ショタコン需要は実在する
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
いやあ。もうすぐ来ますね、ビクトリーBEST。
新規はもちろんのこと異様に豪華な再録カードも見えて、夏休み商戦に勝ちに行く気満々の構成には驚きましたね。
「1箱買うと狙った戦略の基盤低レアどっさりとビクトリー枠に加え、期待値で《 流星のガイアッシュ・カイザー 》と《 龍素記号wD サイクルペディア 》のどっちかが出てくる」って何事?前者はデッキで再録されるけど!
長らく「最も安いバージョンの価格が最も高いカード」の座を堅持していた《 無法神類 G・イズモ 》もついに再録ということで、ゴッド・ノヴァを使いたいプレイヤーにとってはありがたいことこの上なし。
逆に言えば、初版G・イズモについてはコレクション価値が強調されてコレクター需要はさらに高まるんじゃないですかね。デュエマに数少ない生意気系ショタ需要を一身に背負うイズモくんの未来に幸あれ。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《鬼姫ローリエ》
【 クリーチャー 】
種族 ヒューマノイド / ハンター / エイリアン / 文明 火 / パワー2000 / コスト3
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドが1枚もなければ、自分の山札を見る。その中から(ビクトリー)を持つクリーチャーを1体選び、相手に見せてもよい。それがこのクリーチャーから進化できるクリーチャーであれば、このクリーチャーの上に置く。そうでなければ、自分の手札に加える。その後、山札をシャッフルする。
DMX-08「激熱!ガチンコBEST」で登場し、「ビクトリーBEST」にて再録が決定したコモンのカードです。
名前の由来は、フレーバーテキスト通り「勝利」の花言葉を持つ植物ことローリエですね。
能力は、シールド0枚のピンチの際に繰り出すことでデッキから即座にビクトリーカードをサーチできるというもの。おまけにこのクリーチャーから進化できるカードなら即座に進化できる……と、大逆転を演出してくれるデザインとなっています。
その特異な効果範囲により「《 燃える革命 ドギラゴン 》と相性が良すぎて革命編でビクトリーが廃止された」という説もあったりしますが、それはいったん置いといて。
「ビクトリーBEST」でのビクトリー復活(ついでにハンターのプッシュも!)に合わせた再録として、これほど良いカードはないでしょう。
……ところで、今回のパックで「ローリエから自身の効果で進化できるカード」って何枚あったか覚えてますか?
そうですね、ゼロ枚ですね。
なんなら、対象範囲を「デュエマに存在するカード」に広げても《 黄金世代 鬼丸「爆」 》と《十弐制覇 鬼「王者」》の二枚しか存在しません。
種族を何らかの手段で追加すればもうちょっとだけ可能性はあるんですが、それはいったん置いといて。
……とまあ、そんな数奇な運命を持つこのカードについて、今回は語っていこうと思います。最後までお付き合いいただければ幸いです。
まずこのカードが初登場したDMX-08なんですが、実はこの時点でのカードプールでの踏み倒し対象はなんとゼロ枚。
……それどころか「サーチ可能なカード」すらゼロ枚という、テキストが完全なインクの染みであるとんでもないカードとしてローリエは生まれました。
こんなことになったのには(おそらく)ちゃんと理由がありまして。
このカードの登場は、E1終了直後&E2突入直前。超次元プッシュがいったん終了ということで、「これまでサイキックにしか存在しなかったビクトリーがメインデッキにもやってくる」という点をアピールする必要があったからです。いわゆる、プレビューカードだったわけですね。
実際に次のパックのビクトリーにはヒロイックな主役カードたる 《 黄金世代 鬼丸「爆」 》 が登場してますし、ピンチの際にそちらを3マナで呼べるのはどう見てもデザイナーズコンボ。
コモンなので流通量も多く、販促カードとしては一定の役目を果たしたんじゃないかなと思います。
次にこのカードが登場したのは、わずか5か月後のDMX-11こと「大決戦オールスター12」。いわゆる「○○戦略」系の内容固定パックです。
ここでは新たなビクトリーの《 十弐制覇 鬼「王者」 》と合わせて「自分のシールドを減らしまくり、空っぽになったところでローリエから王者を出して返しのターンの安全を確保する」という戦略の核に抜擢。
実用性はともかくとして、事実上彼女専用チューンが施された戦略がパックを飾る……というのは、コモンとしては快挙と言えるでしょう。
こうなると、さすがに今回も「ハンター種族プッシュ」だけでなく何らかの仕込みのプレビューなんじゃないかと疑ってしまうのですが……
現状、復活したビクトリーが以降のパックで続投するかは怪しい所。
おまけに、「シールドがないほうが強い」という戦略の最新版たる《 百鬼の邪王門 》から踏み倒す先としては(守りに使うことを考えると)あまりに脆弱というポイントもあります。「王者」の敗北回避とも噛み合わないし。
ここまで収録意図が読めないカードは久しぶりに見るので、せめて何か……もう一個、進展があってほしいものですね。残りの未判明の枠に何があっても厳しそうではあるんですが……。
デュエマのメカクレ女性キャラあるある:口がデカい
というわけで、《 鬼姫ローリエ 》でした。
ちなみに、花言葉を正式に定めたり取りまとめたりする団体は現状日本に存在しません。
つまり、決める人の勝手でかなり言いたい放題できます。特に新種なんかはその傾向が強く、開発者が決めたりすることも多いとか。
一つの花に多彩な花言葉があることも珍しくなく、実際にローリエにも「勝利」だけでなく「名誉」「栄光」「裏切り」「私は死ぬまで変わりません」(花のみ、葉のみの際の花言葉含む)などが存在します。
エピソード2で「裏切り」って言うとなんか変な文脈が乗りそうですが……まあ偶然の一致だと思いますよ。話半分でやっていきましょう。
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。
おや、今回もテーマがありませんね。例によって出てないだけでカードそのものは決定しているので、安心してください。
というわけで、次回のテーマはこちらです。各自予習していってください。
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それでは、次の記事で。北白河でした。