こんにちは、神結です。
いよいよ今週末にデュエキングドリームが発売となります。皆さん、欲しいカードの目星は付きましたか? 私も初日から新カードを追いかけ回す予定です。
さて、デュエキングと言えば過去に活躍したデッキやカードのリメイクという要素があり、当シリーズとも相性抜群なパックな訳です。
何度も書いていますが、このシリーズはなるべく流行やトピックを追い掛けることでネタ切れを防いできている要素があるので、今回もしっかり追随していきましょう。
「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。
今回は【ボルメテウス・リターンズ】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
ボルコンリバイバル「ボルメテウス・リターンズ」
というわけで今回紹介するデッキはボルコン!
……といきたいところなのですが、何せ「ボルコン」が指すデッキの範囲が時代的にもリスト的にも広すぎるんですよね。
ですので今回は、過去に販売された構築済デッキである【ボルメテウス・リターンズ】の紹介をします。
リストはこれ。
ボルコンとは、ざっくり言えば《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》をフィニッシャーとした緑抜き4cコントロールのことを指します。
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / 文明 火 / パワー7000 / コスト7
W(ダブル)・ブレイカー(シールドを攻撃したとき、このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを手札に加えるかわりに持ち主の墓地に置く。(その「S(シールド)・トリガー」は使えない)
本当に歴史の長いデッキで、遡ればその起源はそれこそ《予言者マリエル》とか《ヘル・スラッシュ》とか《地獄万力》とか、そういったカードたちに辿り着きます。
元々は緑抜き4cのライブラリーアウトデッキであり、《ヘル・スラッシュ》などの山札破壊呪文が禁止となって以降は《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》をフィニッシャーとして採用するようになった、といった感じです。
基本的には「その時代の最強カード」たちを搭載したデッキでもあるため、必然的に4cグッドスタッフみたいなデッキになります。
また広く状況に対応するため、ハイランダー・準ハイランダー気味の構築になっていますね(《天使と悪魔の墳墓》の破壊力が上がる、という要素もあります)。
環境的な話で言えば、超次元が来るまではまぁまぁ戦えるかな、という感じでした。
で、このクロニクルデッキ「ボルメテウス・リターンズ」が発売されたのは2015年8月。
リストを見て貰えればわかるように、多くは神化編までのカードで構成されており(全てカードが旧枠仕様)、実際に過去のボルコンに採用されていたカードも多いです。
特に《魔刻の斬将オルゼキア》や《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》と言えば、往年のプレイヤーにとってはお馴染みのカードと言えるでしょう。
ギャラクシーはまだしもね、オルゼキアがクリティカルに当たった時の絶望感は凄かったっすね。その対策にギャラクシーもあったりするんだけど。
1枚でゲームをどうこうするカードは少なかったですし、コントロールミラーはちょっとずつちょっとずつリードを広げていくゲームなので、1と2を交換されていくと苦しかったんですよ。
あと個人的には《バキューム・クロウラー》とか、《執拗なる鎧亜の牢獄》とかも馴染み深いカードですね。
ただ2015年当時の環境と言えば、既に大ドラグナー時代であり、【黒単ヘルボロフ】や【イメンループ】が中心の環境でした。
まぁ……さすがにね、デッキパワーが違いすぎてですね。
ですので環境でどうこうということはなく、基本的には「あの頃のデュエマを楽しんでね」という商品だったのでしょう。
ただ新規カードも3種ありました。
1つが、《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》。
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / デーモン・コマンド / 文明 闇/火 / パワー8000 / コスト8
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体破壊する。
■このクリーチャーがシールドをブレイクする時、相手はそのシールドを自身の手札に加えるかわりに墓地に置く。
ボルメテウス系統の新たなフィニッシャーであり、本当に「フィニッシュ用カード」であった《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》に新たな役割を与えてくれました。
盤面の切り返しで使いつつ、残ればそれでプレッシャーにもなれるという優秀な1枚です。一時期【5cジャックポット】などのデッキでも採用されることがありました。
また汎用性の高いトリガー呪文として、《ボルメテウス・ホワイト・フレア》も新規登場。
【 呪文 】
文明 光/火 / コスト5
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
■S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)■次のうちいずれかひとつを選ぶ。
