目次
始めに
皆さんはループはお好きですか?私は大好きです。もしループ嫌いな方がいらっしゃればここから先はご遠慮ください。シャイファイターです。よろしくお願いします。
【ループ】とは
カードの能力を連鎖させていって、同じ状況での効果発動を繰り返すことです。それに自分に有利な事を挟んだり、相手の山札を削るカードを挟んだりして勝つ戦術のことも指します。
【ループ】の長所
ループ戦術の長所は“決まれば100%勝てる”ということです。シールドをブレイクしてトリガーを踏むなどといった要素で逆転を許す事もありません。
【ループ】の短所
ループ戦術の短所は“決まらないと勝てない”ということです。ループパーツの中には攻撃時の性能に優れない物も多く、殴りに行くとなると本職の殴りにくるデッキに負けてしまいます。
現環境の【ループ】
ヨミジループ
このデッキは《MEGATOON ・ドッカンデイヤー》GRゾーンが空になるまでGR召喚し、《ヨミジ 丁-二式》の能力で《斬罪 シ蔑ザンド》《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》を墓地から出し入れしてGR召喚を無限にストックし、次に《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》の代わりに《解罪 ジェ霊ニー》で相手の手札をゼロ枚にして《蒼神龍ヴェール・バビロニア》で引かせるコンボを行い、そのまま山札切れで勝つデッキです。
このデッキは《ヨミジ 丁-二式》の踏み倒しを使いまくるデッキです。
ナウオアループ
このデッキは、《ドレミ団の光魂Go!》で《ナウ・オア・ネバー》を唱え、その効果で《龍素記号S r スペルサイクリカ》を出して《ナウ・オア・ネバー》を墓地から唱え《龍素記号S r スペルサイクリカ》を出し直して《ドレミ団の光魂Go!》を唱え直し、《ナウ・オア・ネバー》を唱え《龍素記号Sr スペルサイクリカ》を出し直して《ナウ・オア・ネバー》を回収して《サイバー・I・チョイス》の効果で《ドレミ団の光魂Go!》を唱える事で一周する無限ループを発生させるデッキです。
《ドレミ団の光魂Go!》は呪文を唱えるときに1枚ドローするので一周二枚の無限ドローになります。山札を6枚以下にしたらループを止め、大量に呪文を唱えているため《次元の嵐 スコーラー》を出してエキストラターンを得ます。次のターン《次元の嵐 スコーラー》に《転生スイッチ》を唱えて《水上第九院 シャコガイル》にしてターンを終了次の相手のターンの始めに引き切って勝つという戦い方です。
このデッキは《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》などの呪文と《龍素記号Sr スペルサイクリカ》などのクリーチャーそれぞれの踏み倒しがマッチするデッキです。
カリヤドネループ
このデッキの手順は複雑で条件が厳しいため引用します。(持ってないからわかりませんでした)
ループの条件、手順を見ていきましょう。必要マナ 1(水文明) 状態《「大当たり!もう一本!!」》起動状態手札《 魔導管理室 カリヤドネ 》1枚墓地《セイレーン・コンチェルト》1枚《ブラッディ・タイフーン》2枚《ブラッディ・クロス》2枚《エマージェンシー・タイフーン》1枚もしくは《ブラッディ・クロス》1枚《エマージェンシー・タイフーン》2枚(少なくともどちらも1枚ずつあり、かつ片方は2枚必要)《スパイラル・ゲート》or《レスキュー・タイム》1枚また、《 魔導管理室 カリヤドネ 》を1マナで召喚するため呪文が13枚以上必要山札 4枚①《「大当たり!もう一本!!」》の効果で2回使える《 魔導管理室 カリヤドネ 》の1回目の登場時効果で、《セイレーン・コンチェルト》《ブラッディ・クロス》《エマージェンシー・タイフーン》を選択。②《セイレーン・コンチェルト》の効果で水の単色マナを回収して埋める。これによりマナが1に回復。③《ブラッディ・クロス》で自分と相手の山札を2枚ずつ削る。④《エマージェンシー・タイフーン》でカードを1枚だけドロー。引いたカードをそのまま捨てる。(第一手順においては《ブラッディ・タイフーン》の2枚目、《レスキュー・タイム》など、これから使うが墓地に足りないパーツを捨てる。ここで不足パーツを墓地に送ることができる場合、ループ開始の際に墓地にパーツが足りなくてもループが成立する。すでにパーツがある場合は引いたカードを捨てればよい)⑤使用した3枚のカードを山札の下に送る。この時、複数枚あるコンボパーツをデッキの底に送るようにする。(デッキの底のカードは次の手順で墓地に送れないため)上2枚の順番は何でもよい。
⑥2回目の《 魔導管理室 カリヤドネ 》の効果で《ブラッディ・タイフーン》《「大当たり!もう一本!!」》《レスキュー・タイム(《スパイラル・ゲート》)を選択。⑦《「大当たり!もう一本!!」》をプレイし、次に召喚するクリーチャーの能力を2回使えるようにする。⑧《レスキュー・タイム》で《 魔導管理室 カリヤドネ 》を手札に戻す。自分の山札の上から3枚を見る。そのうちの1枚を自分の手札に加え、残りを墓地に置く。⑨《ブラッディ・タイフーン》で《セイレーン・コンチェルト》を回収し、2枚のカードを墓地に送る。使用した3枚の呪文は、《ブラッディ・タイフーン》を底にして山札の下に送る。⑩《セイレーン・コンチェルト》を手札からプレイする。⑪ ①に戻る。
出典 https://gachi-matome.com/p-dm-s-blue-black-kariyadone/
このようにして自分だけ山札を戻しつつ相手の山札を《ブラッディ・クロス》で削り切るデッキで、《魔導管理室 カリヤドネ》の呪文踏み倒しがメインです。
ループ作成
これらのループから、ループに必要そうなものが見えてきました。「踏み倒し」と「再利用」です。
