【デュエマコラム】超CSⅥの振り返りと殿堂予想?

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【デュエマコラム】超CSⅥの振り返りと殿堂予想?

 こんにちは、神結です。

 2023年度の大型大会も、超CSⅥをもって終了。残すは招待制の全国大会のみとなりましたね。

 既にDMGP2024の日程も発表されたり、あとは3/1には殿堂発表も控えています。

 そんなわけで今回はまず超CSⅥの振り返りしつつ、そこから見えた殿堂候補について触れていく、そんな記事にとなっています。

目次

今回の超CS

 今期の超CSはⅤが夏、Ⅵが冬と計4回をわけての開催となりました。

 春夏秋冬にそれぞれ大型大会が開催されましたし、大会の数自体も多くて、個人的には楽しかったですね。

 特に超CSは普段だと中々遊びに行けない地域に行くキッカケにもなりました。デュエル・マスターズはありがたいことに大会も多いので、大会のために遠征っていう人は(やっている人ももちろんいらっしゃいますが)そこまで多くないでしょうね。

 僕が地方出身の人間だからかもしれないんですけど、「地元で大きな大会をやってくれる」というのはやっぱり嬉しいですよ。子どもの頃に雑誌とかで読んでいたイベントの開催概要とかって、基本は東京/大阪、あとは名古屋であるかどうか、みたいなことが多かったのでなんとなく歯がゆい思いがありましたからね。

 そんなわけで個人的にはこうした地方開催の大型大会は、今後も続いていって欲しいなと思っています。

 この手の話は超CSの度に書いている気もしますが、たぶん何回でも書くと思います。

 さて、環境的な話をすると、GP2ndからの大きな変化は12月に発売された『竜皇神爆輝』の追加になります。

 特に【赤青マジック】については生まれ変わったかと思うほどの変化を遂げ、前評判では堂々のトップデッキ評価になりました。

これを「マヨネーズ版」って呼ぶの好き

 ちなみにこの辺の環境の変化についての詳細な解説はあーくんが書いているメタゲームブレイクダウンを参照してみてください。

 またこれとは別に、「歴代優勝デッキから超CS優勝デッキを大予想!」という記事を私が事前に書いているので、いま読んでみるとちょっと面白いかもしれません。

超CSⅥ福岡

 1/20(土)開催。会場はお馴染み九州No.1都市の福岡市です。前年の超CS福岡は北九州での開催でしたが、今回はより福岡空港から近い場所になりましたね。

 街を歩いていると空海が建てた寺があったりと、流石に歴史を感じる土地でした。志賀島とかも行ってみたかったな。

 歩いていると屋台が立ち並んでいるというのも、個人的には新鮮でしたね。

 また何人か地元プレイヤーの方々にもインタビューさせていただきましたが、皆さん気さくで楽しい方々でした。

 さて、大会の方はいうと【赤青マジック】が事前予想通りの躍進を見せたものの、【青黒COMPLEX】の台頭が目立つ環境となりました。

 それに付随してか、【青黒COMPLEX】に対して好相性である【青黒ヴォゲンム(魔導具)】も数を増やしています。

 以下は公式のメタゲームブレイクダウンから抜粋した、主な予選抜けデッキになります。

TOP128デッキ分布

31 【水火マジック】
25 【水闇COMPLEX】
16 【水闇魔導具】
9 【フィオナアカシック3】
7 【巨大天門】
6 【水闇自然ジャオウガ】
6 【闇自然アビスロイヤル】
6 【闇単アビスロイヤル】
3 【火自然アポロヌス】

以下略

 また併せて、TOP8は以下の通りとなりました。

大会公式カバレージより引用

 TOP8のトーナメントが確定して並べてみると、「これはもしかして【フィオナアカシック】が優勝なのでは?」とカバレージ班内でも話題になりました。

 このトーナメント配置だと、比較的相性表通りの結果になった場合フィオナは【赤青マジック】を避け切れるのでは? ということですね。

 実際は準決勝でマジックとの対戦は避けられなかったのですが、《「すべて見えているぞ!」》が炸裂。

【 ツインパクトカード 】
種族 マスター・ドルスザク / マフィ・ギャング / 文明 水/闇 / パワー11000 / コスト9

■無月の門・絶:各ターンの終わりに、自分の魔導具をバトルゾーンまたは墓地から合計6つ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら6枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
■相手のターンのはじめに、相手は自身のマナゾーンのカードを3枚までしかアンタップできない。
■W・ブレイカー