名前に《ボルメテウス》とある自分のクリーチャーがバトルゾーンにあれば、両方選んでもよい。
。・相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。
・相手のクリーチャーをすべてタップする。
赤いスパークって本当に少なくて、そもそもこのカラーリングのトリガーともなると実は《雷撃と火炎の城塞》まで遡るんじゃ……ってレベルだったので、このカード自体も重宝されました。
またスパークトリガーの弱点だった「刻んでくる相手に弱い」部分も解消しています。
結果としてこのカードも【赤黒デッドゾーン】などの環境デッキで採用されることになりました。
で、最後の1枚が《希望と勝利の伝説》。
【 呪文 】
文明 水/火 / コスト5
■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。■カードを2枚引く。その後、《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》を1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
デュエマではかなり珍しい名称指定のサポートカードです。遊戯王とかではかなり一般的ですけどね。ですので発売当時は「デュエマも遂にこの世界に来たか~~~」と感じた記憶があります。
能力的にはボルコンというよりも、どちらかといえばビート寄りと言いますか、テンポで強い印象のカードですが、流石に《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》のパワー不足により活躍とはなりませんでした。
……ですが、もしかしたらいよいよ活躍の機会が訪れたかもしれません。
ドリームボルメテウス!
そしてそしてデュエキングドリームでは新カード《ドリーム・ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》が登場しました。
緑抜き4色で、《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》の基本スペックにハイパーエナジー(召喚する時に自分のコストが異なるクリーチャーを1体タップする毎に、2軽減出来ます)持ち。
更にハンデスと1ドローという《ブレイン・タッチ》内蔵。登場時に1体楯送りという《魂と記憶の盾》持ち。
という感じで、まるでボルコンというデッキそのものを詰め込んだ1枚となっております。
で、このカード。なんと《希望と勝利の伝説》から出せます。
デュエマのルールでは《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》を書く場合、名前にその文字列が含まれていればOKなんです。
ですので《ドリーム・ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》は《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》サポートを受けることが出来るんですね。
但し、例えば《ボルメテウス・ドリーム・ホワイト・ドラゴン》みたいな名前だと、《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》の部分がないのでNGです。
逆に《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン二式》みたいなカードでもサポートは受けられます。
てな感じで、5コストがあればドリームボルメテウスは出せます。
環境を破壊する程ではないですが、それでも動きとしては充分強いので、ボルコンやボルメテウスが好きという方は、これを機に触れてみては如何でしょうか。
もちろん、《希望と勝利の伝説》は再録が決定しています。嬉しいね。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第119回はみんな大好きボルメテウスより、【ボルメテウス・リターンズ】でした。
初代クロニクルデッキはどれも面白いですし、個人的にはサバイバー進化論が特に好きなので、機を見て紹介していければと思います。
ちなみに私はボルコンに思い入れがあるかというと全くそんなことはなく、《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》が手に入らなかった口なので、速攻ばかり使っていました。
戦国・神化編ではもっぱら夫妻ロックかゼンアクフィニッシュだったので、未だに《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》って使ったことないんですよね。
一時期、ボルコン杯に参加して遊んでいたことはありましたけど、その時も使っていたのはブラックの方だったし。
あと楯焼却なら《超銀河弾 HELL》の方が好きだったんですよね。
【 呪文 】
種族 ナイト / 文明 火 / パワー- / コスト10
相手のクリーチャーをパワーの合計が9000以下になるように好きな数選び、破壊する。その後、こうして破壊したクリーチャー1体につき、相手のシールドをひとつ選び、持ち主の墓地に置く。
でも漫画版で不亞幽との決着シーンは100回は読んでいるので、そっちの方面では印象深いカードかも?
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。