【デュエマコラム】斜に構えるデュエル・マスターズ vol.2~禁断英雄 モモキングダムX~

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【デュエマコラム】斜に構えるデュエル・マスターズ vol.2~禁断英雄 モモキングダムX~

 こんにちは、ギャクバるデュエマGamesの神結です。デュエル・マスターズとかいう斜にカマ逆張りオタクにも優しいゲームが好きです。

 最近は一周回ってサガループの練習とかしてます、逆に。

  

 さて、前回より始まった「斜にマス」なのですが、(名前の一発落ち感が否めないものの)思った以上に好評をいただきました。

 一応趣旨を説明すると、この記事は特定のカードに着目して、そのカードのあまり一般的ではない使い方や、デザインとは異なる使い方を紹介する……といった、よく言えばポテンシャルを引き出す、悪く言えば斜に構えた紹介をする、といったものになります。

 まぁ毎回毎回ネタがあるわけでもないので、月に1回あるかどうかみたいな感じで、たまに掲載していこうと思っています。よろしくお願いします。

 

 というわけで今回も斜にマス、始まります!

目次

奇跡のカード 禁断英雄モモキングダムX

ざっくりカード解説

 第2回のゲストとなるのは、《禁断英雄 モモキングダムX》になります。

 ご存じの方も多いとは思いますが、まずは効果の方を確認しておきましょう。

【 スター進化クリーチャー 】
種族 ジョーカーズ / 禁断 / レクスターズ / 文明 闇/火 / パワー99999 / コスト2

■禁断スター進化:このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から進化ではないレクスターズが出るまで表向きにし、それをこのクリーチャーの下に置く。その後、山札をシャッフルする。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
■自分の他のレクスターズが出た時、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてこのクリーチャーの下に置いてもよい。
■このクリーチャーは、カードが6枚以上含まれていなければ、攻撃できず、相手に選ばれない。
■このクリーチャーに含まれるカードが6枚になった時、このターン、相手のクリーチャーすべてのパワーを-99999する。
■T・ブレイカー

 初出は王来篇第3弾「禁断龍vs禁断竜(エターナル・プレミアムズ)」。

 同期のカードとしてはタイトルにもある《禁断竜王 Vol-Val-8》の他、《キャンベロ <レッゾ.Star>》や《零獄接続王 ロマノグリラ0世》があります。CS等でよく見掛けるカードだと《斬斬人形コダマンマ GS》や《冒険妖精ポレコ》、《B.F.F. モーメント》なんかもここで登場していますね。

 《禁断英雄 モモキングダムX》は、名前の通りモモキングが《伝説の禁断 ドキンダムX》の力を得たような格好になります。

 ドキンダムは「ソニック・コマンドたちの尽力によって封印が解かれていき、やがて解放されて力を発揮する」というデザインなわけですが、この禁断英雄は「レクスターズたちと力を合わせていって、ようやく力が使えるようになる」というデザインとなっており、上手く対比されてて面白いですよね。

 というわけでお供であるキャンベロが《キャンベロ <レッlazy>》として同弾に収録されることも併せて、背景ストーリーやデザイン的に「場にどんどんレクスターズたちを出していって、最後に《禁断英雄 モモキングダムX》を爆発させて勝つ」というようなデザインされていた筈です。

 要するに、【赤侵略】のセルフオマージュです。

 改めて考えると、かなり上手く表現してるよな、と感動するデザインです。


 まずはモモキングダムを場に出したあとに、《キャンベロ <レッゾ.Star>》を軸にレクスターズでビートをして、相手の反撃を抑制しながら詰めていきます。

 相手が防御に徹して盤面を固めても、モモキングダムの時限爆弾が起動して勝てる、というわけですね。

 実際こういう感じのデッキで遊んだんですけど、結構強くて楽しかったんですよ。

 

衝撃のデビュー戦、そして……

 ところが世に解き放たれた禁断英雄はというと、随分と変わった姿をしていました。


 ルールを知らないと何がしたいのかもよくわからないデッキです。

 というのも、《禁断英雄 モモキングダムX》の持つ「禁断スター進化」がかなり特殊なもので、すごくざっくり言えば「クリーチャーを出した後にレクスターズを山札から捲って下に入れる」みたいな能力になっています。

 で、このときが大事なのは「別に山札の中にレクスターズがいなくても《禁断英雄 モモキングダムX》自体は着地して残る」というところにあります。

 もちろん禁断を爆発させるような運用を考えるとそれは論外なのですが、デュエマには進化クリーチャーの少し変わった運用方法があります。

 いわゆる「退化」と呼ばれるものです。

退化界のレジェンド

 特定の進化条件を持ったクリーチャーを場に出し、そして進化クリーチャーを「カード指定除去」などで引っぺがすことで、進化元を場に残す、というようなものです。

 代表的なものとしては、《死神術士デスマーチ》を使った【バルカディアス退化】などが挙げられると思います。

 で、モモキングはというと「相手に選ばれない」「スター進化」なので、《龍脈術 落城の計》のようなカード指定除去じゃなくても退化が出来る」といった要素が噛み合ってしまいました。

 上記のモモキングダムユニバースはどういうデッキかというと、まずモモキングダムを召喚します。デッキに進化でないレクスターズは存在しないので、モモキングダムの下には何も入りません。

 次にに《時空工兵タイムチェンジャー》で、モモキングダムの下に《究極銀河ユニバース》を含むフェニックスを2枚ねじ込みます。

 そして最後に《バッドドッグ・マニアクス》などの自壊出来るカードをモモキングダムに打ち込むことによって、《究極銀河ユニバース》が顕現、そのままEXウィンが達成、という手順になるわけです。

エスメラルダ vs ザキラの対決が印象深い

 モモキングが、レクスターズたちと力を合わせて力を発揮する展開は何処へ……?