────────────呪文────────────
カード名:「すべてみえているぞ!」
文明:水
コスト:5マナ

■S・トリガー
■次の自分のターンのはじめまで、相手は各ターン1度しか、クリーチャーで攻撃もブロックもできない。

 決勝では【青黒ヴォゲンム(魔導具)】を相手に、4ターン目のコンボを2回決めて優勝を果たします。

 振り返ってみると【オボロティガウォック】などのサプライズもありましたが、【フィオナアカシック】の優勝というのは後追いでかなり納得が出来るものです。

 そもそもデッキ構造がローグデッキに対して強いために予選を抜けやすかったこと。

 今大会を通して台頭していた【青黒ヴォゲンム(魔導具)】や【青黒COMPLEX】に対しても強かったため、本選での活躍も見込めたこと。

 そして優勝したやっすーさんのリストは、最大の難敵であった【赤青マジック】に対して《卍月 ガ・リュザーク 卍 /「すべて見えているぞ!」》を厚く採ったリストであったことが、今回の結果をもたらしたと言えるでしょう。



超CSⅥ群馬

 2/3(土)開催。全国大会へのラストチャンスとなりました。

 舞台は北関東の群馬県高崎市。

 北関東と言ってもパッとしない方も多いかもしれませんが、この地域は古代には東日本ではNo.1規模だったと推定される「毛野」という大国が存在しており、群馬のあちこちに古墳が立ち並んでいます。

 以降も近世まで交通の要衝の地です。今でも高崎も上越・北陸新幹線の両方通ってますし、 中山道愛好会的には主要都市の1つですからね。

 個人的には岩宿に行ったりスキーとかもしたかったけど、これはまたの機会に。

 大会の方はと言いますと、前回からのカードプールの変更点としてはデュエパ構築済デッキが解禁されました。

 新規カードも何枚か収録されていますが、一番インパクトがあったのは《ブルー・インパルス / 「真実を見極めよ、ジョニー!」》でしょう。

【 ツインパクトカード 】
種族 スプリガン / ムートピア / 文明 水 / パワー12000 / コスト10

■相手のターンの終わりに、その相手のクリーチャーが自分より4体以上多く、自分の《ブルー・インパルス》がなければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
■T・ブレイカー
■スマッシュ・バースト(このクリーチャーが攻撃する時、このカードの呪文側を、バトルゾーンに置いたままコストを支払わずに唱えてもよい)

────────────呪文────────────
カード名:「真実を見極めよ、ジョニー!」
文明:水
コスト:7マナ

■S・トリガー
■クリーチャーを3体まで選び、持ち主の手札に戻す。

 ちなみにブルーインパルスの基地は宮城県松島町にあります。幼少期からそれなりに馴染みのあった名前がカード化すると、ちょっと感慨深いものがありますね。

 《ブルー・インパルス》はテキストを読んで貰えばわかるかと思うのですが、当然ですが自分から積極的に展開していくデッキではそこまでの威力を発揮しません。

 どちらかと言えば下面がトリガーであることを含めて、耐久系のデッキをその本懐を発揮することでしょう。

 ……という部分でお察しの方も多いでしょうが、このカードは極めて【フィオナアカシック】と相性がいい。

 そんなわけで前回優勝デッキながら強化も手にしたことにより、今回はダークホースから一気に本命候補へと株を上げました。

 ただデュエパデッキの都合上、他に大きな強化を手にしたデッキも特になかったことから、大枠で言えば福岡大会との差はそこまでなかった筈です。

 実際TOP128の分布も、それを物語っていると言えます。以下、公式のメタゲームブレイクダウンより抜粋。

TOP128使用デッキ分布

22 【フィオナアカシック】
20 【水闇コンプレックス】
17 【水火マジック】
12 【水闇魔導具】
10 【闇単アビス】
5 【水闇自然ジャオウガ】
5 【光自然巨大天門】
4 【水火闇バイク】
3 【闇自然アビス】
3 【ブレスラチェイン】

