【北白河の今日の一枚】vol.88《暗黒鎧 ザベル・リント》こうあってほしくない鬼の歴史

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【北白河の今日の一枚】vol.88《暗黒鎧 ザベル・リント》こうあってほしくない鬼の歴史

何月だろうが病はやってくる

こんにちは。あるいはお久しぶりです。北白河と申します。

こちらは絶賛五月病中ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

ちなみに五月に限らずとも私はいつも憂鬱です。この世が地獄でないわけはありませんからね。

というわけで、今回もやっていきましょうか。

この記事があなたの良い暇潰しになれば、これほど嬉しいことはありません。

それでは、今日のカードはこちら。

暗黒鎧 ザベル・リント

【 クリーチャー 】
種族 ダーク・ナイトメア / 文明 闇 / パワー2000 / コスト5

■自分の闇のタマシードが出た時、このクリーチャーを自分の墓地から出してもよい。

DMRP-21にして登場したコモンですね。

《 暗黒鎧 ザロスト 》のリメイククリーチャーであると同時に、フレーバーテキストにおいて「鬼の歴史では「こっちでは王じゃない方」が王として君臨している」「ジャオウガはその力を全部取り込んだ」などの重要情報が明かされたりもしています。

ちなみに、新章以降のパロディネーミング的には「ロス」と「ベルリン」という五輪開催都市繋がりのもじりだそうです。

2文字しかないところを変えるなという思いと、なんでそれでちょっとカッコいい響きになってるんだという思いが3:7くらいで自分の中にあります。

というわけで、このカードについての言及はここでおしまい。前回に引き続き「鬼の歴史の王来篇」のストーリーを勝手に補完していこうと思います。というか!早く!公式で言及してくれ!気になるから!

DMRP-19では、《 悪魔神バロム 》の力を借りるか奪うかして取り込んだジャオウガと《 禁時混成王 ドキンダンテXXII 》との決着がついたのもつかの間、《 禁断竜王 Vol-Val-8 》が時空の歪みからやってきて戦いが始まる……というところから始まります。

「プレミアムズ」なる歴史の裏側に封じられた面々を呼び出すという圧倒的な攻撃を放つ 《 禁断竜王 Vol-Val-8 》の前にはさすがのジャオウガも苦戦。

ボルシャックに相当する創世神の声で、さっき倒した「奇跡王」こと《 時の法皇 ミラダンテXII 》の力を借りるか奪いに行くことになります。

No.2のディスペクター「バイクよりも機関車作りたいよな」
(未来へと)行きて帰りし物語

とはいえミラダンテもただでは力を貸してくれず、(というかジャオウガ相手ならそのまま取り込まれるので貸したくもないでしょう)ジャオウガはその力を得るためにD2フィールドの力を持ったディスペクターたちを倒して強さを証明することになります。

……ミラダンテとD2フィールドに特に関係がないどころか敵同士なのは言わずもがな。ここでもこちらの歴史をシンプルにひっくり返したことによる齟齬が発生していますね。

ともあれ、ジャオウガは今まで獲得した王の力を使ってディスペクターたちを撃破。そのまま襲い掛かってきた(そりゃそうだ)ミラダンテとの戦いにて傷ついたジャオウガに、創世神はこう告げます。

「これが奇跡王の力を手に入れるということだ。力を使いこなすには、苦しみを乗り越え拮抗状態を作るしかない。そのためには、我ら一族の力をすべて解放するのだ。」

こうして脳内に流れ込んできた創世王の戦いの歴史(具体的には神化編第三弾のみ)によりミラダンテの奇跡の力を克服したジャオウガは《 鬼ヶ奇跡 ジャオウガダンテXII 》(仮)となり、Vol-Val-8との戦いに戻るのでした。絶対こいつ革命チェンジみたいなノリで進化するだろ!ほぼ侵略じゃねえか!

Vol-Val-8の必殺技ことエターナルプレミアムズを耐えて反撃だ……と言うところで、このパックでのジャオウガの活躍はおしまいです。きっとコスト7以下の召喚封じで耐えきったんだろうなあ。

それはそれとして、どこか別の場所で。

Vol-Val-8の登場でその力を奪われた《 勝災電融王 ギュカウツ・マグル 》は王の力を奪われ、暴走。そこに現れたのは、なんとあのテスタ・ロッサ(に相当する誰か)!彼はギュカウツ・マグルにこう呼びかけます。

「ギュウジン丸、あなたは常に人のために拳を振るってきた。そんなあなたが自分のために拳を振るっている姿を見れて、オレはうれしい」 「でも、人のために拳を振るうのがアウトレイジの誇りだと教えてくれたのはあなただ。あなたのためにこの命、燃やそう」

……痛恨の人違い!ともあれ、テスタ・ロッサ(仮)によるラスト・バーニングの一撃でギュカウツ・マグルは撃破。「天災王」こと《 伝説の正体 ギュウジン丸 》の魂は(なんでか)ジャオウガのもとに収まりました。邪鬼王来烈伝に戻ってきたところをキャッチしてるんでしょうか。

逆のくっつき方ならめちゃくちゃ強かったのでは?

そしてまた別の場所で。

ジャオウガの仲間たち(だからそもそもそんなの存在するのか?)の前に立ちはだかるのは、《 零獄接続王 ロマノグリラ0世 》

彼は鬼レクスターズたちの闘争本能を刺激することで同士討ちさせ、平和を求める心との自己矛盾を巻き起こしてゼニス化させようとしたのですが……

……どう考えてもこいつらそんな心持ってねえな!?

