こんにちは。北白河と申します。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

この企画「今日の一枚」では「今バズっているカード」「今高騰しているカード」「今話題のカード」「往年の名カード」「今北白河の中でアツいカード」など、独断と偏見で北白河が選んだカードを定期更新（週四回くらい更新できたらいいな）で毎日1枚取り上げて語っていきます。

というわけで、今日もやっていきましょう。それでは、今日のカードはこちら。

《極まる侵略 G.O.D.》

【進化クリーチャー 】
【種族】 エンジェル・コマンド/侵略者
【文明】光
【パワー】15500
【コスト】9

■進化−自分の光のコスト9のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略−光のコスト9の進化クリーチャー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、光のコスト9のクリーチャーを9体まで、自分の手札またはマナゾーンからバトルゾーンに出す。

999999999（ナインス・ナイン）

リクエストから、DMR-19で登場したレジェンドカードですね。革命編を通じて収録された「コスト9のエンジェル・コマンド/侵略者」で構成されたシリーズカード「九極」のボスです。マスコットめいた姿のクソ重準バニラ連中である一極～九極の名を持つクリーチャーと、「超九極」の名を持つそれなりに強いやつらで構成されています。

その名前通り能力も9尽くしで、cipで光のコスト9クリーチャーを9体まで踏み倒すことが可能です。……もっとも「9体」は多分にフレーバー的要素が強く、「だいたいいくらでも出せる」と同義ですが。この射程範囲には《超九極 チュートピア》《サファイア・ウィズダム》《偽りの王 ナンバーナイン》などの強烈なロック持ちや進化クリーチャーが含まれているため、発動するとトリガーケアした上に殴って概ねゲームが終わります。最高レアのカードは「あなたはゲームに勝つ。」を迂遠に書く必要がありますからね。

強いだけあり侵略元は「光のコスト9の進化クリーチャー」と激烈に厳しく、現時点で本人含めて9体しかいません（偶然とはいえ美しいですね）。とはいえしっかりデザイナーズコンボが仕込まれており、手札の9コストカードを見せた数だけ軽くなる進化クリーチャー《超七極 Gio》のおかげで専用デッキだと一瞬で出てきます。《極まる侵略 G.O.D.》を見せてもコスト軽減できるので、これを見せると実質死刑宣告です。このギミックを組み込んだ【九極侵略】は一種の地雷デッキとして一定の地位を築いています。今だと環境に腐るほどいるループに対してGRメタになる《超九極 チュートピア》がわりと間に合っちゃうのも魅力ですね。

九番目の九極（ザインティ・ザイン）

コスト9の光のクリーチャーは腐るほどおり、（一～九極除いて）どれもがゲームを決めうる性能を持っています。

《犯罪紳士 カンゼンクライム》は墓地からトリガーを全回収してさらに相手のトリガーに備えることが可能ですし、《無法神類 G・イズモ》はコスト5以下の呪文を封殺します。《光器セイント・マリア》はハンターをアンタップ&シールド追加で鉄壁の防御を固めますし、《神武の精霊オルテギア》はあらゆるクロスギアを使いこなします。《煌銀河の弓 ラルクメシア》はGR召喚で頭数を稼ぎ、《聖霊王ガガ・ラスト・ミステリカ》はパワー13000です。

……使えない順にばっかり見てないで真面目な話をしますと、前述のロック性能の高いやつらは当然として、それ以外だとマナ基盤になり単独でもそれなりに強力な《世紀末ゼンアク》が出ることが多いです。《超七極 Gio》を使う都合上手札はとにかく必要なので、水文明のドロー力が欲しくなるためのチョイスだと考えられます。また、他の色だと《進化設計図》《巨大設計図》を使う自然文明とも相性がいいですね。 というわけで【九極侵略】はキーパーツが全部光文明であるにも関わらずそれなりに混色するという、比較的珍しいデッキとなっています。

ゴッドが前身である 《世紀末ゼンアク》が神の名を持つ《極まる侵略 G.O.D.》によって出てくるの、なんか示唆的でいいですね。《無法神類 G・イズモ》 は……まあ……強く生きてください。どう考えてももっといい就職先があると思います。

9.9.9X

背景ストーリーにおいての《極まる侵略 G.O.D.》は、神に近付くことを目的とする「九極」の侵略者が崇める「神に到達した者」として登場しました……とはいえ、設定的な彼の初戦は同じ侵略者の《デュエにゃん皇帝》。「九極」自体がモチーフにネズミを採用していることもあり、猫と仲が悪いのでしょうか。設定的にも古くからの敵らしいですし。

この決戦にさすがにカードパワーの差で打ち勝ったのち、S級侵略者と戦闘中の《時の革命 ミラダンテ》の前にさらなる敵として立ちはだかります。もっとミラダンテを痛めつけてほしかったのですが、次の弾が出ると同時にS級侵略者ともども敗北したことが語られました。クソが。まあここで取り逃した《S級不死 デッドゾーン》が 《禁断の轟速 レッドゾーンX》になったりもするんですが、続きはまあそのうち。

その後「九極」の侵略者は敗北した《極まる侵略 G.O.D.》を偽りの神であると掌返し。「偽りの神を倒したあっちに着いてったほうが神に近づける」と何事もなかったかのように革命軍に加入し、のうのうと革命ファイナルの《九極の精霊マウリエル》まで生存しています。

まあ 《極まる侵略 G.O.D.》 が真なる神ではないことは初めからわかりきっています。本物の神を表す数は、九じゃなくて六ですからね。必要なコストは合計31であり、必要な踏み倒しの数は6体なのです。わかりましたね。わかったら公式に起源神の新規を求めるメールを送るのです。

というわけで、《極まる侵略 G.O.D.》でした。君もcipで《無法神類 G・イズモ》を出して、なんらかの実績を達成しよう！（勝てない）それでは、次の記事で。

「今日の一枚」は月・水・金・日の週四回更新！更新チェックのためにガチまとめ公式ツイッターを是非フォローお願いいたします。

また、ツイッターやコメント欄で記事の感想や次のテーマとなるカードの募集も受け付けております。北白河はコメント返信率100％を目指しております。がんばります。

前回の【今日の一枚】