このデッキはこんな人におすすめ! |
●安くて楽しいデッキが欲しい! ●格安でも《パーフェクト》呪文を撃ちたい! ●あの空の向こうに何があるか知りたい!確かめたい! ●弾けるパワーを持て余している! ●熱きビー魂を解き放ちたい! |
あ~ダメだ! デュエマ分からん……!!
なんなんだあのカードパワー、《パーフェクト》呪文が憎い……!!
えらい傷ついてんね
うむ……
おじさんじゃない!机だ机!
えええ!?
そうやって泣いては逃げ続けて!
いやだって、パワーカードでがんじがらめに嵌められて、手も足も出せず動けないとさ……
いつも自分で言ってるでしょ、『勝てないなら勝てる舞台で勝負すればいい』って
逃げるな!迷うな!戸惑うな!
そうさ!そうだよ!デュエマで勝てないなら……
立ち上がれ!今すぐに!
オレとビーダマンで勝負だ!!
逆境を打ち破れ!
目次
格安デュエマ研究所とは?
『格安デュエマ研究所』は、デュエル・マスターズの安くて楽しいデッキを構築・紹介する企画だ。
「格安」の定義として、「シングル価格の合計がクロニクルデッキの定価(=およそ5000円)以内」と設定しているぞ。
※シングル価格は、執筆時点(2022/10/16)のカーナベル通販価格において最も安いバージョンの状態A(最高品)相当として計算
もちろん、すでに持っているカードや傷アリカードを使えば、もっと安く構築することが可能だ。
また、安いデッキは高額デッキの代用品や劣化版ではない。
自分のデッキが安いならば、相手のデッキの高額カードを使えばいいんだ!!
狙え!撃て!《ビダダ魔ン》!
デッキのコンセプト
というわけで、デュエマを丸投げして突然ビーファイトを始める重厚なビー・ファイター、《不可思議 ビダダ魔ン》がこのデッキの切り札だ。
【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / チーム零 / 文明 水/闇 / パワー9000 / コスト7
■ムゲンクライム 3(自分のクリーチャーを3体タップし、 [wd03]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の山札の上から呪文が出るまでカードを表向きにする。相手はその呪文を墓地に置き、その後、山札をシャッフルする。自分がその呪文をコストを支払わずに唱え、持ち主の墓地に置く。
100円
最大の特徴は、相手の呪文を奪う能力。目には目を、歯には歯を。相手自身のデッキから強力呪文を食らわせてやろう!
コイツで相手の呪文を奪って「格安デッキだけど《パーフェクト》呪文を使ってやったぜ!」とドヤ顔するのがデッキのコンセプトだ。趣味が悪い。
ムゲンクライムによって、倒されても出し直せる点も大きなポイント。《ビダダ魔ン》は何度でも蘇る。墓地という名の領域から――!
ムゲンクライムの切り札としては《∞龍 ゲンムエンペラー》という強力な選択肢も存在するけれど、今回は種族サポートに注目して差別化したぞ。
そもそも、呪文を奪う《ビダダ魔ン》と、5マナ以下の呪文を無効化する《ゲンムエンペラー》の同居は難しい。少なくとも「《ゲンムエンペラー》を使わない理由」のあるデッキにはなったはずだ。
それではデッキを組んでいくぞ。ビー……ファイアー!!
デッキレシピ
完成したデッキレシピがこれだ!目覚めよ、ワイの守護神!
コンセプトに従って組んでいくと、自然と受け札やブロッカーを搭載できた。ダメージなんかへっちゃらだぞ。
合計金額は3,590円(2022/10/16時点)。
スタートデッキ『ゼーロのムゲンクライム』収録カードがちらほら使われているので、持っている人はパーツを流用すれば価格を抑えられるはずだ。
個別カード解説
ここからは個別のカードを解説していくぞ。
個別カード解説【コア】
まずは主役となる3体のビーダマンクリーチャーをガッツリ紹介だ!
