デュエル・マスターズの背景ストーリーをご紹介する本シリーズ、今回は極神編です!
カードパワーの引き上げが行われ、低迷していたデュエマをV字回復に導いた本作。(詳しくはこちら)
数多くの人気カードが輩出されましたが、ギミックとしての目玉はG・リンクでしょう!
物語でも、やはりカギを握るのはゴッド。
それでは、さっそくストーリーを辿っていきましょう!
目次
0、前回までのあらすじ
世界を崩壊させた、進化クロスギアによる終末魔導大戦。
その1万年後、新たな世界では新種族たちが繁栄していました。
しかし、そこに次元の門『ユニバース・ゲート』の彼方からフェニックスが襲来。
惑星規模の存在であるフェニックスの前に、世界はまたしても壊滅の危機を迎えます。
2体のフェニックス、《超神星ビッグバン・アナスタシス》と《超神星ブラックホール・サナトス》の最終決戦を経て、大地はふたたび静寂を取り戻しました。
1、DM-24 極神編
フェニックスの消えた世界に、入れ替わるようにかつての種族が蘇りました。
前回の大絶滅と違うのは、不死鳥編で登場したハイブリッド種族たちも生き延びたこと。当時のコロコロ付録であるワールドマップには、ティラノ・ドレイクたちの棲み処が描かれています。
けれど、世界の環境が激変したことは間違いありません。各文明・各種族は助け合いながら生きる道を模索しました。
そんな平和と協力体制の中、『神(ゴッド)』と呼ばれる複合生命体が誕生します。
一説にはロスト・クルセイダーたちが呼び寄せたとも言われていますが、書籍とフレーバーテキストで記述が矛盾しており、正確な出自ははっきりしません。
ともあれゴッドたちは、その力によって世界を生命力にあふれた豊かなものへと作り替えてゆきました。
『シルヴァー・グローリー』や『フィオナの森』といった、不死鳥編で一度壊滅したはずの旧世界の地名が復活しているのも、おそらくはゴッドによる世界の再構築によるものでしょう。
そんな平和な新世界において、新たなる英雄が誕生しました。
穏やかな心と聡明な頭脳、そして仲間の為に身を投げ出す勇気を持つ龍――
《ボルメテウス・武者・ドラゴン》!!
かつての英雄《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》生誕の地・ボルシャック渓谷にて生まれた新時代の象徴です。
時を同じくして光文明でも、《龍聖霊ウルフェウス》が誕生しました。
こうした次世代の希望となるクリーチャーたちも生まれ、5文明は豊かさを取り戻してゆきます。
しかし、ゴッドたちはただ恵みをもたらしたわけではありませんでした。世界の急激な再構築は、混沌を引き起こします。
また、そうでなくとも豊かさは欲望を生み出します。そして、欲望に最も忠実な文明といえば。
……そう、闇文明が動き始めます。
2、DM-25 人造神の創造
軍事力を増強していた闇文明は、 《魔刻の斬将オルゼキア》を大将として、あろうことかゴッドたちに反旗を翻します。
予想外の反乱に虚を突かれたゴッドたちは、次々に闇に屈しました。と同時に、ゴッドによって平和を保っていた各地に混乱が広がります。
勢いづく闇文明。彼らは、不意打ちとはいえゴッドを倒すほどの力を得ていたのです。
そして、他文明もまた闇に触発されます。自然文明は大地のエネルギーに各文明の力を融合させ、巨大レインボー龍《極仙龍バイオレンス・サンダー》を生み出します。
自然文明を含まない《バイオレンス・サンダー》ですが、個人的には《龍仙ロマネスク》と《母なる紋章》の力で呼び出したと考えています。
《バイオレンス・サンダー》を生み出した反動として、大地の生命力は失われ、自然文明は荒廃します。
これまた《龍仙ロマネスク》の「一時的にマナ=大地の力を増強するが、やがて蝕まれていく」という効果で表現されていますね。
こうして世界には荒廃と混沌が広まりますが、力に溺れる者たちがそれに気付くことはありませんでした。
3、DM-26 超絶VS究極
世界の調和を望んだ神々は動揺しました。繁栄をもたらすはずが、攻撃を受けたのだから当然でしょう。
しかし闇文明にしてみれば、与えられた平和など望んではいません。戦乱こそが望みとばかりに、ゴッドに対して攻勢を続けます。
そして、快進撃のさなか、闇はついにその宿願を達成しました。
――《悪魔神バロム》の復活。
この闇の猛攻に対し、ゴッドも手をこまねいているばかりではありません。
善悪を超越し、すべてを無に帰す最強の神が誕生したのです。その名は《超絶究極神・ゼンアク》。
そしてまた、神の眷族であるロスト・クルセイダーも本格参戦。戦況は一気にゴッド陣営に傾きます。
各地での激突。次々と壊れてゆく、ゴッドに作り出された安息の地。このまま戦いが激化すれば、世界は再び崩壊しかねません。
《ボルメテウス・武者・ドラゴン》は事態の解決を目指すべく、《龍聖霊ウルフェウス》との首脳会談へと向かいました。
一方で、ゴッド陣営にはさらなる動きがほのめかされています。
4、DM-27 完全極神
《ゼンアク》の圧倒的な力の前に、《バロム・エンペラー》の力を得た闇文明ですら窮地に立たされます。
しかし、闇文明は《バロム》に続き伝説のクリーチャーを復活。あの《暗黒王デス・フェニックス》を《暗黒凰ゼロ・フェニックス》として蘇らせたのです。
同じころ、5文明すべての力を持つ”究極のレインボークリーチャー”が誕生。溢れる力をコントロールできない彼らもまた、世界に牙を剥きました。
5色レインボークリーチャーについては資料が乏しく、フレーバーテキストと書籍でもやや扱いに差が見られ、彼らが何者なのかははっきりしていません。
個人的には、《バイオレンス・サンダー》などによるマナへの負荷が生み出した存在……と解釈するとつじつまが合うかな・と考えています。
さて。一方で、長い話し合いを続けていた《ボルメテウス・武者・ドラゴン》と《龍聖霊ウルフェウス》は一つの結論に至ります。融合して、世界の危機を救う。
《武者》と《ウルフェウス》が融合した《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》は、暴虐の限りを尽くすクリーチャーたちを次々に撃破します。
そして始まる《ボルフェウス・ヘヴン》と《ゼロ・フェニックス》の頂上決戦。神の領域をも超越したとされる、激しい戦いが繰り広げられます。
長きに及ぶ激闘の末、両者が倒れると、生きとし生けるものすべてがすすり泣きました。
戦いは終わった。けれど、またしてもこの星は荒れ果ててしまった。
そこに出現したのが最後のゴッド、《地神エメラルド・ファラオ》ら五元神です。
五元神は大地を浄化する存在。各文明の力を使い、傷付いた大地を癒していきました。
こうして、今度こそ本当に世界に平和が訪れたのです。
そういえば。
神の眷族として参戦していた進化ロスト・クルセイダーたちは、いつしか王家と呼ばれ、そして悲しい運命を辿るのですが……それはまた別のお話。
5、そして舞台は……
幾度となく大地は傷付き、世界の住人たちは戦乱のない世界を望みました。
そして、その望みは今度こそ叶いつつあります。
そう、次の物語は戦争ではありません。強者たちが腕を磨き、鮮やかな技を競い合うバトル大会!
舞台は戦国武闘会へ!!
【参考資料】
全方位カードファイル10~11
月刊コロコロコミック2007年10月号ふろくポスター(以上、小学館)