デュエマでわかる日本史 ~長篠の戦い編~

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デュエマでわかる日本史 ~長篠の戦い編~

本記事はデュエマを通して日本史をなんとなくわかった気になろうというコンセプトの記事です。「いや、そうはならんやろ」といったツッコミを入れながらお楽しみください。

今回は鉄砲の活躍が印象的で、皆さんもよくご存じだろう長篠の戦いについての話になります。

決戦! 織田徳川ミッツァイル隊 vs 武田バーンメア軍団

世は戦国も後期。1575年。本能寺の変の7年ほど前。

三河国(現在の愛知県東部)に侵攻した甲斐国(山梨県)武田勝頼に対し、三河を治める徳川家康は同盟相手である織田信長に救援を要請。これによって発生したのが長篠の戦いになります。

織田・徳川と武田の因縁は、武田勝頼の父である武田信玄の代にまで遡ります。

この武田信玄、めっちゃ強かったんですよ。当時はレートもDMPランキングもなかったんですけど、レートでいえば1700台中盤、DMPランキングで言ってもトップ5に入るような本当に強いプレイヤーでした。ただ強すぎたことで敵も多くて、京都に行く=優勝するって野望は中々叶える機会がなかったんですね。

そんな信玄が自身の寿命を悟って最後に優勝を目指したのが1572年。この戦いの3年前ですね。

京都までの道のりの途中で、当時まだモブ扱いだった徳川家康を三方ヶ原で完膚なきまでに叩きのめします。誰もが「あっ、徳川終わったわ」と思ったんですが、残念ながら徳川の寿命よりも先に信玄の寿命が来てしまいました。信玄は病没し、武田軍は撤退を余儀なくされます。

こうして武田家は信玄というエースを失った代わりに、周囲にたくさんの敵を抱えることになりました。

一方で息子信玄の勝頼は、流石に英雄の息子というだけあって中々に英才の誉れ高く、織田や徳川の陰湿な攻撃を躱しながら再び徳川侵攻の機会を窺います。そして1575年、宿願ともいうべき徳川討伐を実行します。

当時の情勢はこんな感じ。

武田としては京都に行くにはどうしても織田と徳川に勝たなくてはいけません。

一方で信長もこの頃は室町幕府を滅ぼして、実際に京都で政治を行っています。天下人に限りなく近付いているわけです。ただしこの時は西の方面にも多くの敵を抱えている状況です。

ちなみにこの頃のTierランキングで言えば、信長はTier1、武田はTier2くらいで徳川はTier3くらいです。徳川1人では、武田と戦うのは厳しかったんですよね。

だから信長としては自身の京都支配を確立するためにも、背中を守ってくれる徳川を助けなくてはなりません。

もはやこれは、必然の戦いだったと言えるでしょう。

織田のミッツァイル隊

織田信長、みんな知ってますね。DMPランキング1位、レートも1700後半で、全国大会の常連でもある、戦国時代を代表するプレイヤーです。

そんな織田信長の得意なデッキといえば、やはり鉄砲隊が有名ですね。

当時の鉄砲ってどんくらい強かったのかと言われたら、《BAKUOOON・ミッツァイル》みたいなもんです。

そしてこの時、信長はおよそ3000丁の鉄砲を持っていたとされます。これはつまり、3000枚の《BAKUOOON・ミッツァイル》を持っていたことに他なりません(1000しか持っていなかったという説もありますが、今回は3000持っていたという説を採用します)。

これ、はっきり言って異常な数です。

もし貴方が「明日までにミッツァイル4枚を集めておいて」って言われたら可能でしょうし、「10枚ないか?」と言われても、そこらじゅうのショップを巡れば不可能とは言えないでしょう。「来月までに100枚よろしく」と言われても、最悪可能かもしれません。

しかし、3000枚と言われたらどうでしょうか? 「いや、そんな集まるかよ」ってなりますよね? いったいどれくらいの期間、準備が必要なんだ? ってなりますよね? 

鉄砲3000丁というのは、それくらいの数字なんです。

織田信長は実際、想像を絶するような苦労をしてミッツァイルをかき集めて3000枚用意したものと思われます。

武田も鉄砲は持っていましたし、鉄砲が強いことは重々承知していました。ただし金欠だったりそもそも近所にカードショップがなかったりということで、3000は集められません。せいぜい数百くらいだったでしょう。

このミッツァイル隊が、武田のバーンメア軍団を迎え討つ、というのが長篠の戦いの概要になります。

武田バーンメア軍団

一方の武田はミッツァイルこそありませんでしたが、それに対抗しうる強力な切り札がありました。

それが武田の騎馬隊……すなわち 《バーンメア・ザ・シルバー》 です。特に信玄のギラサキ選手ばりの的確なプレイから繰り出されるバーンメアの使い方は極めて秀逸で、特に先陣を務める山県昌景は赤備えと呼ばれ恐れられていました。

