龍 モモキングJO》をサーチ、という動きを狙います。
《ブータン転生》
【 呪文 】
文明 闇 / コスト3
■自分のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうした場合、自分の山札を見る。その中からクリーチャーを1体選び、相手に見せてから手札に加えてもよい。その後、山札をシャッフルする。
自分のデッキから好きなクリーチャーを探せるため、状況に応じた進化クリーチャーをサーチすることが出来ます。
例えばシールドに進化クリーチャーが多く落ちているな、というときは《無双龍騎 ボルバル・モモキング》で盾からそれらを回収する事を狙います。
逆にシールドに全然進化クリーチャーがないのなら、《ボルシャック・モモキングNEX》をサーチして、山札から捲ることを狙います。
また、特定のロック能力に極端に弱い相手なら、それに応じた進化クリーチャーをサーチ出来ます。
少ない枚数の採用でもサーチできるため、《アルカディアス・モモキング》は1枚だけの採用にとどめています。
他にも自壊カードとして優秀なカードは複数存在するので色々と試してみると良いでしょう。
パーツ3.スター進化カード
《無双龍騎 ボルバル・モモキング》
【 スター進化クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ/アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン/レクスターズ 文明 火/自然 / パワー 25000 / コスト 8
■スター進化:レクスターズ、火のクリーチャー、または自然のクリーチャー1体の上に置く。
■Q・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、自分のシールドを2つブレイクする。その後、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このクリーチャーとその選んだクリーチャーをバトルさせる。
■自分のターンの終わりに、パワー6000以下のクリーチャーをすべて破壊してもよい。
新弾で登場した新たな「モモキング」です。8コストであるせいで《王来英雄 モモキングRX》で運用することは出来ないため、《未来王龍 モモキングJO》から踏み倒すことを狙うことになります。
登場時に自分のシールドを2枚ブレイクしつつ、相手のクリーチャーとバトル出来るため多大なアドバンテージを獲得出来ます。
Qブレイカーと打点も大きく、押し込み性能は「モモキング」の中でもピカイチでしょう。
多色であるという点を考慮して、《アルカディアス・モモキング》と合計で4枚になるように採用しましたが、環境に応じてここの枚数配分は変えて良いと思います。
《ボルシャック・モモキングNEX》
【 スター進化クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / アーマード・ドラゴン / レクスターズ / 文明 火 / パワー9000+ / コスト6
■スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■パワード・ブレイカー(このクリーチャーは、そのパワー6000ごとにシールドをさらに1つブレイクする)
■このクリーチャーが出た時または攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。それがレクスターズまたは火のクリーチャーなら出す。それ以外なら墓地に置く。
■攻撃中、このクリーチャーのパワーを、自分の墓地にある火のカード1枚につき+2000する。
単色のモモキング進化クリーチャーな点が優秀で、かつ、墓地に火のカードが2枚あればTブレイカー以上になるためリーサルにも貢献してくれるカードです。
また、山札の上が進化カードならば《未来王龍 モモキングJO》の攻撃回数を増やすことが出来ます。
《未来王龍 モモキングJO》からリーサルを組むには少なくとも2枚のモモキングが必要になるため、少しでもワンショットが成功するようにこのカードを採用しました。
《キャンベロ〈レッゾ.Star〉》
【 スター進化クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / ソニック・コマンド / レクスターズ / 文明 火 / パワー7000 / コスト5
■スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略:火のコスト4以上のレクスターズ(自分の火のコスト4以上のレクスターズが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、次の相手のターン、相手はクリーチャーを1体しか出せない。
■このカードが離れた時、その下にあったクリーチャーをアンタップする。
「モモキング」ではないですが、侵略が出来るため擬似的にモモキングの嵩増しとして使用できるカードです。
《希望のジョー星》が殿堂カードになったことも追い風で、基本的に「モモキング」と同じ使用感で使う事が出来ます。
場にカードを1体しか出せないという制限は【グルメ墓地ソース】や【墓地退化】デッキ等には有効に働く場合も多いです。
ただ打点は2打点と控えめなので、全く刺さる相手がいないような状況なら別のカードに差し替えてもいいでしょう。
《アルカディアス・モモキング》
