【背景ストーリー】第4弾 Story of Duel Masters ~不死鳥編~【デュエル・マスターズ】

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【背景ストーリー】第4弾 Story of Duel Masters ~不死鳥編~【デュエル・マスターズ】

デュエル・マスターズ背景ストーリー、今回は19~23弾・不死鳥編です!

その名の通り、ゲームでもストーリーでも不死鳥=フェニックス種族がメインテーマとなった不死鳥編。

シリーズ屈指の問題児と言われることも多い(?)本シリーズですが、その物語と衝撃の結末は意外と知られていません。というわけで、今回もどうぞお付き合いください。

目次

0、前回までのあらすじ

クロスギアの誕生がもたらした戦乱。その行き着く先は、世界の滅亡でした。地上のすべてが時空の裂け目へと飲み込まれてゆき……

クロスギアを巡る詳しいお話はこちら

聖拳編のお話はこちら

初期シリーズのお話はこちら

そして1万年後、世界は全く新しい姿を見せます。

「一万年という時間は人族に空を飛ぶ事すら可能にさせた。 」

出典:デュエル・マスターズ

1、DM-19 不死鳥編

終末魔導大戦から1万年。時空の裂け目の活動は失速し、裂け目の外には新たな世界が形作られました。

世界の滅亡を食い止めるため犠牲となった『神』がいるとか……?

出典:デュエル・マスターズ

そこで繁栄したのは、2文明にまたがる新たなクリーチャー達。俗にハイブリッド種族と呼ばれる5種族と、そのサポート種族ですね。

後年になって強化された稀有な種族です
初期は「ダイナモ」能力を担当していました

自然はぬいぐるみのような姿の冒険者、ドリームメイトビークル・ビー

自然は天使を継ぐ者たち、アーク・セラフィムセイント・ヘッド

セラフィム同士でのサポートが豊富なせいかセイント・ヘッドの影が薄い
妙に他種族との掛け持ちサポートが多いのも特徴

&は変幻自在の機械の兵団、グレートメカオーキカイヒーロー

ロボット系コラボが来るともれなく駆り出される
こちらも「ダイナモ」能力を与えられた種族です

、他生物を取り込む異形の悪魔、グラン・ドデビルグランド・デビルディープ・マリーン

アドバンテージ獲得に長け、不死鳥編期間だけなら最も成功した種族といえそうです
そして未来永劫ネタにされる種族の誤植

そして、半龍半人の戦闘民族、ティラノ・ドレイクブレイブ・スピリット

アニメ主人公「夢見テル」の使う種族でした
成長段階によって人型から龍に変化します。この子超かわいいですね^^^^

出典:デュエル・マスターズ

これら種族は、(強さはともかく)種族指定でのサポートが多く、名実ともに主役といえる存在でした。5種族でサイクルを成すカードも多いですね。

一方で、旧種族達の多くは苦しい立場にありました。自らの文明を離れた者、歪んで異形となった者……故郷を失った彼らは、細々と生き延びるのが精一杯だったのです。

文明を離れた例。当時基準ですらカードパワーがしょっぱい……
歪んだ例。これまた当時基準ですら……

出典:デュエル・マスターズ

そんな新世界に、時空の裂け目『ユニバース』を門として、5体の超巨大クリーチャーが出現しました。――不死鳥

「生物かどうかも定かではない」とのこと

不死鳥達が身体の球体を輝かせると、周囲の生命が一瞬で吸い尽くされました。その力の前に、クリーチャーたちはなすすべもありません。世界はまたたく間に不死鳥に支配されました。

不死鳥の危険に最初から気付いていた者は僅かだったようです

出典:デュエル・マスターズ

もはや不死鳥からは逃れられない。そう悟った地上の種族たちは、他種族から何かを奪うことで生き延びようとします。

不死鳥退散を祈願して生け贄を捧げていたとのフレーバーも

かくして、5大種族の抗争が幕を開けたのです。

2、DM-20 魔闘龍×騎兵団

打倒不死鳥のための活動を、もっとも早くから開始したのがグレートメカオー勢力でした。彼らは他種族の資源を奪うべく、各地に斥候となるロボット軍団を派遣します。

どこまでも続くメカオー軍団

最初に武力衝突が起きたのは中央大陸でした。ドリームメイト領土において、300体のグレートメカオー部隊がドリームメイトと激突。勝利を確信していたグレートメカオーたちですが、本陣に届いたのは僅か数体のドリームメイトによって壊滅させられたとの報告でした。

