冬の特殊パック、なんか毎年アレな気がする
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
いやあ。来ましたね、《 超神龍ダーク・オブ・ルナー 》。
他のカードも見るに、どうやら2月の新パックのテーマが「過去のシリーズの回顧」であることはなんとなく見えてきたんですが……。
また、神化編は神帝関連なんですね。そろそろ怒るぞ。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《ヘル・スラッシュ》
(プレミアム殿堂カード) 【 呪文 】
文明 闇 / コスト8
相手の山札を見る。その中から3枚選び、持ち主の墓地に置いてもよい。その後、相手は自分自身の山札をシャッフルする。
DM-06で登場した、現プレミアム殿堂の山札破壊呪文ですね。
「山札の任意のカードを3枚引っこ抜く」……というシンプルな効果を持つこのカード。まあ使った結果を端的に言うと、「デッキに残ってる勝ち手段を全摘出したうえで、相手の山札の総数の方が少なくなる」と書いてます。もっと要約すると、「コントロールが勝つ」です。
重いコストも、当時のゲームスピード的には十分間に合う程度のもの。相手の盤面や手札をいい感じに処理してコントロールしつつ、これを何度か通して勝つ……という牧歌的で不毛なデュエルマスターズが、確かに存在したのです。
その凶悪性が認められて殿堂入りした後も、こいつの何が悪かったのか全然わかってなかった公式によって刷られた《 ロスト・チャージャー 》や《 フューチャー・スラッシュ 》といった後継カードとともに活躍。
2007年初頭に「やっぱり相手の山札見て落とすのダメだったわ!」という敗北宣言とともに関連カードが全員プレ殿送りになるまで、常にメタの一角にその姿がありました。《 ギガザンダ 》は置いてきた。
まあ対象年齢が小学生のゲームで「相手のデッキに触る」っていう行為がトラブルを招きやすい……というのもあったんでしょうね。小学生、我々が思う以上に「獣」ですからね。我々もかつてはそうでした。
……さて。そんな極悪カードなんですが。このカードが間違いなく一番強かった環境ってご存知ですか?
答えはこちら。
GBA版「デュエルマスターズ3」です。
闘魂編のカード全てと厳選された基本セットの一部のカード(各文明のカード12枚ずつの60枚)、そしていくらかのゲームオリジナルカードというカードプールが収録されたこのゲーム。
2004年末に出たゲームなので、もちろん《 ヘル・スラッシュ 》《 ロスト・チャージャー 》、ついでに《 スケルトン・バイス 》あたりは当然の権利のようにフル投入可能です。
これだけでもまあまあヤバげなんですが、前述したオリジナルカードが曲者でしてね。
まずはオリジナルカードの一角である《 再生の使徒ノルカ・ソルカ 》のテキストを見てもらいましょうか。
【 クリーチャー 】
種族 イニシエート / 文明 光 / パワー2000 / コスト3
■自分が呪文を唱える時、支払うコストは3少なくなる。
■このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
TT-自分のマナゾーンにある呪文を一枚ランダムに選び、手札に戻す。
そうですね、ゲームが終わる音がしましたね。
いやそりゃこんなんあったらゲームにならんやろ!3マナ3軽減って、4ターン目《 ロスト・ソウル 》→5ターン目《 ヘル・スラッシュ 》の世界やぞ!
そうでなくても《 ロスト・チャージャー 》は0マナ1ブーストで山札を覗けるようになりますし、《 スケルトン・バイス 》は1マナ2ハンデス。終わってます。
おまけにタップトリガーで呪文回収が付くので、《 ロスト・チャージャー 》がそのうち無限に使えるようになります。バーカ!
これを突破するには、金太郎飴みたいな速攻デッキで序盤から攻めまくっていく必要がありそうですが……。
と、ここで同じくゲームオリジナルカード《 沈黙の使徒カザミラ 》を見てみましょう。
【 クリーチャー 】
種族 イニシエート / 文明 光 / パワー4000 / コスト3
■ブロッカー
■このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を裏向きのままシールドに加える。その後相手は自分自身の山札の上から2枚を裏向きのままシールドに加える。
こうして、無事にビートも克服しましたとさ。
とまあ、そんな感じで対処札の少ない狭いカードプールに加えて相性が良すぎる強力オリカというダブルパンチによって、無事このゲームの環境は【白黒ライブラリアウト】の前に完全に終わり散らかすことになりました。
具体的に言うと、これ使ってるだけでコンピュータ相手に負けなくなるんですよね。隠しパスワードでゲーム開始直後にカードを解禁しておけば、ストーリーも攻略し放題です。
……あとこれは完全に蛇足なんですが、基本セットのカードには当時ギリギリ無制限だった《 アクアン 》が含まれています。……マジで?
「いっぱつぎゃくてん」じゃないんだよ
というわけで、《 ヘル・スラッシュ 》でした。
昨今の情勢的に、もしプレ殿になっていなかったとしてもなかなか使えない効果をしているのもまた事実。
そういう意味では、電脳世界で活躍するのが一番よかった……といえるのかもしれませんね。
まあ、今メジャーな電脳世界ことデュエプレではゲームテンポの関係でまず無理でしょうが。恵まれないやつ……
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。
おや、今回もランキングがありませんね。イレギュラーな締め切りが増えたからです。このコーナー廃止すべきでは?
というわけで、次回のカードはこれです。各自予習していってください。
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それでは、次の記事で。北白河でした。