こんにちは、神結です。
アドバンスという一挙動の間に4つくらい効果がストックすることもしばしばあるレギュレーションで遊んでいます。最近はアドバンスのプレイヤーも地道に増えていて嬉しいです。
さて、今月の“斜にマス”はそのアドバンスのカードを1つ紹介しようと思います。
まぁ想像出来る方はいらっしゃると思いますが、アレです。
この記事では、主に斜に構えて逆張るオタクを応援する……もとい、ちょっと予想外の使われ方、活躍の仕方をしたカードを取り上げて紹介するものとなっております。
というわけで “斜にマス” 、始まります!
目次
アドバンテージの鬼? インフェル星樹
というわけで今回紹介するカードはこちら。
【 クリーチャー 】
種族 ジャイアント・ドラゴン / レクスターズ / 文明 自然 / パワー6000 / コスト5
■G・ストライク
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが出た時、バトルゾーンにある、クリーチャーではないカードを2枚まで選ぶ。それらを持ち主のマナゾーンにタップして置く。
■バトルゾーンから自分のマナゾーンにカードが置かれた時、カードを1枚引く。
《インフェル星樹》、通称「インスタ」。
5マナ6000W・ブレイカー、G・ストライクです。あとジャイアント・ドラゴンにレクスターズを持っています。
まぁ本題はここでないのはみんなわかると思うのですが、この部分のスペックが地味に優秀なのも重宝されています。
緑単色、パワーラインが優秀、ドラゴンなので《メンデルスゾーン》や《ボルシャック・栄光・ルピア》から繋がる、《蒼き団長 ドギラゴン剣》への革命チェンジが可能、ジャイアントとも絡みがあるし、レクスターズなので《我我我ガイアール・ブランド》の進化元にもなる、G・ストライクでデッキの防御力の底上げにもなる……などなど。
このように基礎的なレベルが高いこともあるのですが、《インフェル星樹》の最大の特徴は「クリーチャーではないカードを2枚までマナに置く」「バトルゾーンから自分のマナゾーンにカードが置かれたときにドローをする」という、この2つに分かれたテキストにあるでしょう。
この《インフェル星樹》の登場は王来MAX篇であったことから、新カードタイプ「タマシード」の登場と重なっています。
まぁつまり実装意図としては「タマシードを含む置物カードの除去、および再利用」という部分が大きかったでしょう。
例えば相手の《バイケンの海幻》などを除去するために使ったり、自分の使い終わった《ジャスミンの地版》をマナに飛ばしてリソースに変換するといった使い方も可能というわけです。
特に自分のカードを飛ばした場合は、ドローまでついてきます。タマシードを盤面に置いて、それをマナに変換する……となると二度手間ではあるんですが、その手間にあったリターンは貰えるってことですね。
もちろん対象はタマシードだけではないので、《DG-パルテノン〜龍の創り出される地〜》だとか《卍 新世壊 卍》とかの対処も出来るよね、といったところ。
ただ状況が限定的になりがちなので、さらに5コスでメタと考えるならばやはりやや重いということもあるでしょうか。せっかくだしG・ストライクも付けちゃお!という感じのカードですかね。
まぁ事前評価でいうなら、Bくらい。
と、いう評価が本来的な《インフェル星樹》だったと思います。
……まぁ本来的というか、オリジナルという話でもあるんですが。
しかしこのカードはとあるカードと併せることで、突然世界を変えるカードとなりました。
その相棒こそが、《禁断 ~封印されしX~》です。
【 禁断の鼓動 】
文明 火 / コスト99
■この鼓動は、ゲーム開始時、封印を6つ付けてバトルゾーンに置く。
■この鼓動はバトルゾーンを離れない。
■禁断解放―この鼓動の封印がすべてなくなった時、クリーチャー側に裏返す。
(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く。コマンドがバトルゾーンに出た時、その持ち主はそのコマンドと同じ文明を持つ自身のカードから封印をひとつ、墓地に置く。クリーチャーが封印されている間、両プレイヤーはそのクリーチャーを無視する。)
────────────解放後────────────
カード名:伝説の禁断 ドキンダムX
カードの種類:禁断クリーチャー
文明:火
種族:-
パワー:99999
コスト:99マナ
マナ:-
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが禁断解放した時、相手は自身のクリーチャーすべてに封印をひとつ付ける。
■コスト4以下の呪文によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。
■このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。
禁断の鼓動はゲーム開始時にバトルゾーンに置き、そして封印を6つ付けます。
《インフェル星樹》の効果は、バトルゾーンのクリーチャーではないカード。要するに封印を2枚選択することが出来ます。
そしてそれは即ち……《インフェル星樹》は、なんと1枚で2ブースト2ドローするカードということになります。