当時のドリームメイトは「謎が多い」描写されています

この一件から、グレートメカオーたちはさらなる情報収集の重要性を痛感。絶滅したサイバーロードの残したマザーコンピュータ『アカシック7』の解析に乗り出します。秘密裏に調査を進めるべく、彼らは探知されない特殊部隊を開発し始めました。

《弾丸透魂スケルハンター》は偵察メカらしい能力、と思ったらフレーバーでミサイルいっぱい撃ってますね……

開発と調査の一方で、グレートメカオー軍は他種族への侵攻も怠りません。ティラノ・ドレイク陣営に対しては、海底からの奇襲を試みます。グレートメカオー達の高度な戦略の前に、ティラノ・ドレイクは劣勢に陥りました。

本拠地を踏みにじられたドレイク側も反撃します

出典:デュエル・マスターズ

たとえ傷を負っても、生粋の戦闘種族であるティラノ・ドレイクは屈しません。長たる《覇竜凰ドルザバード》を筆頭に、彼らは徹底抗戦を見せました。

ドレイクの長に相応しい威厳と攻撃能力

『闘龍』の異名に恥じない奮闘で、ティラノ・ドレイクたちは辛くもグレートメカオーを撤退させることに成功します。しかし、資源は強奪され、戦死者・負傷者はおびただしい数に上りました。

ドレイクの怒りは新たなブレイブ・スピリットを生みました

出典:デュエル・マスターズ

3、DM-21 封魔王の系譜

自らの勢力の半壊を受け、手負いの《ドルザバード》グランド・デビル勢力へと共闘を求めます。元よりロボット軍団の台頭に危機感を募らせていたグランド・デビル側もこれを快諾。闇の軍事同盟が結成されました。

色が重なっている割に、グレートメカオーとグランド・デビルは友好関係にない模様

グランド・デビル達はさっそく活動を開始します。グレートメカオー、そして不死鳥に対抗すべく、未完成だった秘術を解き放ったのです。死の世界に繋がる門を開く、禁じられた”蘇生の術”――

その名は《インフェルノ・ゲート》

ストーリー的にも禁じられた力

現実でもプレミアム殿堂とされた強力な呪文ですが、物語においてもその力は絶大。デーモン・コマンドら1万年前の種族たちが死の国から這い出します。

グランド・デビルと縁深いデーモン・コマンドも登場

中でもひときわ異彩を放っていたのは、旧世界における光文明の覇者・《聖霊王アルカディアス》の変わり果てた姿でした。

両腕にはガイコツ、指は舌を伸ばした化け物となっておりグランド・デビルの特徴が色濃く出ています

残された天使たちの命を保証するため、《アルカディアス》はその魂と肉体を悪魔に売り渡していたのです。

実はDM-19時点で天使の亡骸を欲しています

こうして、強力な戦力を手にしたティラノ・ドレイクグランド・デビル同盟軍はグレートメカオーを圧倒。闇の勢力が拡大していきます。

4、DM-22 超神龍雷撃

グランド・デビル軍の台頭を見過ごす不死鳥たちではありませんでしたが、封魔の軍勢の成長は予想以上でした。グランド・デビルたちは不死鳥と拮抗するほどの戦力に到達していたのです。
……完全に余談ですが、当時ゲームでも一番強かったハイブリッド種族がグランド・デビルなのは奇妙な偶然ですね。

《スナイプ・アルフェラス》でアドバンテージを稼ぎ
《メディカル・アルナイル》でデメリットを打ち消す、という動きが強かったとも

予想外の苦境に立たされる不死鳥たちを助けたのは、ドリームメイトの暗躍でした。

フェニックスや進化に関わる能力のドリームメイトも散見されます

彼らは半ば封鎖されていた時空の裂け目、『ユニバース』の入り口を拡張したのです。

なんてことしてくれたんだ

拡張された《ザ・ユニバース・ゲート》から飛来したのは《彗星》と呼ばれる大量の小型不死鳥たち、そしてかつての《超神星》を遥かに凌ぐ究極の不死鳥でした。

体内に銀河が入ってるってどんなサイズ
《彗星》は5色それぞれに登場

スケールの違いすぎる相手に、ティラノ・ドレイクとグランド・デビルの連合軍は、《インフェルノ・ゲート》の完全開放を目指します。《インフェルノ・ゲート》よりも強いカードなんて切札ジョーでも作りませんよ旧世界の最強種族、ドラゴンの完全復活こそが不死鳥に対抗する手段だと考えたのです。

