こんにちは、神結です。
歴代名作シリーズも遂に50回目になりました。ここまで読んでいただいてる読者の皆さん、ありがとうございます!
この「DM歴代名作デッキ」シリーズは、これまでデュエマの長い歴史の中に存在している数々の名作・傑作(たまに迷作)デッキを紹介してきました。
ちなみにこれまでの49回で計48個のデッキを紹介しましたが、その内訳はこんな感じです。
- 不死鳥編以前 1
- 極神編 1
- 戦国編 2
- 神化編 4
- 覚醒編 1
- エピソード1 0
- エピソード2 3
- エピソード3 2
- ドラゴンサーガ 3
- 革命編 11
- 革命ファイナル 5
- 新DM 6
- 双極篇 5
- 超天篇 2
世代を跨ぐデッキがそれなりにあるため、おおよその目安だと思ってください。ちなみにドロマーハンデスは覚醒編でカウントしてます。
並べる前から薄々気付いていたんですが、私自身の思い入れが深い世代のデッキが多めになっています。特に革命編はデッキ自体が多いのもありますが、なんと11/49とのこと。
各年代バランス良く紹介することを目的としている訳では無いのであまり気にしてないのですが、とはいえ「もっと私の思い入れがある世代のデッキも紹介して欲しい」という要望自体はあったとしても、まぁごもっともなところです。
そんなわけで、貴方の思い入れのデッキが紹介されていくことも多いかと思いますので、しばしお待ち下さい。
というわけで名作デッキの紹介をしていきましょう。
今回は【青緑フォーミュラ】です。
目次
本日の名作デッキ紹介
ミラクルフィーバーと名乗るだけはある
というわけで今回の紹介する名作デッキは、【青緑フォーミュラ】になります。
活躍したのは主にE3期。リストはざっくりこんな感じ。
性質上何でも積めるデッキではあるので、この辺のリストは好みということで。
そして去年解除されましたが、《パーロックのミラクルフィーバー》(通称『パロミラ』)を殿堂送りにしたデッキでもあります。
【 呪文 】
文明 水 / パワー- / コスト7
カードの名前をひとつ選んで言う。その後、自分の山札の上から、選んだ名前のカードが出るまで1枚ずつすべてのプレイヤーに見せる。見せたカードをすべて自分の手札に加える。
今回のデッキの主役です。
この《パーロックのミラクルフィーバー》というカードですが、「カード名を宣言して、そのカードが出るまで山札を捲り、見えたカードを手札に加える」というものになります。
このままだとテキスト読み上げニキになってしまうので運用について説明しますが、《ドンドン吸い込むナウ》などでデッキに1投されたカードの在り方を確定させ、そこまでドローすることが出来る、といった性質の呪文になります。
山札を固定して捲っていく……というのは、お馴染み《神の試練》とよく似ています。まぁ、こっちの方が先などの《神の試練》が「パロミラっぽいカード」を指向して生まれたカードなんだと思います。
また違う運用で言えば「欲しいカードを宣言することで、そのカードを確実に手札に加えられる」類いのカードでもあります(盾落ちしたときに本当に悲惨な結末になりますが)。
そしてパロミラというカードは、デュエマでは珍しく準ハイランダー的な構想を是とするカードでもあります。
デュエル・マスターズは結構再現性の高いゲーム性でそれを押し付けるのが強く、まぁ究極的に言えば4×10でデッキが作れるならそれに越したことは無いんですよね(殿堂カードや、環境の都合、各々のデッキの性質上で、中々そうはならないけども)。
ところがパロミラは上記の運用の都合上、カードを散らした方が使い勝手がいいんです。こういうカード、たぶん《天使と悪魔の墳墓》(と、《悪魔聖霊フンボルト》) と、パロミラくらいなんじゃないでしょうか。
ちなみに、毎回毎回デッキの固定が出来るわけではないので、見切り発車をするケースもあります。
……ですので、「今朝デッキから抜いたカードを、間違えて宣言しちゃった!」なんてことをやらかしてLO負けした、なんていうのもちょくちょく耳にしたこともあります。
話は戻りますが、このパロミラをもっとも強く明快に使ったのが、フォーミュラというデッキになるわけです。
フォーミュラというデッキ
《偽りの名 iFormula X》は、特殊勝利ギミックを持ったカードです。
【 クリーチャー 】
種族 グレートメカオー / アンノウン / 文明 水 / パワー6000 / コスト7
■自分のターンの終わりに、このクリーチャーがタップされていて、自分の手札が10枚以上あれば、自分はゲームに勝利する。
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
その条件は、タップされていてかつ手札が10枚以上あったら、というもの。
フォーミュラを使ったデッキはそれなりに存在していますが、たぶん一番わかりやすいのがパロミラを使ったものでしょう。
このデッキの基本的な狙いとしては、序盤でブーストを決めながらさりげなく《ドンドン吸い込むナウ》や《ライフプラン・チャージャー》などで山札を固定し、ピン投のカードの行方を抑えてから7マナで《パーロックのミラクルフィーバー》を唱えます。
そして次のターンに8マナあるので《偽りの名 iFormula X》+《ドンドン打つべしナウ》で勝つ、というわけです。
1ターン返すことにはなりますが、そのターンの攻撃は大量に増えた手札からシノビを切っていくことで耐えるわけです。
単純なコンボデッキには見えますが、青緑を軸とした受けデッキやビマナ的な要素も持っていますね。
またパロミラの方でも書きましたけど、デッキのそれなりの枚数がピン投のカードになるため、デッキの構築にあたっては個人の裁量が出たりもします。この辺りは、各人の腕の見せどころと言えるでしょう。
例えば大きな派生で言えば、パロミラを安全に通すため、《ガチンコ・ジョーカー》や《ロスト・ソウル》のような大型ハンデスを搭載した【黒フォーミュラ】のようなデッキも作成されたりしていますね。
私はE3時代を直接経験した訳では無いので、環境での正確な立ち位置などはちょっと伝聞になってしまうのですが、当時のプレイヤーに聞くところだと、環境デッキとしてちゃんと活躍はしていたようです。
令和のフォーミュラ
そしてそこから10年近い年月が経ちましたが、《パーロックのミラクルフィーバー》は一度は殿堂となったものの、現在では解除されています。
そのため、現代のパーツを使ったフォーミュラを組むことも出来ます。
というわけで、最新型の【青緑フォーミュラ】のリストは、こんな感じになるでしょうか。
現代の感覚で言えばパロミラを打ってそのままターンを渡すことは死に直結するため、《エンドレス・フローズン・カーニバル》を使って実質的な追加ターンを得てそのまま勝つことを目指します。
マナブーストは《桜風妖精ステップル》+《メビウス・チャージャー》などを採りつつ、山札固定にはそれと相性のいい《蒼狼の大王 イザナギテラス》がメインとして採用されることになるでしょう。
ちなみに山札を固定出来るカードではありますが、《地龍神の魔陣》だと固定した山札まで引ききった次のターンにLOするのでダメです。
おわりに
「DM歴代名作デッキ」、第50回は【青緑フォーミュラ】でした。
私の直接的な思い出こそありませんが、このデッキ自体は後から存在を知り、「E3時代にデュエマやってたらこれ使ってただろうな~~~」とか考えていました。
ギミック自体が、個人的にはかなり使いたいものと合致しているデッキなんですよね。
というわけで、今回はここまで。
「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。
それではまた来週会いましょう。