パラレル世界の俺たち「この団長とか言うの、文明が蒼くないんだけど!」
こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。
これを書いている段階で現在公開日前日なんですが、《 轟く覚醒 レッドゾーン・バスター/蒼き覚醒 ドギラゴンX 》なるカードが公開されてめちゃくちゃ驚いています。
これが通るなら、《 燃えるバイオ ドギラゴンT 》とか《 轟く生命 レッドゲート 》とかだって刷れるわけですよ。いやああらゆるキーワード能力がバリエーションになりますねこいつら。
というわけで、今回もやっていきましょうか。
この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。
それでは、今日のカードはこちら。
《永遠のプリンプリン》
【 クリーチャー 】
種族 エイリアン / ハンター / 文明 自然 / パワー4000 / コスト4
バトルゾーン、マナゾーン、墓地にある自分のエイリアンはすべて、種族にハンターを追加する。
バトルゾーン、マナゾーン、墓地にある自分のハンターはすべて、種族にエイリアンを追加する。
このクリーチャーがバトルに負けて破壊される時、墓地に置くかわりにバトルゾーンにとどまる。
覆面で頭のでかいバンカーじゃなくて
DMR-03で登場した、エピソード1のヒロインです。
……というか、もっと言い切ってしまうと「デュエマ本編で初めて設定されたヒロインキャラクター」です。
主人公やカード枠をはじめとしてデュエマという枠組みが大きく変わったE1期ですが、「ネームド美少女ヒロインが登場した」というのも改革の一つなのではないでしょうか。
いわゆる「のじゃロリ」「おてんばお姫様」などの属性を持ち合わせる彼女は、ストーリーのカギであること以上に「刷新により離れていく高年齢層を繋ぎ止めるためのカンフル剤」としての役割を期待されていたものと思われます。
……なんですが、私は実は「ヒロイン」概念の導入は簡単なものではなかったのではないかなと考えています。
そのカギを握るのが、ヒロインにつきものの「誰とくっつくか」問題です。
物語の類型として、ヒロインに期待される機能の一つとして「別の主要キャラとのロマンスや関係性の進行」というものがあるのですが…
E1のメインキャラをざっくり思い出してもらえればわかると思うんですが……あの話、まともな人型生物がプリンしかいないんですよね。
ストーリーにおいてはリュウセイと深い絆で結ばれることになる彼女ですが、よくよく考えなくてもドラゴンと美少女のカップルって傍から見るとだいぶ不自然でして。
原作漫画であれば「リュウセイ=ドラゴン龍」というエクスキューズがありましたが、まさかクリーチャー世界でそうするわけにもいきません。
キッズのためにドラゴンを削るわけにもいかないし、かといって高年齢層のために美少女を出さないわけにもいかないし…という板挟みにより、よくよく考えると物語としてはだいぶ無理が生じちゃったわけですね。
この「ドラゴンと美少女のジレンマ」には、当時実プレイをしていなかった自分でも「大丈夫なんかこのゲーム……」と思わされたものです。
ところがさすがはタカラトミー。
次のシリーズとなるE2にて、この問題にきっちりした解答を出すことに成功します。
人間型の主人公キャラの導入です。
今までは「主人公=ドラゴン」だったところを、「主人公を人間(鬼丸)にし、そのバディとして主役格のドラゴン(カイザー「勝」)を設定する」としたわけですね。
これにより、主人公と並んでも違和感のないヒロインを設定することができるようになりキッズも高年齢層もwin-win……というわけです。
……まあその割には、E2の正ヒロインことモエルの影はだいぶ薄いんですけどね。
「血の繋がらない妹」「明確に鬼丸が好き」など属性面では十分てんこ盛りなのですが、去年のヒロインことプリンが続投して相変わらずリュウセイとイチャイチャしてたのでどうしても印象が……はい。
まあ、初出時のモエルに興奮する高年齢層はそれはそれで問題がありそうな気もしますが。
この「人間とドラゴンのバディ」システムはなんやかんやでE3・DSと三年間続くことになります。
結果としてテスタ・ロッサ&アリスやモルト&アイラという名キャラクターが生まれたりもしているので、なんやかんやで大発明だったんじゃないかなって思いますよ。
……ただ、この枠組みは革命編の「革命」によって消滅。
「人間もヒロインもいなくてもクリーチャーだけで話は回せる」「メインターゲットのキッズに対しては人間関係は複雑」「そもそも人間キャラは原作キャラだけで十分」「高年齢層は別にヒロイン用意しなくても勝手にスノーフェアリーとかに興奮する」など、理由はいくらか思いつきますが…
次にストーリーに「ヒロイン」と呼べる存在が出てくるのは、いつになるでしょうね?
NHKの人形劇でもなくて
というわけで、《 永遠のプリンプリン 》でした。
そういえば、こいつもほっといたら両親みたいに全身に口が出てくるんでしょうか?
さて、次回予告のコーナーです。
弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。
というわけで、次回のカードはこれです。各自予習していってください。
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それでは、次の記事で。北白河でした。