《インフェルノ・ゲート》の方が強かったとか言わない

これにより、旧世界からドラゴンが復活。世界の住人たちは、ドラゴンに打倒不死鳥の希望を見出します。

《ドクガンリュー・パイン》のフレーバーなんかに顕著です

出典:デュエル・マスターズ

呼び出した張本人たるティラノ・ドレイクグランド・デビルたちはドラゴンと自らの融合に成功しました。単独での戦闘力は不死鳥に及ばずとも、集団で渡り合えるだけの力を得ることができたのです。

のちに《闘龍鬼ジャック・ライドウ》が作られたりと、人気のあったカードですね

開くはずのない死の世界への扉を開いたことは、時空の歪みも引き起こしました。光と水のドラゴンが誕生したのです。……デュエマ背景世界、時空の歪みと解いちゃダメな封印が多すぎる……

今でこそ全文明にいるドラゴンですが、カードで揃ったのはこの時です

5、DM-23 冥龍王の帰還

ある日、《超神星ブラックホール・サナトス》が飛来。生命力を吸収し、戦うほど巨大化する《サナトス》に、誰もが絶望しました。

ある日……?

その時、《超神星ビッグバン・アナスタシス》が出現。《アナスタシス》は5大種族の味方をし、彼らの生命力を回復させました。

何故か不死鳥と敵対していた2種族が進化元から弾かれている

そしてそのまま2大不死鳥は激突。2体は跡形もなく消え去りました。残りの不死鳥もそれに続きました。

最終決戦について言及

・・・は????

「ドリームメイトとは何者なのか」「グレートメカオーが調査した1万年の歴史とは」「究極銀河とドラゴンの決戦の行方は」などなど、数多くの謎を残しつつ、不死鳥編の物語は突然の終わりを迎えました

《ブラックホール・サナトス》が何者で、なぜ出現したのか? 書籍にもフレーバーテキストにも、一切の言及がありません。どうやらすべてのドラゴンが敗北した(!)のち《ビッグバン・アナスタシス》が出現したらしいことは辛うじて読み取れるのですが、それでも何だか慌ただしい幕引きです。

龍が全滅したとかさりげなく凄いこと言ってる
そこに出現した希望が最後の不死鳥、とのこと

出典:デュエル・マスターズ

ついでに、文明をまたいだハイブリッド種族の世界もいつの間にか5文明の抗争・他文明を出し抜こうとする光文明、といういつもの構図にすり替わっています。

光文明は「箱舟計画」を画策していた模様。詳細を言われずとも何となく察しがつきます

身も蓋もない話をしてしまうと、ハイブリッド種族とフェニックスが不評だったことから舞台をリセットしたのかな……という事情が感じられます。あくまで憶測ですが、当時のデュエル・マスターズの不振を考えると可能性はありそうですよね。
(デュエマの”暗黒時代”についてはこちらの記事に纏めています)

……と、メタい視点で結論付けてしまうのも味気ないので、もう少しフレーバー的に解釈してみましょう。あるドリームメイトのフレーバーにこんな内容が書かれています。

彼にとっては不死鳥ですら、夢の世界の産物に過ぎない。彼は夢に生き、夢に命を捧げる。

《大作家グリム・グリメェー》 フレーバーテキスト

出典:デュエル・マスターズ

不死鳥編世界はデュエマ背景世界の中でも他との関わりが薄い、ちょっと異質な存在です。現実と夢の狭間の、うたかたの世界。歴史に繋がっているかもしれないし、繋がっていないかもしれない。……個人的な解釈ですが、そう捉えるとこの世界が魅力が深まると感じています。ぜひ皆さんも、改めて不死鳥編世界のクリーチャーたちと向き合ってみてください!

……ところで不死鳥編世界のクリーチャーといえば、物語に全く登場してないハイブリッド種族が1つあるような……????

というわけで(?)、次回のストーリー記事は番外編を計画中です!お楽しみに!(予定は変更となる場合がございます)

【参考資料】

全方位カードファイル8~10(小学館)


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