こんにちは!ばんちきです!
今回は、オリジナルフォーマットの【青緑タマシード】の紹介です。
優秀な水と自然の軽量タマシードに、それらと相性のいい《一番星 ザエッサ》や《ブレイン・コンチェルト》を組み合わせて一気にリソースを増やす動きが特徴的なデッキです。
ぜひ最後までお付き合いください!
目次
【青緑タマシード】デッキリスト
今回はこのリストを基に解説を進めていきます。
《ジャスミンの地版》《アストラルの海幻》と《一番星 ザエッサ》《ブレイン・コンチェルト》の強烈なシナジーを利用して山札を掘り進めていき、《神の試練》によるループフィニッシュに向かうのが主な狙いです。
性質上除去されづらいタマシードや、《一番星 ザエッサ》のジャストダイバーのおかげで、序盤の展開を相手に妨害されづらいため、かなり安定した動きが可能です。
今回紹介するリストでは、あまり一般的ではない《Black Lotus》を採用しています。
アドバンス環境で《禁断 ~封印されしX~》の封印を《インフェル星樹》がリソースに変換しているところから着想を得ていて、アドバンスの動きと同様、もしくはそれ以上のリターンを得ることができるカードです。
オリジナル環境では《インフェル星樹》がそこまで流行っていないため、相手に《インフェル星樹》を出されてコンボの妨害をされるといった心配もなく、安定したリソース源として運用できます。
【青緑タマシード】特徴
序盤のリソース供給が強力
2ターン目《ジャスミンの地版》,3ターン目《一番星 ザエッサ》+《アストラルの海幻》のような、《一番星 ザエッサ》に1マナでタマシードをくっつける動きがとにかく強力です。
そうして広げた盤面を《ブレイン・コンチェルト》でさらなるリソース源として活用していくことで、序盤から圧倒的なリソースを確保することができます。
これによって、複数枚のカードを必要とするコンボを狙えたり、広がった盤面を活かした攻めを狙っていけるのが、このデッキの魅力です。
ビートダウンとループの2プランが選択可能
【5cネバー】のような、呪文制限を絡めたビートダウンが有効な対面には《神ナル機カイ「亜堕無」》によるビートダウンプラン
【4cディスペクター】のような、相手からのアクションが遅い対面には《神の試練》によるループフィニッシュプラン
といったように、急所を突くようなプランを、相手のデッキに合わせて選択することができます。
しかし、相手からの動きの押し付けに反発できるカードがなく、フィニッシュのプランも通りが悪い【グルメ墓地】のようなデッキに対しては、やや相性が悪めです。
それらの苦手なデッキに対抗するべく、今回は《ベイB セガーレ》を採用しています。
メタカードを取り込めるデッキスロットがあるのも、このデッキの強みです。
【青緑タマシード】カード解説
採用カード解説
《一番星 ザエッサ》
【 クリーチャー 】
種族 ムートピア / レクスターズ / 文明 水 / パワー3000 / コスト3
■ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず、攻撃されない)
■各ターン、はじめて使う自分のクリーチャー以外のカードのコストを1少なくしてもよい。ただしコストは0以下にはならない。
■自分のターン中、はじめて自分がクリーチャー以外のカードを使った時、カードを1枚引いてもよい。
主要リソース札で、序盤の展開を大きく手助けするカードです。
2ターン目にマナを伸ばして、3ターン目に2コストのタマシードを引っ付けながら効率よくドローを進めるのが理想です。
ジャストダイバーによって無事に生き残ることが多いため、たとえ2ターン目にマナブーストを打てずとも、1回はほぼ確実に仕事を果たします。
《Black Lotus》
【 Mono Artifact 】
文明 ゼロ / コスト00
■このArtifactがバトルゾーンに出た時、封印を3つ付ける。(カードを封印するには、自分の山札の上から1枚目を裏向きのままそのカードの上に置く)
■自分のターンのはじめに、このArtifactに付けた封印を1つ、自分の山札の一番下に置く。
■このArtifactの封印がすべてなくなった時、これを自分の墓地に置く。このターン中、次にカードを使う時、そのコストを最大3少なくしてもよい。ただし、コストは0より少なくはならない。
《インフェル星樹》とのコンボを狙うカードです。
2ドロー+2ブースト+3軽減と、アドバンスのデッキもびっくりのビッグアクションを可能にします。
いわゆる「クリーチャーではないカード」なので、2ターン目にマナを伸ばせないまま3ターン目に召喚した《一番星 ザエッサ》に引っ付けることで、0コストで1枚ドローする動きも可能です。
メインの使い方はコンボによるリソース確保ですが、0コストで山札を3枚減らせるため、ゲーム終盤に《神の試練》の条件達成を補助するような使い方もできます。
色が非常に弱いため、メタカードや《神ナル機カイ「亜堕無」》に枠を譲る形で3枚の採用としていますが、プランをループに寄せる場合は4枚目の採用も考えられます。
採用候補カード解説
《堕呪 ウキドゥ》
【 呪文 】
種族 魔導具 / 文明 水 / コスト2
■いずれかのプレイヤーのシールドを1つ見る。それを持ち主の墓地に置いてもよい。そうしたら、そのプレイヤーは自身の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く。
■カードを1枚引く。
追加ターンループと合わせて唱えることで、相手プレイヤーに殴らずにフィニッシュが可能になるカードです。