以下略

 【フィオナアカシック】の充実っぷりが明らかになった以外は、そこまで大きな変化はありません。

 そしてTOP8は以下の顔ぶれに。

大会公式カバレージより引用

 TOP16の段階では複数残っていた【青黒COMPLEX】は、ここで完全に退場してしまいましたね。

 この時にカバレージ班内で盛り上がっていたのは、アーチーchで事前に投稿された「アーチー予想」が3連単的中する可能性を秘めていたことです。

 準決勝で【赤緑アポロ】が敗北したことで悲願の3連単達成はなくなった(同時に、私の事前予想も完全敗北が決定した)のですが、流石の慧眼と言えるでしょうか。

 決勝は【黒単アビス】と【フィオナアカシック】のマッチアップ。

 ここまで黒単の師匠?であるオチャッピィさんに並ぶような活躍を見せているきやさんと、地元ジャッジであるナスオさんから託された?ぐんまちゃんスリーブで快進撃を見せるラーマさんとの対戦となりました。

 最終的にフルセットの激戦となりましたが、1本目のゲームをトリガーの《ナウ・オア・ネバー》からの《天命龍装 ホーリーエンド》で凌ぎきったのが大きく、見事優勝を決めました。

 ちなみにラーマさんもやっすーさんも、地元地域(ラーマさんは栃木県ではありますが、群馬県のCSにも度々参加されています)のプレイヤーとして優勝を飾っています。

 もちろん参加者の割合を考えると地元のプレイヤーが勝つ確率が単純に一番高そうではあるものの、ちょっとしたオカルトとしての「恩恵」の存在を想像はしてしまいますよね。



結果を踏まえて……

新殿堂予想

 というわけで上記の結果を踏まえた新殿堂についても、軽く触れておきましょう(どちらかと言えば、ここで触れておかないと書ける機会がなさそう)

【フィオナアカシック】系

 このデッキを成立させているは当然《森夢龍 フィオナ・フォレスト》+《完全水中要塞 アカシック3》というコンボではあるのですが、それを実現しているのは間違いなく《巨大設計図》です。

【 呪文 】
文明 自然 / パワー- / コスト2

自分の山札の上から4枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中から、コスト7以上のクリーチャーをすべて自分の手札に加え、残りを好きな順序で山札の一番下に置く。

 デッキの大半のカードを触れる上に、《デビル・ドレーン》や《ラルド・ワースピーダ / H.D.2.》などは、デッキの中にいるなら特に問題ないという。

 《完全水中要塞 アカシック3》を触れないという部分も、結局《八頭竜 ACE-Yamata / 神秘の宝剣》が回収出来るなら何の問題にもなりません。

 《超七極 Gio / 巨大設計図》と併せて5枚初動になっているのも他のデッキにはない強みであり、筆頭候補であるのは間違いないでしょう。

 次点だと、登場以降長らくループデッキで使われ続けている《天命龍装 ホーリーエンド / ナウ・オア・ネバー》でしょうか。

【 ツインパクトカード 】
種族 ドラゴンギルド / メタリカ / 文明 光/水 / パワー9500 / コスト7

■ブロッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーをすべてタップする。その後、カードを1枚引く。

────────────呪文────────────
カード名:ナウ・オア・ネバー
文明:水
コスト:5マナ

■S・トリガー
■コスト7以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。その後、そのクリーチャーを手札に戻す。

 《デビル・ドレーン》や《超七極 Gio / 巨大設計図》のプレ殿は、幾ら何でも「置きに行きすぎていないか?」という印象を受けています。

【赤青マジック】系

 《機術士ディール /「本日のラッキーナンバー!」》や《単騎連射 マグナム》のプレ殿も囁かれていますが、ハッキリ言ってこれらのプレ殿がデッキの強さを大きく落とすことはないです。

 それくらい《同期の妖精 / ド浮きの動悸》が強すぎています。

 デッキの性質上「3ターンまである程度のトリガーケアをしながら殴る」という構造である以上、メタゲーム上にはそれなりに長く居座り続けることが予想されます。

 来年以降のシリーズの動きは不明ですが、「水晶ギミックを活躍させる=ビッグマナ寄りのカードを増やす」ことを考えている場合、そんなに許容出来ないデッキの1つなのは間違いないです。

 しかしマジックはかなりのデザイナーズデッキ。一体何を制限させるのか……と考えましたが、現実的なラインだと《瞬閃と疾駆と双撃の決断》くらいしか思い付かないんですよね。

【 呪文 】
文明 火 / コスト3

■次の中から2回選ぶ。(同じものを選んでもよい)
→コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出す。
→このターン、自分のクリーチャー1体に「スピードアタッカー」を与える。
→自分のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーの最初の攻撃の終わりに、そのクリーチャーをアンタップする。

