祝・連載100回
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
早いもので連載もついに100回を迎えてしまいました。時間の流れって怖いですね。
なんだかんだでもう二年半くらいやってる気配すらある当企画ですが、これからもゆるゆるとやっていこうと思います。
それはそれとして、ネタは毎回枯渇しています。助けてくれ。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《ドルドブリンガー・ドラグーン》
【 クリーチャー 】
種族 ティラノ・ドレイク / 文明 火 / パワー4000 / コスト6
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。
DMRP-08で登場した、なんかこう……穴埋めっぽい感じのコモンです。
まあその、それでもティラノ・ドレイクでは貴重なトリガー枠だったりするんですが。
どんなにアレなスペックでも、物理的にそれしかないので使わざるを得ないこともあります。どこかのユニセフの広告と同じですね。
なんだかそういう趣味の人に人気が出そうなイラストをしていますが、そういう話はここではできないのでしないとして。
このカードには、元ネタとなるカードがあります。それがこちら。
《エンドブリンガー・ドラグーン》。なんだかイラストもちょっとオマージュ感がありますね。ドルドのほうはちゃんと服着てるけど。
で、この2枚の共通点はその名前。
《エンドブリンガー・ドラグーン》の「エン」を通貨単位の「円」ととり、これを同じ通貨単位の「ドル」として《ドルドブリンガー・ドラグーン》というわけですね。
……いやだいぶ無理あるだろこれ!
はい。この手の謎の言葉遊びギミックについては、ちゃんと公式がある程度意図をもってやっているものになります。
デュエマが新章に突入した時のテーマが「原点回帰」ということで、過去のカードのイラストとカード名をオマージュしたカードが多数収録された……というわけですね。
この一連のカードは「ノスタルジーカード」と呼ばれており、カード名は元カードを想起させるためにあえて安直な……もとい、わかりやすい言葉遊びで構成されています。
この言葉遊びが曲者でして、時期が進むにつれて元ネタのいじり方がエスカレートしていくんですよね……!
この傾向は、新章~超天篇までの三年間が全盛期とされています。
というわけで今回のテーマは、通称「新章ネーミング」と言われるこの手のカードたちのネーミングの紹介です。
時代が進むにしたがって急速に悪乗りしていく公式の狂気をぜひ楽しんでくださいませ。
《 蒼天の守護者ラ・ウラ・ギガ 》→《 蒼光の守護者ラウ・ラ・テラ 》。
DMRP-01からは彼をチョイス。
単位系のSI接頭語を一つ大きくしただけというシンプルな新章ネーミングです。ガーディアンの命名ルールも相まってそこまで離れておらず、違和感もそこまでありませんね。まだこの時点では。
《 ルナ・ブライトホーク 》→《 ルナ・ダークイーグル 》。
DMRP-02にして、二か所同時に対立要素に変えるという高等技術を発揮してきました。
そもそも《 ルナ・イーグル 》がすでに存在しているのにこれをやろうとした勇気に乾杯ですね。
《 光器ペトローバ 》→《 光器ペトーキナ 》。
DMRP-03からはこちらをチョイス。「老婆」→「翁」なんですが、伸ばし棒を絡めたことでちょっと難易度が上がっています。
そもそも老爺で「ペトローヤ」でいいのは内緒です。
《 宣凶師キンゼラ 》→《 宣凶師ラゼンキ 》。
DMRP-04裁ではなんか突然パワーダウン。「逆読みするだけかよ!」と、だいぶがっかりしたのを思い出しました。
実際このパックでは続くDMRP-04魔とセット収録するカードが多数収録されており、あんまりノスタルジー枠を入れられなかった……というのはあるかもしれませんね。
《 ファニー・クロウラー 》→《 ソエルボ・クロウラー 》。
DMRP-05からは、問題児の彼をチョイス。
「ファ」→「ソ」の音階つながりと「ニー」→「エルボー」の部位つながりのセットであることから、元ネタがかなり長いこと見つからなかったのを思い出しました。
しかもこの遊び、わかっても爽快感がゼロなんですよね……!
あ、あんまり関係ないんですがこのカードは史上初の「ノスタルジーカードのみで成立する5枚サイクル」を成す1枚だったりします。
《 ウイングアイ・モス 》→《 ウイングアイ・マック 》。
DMRP-06にして、ついに禁じ手に手を出してしまったのがこのカード。
ジャイアント・インセクトの命名ルールの「虫の名前」にまで侵蝕してきてますからね……!
名前がマックなら、もうそれは虫じゃなくてマックなんですよね。
《 フィスト・ブレーダー 》→《 フィスト・レイギーヨ 》。
DMRP-07からはこちら。
いやその、「ブレーダー」を「『無礼だ』に伸ばし棒を付けたやつ」と解釈するのって史上初だと思うんですよ。俺ならせいぜい《 フィスト・インギンダー 》止まりですよ。
「『礼儀いいよ』に伸ばし棒を付けたやつ」にはならんやろ!
《 爆裂マグマキラウェア 》→《 爆烈マグマロイヒ 》。
冒頭で紹介したDMRP-08を飛ばして、DMRP-09からはこちらを。
どちらもハワイの火山つながりというわかりやすい組み合わせなんですが、重要なのは《 爆裂マグマキラウェア 》にはすでに《 爆裂マウナロア 》というノスタルジーカードがいるんですよね……!
まさかそんな角度から突っ込み所を用意してくるとは思わなかったと同時に、もうちょっとこの視点があったら「時期的に絶対トレカライターコロシアムで記事書いてたな……」という気分にもなっています。
《 悪魔聖霊バルホルス 》→《 半神の精霊バルス 》 《 半魔の夜将ホルス 》 。
DMRP-10では、一枚のカードから2枚のカードを生み出すテクニックが。
「バルホルスはバルスとホルスの合体獣だったんだよ!」という過去改変を行うばかりか、バルスには名前ネタの安易なパロディまでさせる無法ぶり!
この設定からか、デュエプレでバルホルスが登場した時には「CVが二人いる」演出になったりと後にも影響を残したりしています。
《 衝撃のロウバンレイ 》→《 撃滅のロウバナスカ 》
DMRP-11からは、個人的に一番酷いと思っているこちらをチョイス。
いやその、レイ→アスカはだいぶライン超えてると思いますよ。よく見ると冠詞もスクライドネタですし。「ロウバ」以外全部サブカルネタで構成されてんじゃねえか!
同セットには《 聖騎士サーベゾローリ 》もいたりするあたり、ここまで来ると開発側もだいぶ行き着くところまで行ってるみたいですね。
《 死神術士デスマーチ 》→《 死神人形デスフェブラリー 》 。
最後となるDMRP-12からは、こちらをチョイス。
マーチ(3月)→フェブラリー(2月)という一見シンプルな構成なんですが……
実は全然関係ないところに4月担当がいるんですよね。
流石に偶然だと思うんですが……。
100回目過ぎてもだいたいこんな感じです
というわけで、《 ドルドブリンガー・ドラグーン 》でした。
ちなみに、逆に「どうやらノスタルジーカードらしいが元ネタも何のもじりかもわからないカード」があったりします。
《 闘門の精霊ウェルキウス 》の元ネタをご存知の方がいらっしゃれば、ぜひ北白河まで。
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。
おや、ランキングがありませんね。宮城とか行くんでしょうかね。
というわけで、次回のカードはこれです。各自予習していってください。
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それでは、次の記事で。北白河でした。