これはハッキリ言って馬鹿です。こんなカード、他に存在しません。
《龍罠 エスカルデン》とかマナのみを伸ばすカードはそこそこあるんですけど、手札まで増やすとなると唯一無二といっていいでしょう。
こうなると、最初に挙げたカードの特性が生きていきます。
《メンデルスゾーン》から3ターン目に出して2ブースト2ドロー。手札を減らさずに、4ターン目には8コスト帯のカードを使えます。
そしてその上で、何故か肉体も強力で革命チェンジ元になるW・ブレイカーが盤面に残るんですよね。
唯一の問題点が《禁断 ~封印されしX~》がアドバンスでしか使えないことくらいで、逆にアドバンスのランプデッキにはだいたい入っていますね。
アドバンスの象徴
繰り返しになりますが、《禁断 ~封印されしX~》が使えるのはアドバンスのみです。
逆にそんなわけで、《インフェル星樹》はもはやアドバンスの象徴と言えるカードでしょう。
まず例えば、【モルトNEXT】。
アドバンスのトップTierデッキですが、ドラゴンのマナを伸ばすデッキということで当然の採用です。
特にブーストからの《インフェル星樹》で、《爆炎龍覇 モルトSAGA》への到達が出来るわけです。
【 クリーチャー 】
種族 ガイアール・コマンド・ドラゴン / ヒューマノイド爆 / ドラグナー / 文明 火 / パワー10000 / コスト8
■W・ブレイカー
■スピードアタッカー
■同じ名前のウエポンを2枚以上、このクリーチャーに装備できない。
■このクリーチャーが出た時、火のドラグハートを、コストの合計が自分のマナゾーンにあるドラゴンの数以下になるように好きな数選び、自分の超次元ゾーンから選んで出す。(それがウエポンであれば、このクリーチャーに装備して出す)
■マナ武装7:このクリーチャーが攻撃する時、自分のマナゾーンに火のカードが7枚以上あれば、その攻撃の終わりに、自分のドラグハートをすべてクリーチャー側に裏返し、アンタップする。
マナが7~9あれば、《爆銀王剣 バトガイ刃斗》に追加で《無敵剣 プロト・ギガハート》とか追加出来ますからね。
また、【モルトNEXT】より単純にデッキ的な相性がいいのは【ガイアッシュ覇道】ですね。
モルトNEXTはクリーチャーを出していくと禁断が勝手に剥がれていくんですが、こちらのデッキはそうではありません。
そしてこちらも8マナに到達すると、《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》というフィニッシャーに繋がります。
【 クリーチャー 】
種族 ドラゴンギルド / ビートジョッキー / 文明 火 / パワー9000 / コスト10
■B・A・D 2(このクリーチャーを、コストを2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりにこのクリーチャーを破壊する)
■スピードアタッカー
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが破壊された時、タップしていたら、このターンの後で自分のターンをもう一度行う。
■バトル中、このクリーチャーのパワーを+5000する。
この時手札を補充していると2撃目の覇道を用意しやすいですし、横にW・ブレイカーがあるのも心強いです。何かと相性いいんですよね。
またそれ以外でも、【アナカラーデリート】みたいなちょっと変わった禁断デッキでもこのカードを使っていることが多いです。
【 呪文 】
文明 闇 / コスト11
■各プレイヤーは、バトルゾーン、手札、シールドゾーン、墓地にある自身のカードをすべて山札に加えてシャッフルする。
というように、《インフェル星樹》はアドバンスとオリジナルの大きな違いとなっています。
実際上記のような覇道とか、或いは《「勝利」の頂 カイザー「刃鬼」》のようなデッキをオリジナルに持ち込もうとすると《流星のガイアッシュ・カイザー》が絡まないとゲームになりにくいんですよね。マナが伸びないのもそうだし、手札が足りないという。
逆にマナを好き勝手に伸ばしてワチャワチャしたいデッキはアドバンスで組む方がデッキになりやすいです。
この前ファンイベントで《禁断 ~封印されしX~》+《インフェル星樹》ギミックを使った《聖剣炎獣バーレスク》デッキを見たときはなんか感動したんですよね。
【 進化クリーチャー 】
種族 アーマード・ワイバーン / 文明 火 / パワー8000 / コスト9
進化-自分のアーマード・ワイバーン1体の上に置く。
このクリーチャーが相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかったとき、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。
W・ブレイカー
自分のターンの終わりに、このクリーチャーを自分の手札に戻す。
おわりに
というわけで、今回はここまで。
どちらかというとこのカードのコラムを書きたかったので、斜にマスシリーズもなんとなくここで一段落となりそうです。
まぁまたどっかで斜にってるカードを見付けたら記事になると思いますので、その時はお楽しみに。
それではまた次回の記事お会いしましょう。