【デュエマ2020】今年のデュエマを振り返ろう!【環境】

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【デュエマ2020】今年のデュエマを振り返ろう!【環境】

こんにちは、神結です。

2020年12月27日、延期されていた全国大会2019が行われる予定でした。

しかし昨今の情勢の悪化を受けて、開催の延期が発表されます。

大会に向けて各選手が不断の努力を重ね準備をしてきたかと思うと、その心情は察するに余りあります。

さて、本記事は元々は「全国大会直前ガイド」と称しまして、現状の環境を整理しながら全国大会のメタゲーム予想などをお届けする予定でした。

しかし上記のように、全国大会は延期となりました。

そういうわけですので、今回は2020年のデュエル・マスターズを振り返りつつ、新環境について考察していきましょう。

 

2020年のデュエル・マスターズ

元々全国大会2019は、2020年3月に開催予定でした。

双極篇+超天篇の集大成と言える環境であり、2ブロ殿堂共に強力な【4cデイヤーループ】や【シータバーンメア】、GP9th優勝デッキである【青黒カリヤドネ】といった超天篇オールスター同士の戦いになることが予想されました。

……が、コロナの襲来によって延期に。

コロナは春から夏にかけて特に猛威を奮い、多数のイベントやCSが中止になりました。

その間、オンラインで行う「リモートデュエマ」が徐々に浸透していきます。

7月には全国大会出場メンバーを集めて、リモートデュエマスペシャルトーナメント(RDST)という「GRなし、零龍なし、2ブロック」という少し変わった形式のリモート大会を実施されました。

この時は【シータモモキング】を使用した畳選手が優勝しています。

一方6月頃からは少しずつオフラインで行う通常のCSも再開されていきました。現在では 参加人数こそ絞られているものの 、週末には数多くのCSが開催しています。

環境についても、殿堂(アドバンス)を中心に少し振り返っておきましょう。

7月の新殿堂施行まで猛威を奮っていた【4cデイヤーループ】は《マリゴルドⅢ》《ヨミジ 丁-二式》のプレ殿によって、デッキそのものが解体となりました。

またデイヤーに近しい位置にいた【シータバーンメア】についても、《マリゴルドⅢ》の存在はそれなりに大きく、デッキの出力低下に向き合わざるを得ませんでした。

そんな中で最初に環境で台頭したのは【赤白レッドゾーン】でした。

《熱き侵略 レッドゾーンZ》が殿堂となったものの、白のメタカードや《轟く侵略 レッドゾーン》というカードが「何が強いか不透明」な環境では活躍しやすく、大きく戦績を伸ばします。

またこれまで【ダッカルパラノーマル】などと呼ばれていたデッキは、《「策略のエメラル」》の登場で大きくデッキ構築が変化し、【青白ギャラクシールド】として認識されていくことになりました。

【 クリーチャー 】
種族 サイバーロード / チーム銀河 / 文明 水 / パワー3000 / コスト4

■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札を1枚、表向きまたは裏向きにして、新しいシールドとしてシールドゾーンに置いてもよい。そうしたら、自分のシールドを1つ選び、手札に加える。ただし、その「S・トリガー」は使えない。

また特に制限の受けなかった【青黒カリヤドネ】も相変わらず健在でした。

このデッキについては、「墓地メタが入っているのが当たり前」といった環境が続く中でも、大きな存在感を発揮することになります。

その後、7月半ばにはドラリンパックが発売されます。

ここで新たに【旅路ジョラゴン】【旅路バーンメア】の登場、更には【マーシャルループ】の環境復帰がありました。

【 クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ・ドラゴン / 文明 ゼロ / パワー10000 / コスト8

■革命チェンジ:コスト5以上のジョーカーズ(自分のコスト5以上のジョーカーズが攻撃する時、そのクリーチャーと手札にあるこのクリーチャーを入れ替えてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。こうして捨てたカードがジョーカーズなら、そのカードの「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力を1つ使ってもよい。
■相手は、自身の各ターンに1枚しか呪文を唱えられない。

また後にメタカードとして広く使われるようになる 《DG-パルテノン ~龍の創り出される地~》 や《希望のジョー星》の登場もここですね。

【 DGフィールド 】
文明 ゼロ / コスト2

■このDGフィールドをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引く。
■すべてのプレイヤーは、各ターン、クリーチャーを3体までしかバトルゾーンに出せない。
■すべてのプレイヤーは、各ターン、呪文を3枚までしか唱えられない。

