タイトル
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
前回に引き続き締め切り大ピンチのきたしーですが、今回はとある人間の力を借りることで締め切り一週間前に脱稿することに成功しました。これであとは…フルスポイラー出たあとに新弾記事を急いで書き上げるだけ…!(この記事はパック発売前の9/20に執筆されています)
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。それでは、今日のカードはこちら。
《「理想」の極 シャングリラ・エデン》
【クリーチャー】
【種族】ガーディアン/ゼニス
【文明】 ゼロ
【パワー】17000
【コスト】12
■進化GV・Ω:自分の墓地、マナゾーン、バトルゾーンからクリーチャーを1体ずつ選び、その3体を重ねた上に置く。
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。相手はそれを自身の山札に加えてシャッフルする。
■このクリーチャーがタップしている時、相手のクリーチャーは攻撃もブロックもできない。
■エターナル・Ω(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、かわりに手札に戻す)
「理想」の極み!(同時に二回殴る)
DMEX-01にて登場したクリーチャーです。
名前通り、エピソード2期のラスボスにして、もうすぐ《 零獄接続王 ロマノグリラ0世 》として登場する《 「無情」の極 シャングリラ 》の関連カード……というか、リメイクと言うか。ともかくそんなカードですね。ストーリーにおいてどういう立ち位置であるかは後述します。
スペックに目を向けると。なんでもいいとはいえ墓地・マナ・バトルゾーンに進化元を要求するだけあり、その能力はかなり強烈です。
まず目を引くタップ時限定の攻撃・ブロックの完封効果に加え、攻撃時への山札の下への確定除去でしっかり盤面に触れるのは高得点。また、おまけ程度とは言えエターナル・Ωも持っているので進化元も含めて再利用が容易です。
とはいえ、防御効果の即効性のなさと除去そのものへの耐性がない(どかされてすぐカウンターされる可能性あり)のはフィニッシャーとしてはやや不安なところです。その重さから採用するには専用デッキになりがちなのも向かい風ですね。
……というかこの文字数詰め詰めの能力を持ってしてもフィニッシャーとして不安が残るという事実そのものが、インフレを物語っているような気もします。
さて、肝心のストーリーについて。このカードがどういう立ち位置であるかは、開発主任のK氏によってすでに明かされています。
わかりやすく言えば「《 「無情」の極 シャングリラ 》が至高神としてオラクルの信仰対象になるうちに伝承の中で変化した姿」です。
禍々しく複雑で有機的なデザインであった《 「無情」の極 シャングリラ 》時代のイラストと比較してみると、エンジェル・コマンドめいた比較的シンプル・無機質なデザインとなっていることがわかります。言い方によっては偶像に近付いたとも言えるでしょう。
伝承の変化に伴って信仰対象のデザインが変化していくのは実際の歴史でもよくあることとはいえ「人型の上半身と異形の巨大な下半身」「頭の特徴的な一本角」というベースを除けばほとんど原形を留めておらず、E2~E3の間で経過した一万年という作中時間の重みが伺えます。
……その割には「魔法陣からビームをドバドバ撃ってる」点がほぼ完全に引き継がれてるのが気になりますが。そこそんなに重要だったの!?
スペックで見ても《 「無情」の極 シャングリラ 》のアイデンティティであるガーディアン要素が進化元から消滅しているのも興味深いですね。
「自他問わず全てを守りたい」「守るためには何かを排除しなければならない」という守護者の矛盾に苦しみ、すべてを無に帰することでそれを達成しようとした《 「無情」の極 シャングリラ 》の苦悩は、至高神たる《 「理想」の極 シャングリラ・エデン 》の伝承ではきっと語られていないのでしょう。
ちなみに、開発主任K氏による背景ストーリーの裏設定については今我々が把握できるものより遥かに大量に存在するらしく、定期的に爆弾設定が公開されては我々ヴォーソス(専門用語。ここでは「フレーバー・背景ストーリー愛好家」くらいの意味合い)を喜ばせたり悩ませたりさらにでかい謎に対面させたりしています。
それを踏まえたうえで《 零獄接続王 ロマノグリラ0世 》を見てみると…能力といいシルエットといい、他のディスペクターと比べてだいぶリスペクト残ってませんか?下半身ちょっと小さくなってますけど。
最重要ポイントたる「魔法陣からビームをドバドバ撃ってる」ポイントも据え置きですしね。
「無情」の極み!(同時に二回殴る)
というわけで、《 「理想」の極 シャングリラ・エデン 》でした。
ところで今回の文章、なんかいつものきたしーっぽくないように思いませんか?
それもそのはず。この記事、去年の六月くらいに上がるはずだった原稿なんですよ(さすがにロマノグリラの話は後で追記したぶんですが)。
書き上がった後に「新パック発売に合わせて豪華版今日の一枚やりましょう」という話が持ち上がってボツになり、その後書いてた自分すらも忘れていたんですね。
というわけで、今回力を借りたのは過去の自分です。 よくやった。
キレ芸やツッコミ芸で汚れ切る前のきれいなきたしーが存在していたということを、覚えていただけると幸いです。ちなみにキャプション芸はデビュー記事からやってるので、全く汚れていなかった状態のきたしーは存在しません。
何もなければ来週の今頃には、「マジで語りたくないやつ」についての記事が上がるはずです。語ることは何もありませんので、楽しみにする必要もありません。
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それでは、次の記事で。北白河でした。