こちらの歴史(龍の歴史)ならば十王篇のキングマスターたちやガイアハザードが駆けつけて「戦いとは相互理解!」と気付くことで形勢が逆転するんですが……。

そもそも十王篇のマスターどもは現在龍の歴史に行ってるので不在ですし、ガイアハザード(に相当する誰か)だけでなんとかなるのか……?

強引にひっくり返すなら、「闘争本能ではなく友情とか融和とかの本能を刺激されてピンチになった」「そのうえで、今まで倒してきたやつらを『呼びつける』ことで『相互理解はクソ!略奪戦最高!』と思い出して形勢逆転」……とかになるんでしょうか?

なんだか台無し感がありますがともかくロマノグリラは撃破され、「零源王」こと《 「無情」の極 シャングリラ 》の魂もジャオウガのものとなりました。

ゼニス指定でこいつ出すデッキ組もうとしたものだけ石を投げろ

あと書いててちょっと気付いたんですが、ギュカウツ・マグルとロマノグリラについては相性的にジャオウガ単騎でもなんとかなった説が出てきましたね。

片や暴走状態なので素の戦闘能力で、片やそもそも一人なので精神操作が効かないという点で、なんだか優位が取れそうです。

……むしろ単騎でやってくれた方が話に矛盾がなくなるという、なんだかよくわからない状況が発生しています。なんでこうなるんだよ!

DMRP-20にてVol-Val-8との決着をつけた(あと「禁断王」こと《 禁断機関 VV-8 》の魂もゲットした)ジャオウガの前に立ちはだかるのは、《 終末縫合王 ミカドレオ 》……ではなく、《 終末縫合王 ザ=キラーキーナリー 》

(仮)がついていない彼は、公式でも言及済みの存在。「暗黒王」《 暗黒皇グレイテスト・シーザー 》と「邪悪王」《 龍覇 ザ=デッドマン 》の王を直接縫合したディスペクターです。

原作漫画での使い手の名前をくっつけた「ミカドレオ」に対して、グレイテスト・シーザーを使ったザキラとデッドマンを使った寄成ギョウを合わせたネーミングなわけですね。

……ザキラ、《 暗黒皇グレイテスト・シーザー 》使ったことありましたっけ?アニメとかでも微妙に時期が合わないように見えるんですが……。まあ、これについては「グレイテスト・シーザーの魂は《 暗黒王デス・フェニックス 》のもの」という設定が明かされたのでカバーのしようはありますね。

あと、この縫合のせいでグレンモルトとシデン・ギャラクシーは知らん人とのディスペクトを強いられるわけですが、それはまた別の話です。

終わりませんでしたね

ザ=キラーキーナリーの猛攻に歯が立たないジャオウガは、例によって禁断王ことVV-8の力を取り込みにかかります。VV-8は「殿堂王来空間」なる空間を展開し、その中を見て回るように言うのですが……

……VV-8自身はプレミアムじゃなくて普通の殿堂入りなんですよね。よって、そんな彼が作り出せる「殿堂王来空間」には普通の殿堂入りのカードたちが闊歩していたものと思われます。

ともあれ、殿堂という歴史の裏の力を取り込んだことで《 鬼ヶ禁断 ブイブイ・ジャオウガ 》(仮)となったジャオウガはザ=キラーキーナリーを打ち倒すのでした。

ですが、それすらも真の黒幕たる《 鬼魂珠 》(これも公式に存在が示唆されています)の掌の上。今まで集めてきた王の魂は鬼魂珠に取り込まれ、最悪のディスペクターこと《 Volzeos-Balamord 》が誕生してしまいます。

合体したヴォルゼオスをWordPressで表現するのは超めんどくさいです

全ての力を奪われたジャオウガですが、最後の力を振り絞って(あと例によって創世神の指示とかもあって)12の王の力を全て飲み込みきることで、13番目の王「終来王」(仮)に覚醒。《 終来王鬼 ジャオウガ 》(推定)へと変貌します。

スタートデッキのやつですね。「JO」はついてないですが、名前の対応の仕方からおそらくこの姿と思われます。

鬼の歴史ではタマシードは先に作られてたのかもしれませんね

そしてさらに呑み込んだ12王の力を全開にして《鬼ヶ究極 キング・ジャオウガ》(仮)(鬼の歴史のコロコロ付録)となり、その槍をVolzeos-Balamordの身体の中心の鬼魂珠へと突き立てることに成功するのですが……その時の圧倒的なパワーにより、龍頭星雲の向こうの「龍の歴史」の世界と繋がってしまいます。

こうして二つの歴史の代表が出会ったところで、王来MAXに繋がるというわけですね。

というわけでここまで歴史の凸凹を眺めてきたわけですが。

やっぱり、《 一王二命三眼槍 》の再生能力にモノを言わせてジャオウガ単騎で王来篇RTAをするのが一番ストーリーに矛盾が出なくて済むんじゃないですかね……?

実はこのオチを思い付いてから先週の記事を書き始めました

というわけで《 暗黒鎧 ザベル・リント 》でした。いや全然話してないんですけどね。

ちなみに、ジャオウガ単騎RTAをした鬼の歴史での王来篇はレクスターズの収録枠がめっちゃ空くので代わりにディスペクターの収録が増えていることでしょう。

つまり、きっとこっちの歴史より【5cコントロール】が強いです。

ザ東・京トは返上、ザヘル・シンキトは中止

さて、次回予告のコーナーです。

弊社のECサイトにはカードごとに「一緒に買ってるランキング」というお遊び要素があるのですが、皆様にはそのランキングのみを見て次回のカードを当ててもらいます。

出番ですよばにら先生

というわけで、次回のカードはこれです。各自予習していってください。

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それでは、次の記事で。北白河でした。

前回の記事

けっきょくバラドってなんだったんですかね

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