【 D2フィールド 】
種族 ジョーカーズ / 文明 ゼロ / コスト3

このゲームで使うカード、そのコスト、そのテキスト内のコストはすべて、文明を失う。(無色となる)
(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)

そして8月末には2種のクロニクルデッキが、9月の半ばには《∞龍 ゲンムエンペラー》が登場します。

【 クリーチャー 】
種族 ∞マスター・ドラゴン / チーム零 / 文明 水/闇 / パワー∞/ コスト∞

■ムゲンクライム 4(自分のクリーチャーを4体タップし、 [wd04]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■∞ (ルビ:インフィニティ)ブレイカー(「∞ ブレイカー」を持つクリーチャーは、相手のシールドを好きな数ブレイクできる)
■ブロッカー
■コスト5以下のクリーチャーの能力とコスト5以下の呪文の効果を無視する。

ここから先はよく覚えていらっしゃる方も多いでしょうが、ドラグナーの全盛期となります。

《ヘブンズ・フォース》を使った最速2ターンでのドラグナーの着地は強力で、【デイガドラグナー】【ラッカドラグナー】【ハムカツドラグナー】といったドラグナー同士が、覇権を賭けて争いました。

当初この環境に太刀打ち出来たのは、【青黒カリヤドネ】や【青白ギャラクシールド】などわずかなデッキでしたが、【オカルトアンダケイン】、【アナカラーダムド】、【ドロマーオーラ】といったデッキが登場。

そして、バトライループの裁定変更によるドラグナーの弱体化もあり、環境は様々なデッキが存在する群雄割拠の様相を呈しました。

そして12月、新殿堂が発表となりました。

《ヘブンズ・フォース》がプレ殿となった他、長らく環境で活躍していた《魔導管理室 カリヤドネ》なども殿堂となりました。

環境は、必然的に変化を余儀なくされます。

では新殿堂後の環境はどうなるのか、考察してみようかと思います。

 

2ブロック環境

新殿堂試行前までは、【黒緑ドラガンザーク】と【ネイチャーヴァイカー】がトップを走り、それを【バーンメア】や【赤黒邪王門】といったデッキが追い掛ける、といった構図でした。

【 オレガ・オーラ 】
種族 マスター・ドルスザク / マフィ・ギャング / デリートロン / 文明 闇 / パワー+0000 / コスト10

■罪・無月の大罪(自分の墓地にあるオーラ1枚につき、このオーラを使うコストを1少なくしてもよい。そうしたら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体破壊する。ただし、コストは0以下にならない)
■これをクリーチャーに付けた時、またはこれを付けたクリーチャーが攻撃する時、コスト8以下のオーラを2枚まで自分の墓地から選び、そのクリーチャーに付ける。
■これをバトルゾーンから自分の墓地に置く時、かわりに山札の一番下に置く。
■相手のターンの終わりに、これを自分の墓地から山札の一番上に置いてもよい。

【 呪文 】
種族 鬼札王国 / 文明 闇/火 / コスト6

■鬼エンド:クリーチャーが攻撃する時、シールドが1つもないプレイヤーがいて、自分のマナゾーンに闇のカードと火のカードがそれぞれ1枚以上あれば、この呪文を自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
■自分の山札の上から4枚を墓地に置く。その中から、闇または火のコスト6以下の進化ではないクリーチャーを1体選び、バトルゾーンに出す。その後、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その2体をバトルさせる。

ところが《生命と大地と轟破の決断》の殿堂によって、ヴァイカー系統のデッキは大きな打撃を受けます。

特にマナ加速からの《生命と大地と轟破の決断》《BUNBUN・ヴァイカー》2体といったようなゲームエンドの形を目指していたデッキは、デッキそのものが成り立たないといった具合になりました。

また、バーンメアを使ったデッキも同様に《生命と大地と轟破の決断》の貢献度は高く、ダメージを受けることとなります。

また「ヴァイカー系統のデッキを受けて反撃する」ことを大きな主張点としていた《百鬼の邪王門》を使用したデッキについても、コンセプトそのものを見直す必要に迫られます。

邪王門系統のデッキは新弾の《鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ》を獲得しているため、構築やゲームエンドプランに大きな変更が見られてもおかしくはありませんね。