息子勝頼も、父や父のチームメイトからプレイを教わり、実際に織田や徳川に対して何度か勝利を収めていました。勝頼も、非常に優秀なプレイヤーだったんですね。

ちなみにこの突撃という戦法は結構使い所が難しくて、相手が万全のところに突撃をしても戦果が挙がらないことが多いです。しかし相手を一度崩して隙を作った上での突撃は、非常に有効です。要は何も考えずに突っ込んでもトリガーを踏んで死にやすいんですが、《ジェイ-SHOCKER》などの補佐があると威力を発揮しやすい、ということになります。

ところでこのバーンメア軍団による突撃は、実際には行われていなかったのでは? という説もあります。ですが騎馬突撃は有力な戦術であることは後述する織田側の対策から考えても明らかなので、ここでは行われていたという前提で話を進めます。

要するに、皆さんが歴史の教科書で学んだような織田の《BAKUOOON・ミッツァイル》と武田の《バーンメア・ザ・シルバー》が真っ向からぶつかる、そんな戦いのイメージで合っていると思います。

激突! ミッツァイル vs バーンメア

織田・徳川連合軍は3万ほど、武田はその半分の1万5000ほどだったと言われています。名古屋や大須、そして関西圏などでカード買いまくれる織田に対して山梨、静岡、長野でカードを集めなきゃいけない武田が遅れを取ってしまうのは仕方のないことです。

さて、資産でも上回る織田は武田のバーンメア軍団に対して、更なる対策を施していました。

それが馬を止める馬防柵……もとい、メタカードですね。

織田は《U・S・A・BRELLA》《全能ゼンノー》といったカードで二重三重のバリケードを築いて迎え討ったんですよ。

もちろん、このメタカードを突破する手段はバーンメア側も持ち合わせています。《グレープ・ダール》や《灰になるほどヒート》ですね。

ですが、突破には当然時間が掛かります。そうしてもたついている間に《BAKUOOON・ミッツァイル》が 《バーンメア・ザ・シルバー》 を狙い撃ちにする、という構図になりました。

長篠の戦いのイメージ

例えば、場のメタカードが1体とかなら別に問題ないんですよ。ですが大量に場に出されると、そこで攻撃は停滞してしまいます。

また1体1体を除去している間に、3000のミッツァイルが突っ込んでくるんです。これはたまらないですね。一応武田側もミッツァイルは持っていて、ミッツァイルにはミッツァイルをと言うことで応戦したようなのですが、ちょっと数が違い過ぎて相手になりませんでした。

実際、馬防柵というメタカードやミッツァイルの攻撃をバーンメアが突破して殴り勝った、といった戦役には例もあるので、必ずしもバーンメアがミッツァイルに不利だったわけではなさそうなんですよね。

それでも武田のバーンメア軍団はやはり精強で、中にはこのメタカードバリケードを突破した者もいたようです。しかし数は少なく、突破出来ても少数だったのでミッツァイルに狙い撃たれて呆気なくお陀仏したと言われています。 武田軍がもっと多くて、ミッツァイルやバーンメアを織田と同等の枚数所有していれば話も違ったんですが……。

ですので織田の勝因としては、資産の差によって決着が付いたというのがこの戦いの結末ようです。逆に言えば、武田は織田が如何に金を持っていたかを正確に把握してはいなかったのではないでしょうか。

結局、カードって基本は資産ゲーなんですよ。

もっとも、放っておけば両者の資産差は徐々に開いていくので、「2倍のうちに戦いを挑んだ」というのは必ずしも誤りではないと思います。信玄も敗戦から学びを得ているので、勝頼も若気の至りと言うべきでしょう。

ただ今回は、相手が悪すぎました。

戦いを終えて

武田側の被害は凄まじく、主力のバーンメアを始め、デッキを構成する多くのSRやGRクリーチャーを失ってしまいました。勝頼はデッキを再編するために、30円ストレージから適当なカードを見繕ってなんとか泣く泣くデッキを作り直したと言われています。

一方で織田は背後を完全に固め、徳川も勢力の拡張に成功しています。もはや東に織田を脅かす存在は、越後で日々戦略的ハートバーンを決めている軍神上杉謙信くらいしかいなくなってしまいました。

ただ実のところ、武田は徳川を攻めることこそは出来なかったものの東に勢力を拡大していき、父信玄よりも大きな領土を築きました。だからやはり、勝頼は優秀だったんですよ。実際信長も「アイツは優秀なやつだから油断ならない」と評価しています。

まあ結果的には7年後の1582年、武田は織田の再度の攻勢を受けて完全に滅亡してしまうのですが……。

そして同年、勝者である織田信長の天下統一も近いと思われたところで、本能寺の変で殿堂制限を喰らってしまったわけです。戦国の世とはかくも無情なのです。

参考文献

平山優『長篠合戦と武田勝頼』 吉川弘文館 2013

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