《不可思議 ビダダ魔ン》3枚
【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / チーム零 / 文明 水/闇 / パワー9000 / コスト7
■ムゲンクライム 3(自分のクリーチャーを3体タップし、 [wd03]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、相手は自身の山札の上から呪文が出るまでカードを表向きにする。相手はその呪文を墓地に置き、その後、山札をシャッフルする。自分がその呪文をコストを支払わずに唱え、持ち主の墓地に置く。
100円
デッキの主役にして、語弊を恐れず言えば実質《パーフェクト》呪文。(※語弊です)
二点射でメインアタッカーとしての基本性能も持ち合わせているぞ。ビーダシュートをぶっ飛ばすぜ!
主人公であり、今回のデッキが生まれるきっかけともなった、まさにタマゴのような存在だ。
ただし、多色カードの枚数調整と複数枚引いても仕方ないという点から、採用枚数は3枚に留めている。
なお、《パーフェクト》呪文を奪うと豪語してはいるが、相手のデッキの呪文が《メンデルスゾーン》と《ドラゴンズ・サイン》だけだったりすると非常に悲しいことになる。
チャージャー呪文や「唱えた後にクリーチャー面を出す」ツインパクト呪文も、基本的には利敵行為になってしまう。
周囲のプレイヤーがそれらを使っているときは注意しよう。(そんなときの差し替え候補については改造案にて!)
《頻波羅 ビリヤ棒ド》4枚
【 クリーチャー 】
種族 サイバー・コマンド / チーム零 / 文明 水 / パワー9000 / コスト7
■ムゲンクライム 3(自分のクリーチャーを3体タップし、 [ww03]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーはブロックされない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを2枚まで引く。
■このクリーチャーが攻撃する時、自分の手札を2枚まで捨てる。このようにして捨てた手札1枚につき、相手のクリーチャーを1体選び、相手はそれを自身の山札の上または下に置く。
120円
ブロックされない、ドロー、山札へのバウンスと、多彩な能力を使いこなす変幻自在の神秘の光・ビー玉の魔術師だ。ビリヤードの玉、略してビー玉なのはみんなも知っているね。
サラーッと書いたけれど、バウンス能力が山札送りなのは便利。上か下かは選べないものの、ドローロックか(ほぼ)再利用不可の二択を迫れるぞ。
単色カードなので、軽減能力を重ねることで1マナでムゲンクライム可能なのも嬉しい。
手札を補充できることもあり、《ビダダ魔ン》ではなくこちらを展開する場面も多いはずだ。
《超奇天烈 ギャブル》1枚
【 進化クリーチャー 】
種族 マジック・コマンド / 侵略者 / 文明 水 / パワー7000 / コスト5
■進化―自分の水のクリーチャー1体の上に置く。
■侵略―水のコマンド(自分の水のコマンドが攻撃する時、自分の手札にあるこのクリーチャーをその上に重ねてもよい)
■W・ブレイカー
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手は自身の山札の上から5枚を表向きにする。
その中から呪文を1枚選び、その後相手は残りを好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
選んだ呪文を自分がコストを支払わずに唱え、相手の墓地に置く。
220円
奇天烈ナリ~!奇天烈ナリ~!
このデッキのアタッカーその3。《ビダダ魔ン》《ビリヤ棒ド》と合わせてパワーショット三羽烏と呼ばれているよ。(※呼ばれていません)
残りのアタッカー2種がコマンドであることから採用となった。ガン回りパターンとしては《ビダダ魔ン》からの侵略。相手の呪文を2枚撃ち抜くスナイパーとなってくれる。
なお、《ビダダ魔ン》《ギャブル》ともに、奪った呪文は山札に戻さず墓地送りとなる。
《生命と大地と轟破の決断》のような、1枚しか入っていない呪文を落とせると気持ちいいぞ!
また、無理に侵略せずとも素出ししやすいコストを持つ。軽減持ちクリーチャーから普通に進化させてしまうのもアリだ。
あくまで隠し味的なカードなのでピン投入。
個別カード解説【機動力強化】
足回りを固め、機動力を高めるパーツを紹介だ!