【 スター進化クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ・ドラゴン / エンジェル・コマンド / レクスターズ / 文明 光/火 / パワー12500 / コスト6
■スター進化:レクスターズ、光のクリーチャー、または火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■T・ブレイカー
■自分の他のレクスターズすべてのパワーを+2000する。
■相手は光以外の呪文を唱えられない。
■各ターン、はじめて出る相手のクリーチャーは、タップして出る。
《未来王龍 モモキングJO》から進化させれば、攻撃時にトリガーをケアしてくれるカードになります。
この目的で使うことが非常に強力な環境だと読むならもっと枚数を増やしても良いでしょう。
今回はあくまでも、《アルカディアス・モモキング》さえ出せれば勝てる、という対面に対して《ブータン転生》でサーチしてこれるように入れています。
例えば【青単ムートピア】のようなデッキが例に挙げられますね。そういったデッキが環境内に少しでも存在するなら1枚採用が光るでしょう。
《未来王龍 モモキングJO》の一番上のカードをはがす効果は任意なので、上述のデッキと当たった際には敢えて《アルカディアス・モモキング》を場に残して戦っていきます。
デッキの潤滑油
《勇愛の天秤》
【 呪文 】
文明 火 / コスト2
■S・トリガー
■次のうちいずれかひとつを選ぶ。
◎手札を1枚捨て、その後、カードを2枚引く。
◎相手のパワー2000以下のクリーチャーを1体破壊する。
2マナの手札交換カードです。《禁断英雄 モモキングダムX》を引き込むために採用しています。
この枠を《カツラデランス/「アフロ行きま~す!!」》に換えると、《ダムダム・ジョーカーズ》で回収出来るカードの総数が増えます。
除去カードとして使って、お茶を濁したいような状況を想定しないならば、こちらに変更しても良いでしょう。
《ダムダム・ジョーカーズ》
【 呪文 】
種族 ジョーカーズ / 文明 闇 / コスト1
■自分の山札の上から2枚を墓地に置く。
■ジョーカーズ・クリーチャーを1体、墓地から手札に戻してもよい。
これも《禁断英雄 モモキングダムX》を引くためのカードです。
このデッキに入っているジョーカーズクリーチャーは20枚なので、必ず当たる訳ではありません。
当たるリターンよりも外れるリスクの方が大きい場面では使わない方が良いでしょう。
一度破壊した《禁断英雄 モモキングダムX》をこのカードで回収したり、《勇愛の天秤》で捨てたジョーカーズクリーチャーを回収したりと、確実に損をしない場面で使うのもアリでしょう。
《デビル・ドレーン》
(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 闇 / パワー- / コスト3
自分のシールドから好きな枚数を裏向きのまま選び、自分の手札に加える。ただし、その「S(シールド)・トリガー」は使えない。
3マナで手札をがっつり増やすことが出来ます。
3キルに貢献しないカードではありますが、コンボデッキとしての性質が強いこのデッキではこうやって強引に手札を増やしてくれるカードは必要です。
【デアリモモキングJO】回し方
《禁断英雄 モモキングダムX》の退化コンボを決める
このデッキの回し方は非常に簡単。
- 《禁断英雄 モモキングダムX》を出す(下には《未来王龍 モモキングJO》)
- 自壊カードで《禁断英雄 モモキングダムX》を《未来王龍 モモキングJO》に退化させる。
- 《未来王龍 モモキングJO》の攻撃時能力や侵略を駆使して勝つ
これが出来ない時は5マナまで溜めて《未来王龍 モモキングJO》から攻撃していくことを狙います。《雪溶の鎖》が役に立つこともあるでしょう。
最適な「モモキング」配分を考えよう
回し方は非常に単純ですが、どんな「モモキング」を入れているかで勝てる相手が変わってきます。
《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》のような受けを採用しているデッキが多いなら《アルカディアス・モモキング》を採用したい。
《アルカディアス・モモキング》では封じる事が出来ないトリガーが多く入っているなら《ボルメテウス・モモキング》や《禁断のモモキングダム》も採用候補になります。
勝ちたい相手に応じてこれらの配分を変えていくことはこのデッキを使う上で重要になってくる要素です。
動画はコチラ!
おわりに
いかがだったでしょうか。
普通に使っても強い《未来王龍 モモキングJO》ですが、今回は敢えて派手に使ってみました。
今の構築で3ターン目までに退化が決まる確率が約50%弱です。問題となるのはやはりサブプランが欲しいという点にはなってきますね。
色バランスを保つのは難しくなってきますが、3コストの手札が減らないブーストカードを採用してみるのも面白いのではないかなと思います。
ただ、4ターン目に《未来王龍 モモキングJO》を走らせるのなら他のカラーリングでも十分実現可能なので差別化が難しくなってきます。
まだまだ王来編4弾は始まったばかりです。
このギミックが洗練されてより強くなるかもしれませんし、また別の形で《未来王龍 モモキングJO》が使われるかもしれません。
王来編最後にふさわしいパワーを感じるコンボに仕上がったと思いますので、このデッキから4弾環境を体験してみてはいかがでしょうか。