そんな中、1人無傷で殿堂を過ごしたのが【黒緑ドラガンザーク】です。

直近では青を入れた【青黒ドラガンザーク】も活躍を見せており、どうやらドラガンザークが環境の一角に位置しているのは間違いなさそうです。

一方でドラガンザークはその性質上、GRを使うし墓地も使います。

2ブロックにはそれらのメタカードも存在しているため、ドラガンザークに対抗することは充分に可能です。

【 クリーチャー 】
種族 メタリカ / 文明 光 / パワー3500 / コスト3

■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の墓地をシャッフルし、山札の一番下に置く。
■自分のターンの終わりに、このクリーチャーがタップしていたら、カードを1枚引いてもよい。
■このクリーチャーが、どこからでも自分の墓地に置かれた時、墓地をシャッフルし、自分の山札の一番下に置く。

【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / チームボンバー / 文明 火 / パワー4000 / コスト3

■相手のコスト4以下のクリーチャーが、手札以外のどこからでもバトルゾーンに出る時、相手はかわりにそのクリーチャーを墓地に置く。
■コスト4以下の呪文の効果によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。

新殿堂後の2ブロックのCSは殆ど開催されておらず、環境がどうなっているのか、蓋を開けてみないとわかりません。

果たして新環境は【ドラガンザーク】が制するのか、はたまた別のデッキが追い掛けるのか、新たなデッキが誕生するのか……。

 

アドバンス環境(旧名:殿堂)

新殿堂試行前はご存知各種【ドラグナー】が強力で、そこに【青黒カリヤドネ】が対抗していました。

他にも【オカルトアンダケイン】を始め【青白ギャラクシールド】【旅路バーンメア】【ドロマーオーラ】といった第一線級のデッキが入り乱れる様相だったのは、お話した通りです。

そんな中で、新殿堂が施行されます。

まず《ヘブンズ・フォース》を失ったドラグナーたちは速度特化のプランを潰されたことにより、新たな形を模索することになります。

【青黒カリヤドネ】は《魔導管理室 カリヤドネ》が1枚制限となりデッキのコンセプトがほぼ崩壊。環境デッキとしての立場を喪失します。

【青白ギャラクシールド】もまた、《凄惨なる牙 パラノーマル》という封殺カードを失ったことで従来のような「詰み」ゲームを作ることを難しくされます。

一方で【旅路バーンメア】や【オカルトアンダケイン】 【ドロマーオーラ】 といった一切ダメージを受けなかったデッキも存在しています。

またループデッキとしてはカリヤドネの後釜ではないですが、【ナウオアネバーループ】が再び環境入りを狙える位置に戻ってきました。

中でも最速の動きが強力な【オカルトアンダケイン】は環境の大きな目玉と言えるでしょう。

【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド・ドラゴン / 文明 闇 / パワー9000 / コスト8

自分のクリーチャーを3体破壊して、コストを支払わずにこのクリーチャーを召喚してもよい。
このクリーチャーが攻撃する時、クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻す。
W・ブレイカー

必ずしも毎回3ターンで零龍卍誕や《追憶人形ラビリピト》が起動するわけではありませんが、それでも平均点はかなり高めです。

また【赤白ヴァイカー】も、強力なデッキの1つと言えるでしょう。

【 クリーチャー 】
種族 ビートジョッキー / チームボンバー / 文明 光 / パワー4000 / コスト3

■ブロッカー
■バトルゾーンに自分のクリーチャーが3体以上なければ、このクリーチャーは攻撃できない。
■マジボンバー 5(このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目を見る。その後、コスト5以下のクリーチャーを1体、自分の手札または山札の上から、バトルゾーンに出してもよい)

このデッキは序盤をメタカードで凌ぎつつ、後方から《BUNBUN・ヴァイカー》を投げてゲームを決めてしまおうというビートデッキになります。

《生命と大地と轟破の決断》を使った型より時間は掛かりますが、メタカードが刺さりやすい先攻では特に強力なデッキと言えるでしょう。

ただ「あらゆる選択肢」が用意されているのがアドバンス環境です。「あらゆる回答」がカードプールの中に存在しているといっても、過言ではありません。

新殿堂初週では、ハンデスやビッグマナといった従来からの人気デッキの入賞報告もありました。やはりこちらも、環境は不透明といったところです。

もしもという話は野暮ですが、全国大会が行われた場合は【オカルトアンダケイン】が中心となったように思うのですが、それ以外にどういった選択肢があったのかは見てみたくはありましたね。

  

まとめ

というわけで2020年の環境の振り返りと、新環境の展望でした。

かなり特殊な1年とはなってしまいましたが、新年・新環境でもデュエマを楽しんでいただければと思います。

それでは皆様、よい年末をお過ごしください!

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