だいたい零龍が悪い
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
いやあ。来てますね、【テスタ・ロッサ】。ベルカード書いてるんですもの、たまには環境っぽい話もしますよ。
開発部の血と汗と涙のこもった超強化によってやっと形になった灼熱ドロン・ゴーの終着駅が、「出たそばからオカルトで即破壊されて墓地肥やしと零龍のタネになる」なのはなんというか。因果を感じますね。
マジック・アウトレイジのストーリーでもなんか生き返るんだか生き返らないんだか微妙なところにいるテスタくんの明日はどっちだ。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《 ガルベリアス・ドラゴン 》
【 クリーチャー 】
種族 アーマード・ドラゴン / 文明 火 / パワー7000 / コスト6
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手の自然のクリーチャーがあれば、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
■相手の水のクリーチャーがあれば、このクリーチャーはブロックされない。
■相手の闇のクリーチャーがあれば、このクリーチャーに「スレイヤー」を与える。
■相手の光のクリーチャーがあれば、自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。
ドラゴンについて語ることは、何もありません。
……なので、ドラゴンじゃないところの話をしていきますね。
カード的なことを言いますと、「月刊コロコロコミック」付録が初出の、なんかなんともいいがたいトカゲです。
当時としては異例のつめっつめのテキスト(ルビまで律儀に消してます)やなんかよくわからないパスワードや「GBA ONLY」の文字など、普通のカードとなんだか違う雰囲気を醸し出すこのカード。
実はこいつ、デュエマ史上でも数少ない「使用禁止カード」の一角となっています。プレミアム殿堂とかのさらに上を行く、「絶対使っちゃダメ」の領域ですね。
なんで使っちゃダメになったかというと、こいつだけ裏面が違うんですよ。具体的に言えばいつもの青背景の裏面じゃなくて、裏が赤ベースのカラーリングになってます。
で、なんでそんなことをしたかというと……このカードが、当時発売されたGBA版「デュエル・マスターズ2」のオリジナルカード初出だったからです。具体的には《 神楽妖精パルティア 》と同期ですね。
紙では聖拳編期、ゲームでは闘魂編に入るか入らないかの環境で登場した《 ガルベリアス・ドラゴン 》は、当時としてはさすがにオーバースペック。
6マナ2打点SAの時点で他にいないくらい強いのに、相手の盤面次第でさらに強化される……というのは、対戦相手がコンピュータでない限り使っちゃダメだったということなのでしょう。
ゲームの販促のために付録として封入されたこのカードは、カジュアルプレイ以外で使えないことから実態としては「ゲーム中に使えるパスワードが書いてあるなんかかっこいい紙」も同然。
パスワードさえ入力してゲーム内でアンロックしてしまえば、あとはストレージの肥やしとなるわけです。
のちにゲーム全体のインフレが進み、このカードが脅威とならなくなったのを確認されて超BBPにて通常の裏面で再録がなされるまでこのカードは使用禁止であり続けたわけですね。
というわけで今回のテーマは、「殿堂レギュレーションで指定された使用禁止カード」について。最後までお付き合いいただければ幸いです。
……とはいえ、「殿堂レギュレーションでのみ指定された使用禁止カード」は、《 ガルベリアス・ドラゴン 》以外には1グループしか存在しません。
「日本語版以外のデュエル・マスターズカード」です。
……シンプルですが、考えてみればこれはまあ当たり前。日本より後発となる海外版デュエマのカードは、名前や言語だけでなくテキストや効果にも差異が発生しています。それを混ぜて遊ぶと、当然ゲーム進行に支障をきたすわけです。
とはいえ、言語の関係で見た目ですぐわかるのでこれについては安心です。日本語(か、禁断文字)で印刷されたカードを使えば問題ない……
わけではありません。
実は、「日本語で印刷され、日本語のルールテキストと一切同じ文章が書かれているにもかかわらず、日本語版ではないカード」というわけのわからないカードが存在します。
それが……
通称「Y0プロモ」と呼ばれるブツです。
こちらは北米版デュエル・マスターズが商品展開されるにあたり、「このゲームの元となった日本語版のカードはこんな感じだぜ!」とばかりに販促冊子とともに頒布された、れっきとした北米版のプロモカードとなります。見分け方は、右下の海外版特有のエキスパンションシンボルと「Y0」のナンバリング。
物理的配布数も相当少なく(カナダで2000部限定配布という情報もあります)レアな品ですし、何よりカードパワー的にもう使われることがなさそうので実戦で見ることはなさそうですが……。
まあ、もし対戦中に見かけたら指摘してあげてください。あと、「そんな貴重品を実戦投入するなよ」とも。
石臼男解禁パスワードの「5ンADぞEマA」って「あまいぞ!男吾」の逆読みか……?
というわけで、《 ガルベリアス・ドラゴン 》でした。
ちなみに、殿堂レギュレーションに記載されておらずカード単体や裁定上の都合で使用禁止となっているカードでは「白紙に書き込んで遊ぶ《 ジョーカード 》」「使用に冊子が必要になる《 切札 〜魂の物語〜 》」「角度によって《 サッヴァークDG 》と《 煌龍サッヴァーク 》の2面に見え方が変わるチェンジングカード」などが存在します。
最後のやつは……こういう施策が続いて行われていないあたり、コストがかかり過ぎたかあんまり評判良くなかったんですかね。
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それでは、次の記事で。北白河でした。