《Re:奪取 マイパッド》4枚
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / レクスターズ / 文明 水 / パワー1000 / コスト2
■G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない)
■各ターン、自分の水のクリーチャー1体目の召喚コストを1少なくしてもよい。ただし、コスト0以下にはならない。
50円
ムゲンクライムは召喚扱いなので、「召喚コストを減らす」カードの恩恵を受けられる。
まずは取り回しの良い軽減カードとして、お馴染み《Re:奪取》サイクルより《マイパッド》だ。
軽減できるのは「水のクリーチャー1体目」なので、「闇クリーチャーを召喚した上で、軽減して水のムゲンクライム」という運用ができるのは覚えておこう。
《シンカイドーベル》2枚
【 クリーチャー 】
種族 ブルー・モンスター / 文明 水 / パワー3000 / コスト3
ブロッカー(相手クリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーをタップして、その攻撃を阻止してもよい。その後、その相手クリーチャーとバトルする)
このクリーチャーは、攻撃することができない。
種族に「コマンド」とある自分のクリーチャーの召喚コストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。
50円
なんだこれ?って感じかもしれないけれど、これには理由がある。
《一撃奪取》《Re:奪取》で軽減できない、2体目以降のコストを下げられる水・闇のクリーチャーって、めちゃくちゃ少ないのだ。
ムゲンクライムは「小型クリーチャーを出して、それをタネにムゲンクライム」という動きも多く使うため、2体目以降を軽減したい場面は多い。
今回は《ビダダ魔ン》《ビリヤ棒ド》がコマンドであることから、《シンカイドーベル》をチョイスしたぞ。
《マイパッド》がいて、コレがいて、《ビダダ魔ン》!を目指したいところだ。
《罪無 ドロキオ垓》3枚
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / チーム零 / 文明 水 / パワー3000 / コスト6
■ムゲンクライム 2(自分のクリーチャーを2体タップし、 [ww02]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーがタップした時、相手のクリーチャーを1体選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、そのクリーチャーは攻撃もブロックもできない。
230円
軽減能力持ちカードではないのだけれど、このデッキではムゲンクライムのタネとして運用するのでここで紹介。
2体止められるS・トリガーであり、ムゲンクライムコストが軽いのも嬉しい……のだが、何と言っても「タップされたとき効果」がポイント!
隙が生まれがちなムゲンクライムにおいて、「ムゲンクライムするついでに足止め」が実に優秀だ。
この「タップした時」能力狙いで、序盤から立てておきたいクリーチャーだぞ。
個別カード解説【連射パーツ】
ここからは給弾のためのパーツだ。リソースとして手札を補充するほか、墓地にムゲンクライム持ちを送り込むカードも紹介していくぞ。
《罪無 ウォダラ垓》2枚
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / チーム零 / 文明 水 / パワー2000 / コスト5
■ムゲンクライム 2(自分のクリーチャーを2体タップし、 [ww02]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを2枚引く。
55円
歩く《エナジー・ライト》。
軽いカードが多いこのデッキでは、序盤から手札がみるみる減っていく。
そんな息切れを防ぐ、実質2マナのドローソースだ。
素出しはしたくないスペックなので、ムゲンクライムで出せなさそうなときは優先的にマナに送ろう。
そんな素出ししづらさもあって2枚。
《罪無 ミズゲム垓》4枚
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / チーム零 / 文明 水 / パワー4000 / コスト3
■ムゲンクライム 2(自分のクリーチャーを2体タップし、 [ww02]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは攻撃できない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引き、その後、自分の手札を1枚捨てる。
50円
「引いて捨てる」能力とムゲンクライム2がセットになった、3マナ4000ブロッカー。よく見ると、実はスペックがかなり高めだ。
《ウォダラ垓》と違って手札を入れ替えるだけではあるけれど、こちらは素出しもしやすいコストが魅力。
軽減クリーチャーが引けていないor除去されたとき、はたまた他のムゲンクライムのために味方をタップしたくないときなどは、普通に3マナ払って出していこう。
後述する《シンカイタイフーン》にも言えることだけれど、重いムゲンクライム持ちと、マナ置きに困る多色カードは優先的に墓地に送っておくといいぞ。
なお、今のところスタートデッキにしか収録されていない。前述のように基本スペックは悪くないクリーチャーなので、再録がなさそうなら集めておきたいかも……?