 

 ただこのデッキは最速で決まれば3キルも可能なんですが、必要パーツが多すぎて流石にそんな都合よくは決まりません。

 CSで結果を残すこともありましたが、一時的なものでした。

 

 しかし次に《禁断英雄 モモキングダムX》を使ったデッキは、デュエマ史上にその名を刻むだけの強力なデッキで、全国大会の優勝をも成し遂げました。

 ご存じ、【JO退化】です。


 いや、お前も退化なんかい。

 5コストの《未来王龍 モモキングJO》を場に出す手段として、《禁断英雄 モモキングダムX》が採用されました。

 モモキングダムは《進化設計図》で拾えるため、《キャンベロ <レッlazy>》や《アルカディアス・モモキング》などと同時にサーチ出来るのも噛み合ったんですよね。

 【JO退化】の活躍は特に全国大会で顕著で、優勝と3位を獲得。そのそも参加者の半数近くがJO退化を使用するという暴れっぷりでした。

 ……それにしても、背景ストーリーともシナジーする優れたデザインは何処へ?

 あ、ちなみに【JO退化】だとちゃんと《禁断英雄 モモキングダムX》を爆発させて勝つルートがあります。

 特に受けの強いデッキなんかに対しては、モモキングダムを2体並べて「1体を退化させて走らせて、もう1体を爆発要員として温存しておく」といったゲーム観でプレイするのが強力でした。よかったね、モモキングダム。

 

 しかしこの【JO退化】はあまりに強力過ぎたために、《未来王龍 モモキングJO》とのコンビ殿堂を食らうことになってしまいました。

 それでもこの《禁断英雄 モモキングダムX》は、まだ死んでいませんでした。新たな姿で、環境へとやってきます。


 いや、やっぱり退化するんかい。

 今度は退化先に《自然の四君子 ガイアハザード》を用意した、4cグッドスタッフデッキへと変貌しました。

新DMの総決算みたいなカード名で、個人的にはかなり好き

 《生魂転霊》との相性がよく、マナを伸ばしながら《自然の四君子 ガイアハザード》を早期に用意出来たり、ゲームを長引かせた先でも《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》等で山札の下にハザードを用意しておけば低コストでフィニッシャーを用意することが出来ました。

 あと《禁断英雄 モモキングダムX》+《闘争と成長の決断》の相性もよく、【青魔導具】の《卍 新世壊 卍》への対処としても有効でしたね。

 ハザード退化は相応の弱点を持っているために環境を独占することこそなかったのですが、2022年の夏頃には充分に環境のトップに近しいデッキとして活躍してくれました。

 

何が順張りなのかわからん

 というわけで改めてみていくと、《禁断英雄 モモキングダムX》は長らくずっと退化デッキとして活躍してきました。

 退化というギミックがある以上、開発側もある程度は想定していた運用だったとは思います。しかしここまで「退化でしか使われない」とまでは思ってなかったんじゃないですかね。

 実際、たぶん私が今日このあとカーナベルで《禁断英雄 モモキングダムX》を4枚購入した場合、ベルカードにはきっと「お、赤黒レクスターズを作るんですね!」って書かれるより、「これはハザード退化を作るのでしょうか?」と書かれる可能性の方が高いと思います。恐らく。

 

 こうなると、もうどっちが順張りでどっちが逆張りなのか、何もわからなくなってきました。

 もちろん注意しておきたいことですが、順張りか逆張りかという単純な二元論だけではカードは成立していません。カードの特性というのは様々で、それらが複合して1枚のカードとして成り立っているのです。

 ただ前述したように、《禁断英雄 モモキングダムX》自体は効果とオマージュ元と背景ストーリーがかなり上手く噛み合ったカードだと思っていて、赤黒バイクっぽく最後に爆発させてこそ、のカードには見えるんですよね。

 いやぁ、まさに奇跡のカードだと思います。

ちゃんと左右対称なのも、元カード的にGOODだよね

 

おわりに

 というわけで第2回の「斜にマス」は奇跡のカード《禁断英雄 モモキングダムX》の話となりました。

 カード自体が色々特殊なギミックを持っているお陰で、使い方が無限です。実際元々の《伝説の禁断 ドキンダムX》も、【赤侵略】でちゃんと活躍しているものの、【マーシャルデリート】とかにも出張していますからね。

 本編では言及しなかったんですが、【デイガライオネル】のように、ちゃんと爆発させることで勝つデッキもあります。

 もしかしたら今後もリバイバル系のパックで、有力なレクスターズが出るかも知れません。その時はまたこのカードが活躍するかもしれません。

 まぁ、爆発してるか退化してるかは不明ですが。

 

 というわけで、今回はここまで。

 それでは次回の記事でお会いしましょう!

 

 


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