 マジックの強さは、縦横両方強いこと。ある意味《蒼き団長 ドギラゴン剣》のような、殴りながら横展開出来る点にあり、それを支えているのが《瞬閃と疾駆と双撃の決断》なわけです。

 《調律師ピーカプ / ♪音速で 本番中に チューニング》という代替カードがあることでデッキを潰すことなくリペアが可能であり、それでいてちゃんと弱体化も出来るということで、落としどころになったりしないですかね。

【アナカラージャオウガ】系

 いまの【アナカラージャオウガ】は、メタゲームとデッキの強さの関係を語る上で、非常に題材と言えるかもしれません。

 このデッキは、現在でも間違いなく強い方のデッキです。しかし直近だとそこまで活躍出来ていません。

 それは何故かと言えば、環境デッキとの相性関係になります。

 このデッキは構造上「メタカードなどでゲームを引っ張って《CRYMAX ジャオウガ》で倒す」というギミックですが、大枠で見たときに【赤青マジック】との相性関係が変わらないと言えます。

 要するにアナジャで勝てるデッキには、マジックでより勝てる。マジックが勝てなくてアナジャなら勝てるってデッキはほぼいない。

 その上で直接対決はマジックに軍配が上がるとなれば、強いプレイヤーがアナジャを選択する理由は薄れているでしょう。

 まぁジャンケンで例えるなら、グー・チョキ・パーのうち、仮にアナジャがチョキだとしたら、赤青マジックはチョキにも勝てるグレートチョキみたいな感じ。グレートチョキが存在する環境でチョキ使う意味ってないよね、っていう。

 しかしこの環境での立ち位置の変化は、何もアナジャが弱くなったと言いたいわけではありません。むしろデッキの完成度などを考えたとき、アナジャより強いデッキなんてそれこそマジックくらいなのではないでしょうか。

 ですのでマジックに弱体化が入るなら、このチョキとグレートチョキの主従関係が逆転する可能性があります。

 まぁ放置出来ないよね、ってなるとよく挙げられる《幻緑の双月 / 母なる星域》を一番に推薦します。

【 ツインパクトカード 】
種族 ビーストフォーク / 文明 自然 / パワー1000 / コスト2

■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の手札を1枚、マナゾーンに置いてもよい。

────────────呪文────────────
カード名:母なる星域
文明:自然
コスト:3マナ

■自分の進化ではないクリーチャーを1体、マナゾーンに置く。そうしたら、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つ進化クリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。

 余談ですが前に《幻緑の双月 / 母なる星域》のことを例えて「《ピクシー・ライフ / 「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》みたいなもんだよね」って言ったら、揚げ足取りがお上手な某フィクサーさんに「でもそれだと有色カードになるから刃鬼回収出来ないよね」とか言われたことは、特に根に持ってないです。

【青黒ヴォゲンム(魔導具)】系

 《「無月」の頂 $スザーク$》の強さを嫌というほどわからされた22-23シーズンですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 長いんだよな、ゲームが。CSのルールを再考させられるくらいにはこのデッキに困ったんですよね。

 うん、《堕∞魔 ヴォゲンム》は殿堂で《神の試練》もプレ殿にしましょう。

【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / デーモン・コマンド / 魔導具 / 文明 闇 / パワー13000 / コスト4

■T・ブレイカー
■自分のターンの終わりに、自分の山札の上から13枚を墓地に置く。

(殿堂カード) 【 呪文 】
文明 水 / コスト5

■コストが同じカードが2枚出るまで、自分の山札の上からカードを表向きにする。
■こうして自分の山札をすべて表向きにした場合、このターンの後に自分のターンを追加し、残りのゲーム中、自分の山札のカードが1枚もなくても、自分はゲームに負けない。
■表向きにしたカードをすべて手札に加える。

おわりに

 というわけで色々長くなりましたが、今回は超CSⅥの振り返りと、それを踏まえた(かこつけたとも言う)ちょっとした殿堂予想について書きました。

 冒頭にも書きましたが、3/1の殿堂発表を経て3/31には全国大会、そして4月にはGPの開催も待っています。

 CS等については若干オフシーズン?的な部分もあるかと思いますが、温泉でも入って英気を養ったり、或いはいまこそ修行ということで回数出てみたりと、己の思う過ごし方をしてみてはいかがでしょうか。

 それではまた次回の記事でお会いしましょう。


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