《戯具 グリダルマ》2枚
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / チーム零 / 文明 水/闇 / パワー2000 / コスト3
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から5枚を見る。その中から「ムゲンクライム」能力を持つカードを好きな枚数墓地に置く。残りを好きな順序で山札の下に置く。
50円
最大5枚の墓地肥やし。このデッキは全体の4割がムゲンクライム持ちなので、平均すると2枚程度は墓地に落とせるはずだ。
ムゲンクライムを運用する上で間違いなく強力なカードなのだけれど、軽減の恩恵が小さく、色拘束が厳しいために2枚のみの採用に留めてある。
よりムゲンクライムに特化した改造をするならば、増量を検討してみよう。
逆に削る候補ともなり得るのだけれど、闇マナがかなりカツカツなことには注意だ。
ちょっとしたお得情報として、執筆時点だとキンキラ版も通常版と同じ値段で購入できちゃうぞ。今がチャンス!
《シンカイタイフーン》4枚
【 クリーチャー 】
種族 ブルー・モンスター / ハンター / 文明 水 / パワー2000 / コスト2
ブロッカー(相手クリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーをタップして、その攻撃を阻止してもよい。その後、その相手クリーチャーとバトルする)
このクリーチャーは攻撃することができない。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを1枚引いてもよい。そうした場合、自分の手札を1枚捨てる。
50円
黎明期の【墓地ソ】で使われつつ、近年ではめっきり見なくなったカード。墓地肥やしのペースがのんびりだからね……
今回は、定番の《戯具 ドゥゲンダ》ら2色2マナ・2枚引いて2枚捨てる面々ではなくこちらを採用。
《戯具 グリダルマ》同様、2色クリーチャーは軽減の恩恵を受けづらいことと、多色カードの増えすぎを避けたことが理由だ。
軽量ブロッカーでもあるので、最低限の足止めにもなってくれるぞ。
どうでも良いけど、哺乳類型が多い「モンスター」の中で、鎧を纏った玄武のようなフォルムが異彩を放っている。かっこかわいい。
《スプーン=ンプス》3枚
【 クリーチャー 】
種族 アビスロイヤル / 文明 闇 / パワー1000 / コスト2
■アビスラッシュ:このクリーチャーを自分の墓地から召喚してもよい。そうしたら、このターン、このクリーチャーはプレイヤーを攻撃でき、ターンの終わりに山札の下に置かれる。
■このクリーチャーが出た時、カードを1枚、自分のシールドゾーンから手札に戻す。ただし、その「S・トリガー」は使えない。
170円
シールドをすくい上げるスプーンだ。
とにかく手札の枯れやすいデッキなので、軽量の手札補充要員として採用。
《罪無 ミズゲム垓》や《シンカイタイフーン》らで捨ててアビスラッシュすることもできるぞ。
倒されてもアビスラッシュで帰って来られるので、ムゲンクライムのタネとしてタップするのにも向いている。
また、闇マナがやや少なめのデッキなので、アンタップインの闇マナ源としても重要だ。
《不蠍虫ガタドコサ・ワーム》4枚
【 クリーチャー 】
種族 パラサイトワーム / 不死樹王国 / 文明 闇 / パワー1000 / コスト1
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは攻撃できない。
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を墓地に置く。
50円
クリーチャーのスペックもここまで来たか、な1マナ枠。
落ちるカードを選べないとはいえ、このデッキはアビスラッシュとムゲンクライムが合計19枚。およそ半分の確率で「墓地に落ちて嬉しいカード」がめくれるぞ。
何より、闇単色で1マナというのが優秀。《Re:奪取 マイパッド》がいるときに、《ガタドコサ・ワーム》召喚→《マイパッド》で1軽減して水のムゲンクライム!という動きを取りやすいぞ。
例のごとく、最低限ブロッカーでもある。
《不死帝の黒玉 ジェット》4枚
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 闇 / パワー1000 / コスト1