《神の試練》の2枚目が盾に落ちていても容易にフィニッシュできます。
コストが軽いため《一番星 ザエッサ》と相性が良く、単純なドロー札としても活用できるのが魅力です。
盾落ちケアを採用するのであれば、基本的には《ラ・ズーネヨマ・パンツァー/逆転のオーロラ》を優先して採用しますが、相手プレイヤーの盾を殴るフィニッシュが危険な環境の場合は、こちらを優先するべきかと思います。
【青緑タマシード】回し方
基本の回し方
序盤は低コストのタマシードと《一番星 ザエッサ》《ブレイン・コンチェルト》を絡めて山札を掘り進めていき、《インフェル星樹》を召喚できるマナコスト帯までリソースを伸ばします。
《Black Lotus》をプレイするタイミングは様々ですが、基本的には《インフェル星樹》をプレイする直前に設置して、2ブースト2ドローでリソースを伸ばした状態で次のターンを迎えるのが無難です。
次のターンに発動する《Black Lotus》の軽減効果を活かして、《インフェル星樹》を召喚してタマシードをマナに送り、さらに手札とマナを蓄えた後に《ハリケーン・クロウラー》を召喚して一気にアンタップマナを作り出します。
ここまでいけば山札もかなり薄くなっている状態なので、《ブレイン・コンチェルト》などで更なるドローを進めた後に、《神の試練》で山札を掘り切って追加ターンのループに移っていきます。
墓地回収+追加ターンループ
必要パーツ:《ブレイン・コンチェルト》2枚,《神の試練》1枚
必要条件:「水2枚含む8マナ」「盤面に《一番星 ザエッサ》」「《神の試練》によって山札切れで負けない状態」
《神の試練》で山札を引き切って追加ターンを獲得し、山札が0枚かつ墓地に《神の試練》がある状態で追加ターンを迎えたところからスタートします。
手順1. 《ブレイン・コンチェルト》で《一番星 ザエッサ》をタップして、墓地の《神の試練》と《ブレイン・コンチェルト》を山札に戻す
この際、《神の試練》が一番上にくるように山札に戻すよう注意してください。
手順2. 《一番星 ザエッサ》の効果で《神の試練》をドローして、《神の試練》を発動。《ブレイン・コンチェルト》を手札に加えて追加ターン
このループを繰り返すことで、毎ターン自分のターンを迎えることができます。
ただし、《一番星 ザエッサ》のドロー効果を利用する手順なので、このループを行えるのは各ターン1回のみです。
手順1の段階で、盤面のカードをもう一枚タップして、墓地のカードを追加で2枚山札の下に戻すことで、ループを繰り返していくうちに墓地のカードをすべて手札に加えることができます。
その際、《神の試練》できちんと山札を引き切れるように、《ブレイン・コンチェルト》とは異なるコストのカードを山札の3番目に戻すように注意が必要です。
このループによって墓地のカードを全て手札に加えつつ、ターン開始時のマナチャージでマナを伸ばして、次のループに移っていきます。
《神の試練》の2枚目が盾落ちしている場合は、追加ターンループを行った後の余りのマナで《逆転のオーロラ》を唱えて一度マナに送った後に、《ハリケーン・クロウラー》で手札に加えておきましょう。
追加ターンループ
必要パーツ:《ブレイン・コンチェルト》2枚,《神の試練》2枚
必要条件:「水4枚含む16マナ」「盤面に《一番星 ザエッサ》+タップできるカード」「《神の試練》によって山札切れで負けない状態」
手順1. 《ブレイン・コンチェルト》で《一番星 ザエッサ》をタップして、墓地の《神の試練》と《ブレイン・コンチェルト》を山札に戻す
手順2. 《一番星 ザエッサ》の効果で《神の試練》をドローして《神の試練》を発動。《ブレイン・コンチェルト》を手札に加えて追加ターン
手順3. 《ブレイン・コンチェルト》で盤面のカードを1枚タップして、墓地の《神の試練》と《ブレイン・コンチェルト》を山札に戻す
手順4. 《神の試練》を発動。《神の試練》と《ブレイン・コンチェルト》を手札に加えて追加ターン
このループを繰り返すことで、1ターンのうちに2ターンずつ追加ターンがストックされていくため、無限に追加ターンを獲得することができます。
追加ターンを5億ターンほどストックした後に、《神ナル機カイ「亜堕無」》を複数体召喚+《ブレイン・コンチェルト》で山札に《ブレイン・コンチェルト》を戻した状態で、考え得るトリガーをすべてケアして殴り切りましょう。
例えば、未知のカードで手札がすべて捨てられてしまったとしても、《ブレイン・コンチェルト》と5億ターンさえあれば元の状態に復帰できるため、《ブレイン・コンチェルト》を山札に戻す手順は忘れないように注意してください。
おわりに
いかがだったでしょうか?
【青緑タマシード】は、登場当初こそかなり騒がれたデッキタイプだと記憶していますが、まだタマシード登場直後ということもあって、デッキパワー不足感が否めない印象を持っている方が多いかと思います。
今回、《Black Lotus》+《インフェル星樹》のギミックを取り込むことでなかなか動かしやすいデッキになった自負こそあるものの、環境デッキに勝ち切るにはあと一歩足りないなというのが現状です。
ですが、タマシードは今後強力なものがいくつも出てくることが予想されるので、伸びしろはかなり期待できます。
一度触っておいて損はないデッキタイプではないでしょうか。
《パクリオの海幻》、出てくれ...!!!
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。それではまた次回の記事でお会いしましょう!