【DM歴代名作デッキ】Vol.81~オボロセカンド~【週刊:神結コラム】

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【DM歴代名作デッキ】Vol.81~オボロセカンド~【週刊:神結コラム】

 こんにちは、神結です。

 新年あけましておめでとうございます。

 そして歴代名作デッキシリーズも3年目に突入しました。今年は第100回目の更新も予定しています。まだまだ紹介していないデッキもたくさんありますし、これからも毎週の楽しみとしていただければと思います。

 さて、新年一発目はちょっと変わった意外なデッキになるかもしれませんが、こちらのデッキを紹介してみようかなと思います。

 「歴代名作デッキ紹介」と題しまして、過去の名デッキの振り返りをしていくこの企画。

 今回は【オボロセカンド】です。

 

目次

本日の名作デッキ紹介

隠れた名作? オボロセカンド

 というわけで今回の名作デッキは天才が生み出した傑作、【オボロセカンド】になります。

 リストはこんな感じ。


 当時はよく使われた言葉ですが、いわゆる“地雷デッキ”の一種です。現在だと環境外、なんて呼び方をされるケースも多いですね。

 さて、このデッキの主役となるのはデッキ名にもなっている《月光電人オボロカゲロウ》と《天災超邪 クロスファイア 2nd》。

【 クリーチャー 】
種族 グレートメカオー / 文明 水 / パワー1000 / コスト2

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のマナゾーンにある文明ひとつにつき、カードを1枚引いてもよい。その後、引いたカードと同じ枚数の手札を、好きな順序で自分の山札の一番下に置く。

【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジMAX / 文明 水/火 / パワー7000 / コスト7

■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。■G・ゼロ―このターン、カードを6枚以上引いていて、自分のバトルゾーンに《天災超邪 クロスファイア2nd》が無ければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。■スピードアタッカー■W・ブレイカー

 すごくざっくりと言えば《月光電人オボロカゲロウ》の効果で条件を達成した《天災超邪 クロスファイア 2nd》を召喚して殴っていくビートダウンデッキ、というのが【オボロセカンド】になります。

 要するにターンドロー+オボロの5枚ドローで6枚条件を達成する訳です。

 ちなみに(なお、この記事では幾度となく“ちなみに”の文言が登場します)、後攻だと2ターン目に《ニンプウ・タイフーン》で6ドロー条件が達成できます。

【 呪文 】
文明 火 / パワー- / コスト2

自分の手札の枚数を数え、自分の山札の一番下に好きな順序で置く。その後、その枚数より1枚多くカードを引く。

 話は戻りますが、オボロで5枚ドローするにはマナに5文明が必要です。赤と青はデッキのメインカラーなので問題ないので、残るは白黒緑カラー。

 というわけで、このカラーリングのマナ基盤要員として《霊騎秘宝ヒャックメー》が採用されています。

【 クリーチャー 】
種族 アーク・セラフィム / パンドラボックス / 文明 光/闇/自然 / パワー8000 / コスト5

マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
S・トリガー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札をすべて捨てる。このようにして手札を1枚も捨てない場合、このクリーチャーを破壊する。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)

 ちなみに、このヒャックメーのトリガーを生かすため+ハンデス耐性のために《斬隠蒼頭龍バイケン》も採用されています。

《月光電人オボロカゲロウ》のお陰で引き込みやすくなっているのもプラスですね。

 その他にも小型のオボロを進化元として《金属器の精獣 カーリ・ガネージャー》でビートしたり、或いは《超次元ブルーホワイト・ホール》から《終末の時計 ザ・クロック》のカウンターを用意しながら攻め込んだり……。

 ちなみにこのデッキの《時空の戦猫シンカイヤヌス》は、そのフルスペックを発揮できます。

 具体的にはヤヌス→オボロ→2ndで4打点生成できます。

【 サイキック・クリーチャー 】
種族 ブルー・モンスター / 文明 水 / パワー4000 / コスト4

■このクリーチャーに覚醒した時、カードを1枚引く。
■ループ覚醒-自分のターン中に火のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、このクリーチャーを《時空の戦猫ヤヌスグレンオー》のほうに裏返す。(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)

────────────覚醒後────────────カード名:時空の戦猫ヤヌスグレンオーカードの種類:サイキック・クリーチャー文明:火種族:フレイム・モンスターパワー:4000+コスト:4マナマナ:-■このクリーチャーに覚醒した時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体選ぶ。そのターン、そのクリーチャーは「パワーアタッカー+2000」と「スピードアタッカー」を得る。■ループ覚醒-自分のターン中に水のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、このクリーチャーを《時空の戦猫シンカイヤヌス》のほうに裏返す。(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自分の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)

 そんなわけで、このデッキはシンプルに攻め・守りのギミックが多数搭載されています。

 というのも早期に《天災超邪 クロスファイア 2nd》という比較的大型なクリーチャーで攻め込めるわけです。

 となるとまず先に相手の楯を割り切って、反撃を《終末の時計 ザ・クロック》で食い止める……というのはかなり理に適っていますね。

オボロティガウォックとの違い

 さて、《月光電人オボロカゲロウ》との組み合わせでいうと、《絶海の虎将 ティガウォック》を使った【オボロティガウォック】を思い出す方も多いでしょう。

 デッキに似たようなイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、この時点のオボロセカンドとは大きく思想が異なるデッキです。

 もちろんオボロ+αを組み合わせたデッキであることには変わりないのですが、【オボロセカンド】が《天災超邪 クロスファイア 2nd》を生かした、紐解いていくと意外と基本に忠実なビートダウンデッキなのに対して、【オボロティガウォック】は《絶海の虎将 ティガウォック》による盤面受け+リソース獲得を生かした“やりたいことを実現するデッキ”なんですよね。

 いずれ【オボロティガウォック】の紹介もしたいと考えていますが、コントロールも出来るし、かといって奇襲も出来るし、「あなたがデュエマで実現したいこと」を受け入れてくれる器量があります。

 もし貴方に何か使いたいギミックがあったとき、まずはオボロティガウォックから考えてみるといいかもしれません。

 対して【オボロセカンド】は、《霊騎秘宝ヒャックメー》のようなカードがデッキ全体の出力を落としているのは事実です。

 結果として「40枚のデッキ全体で戦わされる」前に相手を倒しきる必要があります。言うならば、大逃げのデッキといいのかもしれません。

 しかしこの【オボロセカンド】も時を経て徐々にアップデートされていき、マナ基盤自体も強力なものに進化していきます。特に色配分などは、かなり細かな検討を重ねられたことでしょう。

 こうして積み重ねられた知識が、後の【オボロティガウォック】の礎となったというのは、言うまでもないでしょう。

 

おわりに

 「DM歴代名作デッキ」、第81回は【オボロセカンド】でした。

 新年最初の更新だったのですが、ある意味で「今年のスタート」に相応しいデッキを紹介出来たのではないかと思っています。

 環境で大活躍したデッキを振り返るのは勿論なのですが、この連載では影でキラリと光る月見草を取り上げることも目的としています。

 【オボロセカンド】は確かにデュエマ歴史年表に直接掲載されるようなデッキではないかもしれませんが、やがて数年後に世界を震撼させるデッキの礎となります。

 そのデッキの名は……と、ここでは勿体ぶっておきましょうか。いつかの連載で触れてみようかなと思います。

 というわけで、今回はここまで。

 「このデッキを紹介して欲しい」といったリクエストも受け付けておりますので、#DM歴代名作デッキでご感想をお待ちしております。

 それではまた来週会いましょう。

 

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