■ブロッカー(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先をこのクリーチャーに変更してもよい)
■このクリーチャーは攻撃できない。
■このクリーチャーが出た時、山札の上から1枚目を墓地に置く
70円
5枚目以降の《不蠍虫ガタドコサ・ワーム》。
なまじ種族が強いためか、はたまたイラストがカッコ良いためか、値段こそ異なっているけれど役割は同じだ。
黒玉とビー玉で何かいっちょネタにしようかと思ったけど、特に何もないので次に進もう。
ビクトリーへの道~デッキの回し方~
目指すのは《ビダダ魔ン》または《ビリヤ棒ド》のムゲンクライムだ。
- 1ターン目《不蠍虫ガタドコサ・ワーム》または《不死帝の黒玉 ジェット》
- 2ターン目《Re:奪取 マイパッド》
- 3ターン目《不蠍虫ガタドコサ・ワーム》または《不死帝の黒玉 ジェット》→ムゲンクライム3
……の動きで最速召喚が可能となっている。
初手でこれらが見えている、または1マナ墓地肥やしで運良く《ビダダ魔ン》らが落ちれば最速プラン始まりの予感だ。
とはいえ、いつも安定してその動きができるわけでもない。以下では一般的な展開を解説していくぞ。
①バトルへのカウントダウン~初動~
レッツ・ビーファイト!の掛け声でバトルスタートだ。(※掛けません)
1マナ域が8枚入っているので、1ターン目から動きたいところ……
……なんだけど、2ターン目以降に多色マナをチャージしている暇はほとんどない。初手に多色カードがあり、かつ最速プランを狙えなさそうな場合は、1ターン目を多色チャージに充てよう。
むしろ2ターン目に《Re:奪取 マイパッド》が着地することが重要だ。
基本的には「2~3ターン目のアクションを確実にする」つもりで行動しよう。
②友情・夢・希望が武器~ムゲンクライムで掘り進め~
デッキ内の1~2マナカードは19枚。何かしらのクリーチャーが、ごく序盤に展開できているはずだ。
クリーチャーが2体以上並んだら、友情パワー?でムゲンクライム!
《罪無 ウォダラ垓》《罪無 ミズゲム垓》のどちらかを出せると安心だ。手札が芳しくない場合も、これらのドローに希望をかけよう。
また、この段階で《罪無 ドロキオ垓》を出しておけると、以降のムゲンクライムが実質「留置(攻撃・ブロック不能を付与)」になる。
手札に余裕がある、またはちょうどよく墓地に落ちていたら展開しておこう。
③Let's Get Victory!~フィニッシュ~
味方が3体並んだら《ビダダ魔ン》《ビリヤ棒ド》をムゲンクライムだ!
どちらもコマンドなので、《シンカイドーベル》がいれば1マナ軽くなることは忘れないようにしよう。
ちなみに身も蓋もないことを言うと、手札が増えて盤面にも触れる《ビリヤ棒ド》の方が圧倒的に取り回しは良い。勝ちに行こうぜ!
それでも相手の呪文を奪いたいという鉛色に濁った魂の持ち主と、日々の中にスリルを求める人は《ビダダ魔ン》を優先しよう。
この先のゲームの行方は、何を奪ったかによって変わるので本当に何も分からない。ミステリー!
改造するなら
そもそも《不可思議 ビダダ魔ン》が相手を選ぶカードだ。
「相手の《パーフェクト》呪文を奪ってビーファイトしたい」というこじれた欲望を持っていないならば、《罪無 オリガ極》に差し替えてみよう。ビーファイトを中断してオリガミウォーズだ!
【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / チーム零 / 文明 水/闇 / パワー8000 / コスト6
■ムゲンクライム 3(自分のクリーチャーを3体タップし、 [wd03]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、相手のコスト3以下のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。その後、クリーチャーを1体、自分の墓地から手札に戻してもよい。
50円
また、《Re:奪取 マイパッド》の5枚目以降として、リメイク元である《一撃奪取 マイパッド》を追加してみるのも良いぞ。
【 クリーチャー 】
種族 アウトレイジ / 文明 水 / パワー1000 / コスト2
■各ターン、自分の水のクリーチャー1体目の召喚コストを1少なくしてもよい。
ただし、コストは1より少なくならない。
50円
墓地肥やし・ドローソースとして優れた《アクアン》《ストリーミング・シェイパー》を採用してみるのもアリだ。
闇に染まれ!