踏み倒し
『そんなのわかってる』という人もいると思いますがご了承下さい。ループの多くはコストを払わずループします。よって踏み倒しが重要です。
ヨミジループ
《ヨミジ 丁-二式》による踏み倒しがそれにあたります。
ナウオアループ
《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》等の呪文による《龍素記号S r スペルサイクリカ》等のクリーチャーの踏み倒しがそれにあたります。
カリヤドネループ
《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》の呪文踏み倒しがそれにあたります。
再利用
もう一つの要素は再利用できるかどうかです。踏み倒せるだけではループしません。ループに持ち込むためには再利用できる必要があります。
ヨミジループ
《斬罪 シ蔑ザンド》と《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》の破壊と《ヨミジ 丁-二式》の蘇生のループです。
ナウオアループ
《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》、《龍素記号Sr スペルサイクリカ》、《ドレミ団の光魂Go!》、《サイバー・I・チョイス》の呪文使用とドローのループです。
カリヤドネループ
山札を4枚にした上での《ブラッディ・クロス》、《エマージェンシー・タイフーン》、《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》の山札4枚を維持するループです。
新たなループ作り
これらの要素を元にループを作ろうと思います。
採用する踏み倒しカード
踏み倒しカードの中から安いものを探していると、コンボしそうなものがありました。それが、
《葉鳴妖精ハキリ》と《凶鬼03号 ガシャゴズラ》です。
《葉鳴妖精ハキリ》の攻撃時に《凶鬼03号 ガシャゴズラ》を出し、どうにかして別の効果で《葉鳴妖精ハキリ》を破壊した上で《凶鬼03号 ガシャゴズラ》の効果で《葉鳴妖精ハキリ》を蘇生できないでしょうか。また、《葉鳴妖精ハキリ》がSAを持っていたらどうにかして《凶鬼03号 ガシャゴズラ》さえ回収できればループするのになぁ。と考えながらカードを探すと、
見つかりました!
これらによって《葉鳴妖精ハキリ》がSAを持った状態で攻撃し《凶鬼03号 ガシャゴズラ》を踏み倒します。すると《百発人形マグナム》によって一体破壊することになるので、《葉鳴妖精ハキリ》を破壊します。そのあと《凶鬼03号 ガシャゴズラ》の効果を使い、《葉鳴妖精ハキリ》と《ドクロ・ベーヤン》の蘇生を行い、二体踏み倒したので《凶鬼03号 ガシャゴズラ》と《ドクロ・ベーヤン》を破壊します。最後に《ドクロ・ベーヤン》の登場時効果で《凶鬼03号 ガシャゴズラ》 を回収すると、これで一周します!
このループ条件を満たすためのデッキリストがこちらです。
勝ち方
《凶鬼03号 ガシャゴズラ》はコスト3以下のクリーチャーを3体蘇生できるため、コスト3以下のクリーチャーの登場時能力を好きな数使うことができます。このデッキの最終的なフィニッシャーは《腐敗麗姫ベラ》であり、《ドクロ・ベーヤン》、《葉鳴妖精ハキリ》とともに蘇生し、《凶鬼03号 ガシャゴズラ》、《ドクロ・ベーヤン》と共に破壊することでループします。あとは《腐敗麗姫 ベラ》の効果で相手の山札を切らします。
このデッキの回し方
このループは理論上超低確率で 4ターン目にループに入ることができますが、実際は5〜7ターン目の開始が多く、それほど早くはありません。そのため、回し方を失敗すると負けてしまいます。そのため、回し方を説明します。
1 勝つ条件
上の写真の状況にした上で、墓地に《天災 デドダム》や《伊達人形ナスロスチャ》、《【問2】ノロン⤴️》などで《腐敗麗姫ベラ》が墓地に落ちるまでループさせ、《腐敗麗姫ベラ》が落ちたら変わりに《腐敗麗姫ベラ》を入れて相手の山札を切らします。
2 初動
初動は2ターン目に《ダーク・ライフ》3ターン目に《天災 デドダム》の動きでマナブーストと墓地肥しを行うことができれば最高ですが、4色デッキで多色カードも多いため、3ターン目に確実に《天災 デドダム》もしくは《ダーク・ライフ》を使えるようにしましょう。
3 除去
相手のクリーチャーの除去は《堕魔 ドゥポイズ》とシールドトリガーの《テック団の波壊Go!》が担当しています。特に《堕魔 ドゥポイズ》は墓地に落としたいクリーチャーを破壊して墓地を整えることができます。
4 妨害
相手の妨害には《百発人形 マグナム》が効きます。《百発人形 マグナム》はループパーツであると共に、強力なメタクリーチャーです。特に各種のGRクリーチャーを出すと発動するので、GR環境には刺さります。ですが十王篇の新能力のキリフダッシュやフシギバースはコストを支払っているため、対応のきく新能力はマジボンバーと、ギャラクシールドの踏み倒しのみとなりそうです。
5 苦手なカード
墓地を利用するデッキのため、墓地の利用を封じるカードが苦手です。また、《無修羅デジルムカデ》などの“相手のクリーチャーはタップしてバトルゾーンに出る”というカードが出てくるとループを回すことができません。ですが、《オリオティス・ジャッジ》等のオーバーコスト規制カードは無視することができます。
見事完成!
このデッキで環境トップに勝てるかはわかりませんが、とりあえず新しいループデッキが一つ完成しました!皆さんもぜひこの記事を参考に、新しいループを作ってみてください。
ここまでお読みいただきありがとうございました。今回取り上げたもの以外にもループはたくさんあるため、ループの分析と作成これからも頑張ります。