……とまぁ、水が多めのデッキとして紹介してきたのだけれど、闇を軸にしてみるのもアリだ。
《戯具 グリダルマ》や《罪無 ミズゲム垓》《罪無 ドロキオ垓》などなど、チーム零にはマフィ・ギャングが多い。
闇を軸にするなら、軽減を《一番隊 バギン16号》に任せてみよう。
《一番隊 バギン16号》
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / 文明 闇 / パワー2000 / コスト2
■自分のマフィ・ギャングを召喚するコストを1少なくする。ただし、コストは0以下にならない。
50円
……というか裏話として、
- 闇を軸にする
- →《バギン16号》が欲しくなる
- →フィニッシャーもマフィ・ギャングにしたい
- →《ビダダ魔ン》が抜けてしまう
……という本末転倒なところに陥ったので、水が主体のデッキになったんよね……
《バギン16号》型ならば、闇でマフィ・ギャング、ムゲンクライム持ち――《罪無 ブリキン極》あたりを使うデッキに切り替えると面白いかもしれない。
《罪無 ブリキン極》
【 クリーチャー 】
種族 マフィ・ギャング / チーム零 / 文明 闇 / パワー6000 / コスト6
■ムゲンクライム 3(自分のクリーチャーを3体タップし、 [dd03]支払って、このクリーチャーを自分の手札または墓地から召喚してもよい)
■W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)
■このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃した時、コスト3以下のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。
150円
ビーファイトを中断して、オレとチョロQデッキシステムでバトルだ!
ちなみに、《ブリキン極》の後ろに10円玉が刺さっているのは「チョロQのリアバンパーに10円玉を挟むと前輪が浮いてウィリー走行する」という遊び方が元ネタだぞ。
マフィ・ギャング以外だと、《Re:奪取 ブラッドレイン》《電脳封魔マクスヴァル》のパッケージも良いだろう。
また、闇で墓地利用・かつ小型クリーチャーが並ぶならば、格安とは縁遠いアイツも欲しいところ。
《深淵の三咆哮 バウワウジャ》
【 タマシード/クリーチャー 】
種族 アビスロイヤル / ACE / 文明 闇 / パワー13000 / コスト4
■このタマシードが出た時、自分の山札の上から4枚を墓地に置いてもよい。
■自分の闇のクリーチャーまたは闇のタマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。
■ブロッカー
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊する。
■自分のターン中、このタマシードは破壊以外の方法で離れない。
2380円
そう、ケーニッヒケルベロスだ。
どっからどう見てもパワーカードなので、多くは語らないぞ。パワー!パワー!
……あと、コマンドテーマかつビーダマンテーマということで、《デビルベッカムXXX》にも一応触れておこう。
【 クリーチャー 】
種族 デーモン・コマンド / ドリームメイト / 文明 闇 / パワー13000 / コスト8
T・ブレイカー
このクリーチャーが破壊される時、「ごペンなさい」と言ってもよい。相手がそれに対して「はい」と応えた場合、このクリーチャーはバトルゾーンにとどまる。
300円
『ペンギンの問題』、デュエマとビーダマンの双方とコラボした、数少ないコンテンツなのだ。コマンドであること以外に何のシナジーもないけど。
その他、ムゲンクライム持ちコマンドとして《恒河沙 ベゴマ壊ン》や《罪無 スピンナ極》がいたりする。
余談。《スピンナ極》、『超速スピナー(=ヨーヨー)』が元ネタって説もあるけど、普通にハンドスピナーじゃないかな……
こんな感じで闇のコマンドも採用候補はいるんだけど……
本気で闇コマンドを積み始めると、たぶん最終的に僕らのデッキが何者かに侵略されてくぞ。こんなはずでは。
おわりに
格安デュエマ研究所、今回は爆球連発!《ビダダ魔ン》デッキをお送りしたぞ。最後まで読んでくれてありがとう。これを参考に、完全無欠の最強ビーダーを目指してほしい。
「組んでみたよ!」「元ネタが分かりません!!」「《 オールデリート 》を奪ってひどい目に遭ったんだが!?」などなど、コメントがあればぜひ#格安デュエマ研究所でお寄せいただければ幸いだ。
格安デュエマ研究所は今後も定期更新。次回もお楽しみに!ビー・クラッシュ!